ロニィの独立した『』はオペレーターのナナシとの会話です。
ロニィ2次移行更新しました。ご覧ください。チートでアーセナルな黒栗となっています。
https://syosetu.org/novel/317050/2.html
地に倒れる流星。その後……
side ロニィ
『……さっきからこいつ逃げてばっかり。襲ってきた意味あるの?』
ナナシが愚痴をこぼす。さっきからこっちか追いかけて撃ってばっかりで、向こうは反撃をする素振りも見せない。
一体何で
「みなさん! こいつらに人は乗ってません! だから──―」
織斑くんから通信が入る。
それなら手加減無しで『ロニィ、横見て!』……? 突然観客席のシャッターが開いた?
『前の不明機、ビーム砲にチャージ中! その方向っ!?』
突然無人機がビームを発射する。その方向は……
「流星さん!?」
「流星!?」
セシリアさんと簪さんが流星の名を呼ぶ。向こうでなにかあったのか。
現場に向かうと……
「りゅー、りゅー?」
クラスメイトを庇い背中が焼けて倒れている、相棒。
クラスメイトが声を掛けても返事がない。
まだ無人機が彼に追い打ちをかけんと砲口に光が集まっている。
アイツラガヤッタノカ。
アイツラガアイボウヲヤッタノカ。
アイボウヲコレイジョウキズツケルヤツハユルサナイ。
「これ以上やらせるかアアァァ!!!」
彼と謎の機体たちとの間に割って入る。
複数の無人機から放たれるビームを一身に受ける。
先程よりも照射時間が長く、装甲がドロドロと溶けていくのが分かる。
『ロニィ、機体が持たない! 今すぐ離れて!』
いや。そうすれば流星が死ぬことになる。だから絶対離れるものか。
『SE残り35,30……もういい! 離脱して!』
まだだ。今離れるわけには行かない。
お前の実力はこんなものか? ブラックグリント?
そんなものではないはずだろう?
「ロニィ!」
簪の機体に押されてその場から離される。
……代わりに受けてくれているようだ。
ビームの照射が終わる。
肩のレーザー砲の砲身は飴細工のように溶け、マニピュレータも使い物にならなくなっている。
これから相手が仕掛けてくることに、この機体の状態じゃ流星を守ることがままならない。
どうすれば……
──―力が欲しいか?
『っ誰!?』
この機体が聞いてきてるのか。なら、
「力が、ほしい!」
──―なぜ力を欲する?
「流星を、これ以上傷つけさせないために!」
──―その願い、確かに聞き入れた。
機体から光が溢れ出す。相手が光線を放ってきたが、それをすべて弾く。
『まさか……こんなことが』
SEとPAがみるみる回復し、武装も変化した。
待ってて流星、今助ける。
肩部と脚部に新設されたミサイルを発射し、敵の武器が搭載された手を破壊する。
これで脅威がなくなったわけではない。
【コジマパイル】と表記された武装を両腕に装備する。
「消し飛べええぇぇ!!」
腕のなくなった無人機に2本のパイルを打ち込みトリガーを引く。
釘とともにコジマ粒子が打ち込まれ、無人機は、
バガアアアァァァッ!!
跡形もなく消えた。
向こうも簪がGBで2機の敵を文字通り粉砕し、他のISも無人機を破壊していた。
こっちは終わったが……
「流星っ!」
ISを解除し、未だ血を流して倒れている彼のもとへ向かう。
まだ教師が運びに来ないのか!
『今ここの出入り口が開いて織斑先生達が入ってきた!』
複数の教師が担架を持ってここに来る。
「布仏! まだ流星の脈はあるか!」
「あ、あります。け、どさっき、より……」
流星の手を持って本音が泣きながら途切れ途切れに織斑先生の質問に伝える。
「AEDは今しなくてもいいな。すぐに緊急治療室に運ぶ。持ち上げるぞ。一、ニ!」
教師が織斑先生の掛け声で流星を担架に乗せて運んでいく。
私はセシリアが後を追う中、彼が運ばれて行くのを簪と楯無さんと共に、呆然と見ることしかできなかった。
この場は俯いて涙を落とす箒とすすり泣いている本音、私たちだけが残された。
────―
side 簪
「ロニィ!?」
ロニィが流星の前に立ち、ビームをずっと受けている。あのままじゃ機体が溶けるだろう。
自分になにかできることはないのか──―
──
「──―この機体のバインダー一つ一つに『Iフィールドジェネレーター』っていう光線系の武器にめっぽう強い物積んでるからやばいときはこいつら前に出したらどうにかしてくれる」
「……へぇー」
──
少し前、流星がこの機体を作ってる時にふとこぼした言葉を思い出す。
これなら……!
「ロニィ!」
彼女を押しのけ、今度は自分がビームを受ける。
前に出した4枚のバインダーの前方ではIフィールドジェネレーターが敵のビームを霧散させていく。
ついに向こうのビームの照射が終わる。
「流星を、やったなあああぁぁ!!」
『不明なユニットが接続されました。直ちにユニットの使用を停止してください』
グラインドブレードを展開。
ロニィも機体が変化し、攻勢に転じる。
「リミッター解除!」
『警告、リミッター解除はIS競技の規則に反「解除っ!!」了解。リミッター解除』
システムの警告を無視し、リミッターを解除する。
チェンソーの回転数が増し、炎の勢いも増していく。
「消えろおおおぉぉぉ!!!」
無人機の腹にグラインドブレードを突き刺す。
大穴が空いた無人機は地に落ちていく。
「此処からいなくなれええぇぇ!!」
セシリアが相手していた無人機にも機体の最高速で近づきグラインドブレードを振り下ろす。
文字通り、無人機はグラインドブレードによって真っ二つになり、地面には残骸が落ちた。
クシャトリア・ハマリングのエネルギーが尽きたので、観客席に着陸する。
セシリアとお姉ちゃんも降りてくる。
「流星っ!」
ロニィが彼のもとへ駆け寄る。これ以上私ができることはない。
「流星さん……」
セシリアも心配そうに彼を追いかける。
「「流星……」」
私とお姉ちゃんはただ、彼が先生に運ばれていくのを涙を流しながら見ることしか出来なかった。
────―
side no one
「──―ええ、分かりました。こちらから医療器具、再生細胞をすぐに渡すので全力を持って彼の治療に当たってください。それでは」
副社長席の受話器を置き独りしゃべる。
「……まったく、彼も無茶をする」
そう言ってマは前で複数のモニターとキーボードを操作する彼女に視線を移す。
「それで、あの無人機を誰に乗っ取られたのか分かりましたか? 篠ノ之束さん?」
「……うん、今まーくんの端末に送っといた。今からちーちゃんに伝えてくる」
「了解、あとはこっちでカタを付ける」
「……頼んだよ」
彼女が扉から出ていったと同時にさっきまで使っていたものとは違う赤い電話にカードを挿して話し始める。
「闇鍋の全部隊・隊員を招集せよ。これより、新しい任務を発令する」
そう話す彼のパソコンには
────―
side 千冬
IS学園のある地下……
「……解析が終了しました。破壊された3つのコアはわかりませんでしたが、残りの3つはどれも登録されていないものでした」
真耶が無人機から取り出した3つのコアの解析結果を伝える。別の3つのコアは簪が2個、ロニィが1個機体ごと跡形もなく破壊したことが確認されている。
「そうか……しかし一体一体誰がこんなことを……」
「流星さん……大丈夫ですかね……」
数時間前に起きたこと。それは尾白流星が篠ノ之箒と布仏本音を庇い、背中から足にかけて重度の火傷を負った上に大量の失血による意識不明の重体になったこと。
ついさっき到着したツィマッド社から供給された医療器具で手術中の流星を思う。
「なんで、よりにもよって当時、専用機がなかったのだ……!」
もし彼が専用機を持ったままならばきっとこんなことにはならなかっただろう。
目の前で何もできずに倒れていく流星が脳内で思い返され、机に水滴がポタポタと落ちる。
「……ちーちゃん、これを見てほしい」
後ろから声がかかり、後ろを向くと
「……どうしてここにいる、束」
「……篠ノ之博士!?」
手に持っている端末を渡され確認すると……
「……何かの実行のログか?」
「そう。まず最初に、その無人機たちは私が作った」
「ならお前が……!」
「けど動かしてたのは私じゃない。その時この無人機たちは誰かに乗っ取られていた」
確認すると、ある時点から言うことが聞かなくなった記録がある。その時刻は、
「……襲撃の時間と同じ?」
真耶がそうこぼす。
「もう誰がこんなことしたのかは解ってる。その上そいつらにはもう手を打った。
だから、今はりゅーくんの無事を祈ろう?」
「……
「……うん」
私と束は天を仰ぎ、その上に雨が降ってきた。
ロニィもう2次移行しました。今までの戦闘経験が一気に開放されているようです。
……さて亡国機業よ、お前はツィマッド社の逆鱗に触れたようだ。骨も残らんことを覚悟しとけよ?
モノクローム・アバターの三人衆は生かす予定です。だって今回の件何もしてないから、ね?
そろそろSAO始めようかな…?
敵として出るなら……どれ?
-
よう、首輪突き。
-
世に平穏のあらんことを
-
私こそが企業だ!