side ロニィの『』はナナシ、【】は通信の話です。
実働部隊パートだけど戦闘描写少なめです。
TACネーム
ホロウザイン ロニィ
ラストレイヴン 黒い鳥
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「今から作戦を説明するわ」
仮面を被ったプロスペラが前に立ちプロジェクターが起動する。
「さっき聞いたと思うけど先日、篠ノ之束氏の無人機が亡国機業情報部に乗っ取られ、そいつらによって私達の総長である尾白流星が重症を負った。今は手術が終わって意識がない状態。手術は成功したみたいよ」
いつも以上に隊員が殺気立っているのがひしひしと伝わってくる。
いつもはガヤガヤしている彼らだが、誰も喋る気配はない。
「篠ノ之束氏の協力により、亡国機業の拠点地を特定することに成功。これより、そこを徹底的に潰す。派手にやって頂戴」
地図が表示されとあるユーラシア大陸の森の上に照準される。
「鬱蒼な森にポツンと道路と建物があるだけに見えるけど、結構守りは固めてるそうよ。まず重装備型IIデンドロビウム3機で外を殲滅。その後、全隊を突入する電撃戦で行くわ。
中の奴らについては少しでも抵抗する素振りを見せたら殺っても構わない」
画面が変わり、3機のデンドロビウムが辺りを爆撃、破壊してその後、部隊が降下していく想像図が投影される。
「尚、今作戦は有志でロニィちゃんとその元同僚、『傭兵会社カラード』の【RUST.RAVEN】が一緒に行動してくれるわ。
さ、どうぞ」
プロスペラに言われ、黒いラフな服装をした男が部屋に入ってくる。
「アンタらが闇鍋ってヤツ? 俺がRUST.RAVENこと黒い鳥だ。よろしく!! ロニィの元同僚だよ」
「彼とロニィちゃんは主力の亡国機業実働部隊『モノクローム・アバター』の動きを抑えてもらう。できれば降伏してこっちに引き込みたいわ。かなり難しいけど、できる?」
「彼らとは結構仲良かったから、もしかしたら話すだけでどうにかなるかもしれない。
……ちょっと持っていくもので借りたいものあるんだけどいい?」
「後でね。内容にもよるわよ?」
「サンキュ!」
「それじゃあ準備を始めて。モタモタしてる暇はないわよ」
一斉に彼らは立ち上がり、復讐の準備を始めた。
──────
side ロニィ
【作戦区域に到着した。ホロウザイン、ラストレイヴンの両名はその場でステルスモードを維持して待機せよ】
「ロニィ! 久しぶりだなぁ!」
「……ひさしぶり。オッツとか首輪付きは元気にしてる?」
黒い機体が近づいてきて通信に音声が入る。彼はもともと同僚であのとき以来会っていなかった。
『黒い鳥は元気そうね』
そうだね。そのようで良かった。
「オッツとかのアイツらは元気にしてるさ。ただ古王だけ連絡が未だに取れてない。何してんだか……」
オッツとか首輪付きとまた話したいな……なんでオールドキングだけ連絡がつかないのか疑問に思う。
「……そう。それじゃあ流星の仇討ちを始めよう」
「それが今のロニィの相棒?」
「……うん。昨日彼奴等にクラスメイトを庇ってやられた……」
昨日の出来事が頭の中で再生し、いろいろな感情が生まれて手が震える。
「……そいつは許せんな。よし、彼奴等の根城は徹底的に潰してもらうことにしよう。俺たちの会社も潰された恨みも乗せて派手に頼んだぜ、闇鍋さんたちよ!」
【わかっているさ。……作戦時刻になった。手筈通り森と建物をこんがり焼いてくれ。焼きムラがないようにしっかりとな!】
上空を3機のデンドロビウムが通り過ぎた瞬間、眼下に広がる森からミサイルや銃弾が空にあがる。
だが、その3機はそれをものともせず機体各部に増設されたパルスレーザーでミサイルを破壊し、AAガンやSAMを下部とウェポンコンテナについた計4門の大出力ビームカノンで溶解・爆散させていく。
【……よし。あらかた片付いたな? それじゃあメインディッシュを調理してくれ!】
【【【ウィルコ!】】】
上空で編隊を組んだ3機は今まで手を付けていなかった建物をクラスターミサイルやビームカノンで破壊していく。はてまでは……
「ヒョォ……今の一際でかい花火はFAEB(燃料気化爆弾)か!? 派手だねぇ!」
今の爆発で10棟ほどの建物が吹き飛んだ。
『やっぱり徹底的にやるわね彼ら』
【やはり一番でかい建物は硬いな……
よし、上空にて待機中の降下部隊、降下して本部に突入し、中までしっかり火を通して焼き加減をウェルダンにしてやれ。降下開始!】
輸送機から次々と傘が開いて傘が降りていく。
【こちらダグザ隊、全員着陸完了】
【同じくランバ隊も全員降りた! 突入開始!】
傘がすべて地上におり、次々に建物に入っていくのが見える。
【東南東方向よりボギー3機接近! この反応はIS!
ホロウザインとラストレイヴン、出番だぞ!】
「ご指名が来たぞ! 行くとするかロニィ!」
その場から離れ、3機のボギーに接近する。
近づくにつれて機体のシルエットがはっきりわかってくる。
あの機体はサイレント・ゼルフィスにアラクネ、ゴールデン・ドーンということは……
『間違いない、マドカちゃんたちね』
黒い鳥も彼女たちが誰か解ったようだ。
「本部、不明機は実働部隊のモノクローム・アバターであることを視認した」
【こちらでも確認できた。うまくディナーに誘ってくれ】
さて、彼女たちがうまくこっちについてくれるといいんだけど……
「っロニィにレイヴンだと!?」
「……ロニィがなぜここに?」
驚くアラクネのパイロット、オータムにサイレント・ゼルフィスのパイロットであるマドカ。
こちらの姿を認め、向こうが移動を停止したのでこちらも速度をゼロにする。
「本部が襲われたと聞いて来てみれば……『カラード』の傭兵さんたちがここへなんのようかしら?」
「久しぶりですスコールさんたち。俺たちは帰る家が壊され、またロニィに関係する一つ別の理由があるのでここを潰しに来た。
出来れば投降してもらいたい。投降してくれたら、丁重に扱うって言ってたよ」
「黒い鳥やロニィは嘘をつくとは考えられない……本当なのか?」
「私たちが『カラード』を!? あいつら……!」
どうやらカラードを破壊したことにマドカたちは関係してないようだ。
「落ち着いてオータム。……そうね。ロニィ、これを読んでくれる?」
ゴールデン・ドーンからコアネットワークを通じて文章が送られてくる。その内容は、
「体に入れられたナノマシンで言動を監視されてて、寝返るようなことがあればすぐに殺される、って言いたいみたいだよ黒い鳥」
『どっちみち、カラードを襲っていてもそれは不本意だったようね』
「やっぱりな……司令本部、あんたたちに借りた
今から数分間俺たちの周りの通信と位置がわからなくなるぞ」
【了解した。うまくいくことを祈のる】
黒い鳥が右手に黒い立方体を持つ。あれでどうにか出来るというのか。
「みんな機体を地面すれすれまで下ろしてくれ」
その言葉に応じ、4人は地面まで降りる。
「どうにかできるっていうのか?」
「俺が『今』って言った瞬間にISを解除してくれ」
「っ何を言っている!? それもあれと一緒なのだぞ!?」
マドカが反論する。だが、黒い鳥には策があるのだろうか、
「信じてくれ。自由にさせてやるから」
「……わかった、合図をお願い」
「よし、いくぞ……
今っ!」
「「「ぐぁっ!?」」」
「ぐっ!?」
『こ―は──!?』
突然機体の計器が狂いだし、機体が地面に倒れる。
ナナシの声も途切れ途切れにしか聞こえない。
これは……
「EMPか……?」
「そうだ。それも特上な機械からだしたやつだ。
どうだ? 俺の機体はおろか、ロニィが使ってるISまで不調になるほどのやつだからどんなナノマシンもイチコロだろうな」
「……それほどキツイものならもう大丈夫でしょうね」
「これであのクソ共から開放される……ありがとな、黒い鳥にロニィ!」
「こっちの通信機器は潰れたから……ロニィ、代わりに通信を頼めるか?」
「……わかった。本部、こちらロニィ。モノクローム・アバターの説得に成功、こちらの指示に従ってくれます」
【それはいいことだ! そっちにランバ隊を送る。今からフランベをするから回収まで楽しんでくれ!】
フランベ……?
『フライパンの上でお酒を燃やす調理方法よ。なかなか料理好きな司令さんだったわね』
「ロニィ、今どこで生活してるんだ?」
「……流星が保護してくれてIS学園に行ってるよ。マドカも流星に言ったら通えるんじゃないかな?」
「学校か……是非行ってみたいな! ところで流星とは?」
「とっても強い私の相棒。彼が作るご飯が美味しい。今は大怪我してて……」
「そのご飯を食べてみたいな……彼の早い回復を願おう」
【よし、フランベを始めるぞ! LSWM着弾今!】
青白い閃光とともに亡国機業本部が文字通り消えた。
「フランベはこんな色じゃないんだがな……だがスッキリした!」
フランベ……流星に頼んだらしてくれるかな……
早く目を覚ましてね、流星。
復 讐 完 了
黒い鳥の機体の起動方法:精神力(サムスのパワードスーツ方式)
ISコア無しで起動を?できらぁ!!→できたわ(結果論)。オッツが最初にやって真似したらできた様子。
マドカ参戦!シャルと共に学校にやってきます。お楽しみに。
敵として出るなら……どれ?
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よう、首輪突き。
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世に平穏のあらんことを
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私こそが企業だ!