IS 白き一角獣   作:どこぞの機械好き

28 / 74
今回長め。

最初は流星の過去を少し……


第18話 Wake up

【君に、託す。なすべきとおもったことを……】

 

 光の結晶体を追いかける2機のRX-0。

 

「そんなんでミネバが抱けるのかよ……! オードリーを盗っちまうぞ! バナージィ!」

 

「戻ってこいバナージ。姫さんが悲しんでるぞ! お前のようなやつが未来を作るんだろう!」

 

「オー、ドリー?」

 

 バナージとユニコーンとの融合が終わりこちらに戻ってくる。

 

『コロニーレーザー再チャージ! 確実にラプラスの箱を消すつもりだ!』

 

 ネェル・アーガマより通信が入り、コロニーレーザーがもう一度放たれることが伝えられる。

 

「ミネバッ!」

 

「オードリーィ!」

 

 メガラニカにもう一度憎しみの光が襲おうとしている。

 

 あのドズルの娘を死なせてたまるもんか。

 

 サイコフレームの斥力により、ユニコーンガンダム四号機『アレス』にユニコーンシリーズでもありえない速度が生まれる。

 

 青い光を放つもう一つの白い一角獣が先程よりも巨大な青いサイコフィールドを展開し、コロニーレーザーを一身に受ける。

 

「リュウセイさん!?」

 

「リュウセイ大佐!」

 

「大人の役割を果たせてくれ」

 

 だんだんとこの機体と一つになる感覚になる。

 

「若いの、ミネバさんと未来を任せたぞ──―」

 

 ────―

 

【天国はどうかわからないけど、私、魂って絶対あると思うな】

 

 NTガンダムが破壊され、コアファイターに乗ったヨナを倒さんとIIネオジオングの巨大な腕が手を開いて迫ってくるが、ビームマグナムにより破壊される。

 

「手を出すなぁ!」

 

 ナラティブガンダムが破壊され、コアファイターもビームに貫かれてパイロットスーツだけになったヨナに2つの巨大な腕が彼を潰さんと迫ってくる。

 

 ガランシェールの方にも……

 

「まずい! マリーダさん、ジンネマンさん回避を!」

 

「避けきれん! 身構えろ!」

 

 ガランシェールに襲ってくる3つの腕から発射される15条のビーム。

 

 だが

 

「……あれは?」

 

「おいおい嘘だろ!? なんで、ここにあの亡霊が来るんだよ!?」

 

「リュウセイさん……」

 

『まったく……ヒヤヒヤさせるな。さぁ、行ってこい若いの!』

 

 四枚のアームドアーマーDEで全て塞ぎ、宙域に一つの生命体が侵入する。

 

 フェネクスのコックピットに滑り込むヨナ。

 

「(もし生まれ変わるなら、あたし、彼みたいな鳥になりたいな! ヨナは?)」

 

「君が鳥になるなら、俺は、俺も鳥になる!」

 

 そして金色の不死鳥が覚醒する──―

 

 ────―

 

 side 流星

 

『……んで、俺はまた別の世界に行くんかシャア?』

 

 心象空間でソファに座りながら横にいるシャアに話しかける。

 

『君はまだあの世界で死んでない。早く戻ってやれ』

 

 あの攻撃でまだお釈迦になってなかったのか……てっきり死んだかと思っていたがな。

 

『ナナイとかクェス誑かしてたやつに言われてもなぁ……』

 

『あれは誑かしていたわけではないのだが……あれは反省してる』

 

『あれはちゃんと反省しとかんといつまでも追いかけられるぞ?』

 

 ……体がどこかに引っ張られる感覚がする。

 この場で俺の体が薄くなっている。

 

『……そろそろ潮時だな』

 

『そのようだな……またこうやって話そうじゃないか』

 

『それは今みたいに死にかけてる時なのでは……』

 

 そういやそりゃそうか。

 

 ────―

 

 背中に痛みを感じうっすら目を開ける。

 ベットだろうか、顔が斜め上を向いている。

 

「ぅ……知らない天井?」

 

 はっきりしない目で周りを見渡す。

 カーテンで仕切れる空間……病室だろうか。

 

「……ん?」

 

 気づかなかったが右手でなにか掴んでいるようだ。

 一体何を掴んでいるというのか。

 視線を右下に降ろすと……

 

「流星、さん?」

 

 セシリアが横に座って俺の手を握っていた。

 

「セシリアか、おはよ」

 

「流星さんっ!」

 

「いっ!?」

 

 突然俺に抱きつく。ちょっ、背中痛い。(『我慢しろ、それくらい』)

 

「良かった、目を覚ましてくれた!」

 

 ぐっと痛さをこらえ顔を横に向けると、そこでは彼女の目には涙が溜まっていた。

 

 嗚咽するセシリアの頭を優しく撫でる。

 

「……すまんかったな。無茶して」

 

「あなた、が倒れてど、れだけ心、配したでしょうか……」

 

 えづきながら話す彼女の背中を先程まで握っていた手でポンポンと背中を叩いてやる。

 

 こら、何度もナースコール連打するな。

 

 ──―

 

 彼女も落ち着いて離れて現状が話された。

 

「……俺は8日もぐーすかと寝ていたと」

 

「いつ流星さんがいなくなってもおかしくない状態だったのにぐーすかなんて……

 もっとあなたの身体の心配をしてくださいまし!」

 

「これからは気をつけるよ……なんだ?」

 

 この地響きはどこから来てる? 看護婦が来たのか? 

 

 スパコーンッと保健室の扉が勢いよく開き、5()()が入ってくる。

 

「「「「「流〜星〜(りゅーりゅー)(りゅーくん)!!」」」」」

 

 こちらに涙を流しながら飛びかかってくる簪にロニィ、のほほんに楯無。

 

 それと……なんでしれっと束もいるんですかねぇ? 

 

 そしてそんな一斉に飛びかかってきたら……

 

「グエッ!? い゛た゛だ゛た゛た゛た゛!!!」

 

 背中い゛た゛い゛。

 

 ────―

 

 side セシリア

 

 彼が傷を負って一週間と1日。

 昨日も目を覚まさなかった。

 

 あの時、私が反論して観客席の護衛をしていたら、きっと彼は今こんなところにおらず、皆さんと楽しく話しながら授業の準備をしていたのに……

 

「……あなたはいつ、目を覚ましてくれるのですか?」

 

 ベットに横たわる彼の手にそっと手を重ねる。

 

 ふと時計を見ると、針はもう8時を指している。

 今まで課題のみだされていたが、授業も今日から始まる。もう行かないと……

 

「……?」

 

 彼から手を離そうとすると……離せない? 

 

「……え?」

 

 握る力が次第にしっかりしていく。

 彼の顔を見ると……うっすらと目を開けていく。

 

「ぅ……知らない天井?」

 

 彼がキョロキョロとゆっくりと顔を動かして周りを見渡す。

 

「……ん?」

 

 こちらに視線を落とす。

 

「流星、さん?」

 

 これは夢でしょうか? 

 いえ、こんなことが夢であってたまったものですか。

 

「セシリアか、おはよ」

 

 彼が、戻ってきてくれた! 

 

「流星さんっ!」

 

 おもわず彼に抱きつく。

 

「いっ!?」

 

「良かった、目を覚ましてくれた!」

 

 頭を優しく撫でてくれる。

 

「……すまんかったな。無茶して」

 

「あなた、が倒れてど、れだけ心、配したでしょうか……」

 

 えづきながら話した私を彼が背中をトントンと叩いてくれる。

 こ、これは彼に抱きつかれている体勢!? 

 

 おもわずした自分の行いの恥ずかしさを紛らわすため、夢中でナースコールを押していた。

 

 ──―

 

 涙も止まり、彼に何が起きていたかを説明する。

 

「……俺は8日もぐーすかと寝ていたと」

 

 ぐーすかですって!? 

 

「いつ流星さんがいなくなってもおかしくない状態だったのにぐーすかなんて……

 もっとあなたの身体の心配をしてくださいまし!」

 

「これからは気をつけるよ……なんだ?」

 

 流星さんがなにかに気づき、保健室の入り口を見る。

 看護師が来たのかしら? 

 

 保健室の扉が開き……

 

「「「「「流〜星〜(りゅーりゅー)(りゅーくん)!!」」」」」

 

 あのとき流星さんの周りにいた生徒会長に4組の更識さんと布仏さん、ヴェセラさんが部屋に入ってくる。

 ウサギのカチューシャのようなものを頭につけた女性……篠ノ之博士!? 

 

 そして、

 

「グエッ!?」

 

 そのまま彼の上に飛びついた。

 

「グエッ!? い゛た゛だ゛た゛た゛た゛!!!」

 

 彼が悲鳴をあげる。まだ傷が完全に癒えてないのでしょう……

 

「お前らもっと怪我人をいたわれ!」

 

「「「「「あだっ!?」」」」」

 

 あとからやってきた織斑先生にゲンコツをもらっていました……

 

 ────―

 

 side 流星

 

 いだかった……

(『あれだけ彼女たちに心配かけてたんだから残当、というものだな』)ひどくない!? 

 

 俺ベッドの周りにはその後一夏や箒、鈴も加わって11人もいる。

 しれっと束がいるのは……気の所為ではないだろう。

 

「りゅーりゅー、ほんとによかった……」

 

 俺の身体に顔をうずめるのほほん。今でも泣いてるのだろう、時々しゃっくりをする。

 そんな彼女の背中をさすりながら話す。

 

「もう大丈夫だ、元気だよ……んで、いつから教室で授業を受けれますか織斑先生?」

 

「傷跡は流星の会社がきれいに消したそうだ。2日は安静にしとけよ? 課題は持ってくる」

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

「そして束……お前はなぜここにいる? 少しこっちでOHANASHIしようか?」

 

「私もりゅーくんが心配で……っていだだだ!? やめてちーちゃん!? いつものアイアンクローより痛いよ!?」

 

「気安くその名で呼ぶな!」

 

 アイアンクローの力がさらに強まる。

 

「ミギャアアアァァァ!?」

 

 そのまま千冬と束は退場していく。

 女性が出してはいけない声が出ていたな……

 

「なんで姉さんがいたんだ……?」

 

「そもそもどうやって博士は入ってきたのかしら?」

 

「楯無さん、彼女に入れない場所はないと思います……」

 

 気づいたらいるからな……その気になったら別世界まで来そう。

 

「りゅーせー、一つ見たいものがあるんだけど……」

 

 ロニィがこちらに尋ねてくる。

 

「……? 聞こう」

 

 ────────

 

「……よし、準備できたかロニィ?」

 

 2日後の保健室から出てきた夕方、キッチンにエプロンをつけたロニィと料理を始める。

 

「うん! それじゃあ始めよ?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ロニィ、包丁をそんな手でもつな、それは人を刺すときの持ち方だ」

 

「こ、こう?」

 

「そう。んで食材を持つ手は猫の手だこうやって……にゃーだ」

 

「に、にゃー!」

 

「……声は出さなくていいぞ」

 

 ロニィの後ろから食材の切り方を手を伸ばして教える。

 いまのにゃーは……ちょっとくるものがあったな。

 

 ロニィと一緒に付け合わせの野菜を切り終わり、メインディッシュの調理に入る。

 

「今日は一夏たちの13人分ビーフステーキを作るから十分フランベを見れるぞ」

 

 肉の焼き加減を見ながら、横に立つロニィに話しかける。

 

「やってみて!」

 

「フランベはフライパンの上でお酒を燃やして香りをつけるのにやるんだ。こういうふうにっ!」

 

 フライパンの上にさっとお酒をまいて赤い炎があがる。

 

「わぁ……全然青くないね」

 

 フライパンの炎が消え、皿に乗せる。彼女も気に入ったn……青? 

 

「ロニィ、なぜフランベが青って思ってたんだ?」

 

「闇鍋の司令官がLSWMのことをフランベみたいだって言ってたから」

 

 ……あいつらあれ使ったんかよ。というか、なんで闇鍋知ってるんだ? 

 

「ロニィ、ちょっと前の亡国機業潰しに行ったやつ、ロニィも参加したんか?」

 

「うん、私はマドカとかスコールを説得するためにカラードの仲間といったんだよ」

 

 へぇ……あいつらめ……危険度の低いものとはいえなんで同行許可だしたんだよ……

 

「怪我はなかったんか?」

 

「りゅーせーは自分の怪我の心配してっ!」

 

 ポカポカと体をロニィに叩かれる。

(『なんか口の中が甘くなってきたな……これが、そうか』)

 なんか悟った赤い人はほっとくとして……

 

「もう大丈夫だよ。心配してくれてありがとな、ロニィ」

 

「あぅ……うん」

 

 頭を撫でながら話すと頬を赤らめて返事をするロニィ。

(『もうやめてくれ……これ以上その空間を作らないでくれ……!』)

 

「流石だな流星!」

 

「腕は劣ってないはずだ。美味いか一夏?」

 

「当たり前だ!」

 

 そういや一夏は箒と鈴が恋人候補となったそうだ。やっとアイツラ進んだな。

 束もこの空間にしれっといて、食べたらツィマッドに帰るそうだ。……ゑ? 

 

「束さん、俺たちの会社でいいんですか?」

 

「うん? モチのロンだよ! りゅーくんの社員と一緒にISの宇宙進出の開発を今頑張ってるんだ!」

 

「……頑張ってください」

 

 これは公になったら大問題になるが……

 それまでに彼女が俺たちの会社に来てもおかしくないと言われるほどまでにならないとな(『もうなってると思うが……』)備えあれば憂いなしだよ。

 

「ジューシー!」

 

「……美味しい」

 

「これ、誰か有名なシェフ連れてきたの?」

 

「うまうま〜」

 

「何だこの敗北感は……」

 

 美味しそうに食べるロニィや簪、楯無とのほほんにちょっと落ち込み気味の千冬。

 ……俺が倒れたとき、一番心配してくれていたのが彼女たちだったそうだ。

 

 

 もしかしたら彼女たちは……俺に気があるというのか? 

(『やっと気づいたか』)えっそんな前から?




次回はリコリス回からの学年別トーナメント編が始まります。

SAOも話を構築中なのでお楽しみに……

アンケート次第で決選投票もします。

敵として出るなら……どれ?

  • よう、首輪突き。
  • 世に平穏のあらんことを
  • 私こそが企業だ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。