IS 白き一角獣   作:どこぞの機械好き

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おまたせしました。
学校忙しい……

感想欄などにこの先投稿する話のフラグやヒントを結構こぼしているので感想を頂くと思わぬポロリがあるかも……!?


第24話 学年別トーナメント、開始

 side 一夏

 

 学年別トーナメントの当日、観客席と離れた場所で学生ではない人が多く座っているのが見える。

 

「なぁ、どうしてこんなにも来賓が多いんだラウラ?」

 

 前でさっきまで作戦を一緒に立てていたパートナーに疑問を投げかける。

 

「む? それはだな、三年生のスカウトをしにきた企業エージェントや国の者だ。この場でいいところを見せることができたら、声がかけられるだろうな」

 

「じゃあ、なんで俺たちも試合をすることになってるんだ?」

 

「私達は学習や実習の定着を確認するため……とはなっているが、あの者たちに目をつけられる可能性があるだろうな。ましてや織斑と尾白に対しては、試合中は全員が目を光らせているだろう」

 

「げっ……恥ずかしいところは見せれないな……」

 

 そのもうひとりの男性操縦者はというと、いま来賓に生徒会長と挨拶しまわっているのが見える。

 最近、副生徒会長になったそうであのように生徒会長の補佐をしているんだとか……いや、流星は社長もしてるからそっちもあるのか。

 

「……おい織斑、対戦相手がわかったぞ。早速、目玉カードになったな」

 

 そう言われて上を向くラウラが見ている電光掲示板を見ると……

 

【第1回戦 織斑・ボーデヴィッヒペア VS 尾白・デュノアペア】

 

「いきなり俺たちかよ!」

 

「確か一回戦はあと20分後だったはずだ、ピットに向かうぞ織斑」

 

 その言葉に返事をして立ち上がる「「一夏!」」ん? 

 

「勝てるか勝てないかじゃなくて、全力で当たって砕けなさいよ!」

 

「今までの練習の成果、流星に見せてみろ!」

 

 箒と鈴がこちらに声援を送ってくる。彼女たちはラウラにじゃんけんで負けて、その負けた同士で今トーナメントのペアを組んでいる。

 

「……ああ、全力を出して来る!」

 

 そう言ってその場をあとにする。

 ビットに向かう途中でラウラがふとこぼす。

 

「……織斑は、篠ノ之や鳳といった仲間に恵まれているな」

 

 友達がほしいのか……? 

 

「ラウラも友達になりたいってみんなに言えばなってくれる人いると思うけどな」

 

「そうか……これが終わったら早速それを始めてみようか」

 

 ──―

 

「作戦だが……さっきも行った通り、まとまって動くことを意識してくれ。そして織斑は、尾白からの攻撃の防御に徹して貰いたい」

 

 ピット内に入った俺達は、椅子に座って最後の確認をしている。ラウラは先程から相手の情報をまとめた資料を見つめている。

 

「わかった。ラウラは何をするんだ?」

 

「私はデュノアを叩く。第2世代機など恐れる必要がない」

 

 どうやらデュノア相手には勝てる見込みがあるみたいだ。セシリアと鈴の模擬戦闘の際に見たAIC、慣性停止結界は銃弾を止めることもできるのでエネルギー系の武器を使ってないデュノアなら……それでも、

 

「無理はしないでくれよ。呼んだらすぐに援護に入る」

 

「どの口が言う……万が一は無いと思うが、頼んだぞ」

 

 入学した時よりもまた少し柔らかくなったかな……? 2年前の()()を経験してから自分なりに努力してきた成果が出ているのか? 

 

『各選手はISを装着し、発進許可をとってください』

 

 アナウンスが響きラウラが手に持っていた資料を前の机に置く。

 

 カタパルトに装着した脚部を乗せ機体のコンディションを確認……オールグリーンだな。

 

「ラウラ、準備は?」

 

「私はいつでも行けるぞ」

 

 横ではラウラの乗っている黒い機体、シュヴァルツェア・レーゲンだっけか? その機体のスラスター音が増加していく。

 

「司令部、こちら織斑です。発進準備ができました。許可をください」

 

『こちら司令部、発進を許可します。尾白くんはとても強いですけど、頑張ってくださいね!』

 

 耳に1年1組の副担任の声が入ってくる。

 

「わかりました、山田先生。

 

 織斑一夏、白式と」

 

「ラウラボーデヴィッヒ、シュヴァルツェア・レーゲン」

 

「「行きますっ(出撃っ!)!」」

 

 カタパルトを2機のISが滑走し、空に上がった。

 

 ────―

 

 side ラウラ

 

『それでは学年別トーナメント第一回戦……開始!』

 

 合図とともに動き出すアーミーグリーンとオレンジの機体、尾白とデュノアが二手に分かれて攻撃を仕掛けてくる。

 

「織斑、頼んだぞ!」

 

「了解!」

 

 作戦通り、織斑は尾白に肉薄し、実体剣同士で打ち合いを始める。零落白夜は使わないのか……あれは燃費が悪いそうなのでここぞという時に使うのだろう。

 

 目の前にいるアサルトライフルを構えたデュノアと相対する。

 

「こうしてアンティークの第2世代機と戦うことになるとはな」

 

「まともに量産できていない第3世代機よりはましだと思うけどね」

 

「言ってくれるじゃないか……だが、結局は搭乗者の腕で勝敗は決まる。そして、機体はその勝ちを大きく伸ばす」

 

「そうだね。つべこべ言わず、僕たちも始めない?」

 

 む、話が長引いてしまったか……

 

「そうするとしようか!」

 

 ワイヤーブレードを射出し、自分が取られたくないようなポジションを取ろうとすると妨害する動きを取るようにする。

 

 デュノアがショットガン、サブマシンガンと次々と持ち替えてこちらに射撃してくるが、それを的確にAICで弾を停止させる。

 

 そうこうしているうちにしびれを切らした、又は残弾が少なくなったのか短剣に持ち替えてこちらに近距離戦を挑んでくる。

 

 こちらにうかうかと入ってくるとは引っ掛かったな! 

 デュノアが気づいた顔を表したときはもう遅く、右手から放たれるAICの餌食となった。

 

「これがAICの力……! ほんとに動けないね!」

 

「だろう? 後は地面でゆっくりとこの後の試合を見るといい」

 

 レールカノンをチャージする。これでまずは一人……

 

「っ!?」

 

 体に走る衝撃とともにレールカノンが砲撃を受けて砲身が潰れる。尾白がやったのか!? 

 

「すまないラウラ、流星にSEを全部削られた!」

 

 織斑が自身が撃破されたと連絡を入れる。デュノアは私がよろめいた隙にAICを脱出して距離をとられた。

 あと少しだったのにっ! 

 

「いけっ!」

 

 6基のワイヤーブレードを射出してデュノアを追い、追撃をいれる。

 尾白と合流される前にできるか……!? 

 

「だぁっ!? SEが!?」

 

 これによってデュノアを撃破できた。だが、尾白からのワイヤーブレードに対する狙撃を警戒していつもより多くの軌道をとっていいたはずなのだが、それでも3基壊された。

 

 尾白がガトリング砲を右手に持ち牽制……狙いが正確すぎる! 本来あのレンジでガトリングは牽制に使うのが基本だというのに逃げるとそれと一緒に弾幕も正確についてくる。

 

「こうなったら……!」

 

 プラズマブレードを展開し、SEが大きく削れる場所を守りながら接近する。

 すると、尾白の背部から線のついた平べったい円柱状の物体が4つ射出された。丸い形なので私の持っているようなブレード型のものではない。

 一体何の機能が……っ!? 

 

「何だ急に!?」

 

 四方八方からビームがこちらを襲ってくる。尾白本体もエネルギー兵器を用いて射撃している。まさか、全方位攻撃か!? 

 

 とっさに回避行動を取ろうと機体を右にロールし回避行動を取るが、全方向からの攻撃を避けきることはできずに……

 

『ボーデヴィッヒのSEエンプティ! 試合終了!』

 

 機体は私が乗ったまま、地面に仰向けになった。

 

 やはり織斑教官の認める彼は強かった。彼には結局一度もダメージを与えることができていない。

 一体どのようにしてあれ程の実力を手にしたのか。

 

 彼のような力が欲しい……『ガガッ……ザッ』なんだ? 

 仰向けに倒れていると、ノイズが機体から聞こえる。

 

『body damage …… D.

 

 passenger's intention …… ok.

 

 Valkyrie Trace System …… boot』

 

 突如機体から無機質な音声が聞こえたかと思うと……

 

「な、何だこれは!?」

 

 装甲の隙間からタールのような黒いドロドロとした液体が出てくる。

 こんな機能はないはずだ……

 

「グアアアァァァッ!?」

 

 激痛とともに意識が何者かに引っ張られるような感覚に陥り、目の前がぼんやりしてくる。

 

「誰か……」

 

 意識はそこでこと切れた。

 




本格的に夏休みに入ったので加速できると思います。

高評価、感想があればもっと加速できるのですが……(承認欲求の塊)

敵として出るなら……どれ?

  • よう、首輪突き。
  • 世に平穏のあらんことを
  • 私こそが企業だ!
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