学年別トーナメントは流星とシャルロットのペアが優勝。一夏は、この瞬間をラウラと見ていた……
side 一夏
「流星が勝ったか……」
ベッドの前についているで横になっているラウラと一緒に決勝の結果を見届けた。
「今年の一年生は粒ぞろいだな、将来が楽しみだ。」
「なに年寄りみたいなこと言ってるんだよラウラ……」
「わ、私は織斑と同い年だぞ!……そういえばこれを尾白に言えばどんな反応するんだろうな?」
「そういやあいつの精神年齢……」
普通に3桁突入してるよな……?
「入っていもいいですかー?」
「どうぞー!」
そう言うと失礼しますと言って山田先生と千冬姉が部屋に入ってくる。
「ボーデヴィッヒさん、体調の方は大丈夫ですか?」
「はい、問題ありません。」
「そうかしこまるなラウラ。ここでは一人の生徒だからな。」
「わかりましたき……お、織斑先生。」
「……それで、なにか連絡があるんですか?」
「はい!点検が早く終わったので、今日から大浴場を使えるようになりますよ!」
「いよっしゃーっ!」
それを聞いた俺は思わずガッツポーズをする。
「む?織斑は風呂が好きなのか?」
「ああ、織斑は昔よく流星と銭湯に行ってたりしたからな。」
「使用時間が決まっているので注意してくださいね。」
「分かりました!」
早速、今日から使うとしよう!
―――――
夜、夕食を食べた俺と流星は……
「「気持ちぃ……」」
体を洗って大きな湯船に浸かる。二人だけのほぼ貸し切り状態のここでは声がよく響くなぁ……
何を話そうか……そうだ。
「昨日見たあれ、本当なのか?」
昨日の流星の言動からして嘘ではないと思うが……
すると流星は上を向いてポツポツと語りだす。
「……にわかに信じがたいと思うがな……本当なんだよ。」
「……やっぱりそうなんだな。」
「いろいろなことしてきた……
人に向けて銃を撃ったり、
世界が荒廃する機械を乗り回したり、
人の住んでるコロニーを地球に落としたりもした。
……俺の手はとっくの昔から汚れてる。何千何万、いや何十億の人の命をこの手でやってきたんだ。
眼の前で、仲間が死ぬことも少なくなかったな……裏切られることも……
今もそいつらのことが責任っていうか罪というか……そんな感じで背中にのしかかってくる。
はぁ……正直言っていつも生まれ変わるのがなんで俺なんだよく思うな。」
流星が、半ばやけくそになったかのようにため息をついて肩まで浸かる。
「……それは、周りの人たちが流星に幸せになってもらいたかったからじゃないか?」
「……何?」
「あの流星の過去を見たとき、それぞれの世界全てで誰かが流星のそれを望んでいた。」
「それは、どの世界でも、流星が幸せになれなかったから、周りの人が次こそはと想って来たからなんじゃないかな……よく分からないけど、直感的にそう思うんだ!」
流星の過去を見てから感じる第六感のようなものがそう感じている。
「スミカやアムロ、こっちに来たオタコン、キャスバル達が……」
「……だから、もしかしたらまた別の世界に行くかもしれないけど、今を大切にして、この世界だけでも周りのことだけじゃなくて、流星自身も幸せになってくれないか?」
それで、今までの重荷を下ろすことができるのなら……
「今を大切に、ね……もうこの話はやめだ。十分スッキリした。サンキュ、一夏。」
流星はこの時、始めて本当に笑っていた。
「楽になったならそれで何よりだよ。」
「それはそうとして……そういやラウラとはなんで面識あるんだ一夏?」
ラウラとか?
「2年前の第2回モンドグロッソの時にな……」
―――――
「織斑一夏の護衛を任されました、ドイツ軍シュワルツハーゼ隊隊長のクラリッサ・ハルフォーフです。階級は大尉を拝命しています。」
「同じく担当します、副隊長のラウラ・ボーデヴィッヒです。階級は中尉です。」
モンドグロッソで出場者である千冬姉を見に来た俺は護衛だとという部隊の隊長格の二人から挨拶を受けた。
「織斑一夏です……よろしく、お願いします。」
「ではラウラが一夏殿の横で護衛をしてください。」
「はっ!」
殿……?とりあえず同い年くらいの人が俺の横につく。
その後、彼女とは千冬姉の話題で盛り上がることが多かった。
んで事件が起きたのは決勝戦の始まる前にトイレをしているときだったな……
トイレが終わって廊下に出るとさっきまでいたラウラがいない。
「あれ?ラウrムグッ!?……………」
突然後ろから布を顔に押し当てられて意識が遠くなっていくのがわかった。
次に目を覚ましたのはどこかよくわからない機械が沢山置かれた建物の中。銃を持った人が6人。
横ではラウラが何かを諦めたかのように下を向いている。
椅子に座っているようだが、手は後ろで縛られ、足も椅子の足に縛られている。
体を動かそうにも椅子自体が柱に固定されているので何もできない。
「どうしてこんなことを……!」
「知りたいかァ?俺たちの目当てはな、お前の姉を優勝させないことだ!そしてついさっき棄権したとの連絡が入った!」
リーダーのような男がこちらの問に答える。
「そんな……!」
「というわけでお前たちは用済みだ。」
額に冷たい何かが押し付けられる。
目を横に向けると、ラウラも同じことをされている。
「あばよ!」
殺されるっ……
「な、なにもんだ!」
……?
天井が割れ、一つの白くて青く光っている機械が地面に着地する。あれは……白獅子?
それに答えることはなく、白獅子は俺たちを誘拐した犯人を次々と
左胸から左手にかけては不自然にISの装甲がおらず、代わりにギプスのようなものがついている……怪我?
「野郎!このガキどもがどうなってもいいのか!?」
そう言ってこちらに押し付ける強さが増す。銃口が額に食い込んで痛い。
それを聞いたのか、白獅子はとまる。そう、『は』だ。
「へへへ……そのまま゛あ゛っ!?」
直後、男の頭を一枚の大きな羽のようななにかで強打して、その男は泡を吹いて倒れた。
「待って!」
その声は聞こえたのか聞こえていなかったのか……それはわからないけど、そのISは入ってきた天井からまた出ていった。
それとほぼ同時に、この建物の入口の扉が破壊され、ISをつけた千冬姉と軍が突入してきた。
「一夏!無事か!?」
「大丈夫だよ!」
ISを解除した姉はこちらに抱きつき、涙を流す。
「よかった……一夏までいなくなったら私は……!」
俺を抱きしめいていた千冬姉が改めて周りで拘束されている犯人を確認する。
「誰がやったのだ……?ボーデヴィッヒ中尉、あなたが?」
「いえ、私ではありません。恥ずかしながら私も誘拐されていました。」
「なら一体誰が……」
それは……
「千冬姉、白獅子だよ!青く光って悪いやつらを次々に倒していったんだ!」
「っ!?それは本当ですか!?」
ラウラの状態を確認していたクラリッサさんが驚く。
「間違いありません隊長。私もこの目で白獅子の存在を確認しました。決して幻ではありません。」
「そうか……2年前から行方をくらましていたのに……何故?」
それを答えることのできるものはその場にはいなかった。
その時、千冬姉はさっきよりもっと泣いていた。なんでだろう……?
―――――
「誘拐ねぇ……」
昔の話を聞き終えた流星は一言こぼす。
「その時に来た白獅子は、誰が乗ってたんだろう……?」
「それは……どうだろうな?」
うわっ!とんでもなく含みのある言い方してくる!
「また絶対聞き出してやるからな……」
「ははっ……頑張って聞き出してみな。」
その後、流星より先に上がって入口から出るところでデュノアさんと出会った。
「あれ?シャルルは今から入るのか?」
「うん、今から入ろうと思ってね。」
「今日の試合すごかったよな!優勝おめでとう!」
「ありがとう。お風呂で疲れを取るとするよ。」
シャルルが更衣室へと入っていった。
……あ、流星まだいること伝えるの忘れてた。
まぁいいか。男だし。
―――――
side シャルロット
「わぁ……」
これが日本のお風呂か……
「シャルロット!?なんでいるうーっ!?」
「流星!?わっ!?」
湯船から上がりかけだった流星とばったり出くわした。
おどろくあまり、足が滑ってステーンッと後ろに転んでしまう。流星も足を滑らしたのか、お風呂に水柱が立った。
身体を洗ったボクは流星と同じ湯船に浸かり、彼に近づく。
流星はさっきからずっとボクの後ろ、壁を向いている。
こっちを向いてくれない流星にはこうしてやる!
「えいっ!」
「ちょっ!?」
後ろから抱きつく。そういえば、この前とは逆だね……
彼は少し抵抗しようとしたが、観念したのかそのまま湯船に座った体勢で落ち着く。
彼の心臓の鼓動がわかる。
「ほんとにありがとう、会社のこととか、お父さん達のこと。」
「……どうってことないさ、一日寝そびれただけだし。」
「それでも、こうやって明日から普通に女子生徒として学校に来れるようにしてくれたじゃないか。」
特別な呼び方をしてほしいな……そうだ!
「……シャル。」
「……ん?」
「お母さんが、いつもそう呼んでくれてたんだ。流星も、そう読んでくれない、かな?」
「わかった、シャル……それじゃ、そろそろ上がるな。のぼせてきた。」
抱きしめていたその手を緩めると、彼が湯船で立ち上がる。
「……やっぱりすごい体だね。」
「そうか?たまにトレーニングするぐらいだが……」
嘘だ。彼の肉体は引き締まっており、鍛え抜かれた身体であることが一目見るだけでわかる。
そして、いつから巻いたのか大事な部分はタオルで隠れている……ってどこ見てるのよボクは!?
とっさに上を見ると……
「……その傷はこの前の?」
この前の無人機騒ぎのものかな……?というのも、一年生の中では少し前に流星が大怪我をしたという話が出回っている。
「いや、そっちは消した。これは4年前に負ったもんだ。ヘマやらかしたんだよ。」
彼の
「それは……今は大丈夫なの?」
「最近やっとこさ本調子に戻ってきたとこ。でもまだ完全にとは行かないな……勘も戻りきってないし。」
「そうなんだ……早く戻るといいね!」
「気にしてくれてどうも。先に部屋戻っとくぞ。」
そう言って彼は大浴場の入口の扉を閉めた。
さっき流星にやったことを思い返す。
彼に抱きついた……ここはお風呂、どちらも服を着ていない。
ということは……
「ボクは何やってんだぁー!?」
その後、顔を真っ赤にしながら湯船に何度も頭を打ち付けた。
参加形式を参加形式しましょうか……!
つまり、どんな参加形式がほしいかを募集します。
まだ別の参加形式の手札はあるですが、面白いものを作ろうと考えた時に、こういったこともいると考えました。
という訳でやってほしい参加形式、募集してます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=301011&uid=427875
敵として出るなら……どれ?
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よう、首輪突き。
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世に平穏のあらんことを
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私こそが企業だ!