参加形式、新しいのありますよ。
side 流星
『なんだ、この初々しいこれは……』
『……私は蘇生術を教えただけなのだがな』
シャアとともに見ているのは、顔を真っ赤にしながら自身の胸部を分間110回のペースで押したり、人工呼吸をしている千束。動きがぎこちない。
『それのおかげで、今心臓はまた動き出したんだろ? ……あの押し方だったら肋骨何本か逝ってるだろうけど』
ちなみに心臓マッサージで肋骨が折れることはよくある。正しい押し方なら、折れても問題ない。痛いけど。
『あとは、流星がここから離れるだけだ……だが、アレックスはいま戦力にならない。その場で待っておこう』
アレックスはSE切れ……だが、まだ戦える。
『
『しかし……本当に、
『無論だ。指をくわえて空見つめるなんて、できるはずがない』
『……これから忙しくなるな』
『そんなの、承知の上だ。じゃ、行ってくる。もうじきあんたの体もできるから、次会うときは現実で』
『……勝利の栄光を君に』
そして自分の意志で、この空間を離れた。
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──―
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「ん…………いつつ……やっぱり折れてるか?」
心臓の前にある胸部に痛みを感じつつ身体を起こす。
周りを見渡すと、自分のいる岩の周りに広がる海。遠くに本州であろう陸地が見える。
そしてこちらを心配そうに見つめている千束と周辺を見張っているラウラ。そういやシャアが俺と千束の位置教えたって言ってたな。
「目が覚めたか、お兄ちゃん」
「……おかえり、流星」
「ただいま。助けてくれて、ありがとな千束……ファーストキスくれて」
「その節は……ってな、なぁにいってんじゃ──!!」
しんみりした空気から一変、あの空間で見たようにまた顔を真っ赤にする。やはり、千束は自分が押すのは強いが、誰かに押されるのは弱いな……
「ジョークを言える程には、大丈夫そうだな。にしても、お兄ちゃんのコア人格は他人とも話せるまで発達していたのか……」
「コア人格……さっき話してた、シャアさんのこと?」
「そうだな……見た目は、金髪の高身長で顔つきはかなりいい。ラウラもみたろ?」
発達というか、もともと完成してたけどな。
「そうか、あれがそうだったのか……いつからシャアさんと話せていたのだ?」
そういやここにいるのはラウラだけ……他のみんなはどこに行った?
「ロニィ達はなにしてる?」
「彼女たちは今、ファンタズマと交戦中だ」
耳を澄ますとなるほど確かに、戦闘の音が聞こえる……撤退したはずでは?
なんで無断で戦ってるんかねぇ……俺の弔い合戦か?
「織斑先生の許可はとったのか?」
「……とってない」
「後で絶対怒られるな」
みんなで仲良くOSEKKYOUコースか……
「どんまい〜ラウラさん」
千束も千束で勝手な行動したのでは……? まぁ、俺を助けるためだったし、結局不問になるか。
にしても怒られるという言葉の前にいるものがある。それは……
「誰一人、死なずに戻ってこれたらな」
さっきからとってもヤバそうなやつが来てると、頭がガンガン警報を鳴らしている。
これは……バルテウス? 何じゃそりゃ? 聞いたことない名前だが……このままだと全滅する未来を見せられている。
やっぱり、あいつを使うしかないか……シャア、ISの起動を。もちろんあっちのほうで。
(『……了解。各種リミッターをアレの方まで引き上げる』)
そして、アレックスだったものを装着する。
「あれっ!? やられたはずじゃ……」
「確かにあの赤シャコと翼付きにやられたな……油断してた」
「そうなのか〜……ではなく!? なぜ具現維持限界を迎えているのに動かせる!?」
「もとの姿に戻るからな……機体情報がリセット、つまり……」
機体中についたアーミーグリーンの意味のない
「へっ……うええぇぇっ!?」
そして現れるは、純白の装甲。そして、いままで拡張領域の門番をしていたスタビライザー付きのシールドスラスタ────アームドアーマーDEを4つ、背中に装備させる。
(『この装甲が剥がれるのは2年ぶりだな……』)
最後に後頭部の大型インカムを外して、顔を一本の角が伸びるマスクですっぽりと覆う。
「こういうことだ」
この世に、未来の特異点がまた降り立った。
「そ、れじゃあ十年前のあれと……」
「4年前のあの厄災を防いだのは……」
「そうだな。あれ、俺だった」
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side 千冬
「……いっくんも行っちゃったね」
「まったく……あいつらしいな」
一夏が二次移行した白式に乗って、箒やオルコットが今戦闘している区域に飛んで行った海を見つめる。時折閃光が見える水平線、あそこで戦闘が繰り広げられている。
「後で無断出撃したあいつらは怒るとして……今は私達にできることをしようか。束、もしよければ手伝ってもらえないか?」
「モチのロンだよ! さ、早く戦闘指揮所に行こう!」
──
「戦況はどうなってる?」
「福音が擬似的に二次移行しました! 少しこちらが押されていますが、依然全員のバイタルデータ安定してます」
「先程アメリカ軍の試作無人機、コードネーム『バルテウス』も暴走してこちらに向かっているとの通達がありました!」
新たにハッキングしてきたか!
「機数は! あと何分で来る!」
「機数2! これは……あと17分後でくる予定です!」
バルテウス……確か福音のサポートを目的として作られた全方位にミサイルを飛ばせるあの機体か。合流されると厄介なことになる。
「現場の生徒たちに増援が来ると伝えておけ! ファンタズマは!」
「二次以降したマドカさんとロニィさん、楯無さんで2機撃破! しかし、残りの2機のうち1機は動きが異常でダメージは少ししか与えれていません!」
モニターの前で状況を聞いている。このままバルテウスに合流されたら、ロニィたちが危ない……
「自衛隊と米軍は、来れないのか!?」
「実害が出てからしか出動できないと……」
教師もIS学園上層部……実質国際IS委員会の指示によって交戦は禁止されている。
「真耶、流星の状況は?」
「流星さんのバイタルは復活したものの……っアレックスが再起動!? SEがゼロのはずなのに!」
流星の意識は戻ったか。だが、なぜアレックス再起動した……?
「待ってください! ISの情報が変わりました。機体番号は……ISRX-0-4?」
その番号……まさかっ!
「クルミ、ドローンの映像移せるか!」
「わかった……これはっ!?」
機械に強いということで、協力してもらっているクルミが飛ばしているドローンの映像を、旅館に作った作戦室のスクリーンに映し出す。
そして、教師たちは騒然とした。
そこに写っているのは、ラウラと白髪の高校生ほどの女子と……
「白いIS……白獅子!?」
「尾白さんの姿が見当たりませんが……あのISに乗ってるの?」
「IFF更新! 『アレス』に変わりました! 戦闘に参戦する模様!」
アレックスは、アレスを隠すものだったのか……
「……厄災の時と、ほとんど変わりないな」
「……やっと、それを使う決心がついたんだね、りゅーくん」
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side 620
『617、及び616の生体反応ロスト。敵勢力に織斑一夏、参戦。機体が変わっている模様』
ミサイルを、脅威度の一番高いにミステリアス・レィディ向けて各種発射…………2発命中。リロードを開始。
ファンタズマは2機落とされた。だが、ゴスペルは2次移行させたことで、こいつらはやりきれるだろう。
『……わかった。バルテウスにハッキングをかけた。そちらに向かわせる。心強い味方になるだろう』
ようやくゴスペルの護衛機のハッキングも終わったか。あれが間に合うのは嬉しい誤算だ。バルテウスのスペックを見たとき、本当にISではない無人機かと思うほどで、むしろゴスペルが護衛していると勘違いをする。
……余計なことは後で考えよう。
『織斑マドカの機体、フォームシフト。脅威度を引き上げる』
全周囲レーザー弾発射……効果あり。甲龍の背部武装半壊、及びラファールリヴァイブ・カスタムの武装、スラスター一基の破壊を確認。その他も装甲の損傷の増加も確認。
織斑マドカの機体より反撃、敵性ビット6個射出……被弾。尾翼に損傷あり。戦闘継続に問題なし。
……どうした主よ?
『尾白流星の覚醒を確認。厄介な機体に乗っている。621と共に脅威度を最大にして、バルデウスを使え』
『了解。尾白流星、621の脅威度を最大に設定。バルテウス2機の操縦に変更する』
視点が変わり敵性ISが多く映る景色から、2つのまた別の景色になる。
武器構成……把握。各種能力……把握。機体操縦に問題なし。
『……勝負だ、621、尾白流星』
参加形式、待ってましたか?
ひさびさにやりますか!
お題は千束とたきなの機体です。出てくるのはここの時系列で1月かと。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=302122&uid=427875
敵として出るなら……どれ?
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よう、首輪突き。
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世に平穏のあらんことを
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私こそが企業だ!