IS 白き一角獣   作:どこぞの機械好き

49 / 74
リコリスのアンケが拮抗してる……どないしようか……

まぁ、それよりも戦闘とあれが最高潮(クライマックス)へ―――

タグで察した人もいるんじゃないでしょうか?


第38話 2つの決着

 side 流星

 

 3次移行、か……束はあると言ってたが、ロニィが世界初になるとは。

 

(『2次移行は数十例あると同胞が言ってたが……確かに3次は聞いたことがなかったな』)

 

 変更点は……どこかアレサとナインボールの造形が増えたか? んで武装がスッキリしたな。

 

 両手に持つのはKARASAWAの……Mk2か。肩の箱はマイクロミサイルか? 

 

 そして一番気になるのはコジマ粒子が、薄紫になってることか……毒素はないだろうな? 

 

 汚染物質を測定…………()()()()()()、ね。また束と研究者達で調べる必要があるか。

 

「……いけるか、ロニィ?」

 

「……うん」

 

 この間にも、もう一つのバルテウスが全方位にミサイルを発射。すべてこちらに向かってくるが、それをビームマグナムから持ち替えたビームガトリングで迎撃する。

 

 ロニィが頑張るというのなら、俺ももっと頑張る法がある。

 

 機動力が下がるが、サイコフレームを斥力に回せばどうにかなるし……あれ使うか。

 

「ファンネル!!」

 

 背中についていた4つのアームドアーマーDEが外れ、それぞれが俺の意思によって空を駆け抜ける。

 

「そのISって本体だけなら随分スッキリしてるな。というか、これは……BTか?」

 

 箒のISからエネルギーを供給してもらっているので、一旦前線から引いている一夏から話しかけられた。

 

 というか、箒ももう単一能力出たのな。

 

「いや、それよりもいくつか機能が多いし、他にも…………今はいいか。とりあえずこいつらは俺が動かしてるから、便利な盾とでも思っといてくれ」

 

 モノホンのIフィールドで光弾とかビーム弾けるし、今のサイコフレームで本来より固くなった装甲でミサイル直撃でも少なくない数耐えれるだろうな。

 

「……シールドビットとは言い切らないのね」

 

 だってDEは防御機能の拡大……つまりいろいろな能力を持たせたものだからな。

 

「楯無、そいつに掴まって移動するのもよし、メガ粒子砲付いてるから追撃させるもよしだからな。使いたくなったら勝手に近づく」

 

「さらっととんでもない事言ってない……? それって僕たちの思考を読んでるんじゃ……」

 

「……必要なこと以外は見えないようにしてるから、安心しろシャル」

 

 流石にそんなことしたらデリカシー無いしな。

 

「エネルギー補給が完了したぞ……本当に、行くのか?」

 

 お、一夏の準備が整ったか。

 

「ああ……福音の搭乗者を助けないと、いけないから……だけど安心してくれ! さっきみたいなヘマはしないからな!」

 

「そ、そうか……絶対にケガはするなよ!」

 

 ……何かわからんが一夏と箒もイチャつけるようになったんだな。

 

「行け、一夏!」

 

 箒の声援を後ろに、白式・雪羅となったISが擬似的に形態移行したであろう福音の元へ肉薄していく。

 もちろん、福音もやられまいと反撃をするが……DEで一夏に襲う光弾を弾いたり吸収したりで、反撃が当たる様子がない。

 

 決めろ、一夏! 

 

「いっけえぇぇ──っ!」

 

 白く流れるISは、雪片弐型を福音の胴体に押し付ける。

 零落白夜を起動した状態で斬れば、搭乗者ごとばっさり逝くから……いい判断をしたな。

 

 SEがみるみる減っていき、ついに福音がこの場から消えた。

 そして搭乗者露出したのを一夏が受け止める。

 

 そっちは終わったな。あとは……

 

 バキィン! という音がさっきから戦っている2機のバルテウスの方から聞こえた。何かを機体周辺に纏っているな。

 

 あれはパルスアーマーか……? 少なくともあれが剥がれないか、ゼロ距離のアーマー内でぶたないとあいつは落とせないことは分かる。

 

 だから俺は次の言葉を発した。

 

「全員、ありったけの武器をバルテウスに当てろ! 俺とロニィには当てるなよ!」

 

 その言葉に応じたのか、福音の搭乗者を持っている一夏を除いた専用機持ちは次々に蒼流旋やら龍砲やらを彼奴等に向けて発射する。

 時々変則的に移動……OB? を使うので、命中率は決して高いとは言えない。だが、確実にダメージは蓄積していき……

 

『機体が……動かないだと!?』

 

 ロニィが相手をしていたバルテウスのパルスアーマーが剥がれると同時にその動きを止めた。

 ISならその程度でスタンはしないが……その点は、まだまだだな。

 

 それを好機と見たであろうロニィは背後に回り込み、ブースターに蹴りをお見舞いする。

 金属のひしゃげる音とともに、ファンタズマのメインブースターであろう箇所が破壊された。

 

 かと思うと、ロニィの持つKARASAWAや持ち替えたであろうとっつきによってバルテウスは原型を無くし、鉄塊となって海に落ちた。

 

 そして俺が相手している方も、パルスアーマーが剥がれる。

 

 俺もロニィと同じように肉薄しようとするが、残っていたファンタズマが一直線に突進して来た。しかし様子が変だ……

(『待て……ファンタズマの出力が異常に上がってるぞ! これは……』)

 

 まさか、特攻する気か!? 

 

「死なばもろともってか……生憎、まだ死にたくないのでな!」

 

 眼の前まで来たファンタズマを腕と足でいなす。金属の擦れる嫌な音と共に遠ざかった目標に、DE4機によるオールレンジ攻撃をお見舞いした。

 

 さっき撃破したファンタズマよりも大きな火球を作って、最後のこいつをが倒れた。

 

『618、生体反応ロスト……残ったのは私だけ……だが!』

 

 またパルスアーマーが展開された。何回でも張り直せるやつなのか……面倒ったらありゃしないな。

 

 次で決めようか。

 

 もう一度皆でバルテウスを攻撃しパルスアーマーがもう一度剥がれた瞬間、機体のスラスターというスラスターとPICの出力を最大する。

 ビームトンファーを両手分展開し、ミサイルが発射されない下からバルテウスに接近し……

 

「おらああぁぁ──ーっ!!」

 

 制御を担っているであろう人形の本体に突き刺した。

 

『くそっ……だが次は……』

 

 トンファーを引き抜いてバルテウスを蹴っ飛ばすと、なんか意味ありな言葉を残して最後のバルテウスは爆散する。

 

 というか……最後まで言えよな。

 

「「「いやったぁぁ──!!」」」

 

(『任務、終了……お疲れ様だ』)

 

 ああ、お疲れ、様……

 

「……眠っ!」

 

「……大丈夫か?」

 

「問題ない、マドカ。疲れた、だけだから……」

 

 そういや俺、肋骨折れてるし、さっきまで心臓止まってたんだっけ……無理に体動かしたか。

 久しぶりに、疲れたよ──―

 

 ────―

 

 side 束

 

「最後の敵も撃破! 作戦成功です!」

 

 IS学園の山田先生(オパーイ星人)の一言で、作戦室が湧いた。

 

 やっと終わったよ〜……いっくんのスタンドプレー悪くなかったね! 

 

「くるちゃんおつかれサマンサー!」

 

「ああ、お疲れ……最後に一つ。流星が疲れてるようだから、受け入れの体制だけ整えたほうがいいんじゃないか? あと…………これを見てくれ」

 

「何々ィーッ!?」

 

 くるちゃんのドローンに写ってるこれは……

 おうふ、思わず素っ頓狂な言葉が出ちまったぜい……りゅーくんのこの安心した寝顔、いっくんの笑顔並みに破壊力高いね……

 

「束、迎えに行くぞ」

 

 お迎え!? 行く行く〜! 

 

 ────―

 

「紅椿と白式の稼働データも十二分に取れたし、りゅーくんのアレスも復活したしで、私は大満足だよ!」

 

 今私は空中投影のディスプレイを操作しながら、今回の整理をしている……うんうん、箒ちゃんのワンオフも発動出来てるね! 

 

「……今回の件、お前が福音を暴走させたのか?」

 

「まさか……みんなを危険な目に遭わせたやつをけちょんけちょんにしたいくらいだよ!」

 

「悪い……愚問だったな」

 

 もう、ちーちゃんじゃなかったらもっとプンプンだったよ? 

 まぁ……最初にああいった私も悪いかもしれないけどさ。

 

「……ねぇ、ちーちゃん。今の世界は楽しい?」

 

「そこそこ……いや、これから楽しみだ」

 

「ほうほう……そうなんだ!」

 

「そういうお前はどうなんだ?」

 

 私? 私はね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……私は今の世界がとっても楽しい」

 

 何びっくりした顔してるのちーちゃん……私初めてそんな顔見たよ? 

 つまらないと言うとでも思った? 

 

「それは……何故だ?」

 

「もちろん、りゅーくんがいることもあるけど……宇宙の研究もできるし、何よりもうすぐ恋人になるいっくんがいるからね!」

 

「そうか……お前が義妹になるのか。なんというか……あまり実感が湧かないな」

 

 そういえば、ロニィちゃん達ががりゅーくんに告白するって言ってたね……ちーちゃんはどうするんだろ? 

 

 乗るのかな、このビックウェーブに? 

 

「ねえ、ちーちゃん? ロニィやかんちゃん達はもうすぐここでりゅーくんに告るみたいだけど……ちーちゃんはどうするの?」

 

「…………別に今日や明日じゃなくてもいいだろう」

 

 ……え? マジでっか、ちーちゃん? 

 

「りゅーくんに告らないの?」

 

「別に一番になろうというわけではないからな……あいつに寄り添っていれるのなら、後日になっても構わない」

 

 ふーん……ちーちゃんにしては、珍しい回答だね。

 

「いつもより大人びてるね〜……あ! 見えた見えた!」

 

 西日とともに、彼らの姿が見え始めた。

 

 ────―

 ────

 ──―

 ──

 ―

 

 side 流星

 

 ついにこの時が来たか……

(『……ああ、気を引き締めろよ』)

 

 目の前にいるのは、ロニィ・簪・シャル・セシリア・のほほん・マドカ・楯無の7人。これから何が始まるのかは……彼女たちの真剣な顔を見ればすぐに解る。

 

 臨海学校3日目の朝、朝食後にこの8人から呼び出され、今に至った。

 気を利かせてくれたのか、千冬は席を外してくれているのがせめてもの救い……なのか? 

 

 彼女達は、同時に口を開き──―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私達と、結婚を前提に付き合ってください!!』

 

 マジでっか……

 

 一夏も一夏で向こうで箒たち4人に言われてる……一つの部屋で同時に告白されてるとか、何だこのカオス……

 

「……というか、誰か一人だけ……みたいな事にはならなかったのか?」

 

 それぞれの口から、異口同音が出てくる。

 

「そんなことは……思いもしなかったよ?」

 

「それはみんなが損するから却下」

 

「それよりも、これならWIN-WINだしね!」

 

「流星さんなら、わたくし達を平等に愛してくれるはずなので……」

 

「りゅーりゅー、よろしく!」

 

「それでいがみ合うよりも、こっちの方がスマートだぞ?」

 

「流星は皆の共有財産だからね!」

 

 共有財産て楯無は……でもまぁ、

 

「………………こんな俺で、良ければ……よろしくお願い、します。

 

 ありが、とう……!」

 

(『流星、それは……』)

 これは……涙か。本当に流したのはどれほど前だったけな。

 

『はい(うん)!』

 

 今はただ本当に、嬉しい…………




ついにくっつきました。オリ主……幸せになりやがれ!

あと1話幕間挟んで次は夏休み編をお送りいたします。お楽しみに。



評価……誰かちょうだい……(承認欲求の幽霊)




参加形式……参加してほすぃです……

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=302122&uid=427875

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=301478&uid=427875

敵として出るなら……どれ?

  • よう、首輪突き。
  • 世に平穏のあらんことを
  • 私こそが企業だ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。