IS 白き一角獣   作:どこぞの機械好き

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久々の参加形式の反映回……おまたせしました。

今回は、namako:BERSERKERさんのホワイト・グリントwithISガイノイドでお送りいたします。


幕間 ツィマッドの愉快な仲間たち4

 

 ツィマッド社のIS製造所のある一室で、二人の男女がISを作りながら話をしている……

 

「そーいえばりゅーくんのあのとき(前話)にあんなに泣いてる顔……初めて見たね」

 

「嬉しかったんだよ……嬉し泣きはいつぶりだか……」

 

 確か、前にそんな事あったのは……

 

 最初の方でゼットというやつがいた頃だっけか。何の世界かは……だめだ、思い出せん。

 

 

 

 …………ただ、()()()()は覚えてるがな。

 

「……あ、そこの工具とって」

 

「これか? 「うん」ほい」

 

「ありがと……そういえば、いっくんは今何してるの?」

 

「あいつか? 今は……荷造りしてるぞ。ほら、ラウラと鈴の国元に挨拶に行かなきゃだろ?」

 

「えぇ〜? あの嘘くさい国に? 裏で何してるかわからないよ〜?」

 

 手を何故かワキワキしながら、そう話す束。まぁ、実際怪しいことは否定しないな。

(『実際、ラウラがいい例だな。中国は……フルコースだったりするかもな』)

 

「そん時はそん時だ……何なら束も行くか?」

 

「うーん……今回はパスで。帰ってきたらた〜っぷり可愛がってあげることにするよ」

 

「せいぜい、一夏とどんなプレイするか考えときな」

 

「うぇっ!? プレイって……どうしよっかな……」

 

 顔を赤くしてもじもじし始める束。やっぱり天災といえど、そっちはまだまだ初心者だな。

 

 ちなみに一夏は……見た目によらない、意外なあれがストライクだったりするんだが……ヒットする日は来るんだろうか。

 

「そういうりゅーくんは、ロニィちゃんとどうだったのさ?」

 

「……ノーコメントで」

 

 そんなの、人に言うもんじゃねぇ。

 

「ちゃ~んと、皆を抱かないといけないよ?」

 

「言われなくても、皆を愛するつもりだ」

 

「うわ〜……ストレートに宣言したね」

 

 宣言して何が悪い? 相思相愛だぞ? 

 

「はぁ〜……なんだかんだ言って、いっくんといる時間少ないんだよな……イチカニウム不足だぁ〜」

 

 イチカニウムて……新しい物質作るんじゃねぇ。

 ま、立場が立場だからしょうがないってのもあるがな……

 

「……IS学園の特別教師とかそれに類ずる者なら、合法的に近づけるんじゃ?」

 

「……いいね、それ。頼める?」

 

 思いつきで言ってみたんだが……そんなにもイチカニウムを補給したいのか? 

 

「わかった。多分夏休み明けからになると思うぞ?」

 

 ついでに暇してるスコールとオータムも引きずっていくか……? 

 

(『……今彼女達の端末に情報を送っておいた。後で返事が来るだろう』)

 仕事が速いな、助かる。

 

 他にも雑談しながら、どちらもキーボードで入力しながら話していると扉がノックされる。

 

「どうぞー」

 

「失礼する」

 

 二人で最後の仕上げをしていると、部屋に副社長であるマ・クベ(壺好き)が入って来た。

 あいつはキョロキョロとしてから、俺を見つけて、口を開ける。

 

「ここにいたか、流星……して、この機体は?」

 

「お! 久しぶり〜まーくん! この機体はね〜……『ホワイト・グリント』! りゅーくんの乗ったことのある機体を、ISサイズで再現してみました〜!」

 

「もしも、アレスが封印された時に、な。そいつが使えなくなっても、専用機乗れ……なんて言われそうだろ?」

 

「……なるほど。して、性能の方は? 流石にアレス程ではないだろう?」

 

「第3世代機以上第4世代機と同等くらいか少し下だ。そりゃあな。作れんことないが……混乱招くだけだし」

 

 これでも随分抑えたほうだ。何なら紅椿に勝ってるところもあるほどだ。

 

 というか、アレスは自分が使っててあまり言えないかもしれないが、いささか強すぎる。

 

 アレスは機体の分類こそISとなっているが、性能を見れば現行のISが霞んで見える。

 

「確かにね〜……展開装甲をすべて速度に回したとしても、追いつけないもんね!」

 

 そう言ってるが……束なら、後数年すればアレスに追いつく機体とか作りそうだな。

 

「……また登録の手続きを進めておく。それで、私が見る限りほとんど完成しているようだが?」

 

「ロニィの機体情報をもらったんだよ。おかげでデザインがすぐに終わったし、あとは調整するだけだ」

 

「一番手間かかったのは、ISコアともう一つだもんね〜」

 

 実際一番時間かかったのはISコアとコジマジェネレーターで、作るのに半日掛かった。

 ……感覚がおかしい気がするが、気の所為と思いたい。

(『気の所為ではない。半日でIS一機を組み立てれることは、普通の人はできないぞ?』)

 

 うそん。

 

「……またISの教科書、改定しないといけませんね」

 

「467から468に、な」

 

 実際は束が無人機を動かすためにもうちょっと作ってるが、それはご愛嬌だ。

 

 

 パシュゥ−−……

 

 

 ん? 何の音だ? 

 

「……あれ?」

 

「どうしました、束さん?」

 

「もう……誰か乗ってる?」

 

 顔を元の位置に戻すと……確かに、さっきはなかった人と思われる体がISの中に見られる。

 

「……なんかやったか?」

 

「いやいやいやいや!! 私今コア載せただけだよ!? ほんとに何もしてないよ!?」

 

『……ここは……どこだ?』

 

 話せる、のか……? 

 

「あー……もすもすひねもす?」

 

「それ私のセリフ……」

 

 早いもんがちだよ。

 

『もすもす……心なしか、声も高くなってるし、変な機械身につけてる……どうなってるんだ?』

 

 ホワイト・グリントは辺りを見渡し、キョトンと首を傾げる。

 

『さっきは……道路でトラックに轢かれたのに……どうして部屋の中にいる?』

 

 トラックに轢かれた……? まさかとは思うが……俺とかロニィ達の、同類か? 

 

「まず、解除……できるか? 出来なかったら解除って言ってみ?」

 

『……解除』

 

 ホワイト・グリントが解除され、彼女の姿が顕になる。

 

 とりあえず……

 

「「「……服、着ようか」」」

 

 出てきたのは、高校生くらいの年齢であろう彼女は彼女でも、一糸纏わぬ彼女だった。

 

 ────―

 ────

 ──―

 ──

 ―

 

「つまりここは……異世界ってことぉ!?」

 

「そ。ISっていう後ろの人「ども〜!」が作った機械がある世界だな。転生とか言うやつだ」

 

 急遽売り物の服を渡した後、服を着た彼女とさっきと同じ部屋で話している。

 

 ありがとう、繊維部門の方。

 

「くそう……AC6やっと買えたのに……」

 

 立ち直るのに、時間かかって…………待て。

 

「AC、6だと……!? 最新版が出たのか!?」

 

 俺の最初の世界では、VDが最新作だったのに……! 

 

「おう、10年ぶりにFR○Mが出したぞ!」

 

「また今度、詳しく聞こう……」

 

 一方束とマは……

 

「なんでさらっと説明できるのか……?」

 

「そんなこと言ったら、まーくんも社員も、軒並み転生してるでしょ?」

 

「それはそうだが……普通は口では言い表せない物だろう? 一度死んでるんだぞ?」

 

「そうかもね〜……」

 

 現在、かなり高度な話をしながら、すでに関係各所への発表準備を進めたり、論文を作っている。

 

 こいつら仕事早すぎないか……? 

 

「……この世界って、俺みたいな人多かったりするんですかね?」

 

「何を基準にしたらいいかわからないが……うちの社員、半分くらいはそうだと言えるな」

 

 把握してるのはそれだけだが……もっといたら問題とか起こってそうだし。

 

「へぇ〜……自分から聞いててあれなんですけど、結構いますね」

 

「そうかも、な……というかあんた、元は男だったんか? 口調からして……」

 

 TSとかいうものか? 

 

「おう。だから違和感が半端ないんだよ……おまけにこのISもちょっと考えただけで……」

 

 眼の前の元男性がホワイト・グリントを展開し、「こういうふうにな」と言葉を続ける。

 

「そこは慣れだ。ガイノイドモドキのあんたが町中でIS出されたら問題になりかねん。絶対に慣れろ」

 

「えぇ〜……」

 

 というか、人として成り立ってるこいつに戸籍持たせれるか? 

 

 見た目……というよりか、ISの待機形態(?)であるこいつ完全な人であるし、何なら中身は転生者ときた。

 

 どうせ、国から研究でデータ取れって言われるだけだし……行けるか。うん。

 

 無理なときはゴリ押そう。

 

(『……羨ましい』)

 シャアの身体はもうすぐだ、待っとけ。

 ……()()()、禁忌を犯すことになるがな? 

 

「名前、決めとかないか? 流石にホワイト・グリン子とかは嫌だろ?」

 

「それは嫌だよ!」

 

「だよな……なら、『白隼 閃光』なんてのはどうだ?」

 

 白い閃光と、元愛機のエンブレムのホルスの目=ハヤブサから連想してみたんだが……

 

「しろはや、せんこ……それに、しようかな?」

 

 ────―

 ────

 ────―

 

「というわけで、できたのがこの娘だ」

 

「よろしく、お願いします!」

 

『よろしくお願いしますっ!』

 

 ツィマッド社まずは会社に今いる皆に挨拶をさせる。ちなみにIS製造所には全員は入り切らないので、一部はリモートで参加している。

 

「いやどういうわけだよ!?」

 

「オータム……考え込むだけ無駄よ。素直に受け入れなさい」

 

「でもよぉ、スコール……IS作ったら人もできましたーってあり得るのかよ!?」

 

「この会社だもの……できてもおかしくないでしょう?」

 

「それ言われたら何も言い返せないじゃないか……」

 

 先ほど送ったIS学園に行ってほしいことを承諾してくれたオータムとスコールが、何やら漫才を繰り広げている。

 

 実際……他の世界から来たマッドで愉快な仲間がえっぐいジェネレーターとか作ってたりするからな。

 

「オータムとスコールは、閃光の訓練を頼んでもいいか? 他の人にも頼む予定なんだがな」

 

(『他の人とは……?』)

 例えば……ロニィとか一緒にこっちに来た元MS乗りとかにな。

 

「私は構わないけど……」

 

「なんで俺達に頼むんだ?」

 

「機体が世界トップクラスに強くても、乗り手が強くなければ意味ないだろ? ISを持ってるうちの中でも、手空いてるし」

 

「夏休み終わってからまた忙しくなるけどな」

 

 夏休みが終わるまで30日強……できるな。

 

「そんだけあったら十分だ。というわけで鍛えてもらいたい。最終的には……国家代表候補クラス以上には仕立て上げたいな」

 

「国家、代表候補……ちょっと!? 俺に期待かけ過ぎじゃないか!?」

 

 なーにびっくりしてんだよ……もともとAC乗りだったんだろ? コントローラーだが。

 

強いやつ(ホワイト・グリント)持ってんだ。それくらいの自衛力を持ってた方がいい」

 

「……ご期待に添えるように、頑張ります」

 

 今日、世界で初めてISガイノイドが発見され……後にISを擬人化したものが歌う流行があるのだが、それに閃光が「俺が……初○ミクになれるのでは?」と興味を持ち始めたのはまた別のお話。

 

 




白隼閃光はレギュラー化いたします……いい案を、ありがとうございます。namakoさん。

敵として出るなら……どれ?

  • よう、首輪突き。
  • 世に平穏のあらんことを
  • 私こそが企業だ!
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