5人とは……流星と一夏にロニィ、マドカ……後1人は?
side 一夏
「ラウラは一旦IS学園に行くのか?」
5日間の海外旅行の末、ついに成田空港に降り立った俺と流星、そしてラウラ。
「うむ。ガルマさんにいくつかの仕事をやって貰ったものの、自分でないとできないものがあるからな。後日お邪魔させてもらう」
「そっか……それじゃあまた会おうな」
IS学園方面のモノレール方面へと歩き始めるラウラ。
だが、ふと立ち止まる。
「さよならとは言わない……また会おう……嫁、お兄ちゃん!」
「そうか…………またな、ラウラ!」
ラウラはこちらに振り向き、一礼して降り口を後にする。
そして、見えなくなったところでふと口をこぼす。
「……なーにカッコつけてたんだろな」
「結婚相手には、かっこいいとこ見せたかったんだろ」
「そんなものなのかなぁ……?」
「……直にわかるさ」
俺たちも、キャリーケースを転がして別方向降り口に出る。
するとすぐに……
「流ー星ー!」
突撃してきたロニィにタックルを貰う流星。
「ゼクツヴァイ⁉︎…………ロニィ! 元気にしてたか?」
こっちはもう若々しいカップルになっちゃってるな……
「流星が待ち遠しくてもう……」
「……また家に帰ってからな。マドカも迎えに来てくれてありがとう」
うん……流星も砂糖ばら撒けるようになったんだな。後でコーヒー買うか。
「夫婦としては当然のことだろう? ……ツィマッド社での試験が遅れてたまたま今来たところなんだが」
「それでもだよ……ツィマッドのことは後で聞く」
何かあったのか……?
「そんな重大なことではないと思うがな。それよりも、よく無事だったな2人共」
「まぁな……特にトラブルは無かったよ」
「あったら面白かったのに……」
それはそれで面白かったかもしれないけど……あった方が困る。
そして迎えに来てくれたのはもう1人……
その知名度故に、道ゆく人は二度見以上をしている。
「学園の仕事は大丈夫なのか、千冬姉?」
「お前たちが戻ってくるのだからな……張り切っておわらせたさ。
おかえり、一夏、流星」
「おう、ただいま!」
「ただいま千冬」
ここで立ち話をしていると、段々と俺たちを中心に人が寄って来る。
……世界で2人だけの男性搭乗者と元世界最強の称号を持ってる人が、ここに集まってたらこうなるか。
「流星、そろそろ……」
「ああ……後で、お土産と一緒に旅行の話をしようか」
「そうか……最近は海外に行けてないから、ぜひ教えてくれ」
千冬姉が流星の方を見ると、僅かながら頬が赤くなってるのが見える。
もしかして……やっと姉にも春が来たというのか。
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side マドカ
私とロニィだけでなく一夏や千冬の目線は、目線はこれから我が家となる目の前の家ではなく……
「ここがメテo……流星のお家なんだ……」
いつの間にか流星にピッタリくっついてる女子に向けられていた。名前を紺野木綿季と言うそうだ。
「……彼女も流星の愛人なの?」
「いや、そういうわけじゃない……かも」
かも……?
「むー……ちゃんと言いなよ……」
という子がそれを聞いてプクッと頬を膨らませる。
……恐らく私とロニィに近い感情を持っているのだろうな。
「では……彼女は流星のなんだというのだ?」
「それは……その…………また説明する」
珍しいな……言い切ることがないとは。
なぜ言い切ることができないのだ? 別に言い切ってもいいのに……
「あのことは……仕方ない、のか? 引き取る人が居ないって言ってたし……」
「あれについてはな……無理もないだろう」
どうやら一夏と千冬は事情を知ってるようだが……
「とにかく今はまだ荷物があるし……後でにしないか?」
完全に凍りついた空気、それを一夏が破る。
「ああ……家に上がろうか」
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「この玄関をくぐるのも、4年ぶりか……」
「……アインクラッドをクリアしても、帰ってこなかったからな」
アインクラッド……2年前にここ日本で起きたあの事件が終わっても帰ってなかったのか……ちゃんと帰ってあげれば良いものを。
「……木綿季のこととかALOで忙しかったんだよ」
「ALO……? 何かの略称か?」
「アルヴヘイムオンラインの略だ。VRMMOっていうジャンルに入るゲームだな。マドカ達がさっきまでやってた訓練もその技術を応用してる」
たまにCMや広告で見かけるあれのことか。
「……興味しか湧かないのだが」
「そういうと思ってもう準備してるよ。また夜にやろうか」
「そのように言ってるが……お得意の未来予知でもしたのか?」
「そんなとこだな」
こういう時は、それは役に立つ……羨ましいな。
「言ってるうちにもしかしたらマドカも……あるかもしれないぞ?」
そういえば一夏も最近はその訓練を計画していると聞く。
私もまだまだ負けてられんからな。
「……うぇええっ⁉︎そんなことぽんぽん出来るの……?」
木綿季は知らなかったようで、素っ頓狂な声をあげて驚く。
「まぁ……もしかしたら、あるかもな」
「あったらいいなぁ〜……」
流星はその後、「懐かしっ」といいながら、一夏と共に靴を脱いで私達の荷物を運び込んでいってる。
「どうしたお前たち? 早く上がらないか」
「「「お邪魔、します……」」」
「……ここは他人の家じゃないから、そうかしこまらなくていい。マドカ、ロニィ、綿木の家なんだ。もっといい言葉があるんじゃないか?」
間違えてるぞ、というのか。
確か自宅に変えるときに言う言葉は……
「「「……ただいま!」」」
「「「おかえり!」」」
……そうか、これが家族なのか。
「ちょっ、束さん⁉︎」
横ではどこからか出てきた篠ノ之束が一夏をドナドナしているのも、何かほのぼのとしている。
「さぁ、イチカニウムを補給させて〜!」
「……いいですよ」
「やった〜! ぎゅー!」
ロニィは「束さんだ〜」と言ってスルーしているが、木綿季の方は……
「篠ノ之博士が一夏くんと……へ?」
やはりというべきか、世界的な人が身近に多過ぎて宇宙猫なるものになっていた。
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side 流星
4年前に飛び出した自分の部屋の扉を開ける。
「整ってる……」
あちらこちらにあった生活の痕跡は整理整頓されている。
記憶にあったよりかは、随分と綺麗になっているな。
4年以上前だから書い直さないといけないが……
「私と一夏で頑張ったんだぞ? 流星がいつでも帰ってきていいようにな」
後ろで扉にもたれかかっている千冬から声がかかる。
やっぱり彼女たちがやってくれてたのか……
「千冬たちが……」
「私の部屋も頑張ったんだぞ? あの醜態を晒すわけにはいかんからな」
寮長室とか部屋はあんなに散らかってたのに……
「……また散らからないようにな」
「それは……善処する」
「いや、そこは言い切りましょうよ」
「くっ……わ、わかった! これ以降は散らかさない!」
「約束ですよ……?」
あまり考えたくないが、もし破った時のことも考えとかないとな……
グゥ「私ではないぞ!」ゥゥー
……誰かさんの腹の虫が鳴ったようだ。
そろそろご飯作り始めるか……
「一夏を呼んでくれ。今日は……タコライスにしようか」
「っ作ってくれるのか⁉︎今すぐ呼んでくる!」
ここから逃げるように千冬が部屋を出た。
こういうところは……ほんとにくるものがあるな。
────ー
「流星の読み通り、マドカのISは『ペイルライダー』から『トーリスリッター』へと名前が変わっていたな」
マドカのISの調査結果が載った資料に目を通す。
やっぱりその系譜でくるか……
「インコムの訓練とかをぼちぼち始めるとしようか」
「わかった」
夕食後、ベッドが3つ増えてかなり狭くなった自分の部屋で会社の仕事をこなしていた。
3人の部屋は用意してたものの、彼女たちの要望でこうなってる。
その3人というのは、マドカとロニィ、そして……
「会社のかなり重要な話だと思うんだけど……私も聞いててよかったの?」
寝巻に着替えた木綿季。寝巻を着るのは実に6年ぶりらしい。
「別に木綿季はそんなことしないだろ?」
「それは……どう捉えたらいいのかな?」
「普通に信じてる。家族だから」
「っっ⁉︎?! 〜〜〜〜〜‼︎!」
木綿季の顔が急に赤くなったかと思うと顔をベッド埋めて、何かを叫びだす。
あり……ちょっと言葉間違えたか……?
「流星……それ私にも言って欲しいなぁ〜?」
「やはり流星は女性ホイホイで間違いないようだな」
ロニィとマドカが半目でこちらを見て来る。ちょっと黒いオーラが出ているのは錯覚……であってほしい。
「……もちろんロニィとマドカにも当てはまることだからな」
「「……もちろんだよ!」」
同時に頷くと共に、オーラが消えた。
「話は変わるが、なんで予定よりかなり長引いた……閃光の訓練は?」
「
「ジョシュアが?」
どうしてあいつが……
──
「終わった……全身が痛い……」
「最後のバルデウス二体同時撃破はリテイク5回……私や簪より少ない……なかなかやるね」
「っしゃ……! これでもう……『アナトリアの傭兵』に……」
《……残念だが、これで終わりではない》
「……は? ジョシュア・オブライエン?」
《騙して悪いが、これは私からの個人的な勝負だ。貴様がラインアークの守護神……『アナトリアの傭兵』を名乗るのならば、私を越えてみせろ》
「……ウソだろ? なぁロニィさん、嘘だと言って……」
「私もそう思ってた。アナトリアの傭兵と言ったら、ジョシュアって流星も言ってた。彼が言ったのなら、仕方ない」
「……もしかしなくても俺、詰んだ?」
《実力次第だ。貴様は候補者であり、アナトリアの傭兵を継ぐ者だ……既に言葉など意味を成さない。見せてみろ、貴様の力……!》
「あぁもう分かったよ! やってやるよ! ラインアークの守護神を……継いで見せる!!」
──
「閃光はいいやつだったよ……」
「いや勝手に殺すな」
そもそも仮想空間内だからそんな概念ないはずだが……
「いや、現実で戦闘してたぞ?」
かなりバトルジャンキーになったんだな……ジョシュア。おかげで……
「……修繕費がすごいことになってそうだな」
別にコア人格の訓練で押し通したら国から貰えんことはないと思うが……
「なんか……ごめんね」
「構わないさ……さ、こっちの仕事も終わったし、そろそろALOを始めようか」
────ー
「これが……アミュスフィアなのか……」
「これで、仮想世界に行けるのか?」
一夏とマドカは似たような顔をしてペタペタをアミュスフィアを触っている。
「流星、私は準備できたよ」
ロニィはIS学園の同室で一度見たことがあるのでもう装着して先に寝転がる。
「俺は一夏達がちゃんと付けれてるか見てからにする」
木綿季も使ってたメデュキボイドからデータは引き継いでるので慣れた手つきでアミュスフィアを装着する。
「付け方と言っても……一本線をさして、そのヘルメットを被ってとある合言葉を言うだけだ」
「へぇー……これでいいのか?」
一夏とマドカがアミュスフィアをつけた状態でこちらを見る。
「そうだ……じゃあ行くとしようか。『リンクスタート』が合言葉だ。
「わかった」
一夏が俺のベッドに転がり、俺はロニィとマドカのベッドを繋いだ間に招かれて、2人の間に寝そべる。
そして上に乗っかる綿木。
どこでやるんだよ……まぁいいけど……
「それじゃあいくぞ……」
『リンクスタート‼︎』
そして、意識が現実から離れた。
次回はALOを少し……あまり類を見ないクロスなのでお楽しみに……
敵として出るなら……どれ?
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よう、首輪突き。
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世に平穏のあらんことを
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私こそが企業だ!