IS 白き一角獣   作:どこぞの機械好き

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さて……少し早いですが、答え合わせの時がやってまいりました。
これは8/24の18時の予約投稿なので今頃主は寝ているでしょう……


最終話 A hero who is daredevil

 国連報告書

 

 2021年5月21日

 

 世界各地の天文観測所より総数12000を超える全て70Mを超える隕石群、中でも一つは800Kmクラスに達するものが観測され、全て地球の直撃コースとなっている。

 

 直撃するのは6月12日UTC3時頃の予定。

 

 迎撃はほぼ不可能。この日が地球最後の日になるだろう。

 

 この情報は決して外部に漏らしてはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 が、知れ渡るのも時間の問題だろう。

 

 ────―

 

 side 流星

 

 ある夢を見た。それは空からいくつも地に堕ちてくる夢。一際大きな星が地に着いたとき……

 

「ッッ!? っ、はぁ、はぁ……」

 

 ベッドから飛び起きる。今のは……

(『今の夢は何だ!? もしや……これから起こることなのか!?』)

 

「……願ってないが、見てしまった以上起こるんだろうな。」

 

(『……どうする?』)

 

「……今準備できるありったけの火器を準備してくれ。」

 

(『分かった、準備を進める。』)

 

 朝、階段を降りると、テレビがついていた。一夏と千冬が食い入るように見るそれでは、速報の近づいてくる大量の隕石で話が持ちきりだった。

 

 それを横目に俺はツィマッド社の研究所へと急ぐ。

 

 ────―

 

「プロスペラ……今製造済みのガンビット、全部渡してくれ……この通りだ」

 

 研究所内、ガンビットが200機以上、ずらりと並ぶ保管施設でプロスペラを始めとする技術者に頭を下げる。

 

「私は反対するわ……でも、あなたはいくのでしょう? みんな、準備を始めるわよ」

 

「っ……ありがとうございます」

 

「スレッタたちより高いパーメットスコアの耐性でこの子達を、うまく使うのよ。

 この星を、頼んだわ」

 

「……了解」

 

(『こっちも()()()()()()()、準備完了だ』)

 よし、これで全ての準備が整ったな。あとは……

 

 

 とある山中、即席のマスドライバーに機体をのせ、準備を進める。

 

「流星っ! ここにいたのか! 何をしている!?」

 

「りゅーくん……」

 

 千冬と今どこに姿をくらましているか、わからないはずの束が現れる。

 

「……俺にできることをしてきます……そう言えば通信機器はここにおいてるので上に居るときに声を聞かせてください。それだけでも嬉しいので……それでは行ってきます」

 

「待てっ、流星!」

 

「りゅーくんっ!」

 

 マスドライバーの横にある同じく即席の通信所を指差し、機体のメインエンジンの出力をどんどんと上げていく……よし、VOBを起動。一気にレールを駆け上がり、宇宙に上がる。

 

「ぐっ……やはりこの衝撃はきついな……」

 

 初速で8000Km/hを超え、今尚加速している。

 

 数分が経過し、宇宙。第一宇宙速度に達し衛星軌道に入り、地球の重力を使って加速、一気にその目標に接近する。そしてハイパーセンサーで捉えたのは……

 

「やっぱり、でっけえな……」

 

(『私が落とそうとしたアクシズより遥かに大きい……そして周りにもゴロゴロと石が……本当に、やるのか?』)

 

 他に誰ができる? あんなデカブツ、ISでもむずいに決まってる。

 

「全Gビット展開、パーメットスコア7!」

 

 次々に拡張領域から出てきたISサイズのザクやGNX、ジンにGビットといったアニメガンダムでいう敵側の量産型が次々と取り巻きの隕石をバズーカやビームライフル、ビームサーベルにヒートホークといった多種多様な武器で、大気圏で燃え尽きるサイズにまで砕いていく。

 

 アレスの一部の装甲がサイコフレームとはまた違う青の発光をしている。

 

 頭に200機以上の機体の情報が溢れ返っている。きっと体にも支障が出てるのだろう……だがこのくらい! 

 

『おい流星! バカ野郎戻ってこい!』

 

『りゅーくん無茶しないで! もうそんなことしなくていいから!』

 

 通信器から聞き慣れた二人の声が聞こえる。

 

 しかし今はそれらに対応している暇もない。ただひたすらにソラに登っていく。

 

「続いてアームドアーマーDE、シールドファンネル展開!」

 

 持てる力全てを持って立ち向かう。それ故に話す暇もない。

 こいつ等の制御と俺自身の操作に必死なのだから。

 

 VOBをパージして真っ直ぐあの1番大きな隕石に真っ直ぐ向かいながら、周りにいる大量のGビットとアームドアーマーDEを操作している。

 

「単一能力、《NT-D La+》起動!」

 

 機体がサイコフレームの光で発光を始め、サイコフレームが緑色にひかりだす。

 

 

 なんとしてでもあの隕石群を落とさせる訳にはいかない。

 

 ────―

 

「ゼラアアァァ──ッ!!」

 

 対艦刀で隕石を粉砕する。その手は止まることを知らない。

 

「チィッ! 数が多い!」

 

 あのときのELSとまでは行かないが、こっちは援護が一つもないからな……

 

 こっちはSEと絶対防御をOFFにして、そのエネルギーを武器やスラスターに回して一つでも多くの隕石をより早く壊すために使っている。

 ……後で束には怒られるだろうな。

 

 大方の隕石は壊せた……あとのやつは海にドボンのコースだけ……しかし、あのサイズなら津波の心配はないだろう。

 あとは……

 

「隕石の親玉を、どうにかしないとな……」

 

 眼の前で並走している巨大なこれ……壊すのには、時間がかかりすぎるからそれは無し……軌道を変えるのは……行けるか? 

 

「やって見る価値は、あるか!」

 

 巨大隕石の横に機体を密着させ、全スラスターの推力を最大にして、サイコフレームでも斥力を発生させる。使えるものは、使う主義なんでな。

 そして、次々にGビットやシールドファンネル、DEが隕石に取り付き、同じように押すが予想軌道は一向に動かない。

 

「さっさと逸れろよ、このデカブツ!」

 

 成果がなく、焦燥だけが積み重なっていく……

 

 そして地球に近づき、周りが真っ赤に燃え始めた頃、異変が起こる。

 

 隕石の表面ににひびが入り、ガスが噴き出す。これは……摩擦熱で引火するっ⁉︎

 

「ガアアァァッ‼︎」

 

 ────―

 

「何なのよ、あれ……!」

 

 完成して数年も経たない喫茶店の店長と従業員、とあるファーストリコリスは空を見上げる。

 

「ねえ、先生。どうすることもできないの……?」

 

「……残念だが、私達はどうにもできない。これが、自然の摂理だ……最後にコーヒーを飲むとしよう」

 

「……ん? 白獅、子?」

 

「どうした千束?」

 

「ううん、多分空耳だよミズキ。さ、早くコーヒーのも?」

 

 ──

 

「いちかぁ……怖いよぉ……」

 

「大丈夫、大丈夫だからな、鈴……」

 

 一夏たちの家、ちょうど訪れていた鈴音が真っ赤になった、空を写すテレビを見て震えている。

 

「こんな時に流星は、どこに行ったんだ……?」

 

 ──

 

「……あそこに、あの時のISがいる」

 

「……かんちゃん?」

 

 かつて彼に助けられた青髪の少女は、宇宙に彼がいると直感で感じ取る。

 

「白獅子さん……負けないで」

 

 ──

 

「バイタル異常……!? りゅーくんが……!」

 

「いや、まだ動いてる……あいつは諦めてない」

 

 彼の情報が逐一アップロードされる端末を見送った二人の女性は空に想いを馳せる。

 

「「……頑張って、流星(りゅーくん)!!」」

 

 ────―

 

(『──―い! 大―夫か、流星!』)

 

「ぐうッ……なんとか、な」

 

 咄嗟に左半身で守ったが、身体中が焼かれるように熱い。いや、これは焼けてるか。周りで操作していたGビットとシールドファンネルが破壊されている。随分お怒りのようだな……今のでXCも吹き飛んだか。

 

「がはっ……はぁ、はぁ、はぁ………………グッ」

 

 さっきので隕石から離されたか。んで、損害は……()()()()か……絶対防御のエネルギーをスラスターやビーム兵器に回したツケが来たか。

 

 

 

 

 ……だが、なんのこれくらいでくたばって構うかっ! 

 

 痛覚を遮断し、意識吹き飛びそうになるのを引き戻す。そして、また目標にに取り付く。

 

「何百年も生きてて石ころ一つも押し返せないか? 気合いを見せろ、尾白流星!」

 

 背中に載せていた物体を円になるように展開する。すると、緑色の結晶が円状に形成され始める。フロンタルが使ったときは黄色だったがなぜ今は緑色……やはり、サイコミュの謎は何年生きてもわからないことが多いな。

 

「サイコシャード……これを使うことになるとはな……! 胸糞悪いが、使わせてもらう!」

 

 どんどんと光の輪は広がっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この機体は、伊達じゃねぇっ!!!」

 

 アムロの言葉を借り……っ!? 機体から光が溢れて……!? 

 

(『サイコフレームのオーバーロード……これなら!』)

 

 さっきまで地球に向かっていた隕石に緑の光が纏われて、あからさまに地球とは別の方向へと動くのがわかる。

 

(『隕石の速度のベクトルが地球からそれていくをとった! 上手くいったぞ……流星』)

 

 へへっ、やればできるじゃねえか、俺……は。

 

 ……まずい、ピントが合わなくなってきた。随分と無茶したからな……

 少し……寝る。

 

(『……ゆっくり休んでくれ。あとは、私が引き受ける』)

 

 ────―

 

 国連議場内

 

 6月13日

 

 ……奇蹟が起きた。

 

 原初のIS『白獅子』によりすべての隕石は破壊。超大型隕石も謎の光により地球にぶつかることはなく、太陽系を離れていくコースに入ったことが分かっている。

 

 なぜそのような現象が起きたかは現在調査中だが、一つだけ言えることがある。

 

 白獅子のパイロットに心からの感謝を。

 

 

 

 

 

 

 

 ツィマッド社報告書

 

 この資料は各部門長以上のみしか閲覧を許可しない。

 

 全員目を通したらこの資料をすぐさま焼却せよ。

 

 2021年12月24日

 

 衛星軌道で漂流していた尾白流星を回収。ISは装着されていた様子で発見が4日遅れたら生命維持機能が切れていた。

 

 全身の火傷に左肩から左胸にかけて欠損、左上部の肺の喪失及び心臓部に傷あり。緊急手術を行った。傷跡の後遺症が残っていることに注意されたし。現在、欠損部の培養を行っている。

 

 今日中にも目を覚ます可能性あり。リハビリにはアーガス社提供のメデュキボイドを使用する予定とする。

 

 ユニコーンガンダム4号機『アレス』は追加装甲を取り付けツィマッド社偽装第2世代『アレックス』とする。

 

 2022年10月28日

 

 療養中に改装、及び修繕中のアレスを持って脱走。20時間後に帰還。「ドイツに用があった」とのこと。

 

 同年11月6日

 

 新型VRMMOのソードアート・オンラインに捕えられた。覚醒のめどたたず。

 

 同年12月15日

 

 アレスの修繕及び、アレックスへの偽装工事完了。




……答え、あってましたか?もうすぐアレスの姿も見えることでしょう……

敵として出るなら……どれ?

  • よう、首輪突き。
  • 世に平穏のあらんことを
  • 私こそが企業だ!
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