「うぅ…、私のお胸がぁ…」
「減るもんじゃないんだし良いでしょ別に」
「メンタルがすり減るの!!」
なのかと星とその他は下層部唯一のホテルで話し合っていた。
あの後、気絶した星はなのか、丹恒、ブローニャがホテルへ運び、デイルはゼーレが運んでいった。
星が目覚めた後、二人から気絶していた内容を聞き次の目標は地炎を厄介者としているスヴァローグと話し合うことと決め、後日出発することにした。
次の日までは時間があるのでしばらく自由時間が設けられた。
「というか、星はなんであんな泣きながら抱きつきあったの?」
なのかがお世辞にも豪華とは言えない薄いベットへ寝転がりながら横目で椅子に座っている星を見る。
「あれは…、私の中の心が共鳴したんだと思う」
星は胸に手を置き、自身の心、いや星核の鼓動を感じながら感傷に浸った。
「なにを言っているのか分からないけど、まぁ感動的だったんだね」
なのかは苦笑いを浮かべながら自身のポケットにあるスマホを取り出した。
「それじゃあ、先に私は寝るね」
「うん、おやすみ〜」
星が椅子から立ち上がり、部屋から出ようとドアへと向かい、ドアノブに手をかけて自分の部屋へと帰っていく。
丹恒はすでに自身の部屋へ戻っており、ブローニャは見張り役として外で安全を確保している。
星はなのかと同じ広さの部屋で固いベッドの上に転がり、胎児のように膝を畳ませて眠りに落ちた。
視点は変わって、外で見張りをしているブローニャは今どうしているかというと…。
「で、デイル殿、これがここの風習なのか?」
「そうだよブローニャちゃん、郷に入りて郷に従えと言うしちょっと我慢してね、大丈夫すぐに気持ちよくなるよ♡」
暗い裏路地でブローニャは纏っている長い服の端を持ち上へ持ち上げて、デイルは足を折ってしゃがんでいる。
ブローニャの黒いタイツの奥の局部にある更に黒いブラックホールへとデイルの顔が近づいていく。
そしてデイルはブローニャの局部へ顔を捻り込ませると鼻で思いっ切り空気を吸い込んだ。
「んっ///、デイル殿、少しくすぐったいのだが」
「ちょぴっと我慢してねぇ〜、あぁ〜白米10合くらい食えそう」
デイルはブローニャの腰に手を回し、自分の頭を中へ入れ込もうとする勢いで押し込む。
ブローニャのソコから香る匂いがデイルにとっては白米に合うおかず、夜のオカズという意味もあるのだろうがそれにしてもただただ気色が悪い。
汗ばんだ少し鼻につく匂いと地上で使っていたであろうボディソープの甘い匂いが見事に調和している。
「あっ//// デイル殿!!それは不潔です!!」
「不潔じゃないよ、てか猛獣に肉を与えるとか無謀にも程があるでしょ」
変態はブローニャの局部に舌を這わせて、その味を咀嚼する。
ブローニャは辞めるように両手をデイルの頭に乗せて、離れさせようとするがデイルは岩のように一寸たりとも動かなかった。
「で、デイルどのぉ/// なんかへんなかんかくがぁ/////♡」
「ほら快楽に身を任せて、イッちゃえ♡」
ブローニャの顔は舌を垂らして、瞳が虚ろになって焦点が合わなくなっている。
「らめぇ!!//// えんになっひゃっう!!/////」
ブローニャの舌は回らなくなるほど麻痺していき、呼吸速度も速くなっていっている。
顔がほんのり赤く染まり、初めての絶頂の快感を味わおうとしていた。
「大丈夫、ほらほらほブァ!!!」
するとデイルの頭になにか巨大な鉄の塊が落ちてきて、デイルは地面にキスをする形で頭から倒れる。
ブローニャは腰に手を回していたデイルの手が緩み、デイルの頭の上に自身の臀部が乗っかる形で座り込み、吐息を漏らしている。
「流石にそれはライン超えよ」
そこには巨大なグレネードランチャーを持っているナターシャの姿があり、その目は真っ黒に染まって顔が真顔だが鬼の形相を思い出させるような、フックが見たら失神するレベルの怒りの表情がそこにあった。
「な、なにをしているの?」
すると音に吸い寄せられた星が覗くようにその現場を見るとそこに映るのはナターシャが鈍器でデイルを殺し、今からブローニャを殺害しようとしている様子があった。
「安心しなさい、あれが通常運転だから」
星の後ろから生えるようにゼーレが現れ、ナターシャがデイルを殺すのが普通だと言う。
この後、ナターシャは腰が砕けたブローニャを背負って診療所へと戻り、ゼーレは星にデイルは変態のイカれ野郎だと説明しながらデイルを引きずりながらナターシャの後を追うように後ろからついて行く。
「それじゃあゼーレ、頼んだわね」
「わかったわナタ、アンタ達二人も私の足手まといにはならないでよね!!」
「大丈夫、自分の身は自分で守れる」
体が回復したブローニャは少なくなった消毒液を探すためにゼーレと星と共にリベットタウンへと同行することにした。
「行ってらっしゃい、私はデイルのお世話でもしているわ」
ナターシャがそう言って手を振るとゼーレはそれにムッとした顔になり、ナターシャの側へと近づく。
「お世話って言っても、変な所のお世話は別にしなくてもいいわナタ。代わりに私がしてあげるから、休んでおきなさい」
ゼーレはナターシャの顔に自身の顔もズイッと寄せて、強く警告するように言うと、ナターシャは嘲笑うように。
「ごめんね、でも私も我慢ばっかりしていられないの。それに私は仮にもあの子の母なのだからちゃんと愛さなきゃダメでしょ?」
ナターシャは下に見るように嘲り微笑む。
「チッ!!、でも覚悟しなさい。今この瞬間だけは譲ってあげる、でも最後は絶対に私の物にするから」
「あらそうなの? ふふふっ、頑張りなさいな」
ゼーレとナターシャの間にはバチバチと火花が散っている。
一体なにがあればあの変態を手元に置いておきたいと思うのだろうか。
立ち塞がる敵や問題を薙ぎ倒してリベットタウンの孤児院に着いた一同は、目的通りに消毒液を探していた。
その間にゼーレは独り言のように語り出す。
「ここじゃあ、私とアイツは未来のことなんか知らないでバカみたいに走り回っていたわ」
「走って、転んで、笑って、喧嘩して、何も知らなかったあの頃が一番楽しかった」
「そういえば昔のアイツ、喧嘩するときによくダサいことを言っていたわね」
「確か…、俺は疾うに嵐に踏み入った。『守るべきもののために、敵を打ち崩せ』 えっ!?」
ゼーレが思い出すように言葉を弾けると、ブローニャはゼーレの声に被せて声を発してきた。
「な、なんでアンタが知ってんの!?」
ゼーレが驚きながらブローニャに迫ると、
「いや、わからない。ただ私はいつも自分を決起付けるために言っているだけなのだが」
ブローニャは迫るゼーレに押し込まれながら言う。
ブローニャはこの孤児院で育った子であり、幼い頃に今の大守護者であるカカリアに養子として引き取られたのだ。
しかしブローニャには孤児院で育った頃の記憶が何故か無いのだ。
「何故だろうか、ここで過ごしたというのはわかっていても、何をしていたのかが分からない」
ブローニャは空を見ながら、自分の考えを巡らせた。黒い岩の空を見ながら。
「でもおかしいわね、それだとデイルは小さい頃のアンタを知っていると思うんだけれど」
デイルとゼーレは同い年の19、ブローニャは2年年上の22だ。
デイルとブローニャの面識があれば、ゼーレとの面識もあるはずだが何故か無い。
「まぁ聞いてみればわかるんじゃない?」
星は木箱の中を漁りながら、横目で二人に伝える。
「そうね、あのバカ記憶力は良いし多分覚えているでしょ。それと、ブローニャ!!!」
ゼーレは急に大きな声で叫びだし、人差し指をブローニャに向けると声高らかに言ってきた。
「アイツは変態のクズだから、できるだけ関わらないほうがいいわ。 もうあんなことされたくないでしょ?」
ゼーレはそう言うとブローニャは少し顔を赤らめながら下を向き、
「いや、されたくない訳じゃないが…///」
と少し照れながらも口元を手で隠す乙女らしい動作をする。
それを見たゼーレは何故かナターシャに言ったような怒りに染まった言動を言えず、それでも絶対に近づかないことと強く忠告した。
「ナターシャママさん、気持ちよかったけどすごいキスマつけてきましたね貴方」
「…そういう気分だったのよ」
大きなベッドの上でデイルとナターシャは生まれた姿のまま密着しあっていた。
デイルの顔や首や胸にはナターシャがつけたであろう唇の痕が赤く、ハッキリと写し出されている。
ナターシャはデイルの胸を枕替わりにして寝転んでいる。
「安心してね、俺はママ一筋だから」
「…えぇ♡///」
デイルは自身の上にいるナターシャの体を包み込むように手を後ろに回して抱きつくとナターシャはそれに応えるように抱き返した。
そしてお互いの目が合ったが、二人は何も言わずとも顔を近づけさせて愛を確かめた。
「それじゃ、そろそろ私は患者のお世話をしなきゃならないから行くわね」
ナターシャは名残惜しそうにデイルの頬を軽く撫でて、デイルから降りる。
肉付きが良く出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいるモデルのような美しい体をしているナターシャは近くに置いていた下着を履き、服を着て、いつもの医者の格好になる。
「じゃあ行くけど、戸締まりはお願いね」
「うぃ」
デイルは大の字で寝ながら、手を上に上げて左右に振る。
ドアがバタンと閉められ、デイルがいるこの部屋には静寂が訪れた。
自分の呼吸音しか聞こえず、外から聞こえるはずの騒がしい子供の声や熱気がある大人達の声はまだこの時間には聞こえない。
デイルはそれに若干の違和感を感じながら目を閉じて深淵の底へと沈んでいった。
夢を見ている。
デイルは宇宙空間に彷徨っているがしっかりと下に重力を感じるためこれは夢なのだとすぐにわかった。
だが足元を見てみると完全に空を飛んでおり、岩石が宙に浮いたまま漂っている。
目の前には台風のような上へ向かっている何かがそこに顕現している。
渦巻きの中心には炎が真上へ直流している。
デイルは惹かれるようにその渦巻きの中心へと歩を進めた。
中心へと辿り着くとそこには人と同じくらいの高さがある槍が見えない地面に突き刺さっている。
人工物とは思えない、自然が作り出した、いや神が作り出したかのような異様な雰囲気がその槍に宿されている。
『我々は失敗した』
その槍に触れようとする時に急に声が聞こえた。
否、伝わった。
耳から波紋を感じ脳へ伝わるのではなく、その中継地点を飛ばし直接脳に情報を送り込ませてきた。
後ろへ振り返るとそこには年端もいかぬであろう幼子がデイルへ鋭い眼光を飛ばしている。
見た目は子だが、歴戦の猛者のような覇気を感じ取る。
『我らの罪が今の子らに背負わせてしまっている』
名を名乗らない子は淡々と言葉と紡ぐ。
『この700年間、裂界は広がり続け、守護の意思が消え去ろうとしている』
『存護の志を持つ、異端者よ。勝手な願「うるせぇよ」いだが』
子が声を頭に入れているのを拒否するように低い声で唸った。
「テメェが俺に何を望んでいるのか知らねぇがな、んなもん俺からしたらどうでもいい」
デイルの表情は歯ぎしりして目を鋭くして眉間にシワを寄せている、怒りを現していた。
「俺はただエッチなことがしたい、女の子の色んな所を沢山ペロペロして気持ちよくなって楽しくなりたい」
デイルは自分の右手を顔の前まで近づけて握り拳を作り出す。
「それだけよ、それだけが優越感よ!!」
握り拳を言動と共に振り下ろし、その威厳あるポーズを取る。
「それとだなお前、いやお前達は子供じゃないよな」
「ロリには手を出さないが、合法ロリは俺のストライクゾーンだ」
そういってデイルは目に見えない速度で服を脱ぎ、その子に飛び付く。
『!?!?』
子は目を大きく開き飛んでいるデイルに驚嘆の表情を浮かべている。
子は、いや守護者達の意思は犯された。
この地獄のような星を救ってくれると信じた彼女達17人は犯されている快感を感じながら、思考を泥沼の中へと沈殿させていき、精神を疲弊させていった。
デイルと彼女達がいる世界はデイルの夢と彼女達の作り出した精神世界が織り混ざった世界。
意思が強い方がこの世界を好きに作り出せる。
デイルの変態的な意思は17人のベロブルグの大守護者の強靭な意思を踏み潰し、薙ぎ倒し、犯し、屈服させていった。
84年と4ヶ月27日、21時間04分39秒間。
この膨大な時は彼らがこの世界を作り出していた時間だ。
つまりこの間ずっと、彼らは交尾をしあっていたということになる。
まずは2年ほどで3代目大守護者アレキサンドラ・ランドが屈服し、3年には11代目と16代目がデイルの玩具となることを求めた。
そこから何年もかけて彼らは開拓されていき25年には最後の一人だった初代大守護者アリサ・ランドもついに堕ちた。
25年も耐えた彼女の精神には拍手を送りたいほどだが、その彼女ら一人残さずに喰らったデイルの意思は神なのではないかと錯覚するほど彼女たちは身を持って感じた。
慈母、鉄腕、叡者、奇跡、愚者、様々な二つ名を持っている17人の彼女らは歴史に載るほど有名人であり、偉人であり、罪人でもある。
そんな彼女達はデイルの愚物に拝むただの獣と化した。
完全にデイルが満足すると世界に亀裂が入り、デイルは朧な夢から覚める。
「…なんかめっちゃいい夢見た気がしたけど」
デイルは目を擦りながら独り言を言う。
外は子供の声と大人の盛んな声が聞こえる。
彼はもちろん、どんな夢を見たのかは覚えていない。
「うわっ、夢精ヤバすぎ」
時と場所が変わって、機械集落では。
星、ブローニャ、なのか、丹恒、ゼーレ、ナターシャはスヴァローグと交戦していた。
話し合いでスヴァローグと和平を結ぼうとしたが、スヴァローグは星核を知っている星達を危険視して今のような戦いが発展していったのだ。
「ガ、ガガガ…」
「これで終わりよ!!」
ナターシャが持っているグレネードランチャーにエネルギーを貯めて、膝をついて体から火花と煙を出しているスヴァローグへ銃口を向けている。
そして銃口から銃弾が放たれると思っていたその時に、
「待って、待ってください!!スヴァローグを傷つけないでください!!」
クラーラがナターシャ達の前に立ちはだかって懇願してきた。
クラーラは目に涙を浮かべながら、しっかりとした意思を示している。
「クラーラ?君…」
ナターシャは持っていた武器を下ろす。
「スヴァローグはもう戦えません…、お願いですからもう彼を傷つけないで!!」
クラーラは頬に涙を流しながら頭を下げる。
「そうよ!! ここまで傷つけるなんてサイテーよ!!」
すると何処からか男が無理矢理女の声を出しているような声が聞こえ、ここにいる全員が辺りを見回すとスヴァローグの後ろから赤髪のデイルの姿がニョキっと出てきた。
裸で。
「お、お兄ちゃん!?」
クラーラは顔を赤くさせて、デイルの素体を見ないように手で目を覆っているが指の隙間からチラリと覗いている。
「ちょっとなんて格好でいるのよ!!」
なのかも星の後ろに恐れるように隠れながら叫ぶ。
「今さっき起きて駆けつけてきたんだよ」
「おまいらの危険に、な」
デイルはダサいポーズを取って見ている全員にキメ顔を拝まさせる。
が全員白けた目で見ている。
「とりま、俺ぐらいの脳ミソならロボを直すなんてちょちょいのちょいだし、修理しておくから世間話でもしていてどうぞ」
デイルはそう言って何処からか持ってきた工具箱を取り出し、スヴァローグの背中にあるネジを外して内部の修理を始めた。
「取り敢えず、スヴァローグさんを今のうちに説得してみてはどうです?」
サンポが空気を変えるように話題を作り出して、クラーラを加えた新体制で再度スヴァローグに変数であることを証明する。
そしてスヴァローグの説得に成功した。
クラーラのお願いが効いたんだろう、スヴァローグは少し沈黙して決定権を部外者に移すことを決意した。
全員はスヴァローグに残っているデータ化された星核の音声データを聞いて、彼らは静まり返った。
内容だけを解釈すると初代大守護者アリサ・ランドがあろうことか星核を起動させ、今の大寒波が起こっているというのだ。
そして続けられる星核の破壊に関する実験、しかしそれは成功することはなく民衆に秘密にしていたことが一気に暴露された。
それだけではない、なぜ星核を破壊しようとしていた大守護者達の意思に背いてカカリアは星核との共存を望んだのか。
これを聞いて、ブローニャは人一倍頭を抱えているようだった。
「どうして…、お母様…」
ブローニャはそう言って体をよろめく。
「ブローニャ、自分を騙すのはもう終わり。向き合う時が来たのよ」
ゼーレがふらつくブローニャに体を貸して、倒れないように支えながらブローニャに言う。
ブローニャは何も言わずただ黙り込んでいた。
「ちょっと待ってくれませんか?」
するとサンポが手を挙手して質問する。
「スヴァローグさんは星核による人類滅亡を防ぐために行動していたのですよね?」
「そうだ」
スヴァローグはサンポの問に関して肯定すると、サンポは更に頭を捻らせた。
「デイルさんは確かスヴァローグさんを何回も倒しているほどの強者なのに、どうして御三方が貴方様を倒すとその星核に関する情報を話したのですか?」
サンポはそう聞くと、スヴァローグは黙秘を決め込んだ。
決して言いたくないという意思が見え隠れしている。
「確かに…、ねぇスヴァローグ、どうしてなの?」
クラーラはスヴァローグに聞くと物凄く考え込んでいるような雰囲気を醸し出してきた。
そしてようやく口無き口を開くと。
「音声データ34721、再生」
とだけ言いそこからカセットテープが動き出した音が聞こえる。
『え?星核を壊すから手伝え?』
するとデイルの声が最初に聞こえてきた。
だが今とは違うちょっと若い声質で今よりも前の出来事なのだとわかる。
『そうだ、手を貸せば星核の破壊は1.321%まで上がり、封印では2.816%上がる』
スヴァローグの声が聞こえるとガチャガチャと金属が小突き合う音が響いてきた。
『オーケーだが、一個条件がある』
『お前の所にクラーラっていう子がいるよな?たしか』
『肯定、今年で8歳になる』
『だよねぇ』
するとスヴァローグとデイルが近距離で話しているからか声が大きくなってくる。
『じゃあさ、クラーラちゃんを俺のお嫁さんにくれない?御父様』
『データ変更、地炎幹部デイルを友好対象から敵対対象へと変更。排除する。』
そしてキィィンと機械音が聞こえると激しい爆発が響く。
『ちょやめろオメェ!!』
デイルが最後にそう言って完全に爆発音と岩が落ちるような音しか聞こえなくなった。
「再生終了」
スヴァローグから出ていた音が切れて辺りにはまた静寂が訪れた。
スヴァローグと地炎は長年敵視関係にあり、協力することなど不可能だと考えていた。
だがもし仮にデイルが馬鹿みたいな要求をせずに依頼を受けていたらこの関係も変わっていただろう。
この変態のせいで地炎は本来よりも更に何倍も苦労することになったというのは全員理解した。
「アンタがアホをしなければ…」
ゼーレがデイルの方を睨んで向かってくる。
「いや若気の至りなんで…、ユルシテェ…」
「蝶のように舞え…」
ゼーレがデイルの前まで行ってから言うとしゃがんできて。
「オラァ!!!!」
デイルの顎目掛けてアッパーをブチかます。
デイルは宙に浮き上がり、真上に飛んでいった。
空を舞いながらデイルは思った。
あの岩、おっぱいみたいだなぁ…。
そういえばルカっていう新キャラ情報出ましたよね。
赤髪の青年?
あっ(察し)