「あら?MAGES.さん」
「む?」
名を呼ばれてふと振り返ると、そこにはルウィーの教祖、西沢ミナの姿が。プラネテューヌにわざわざ教祖が来るという事は、何か重要な用事でもあるのだろうかと思うと、何故か少し緊張してしまう。
「この間は、ロムとラムがお世話になりました」
緊張を解すような声色で丁寧にお礼とお辞儀をされるが、一瞬何のことか分からなかった。
「あー、魔法の講師か……」
「ええ、あれ以来、お二人共真面目に勉強してくれるようになりまして……定期的にMAGES.さんに頼もうかとも考えているんですよ。ブラン様は『絶対やめろ』と言っておられますけれど」
くすくすと上品に笑う彼女をよそに、あっけにとられた表情をするMAGES.。それでも前髪を軽く整えそぶりをすると、いつもの調子に戻って高笑い。
「フゥーハハハハハ!当然だ、何せこの私、狂気の魔術師MAGES.が教えているのだからな!」
「そうだMAGES.さん、この後お時間は大丈夫ですか?」
「ん?まあ、時間ならあるが」
「あの子たちに教えたことを、私にも教えてもらいたいのです。魔法に限りませんが、日々の鍛錬と、決して現状に満足しない姿勢は大切ですから」
「なんだ、そんなことか。ああ、構わない」
「良かった。実は私個人としても、一度お話してみたかったんです」
「ほう……?」
「私が教える時の参考になるかもしれませんし、以前5pb.さんからも聞いていたんです、従妹に面白い子がいるって」
「5pb.が……」
彼女は私の事を、どんな風に紹介しているのだろう……。
「喫茶店にでも、行きましょうか?ずっと立ち話って訳にもいきませんし」
ミナのそんな言葉に、その思考はかき消された。
「あ、ああそうだな」
MAGES.を身震いさせるような風が、びゅうっと吹いた。
「ミナ、この間の書類……、って、何をやっているの?」
「あっ、ブラン様」
「……何?急にジャージなんか着て……?」
「MAGES.さんに勧められまして……」
「MAGES.?」
ブランの表情がピクリと動く。
「魔法も科学も、妄想を形にするという点においては同じで、過程が違うだけ。この考え方は私には絶対思いつきませんでした……」
「……それがジャージを着ることと、どう関係あるの?」
口調は穏やかに尋ねる。
「妄想力を高めるためには、私にはこの服装が最適だそうですよ。似合ってます?」
「…………」
「魔法を妄想として捉える理論を、独学であそこまで確立しているとは思いませんでした。そうだ、二人以上でしかできない魔法の練習をしませんか?確か……超強い力士s
「だあああっ!なんでどいつもこいつも!」
「ブ、ブラン様?」
「アイツは当面ルウィー出禁だ!」
「そ、そんな無茶な提案通りませんよ……?」
「知るかそんな事ぉ!」
ルウィーの一日は今日も平和に過ぎてゆく
教祖もメーカーキャラも何かしらで出番があるといいですね