短編置き場   作:鯨蓮根

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狂気の魔術講師Ⅱ

 「あら?MAGES.さん」

 

 「む?」

 

 名を呼ばれてふと振り返ると、そこにはルウィーの教祖、西沢ミナの姿が。プラネテューヌにわざわざ教祖が来るという事は、何か重要な用事でもあるのだろうかと思うと、何故か少し緊張してしまう。

 

 「この間は、ロムとラムがお世話になりました」

 

 緊張を解すような声色で丁寧にお礼とお辞儀をされるが、一瞬何のことか分からなかった。

 

 「あー、魔法の講師か……」

 

 「ええ、あれ以来、お二人共真面目に勉強してくれるようになりまして……定期的にMAGES.さんに頼もうかとも考えているんですよ。ブラン様は『絶対やめろ』と言っておられますけれど」

 

 くすくすと上品に笑う彼女をよそに、あっけにとられた表情をするMAGES.。それでも前髪を軽く整えそぶりをすると、いつもの調子に戻って高笑い。

 

 「フゥーハハハハハ!当然だ、何せこの私、狂気の魔術師MAGES.が教えているのだからな!」

 

 「そうだMAGES.さん、この後お時間は大丈夫ですか?」

 

 「ん?まあ、時間ならあるが」

 

 「あの子たちに教えたことを、私にも教えてもらいたいのです。魔法に限りませんが、日々の鍛錬と、決して現状に満足しない姿勢は大切ですから」

 

 「なんだ、そんなことか。ああ、構わない」

 

 「良かった。実は私個人としても、一度お話してみたかったんです」

 

 「ほう……?」

 

 「私が教える時の参考になるかもしれませんし、以前5pb.さんからも聞いていたんです、従妹に面白い子がいるって」

 

 「5pb.が……」

 

 彼女は私の事を、どんな風に紹介しているのだろう……。

 

 「喫茶店にでも、行きましょうか?ずっと立ち話って訳にもいきませんし」

 

 ミナのそんな言葉に、その思考はかき消された。

 

 「あ、ああそうだな」

 

 MAGES.を身震いさせるような風が、びゅうっと吹いた。

 

 

 

 

 

 「ミナ、この間の書類……、って、何をやっているの?」

 

 「あっ、ブラン様」

 

 「……何?急にジャージなんか着て……?」

 

 「MAGES.さんに勧められまして……」

 

 「MAGES.?」

 

 ブランの表情がピクリと動く。

 

 「魔法も科学も、妄想を形にするという点においては同じで、過程が違うだけ。この考え方は私には絶対思いつきませんでした……」

 

 「……それがジャージを着ることと、どう関係あるの?」

 

 口調は穏やかに尋ねる。

 

 「妄想力を高めるためには、私にはこの服装が最適だそうですよ。似合ってます?」

 

 「…………」

 

 「魔法を妄想として捉える理論を、独学であそこまで確立しているとは思いませんでした。そうだ、二人以上でしかできない魔法の練習をしませんか?確か……超強い力士s

 

 「だあああっ!なんでどいつもこいつも!」

 

 「ブ、ブラン様?」

 

 「アイツは当面ルウィー出禁だ!」

 

 「そ、そんな無茶な提案通りませんよ……?」

 

 「知るかそんな事ぉ!」

 

 ルウィーの一日は今日も平和に過ぎてゆく




教祖もメーカーキャラも何かしらで出番があるといいですね
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