TS転生することは幸せと呼べるのだろうか 作:Rei_rei
□
私の理想を実現するためにはクラス内カースト最上位層でなければならないのである。少々難しいことではあるが、そういうキャラを演じていると思えばそこまで変に気恥ずかしくなることもないと思う。まあこれは私だけかもしれないけど。
「あっ、凛ちゃんおっはよー!」
「凛、おはよ」
この2人は中学で新しく友人になった、
「それでー、昨日のことなんだけどー……」
相変わらず、早紀はお喋りさんだなぁ。でも、こういう他愛ない話を聞いてるのも悪くないなって思ってるし、やっぱりコミュニケーションって大事なんだよね。
「でね、あの店が……」
「早紀、もう時間だよ?」
「あっ、ごめん!つい話し込んじゃった」
「別に良いよ、早紀の話って聞いてて飽きないからね」
最近はみんな気軽に私に話しかけてくれるようになったし、学校に行くことが楽しくなってきてる。前は、学校と聞いただけで憂鬱な気分になっていたのにね。
□
さて、今日は早紀と琴音と3人で最近できたショッピングモールに行くことになった。価値観が変わったのかは分からないけど、昔は退屈極まりなかったショッピングも、今は楽しいと思ってる。なんでかな。まあそれは良いとして、朝の10時に待ち合わせしているから早く行かないと。
「行ってきまーす!」
「もう行くの?気を付けてね」
今からだと15分くらい早く着いちゃうかもしれないけど、まあそのときはそのとき。
「えっ?もう来てたの!?ごめーん、待ったかな?」
私が着いたころには、もう二人とも待っていた、早くない?
「あ、凛。待ってないよ、私は今来たところ。けど早紀は時間間違えて1時間も前から……」
「あーそれ言わないでって言ったじゃん!いや、なんでもないからね!」
「ふふ、分かった。それじゃあ行こっか」
もう言っちゃってたけど、早紀のためにも私は聞こえてないふりをした。
ちなみにショッピングモールでは
「ほら見てー、これとかどう?」
「んーこっちも良いんじゃない?」
「これとかも良さそう」
と、服を色々見て回ったり、
「この本、好きなんだよね」
「琴音って本当に色々な本買ってるよねー。あ、凛ちゃんー、これ面白いから読んでみて!」
「え、ほんと?じゃあ買っちゃおうかなぁ~」
本屋で早紀と琴音におすすめの本を教えてもらったり、
「ここ話題になってるんだよ!ほらーこっちこっち!」
「ま、待って、早紀……」
「あはは、早紀、ちょっと慌てすぎだよー」
話題になっている店を回ってみたりと、凄く楽しかった。
だけど、楽しい時間というのはすぐに過ぎてしまうもので
「あっ、もうこんな時間!」
「本当はもう少し見て回りたいところあったけど、時間も時間だしそろそろ解散しよっか」
「うん、楽しかった。また来たい」
「そうだね。また近いうちに!」
うん、次は映画とかも一緒に見れたら良いな。
家に帰ったあとの私は、顔に表れてしまうくらいに上機嫌だったらしい。