TS転生することは幸せと呼べるのだろうか 作:Rei_rei
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「わ、私、は……」
頼りたくないわけではないけれど、頼りたいというのも嘘になるかもしれない。けど、そもそも。
「……」
このことを言ってしまったとしても、信じてくれる?今の関係のままでいてくれる?
こんなに不安になることでは、ないはずなのに……でも、私にとっては親友と呼べるのは、2人だけだから……。
あぁ、そっか。怖いんだ。一度人との繋がりがどれほど良いものかを、知ってしまったから。それを失うのが。
「言いたくないのなら、言わなくても良い。けど、私たちはそばにいるから、ずっとね」
(信じても、良いの……?)
分からない。私の
でも、私は……
心の中で自問自答し続ける、けど、それには答えなんてなくて。
「うわっ」
そうして悩み続けていると突然早紀に押し倒された。
「さ、き?」
「私は凛の悩みなんて何も知らないけど、今の凛は病人なんだから難しいことなんて何も考えずに大人しくしておけば良いんだよ!」
難しく考えない、か……。そっか。
私の考えてたことは、難しいこと……ね。早紀が私の考えてることを理解した上で言ってくれたのかは、分からないけど。そうかぁ……そうだよねぇ。
「早紀の言う通りだけど。今の凛に無理やり押し倒すのはあまり褒められたことではないよ、早紀」
「あっ、ごめん!つい……」
「うん、別に良いんだけど……」
はぁ……よし。決心がついた。もう、後のことなんて考えない。親友だから言わないんじゃなくて、親友だからこそ言った方が良いんだ。
「……分かった。なら、聞いてくれる?」
「うん、良いよ。無理して言う必要はないけど、凛がそう決めたのなら聞く」
それから、私は今までの人生について、転生したこと、前世は男だったこと、なぜ、さっきまで話すのを躊躇っていたのかも。全部、言ってしまった。
……誰かに、聞いて欲しかったのかな。外面の、偽物の私じゃなくて、
「そう……確かに、信じがたい話だけど……」
そう、だよね。そう簡単に、受け入れられるような話では──
「でも、私は信じるよ。だって、そこまでして誰にも言ってこなかった話を、私たちに言ってくれたんだから」
「うん、そうだよ。1人で抱え込まずに、私たちに言ってくれて私は嬉しかったよ!」
え?信じてくれる……の?
「2人とも……うん、ありがとう」
ああ、そうだったんだ。私が2人のことを信じれていなかったんだ。こんなにも、いい親友たちなのに。なんで、もっと早く言わなかったんだろう。
「そうだ……あれ……」
あ、そうだった。私って、風邪引いてたんだ。さっきまでずっと話してて無理をしたからか、めまいが……す……る……?
□ 琴音side
凛がずっと抱えていたことを話してくれた。まさか、ここまでとは。話し終わって倒れるとは思わなかったけど、無理もない。
「えっ!?凛!大丈夫!?」
慌てている早紀に向かって私は
「大丈夫だから、今は凛を休ませてあげて」
実際、この話をするのに、相当の葛藤があって、相当勇気が必要だったはず。だから、今はちゃんと休ませてあげないと。
(こんなに重大なことを、10何年も、誰にも言わずに1人で抱え込んでいたんだ。誰か気付いてあげられなかったのかな。誰か1人でも気付いていたら、こんなことにはならなかったんじゃ……)
でも、それでも、私たちに言ってくれて、嬉しかった。