投擲具の勇者の全力生存   作:( ・∇・)

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勇者召喚の日です


おや、槍の様子が……

現在私はメルロマルクの城に潜入している

何故かと言うとミリアに出発の直前に

 

「勇者召喚するところこの映像水晶に収めてきて」

 

と言われたから

スキル隠れれるからいいものの、感の鋭い奴がいたら終わりだね、これ

 

「おい、聞いたか?」

「どうした?あぁ勇者召喚のことか」

 

なんかちょうどいいところにサボっている兵士が

盗み聞きにはちょうどいいかな

……元警官が盗み聞き…か

 

「オルトクレイ王は何故盾も召喚するのか」

「さぁ、そこまでは分からない、だが我らが叡智の賢王だからな、俺達は命令に従っていればいい」

「だな」

 

ふーん、やっぱり盾の勇者の迫害は根強いのね

勇者召喚といっても…城のどこかな

やっぱり地下かな

階段を見つけ出してどんどん下へ下って行くと私を召喚した時と同じような構図の部屋があった

ここだね

映像水晶に認識阻害をかけて部屋の隅に設置

あとは召喚されたら取りにこればいい

 

 

 

2日後

城の使われていない部屋で仮眠をしていたら外が慌ただしくなった

………召喚されたらしい

人が通り過ぎていくのを待って扉を開け、映像水晶を取りに行く

………映像水晶は…うん、特に壊れてなさそう

よし、ひとまずはこれで大丈夫だ、あとは勇者を死なせないようにしなければ

 

 

どうやら勇者は王の前まで案内されるらしい

あの英智の賢王の事だ、勇者を傀儡にしてしまうことだってできてしまうだろう、警戒しなくちゃ

 

 

……なんて思った私が馬鹿だった

あれは叡智の賢王じゃない、偽物でしょ

影武者影武者、そう信じ込むことにした

…てか槍の勇者なんかトリップしてないか?少し気持ち悪い笑顔をしているんだけど…

気の所為?

 

勇者の自己紹介が終わり、城の一室に放り込まれる

ぬるっとわたしも部屋にはいるが気付かれず…っ!?

槍の勇者が明らかにこっちを見てる気が…

その後は元々違う日本から来たという話になっていた

確かに聞いたことの無い首相の名前だったが

槍の勇者以外が就寝した後、槍の勇者は何故か部屋を出てフィロリアルがいる舎へ向かった

………トリップしながら撫でてる…

! そこでも視線が会った、確実に私に気付いてる

はぁ…しょうがないかな

 

「私に気付けるんだな」

 

口調が違う?ミリアと話す時と区別するために変えている

 

「……おや?あなたは女性のはずなのに言葉が伝わるのですかな?」

「言葉が伝わる?いや、それはいいか、なんで私に気付けた?」

「何となく、そこに何かいると思ったからですぞ」

 

……ホントのことを教えるつもりは無いらしい…はぁ

 

「確か北村元康…だったか、お前はほかの勇者よりもずば抜けて強いみたいだが、何故?」

「それを教えて俺になんの得があるのですかな?」

「私の話せるだけの情報を話そう」

 

正直これは賭けなんだが

 

「………分かったのですぞ、俺はこの世界をループしているのですぞ、なのでレベルは引き継いだままだからほかの皆よりも強いのですぞ」

「………なるほど、龍刻の長針」

 

ミリアが1度私に話したことがある

勇者の技能の中には過去に戻ることが出来るものがありその中に龍刻の長針も含まれていた、龍刻の長針がなぜ現れてどう言った目的をもって時を遡るかは所持者に委ねられるとも聞いた

………私が龍刻の長針と呟いた瞬間、槍の勇者が私の喉元に槍を突きつけた

 

「何故お前がその事を知っているのですぞ?理由次第によってはここで…」

「私が知伝承などを調べるのが好きな主から過去に戻れる勇者の技能でその事を知っていたから」

「……嘘は言ってないようですな」

 

突きつけられた槍を降ろされる

 

「では聞きたいことがあるのですぞ、お前は何者ですぞ?今までのループにお前とは1度も会っていないのですぞ」

「私の名前はユーナ……そうだな、ループしているのならこれは話していいか、フォーブレイにて投擲具の勇者として召喚され、とある貴族のメイドをしている」

「フォーブレイですぞ?タクトの一派ですかな?」

「……タクト?あぁ鞭か、我が主に婚約の手紙を出して一瞬で燃やされてたヤツか」

 

あの時のスピードは凄まじかった、何せ目に入った瞬間燃え尽きたのだから

 

「それに投擲具の勇者ですかな………ふむ、少し試したいことがあるのですが、いいですかな?」

「構わない」

『槍の勇者が命ずる。眷属器よ。我が呼び声に応じ、愚かなる力の束縛を解き、目覚めよ』

 

………しーん

 

「成程、確かに貴方は正式な所持者のようですな」

「正式な所持者……それ絶対タクトは正式じゃないような気がするんだが」

「よく分かりますな」

 

うん、絶対そうじゃん

 

「なぜメイドをしているのですかな?」

「それは我が主の考えだ、タクトは召喚された勇者にちょっかいを出してくると言ってしばらく私の存在を隠すためにメイドになった、今ではこれが天職のような気がしてならないが」

「なるほどですぞ、お前の主はタクトのことをよく分かってますな」

「それ、誰も喜ばないだろ」

 

ミリアならそう言いそう

 

「次の質問いいですかな?」

「ああ、時間はいくらでもある、好きに聞け」

「俺は過去赤豚に騙されたせいで女の声が豚の声に聞こえるようになったのですぞ、なのに何故お前は普通に声が聞こえるのですかな?」

「赤豚…?メルロマルク第1王女のことか?」

「そうですぞ」

「………豚の声で聴こえる、というのがいまいち理解できないが、双方に武器の翻訳が作動しているからじゃないか?」

 

翻訳と翻訳がかけ合わさって勝ったみたいな

 

「これは分からなそうですな、次はお前は俺達の味方ですかな?」

「我が主と敵対しない限り」

「わかりましたぞ、もうひとつ、ここに来た目的は話せるのですかな?主の命令なのは分かりますぞ」

「……まぁ話してもいいか、主な目的は四聖勇者の観察、波への参加、勇者が万が一にでも死ぬなんてことが起きないようにすること、だ」

「まぁ信じてやるのですぞ、1つお願いしたいことがあるのですぞ」

「ループ関連か?」

 

これしかないと思うけど

 

「そうですぞ、これから盾の勇者であるお義父さんを助けるために俺の影になって欲しいのですぞ」

「影か、しばらくは戻らない予定だったし、槍の勇者は私の位置が分かるみたいだから…よし、引き受けた」

 

何かあった時は私も戦闘に参加すればいいだろうからね

 

「明日から槍の勇者の半径100メートル以内には居るとしよう、ポータルで移動した場合は探す」

「分かりましたぞ、では俺はフィロリアル様と寝るのですぞ」

「………そうか」

 

槍の勇者のフィロリアル愛がすごいなぁ……

 




はい、槍の勇者のやり直しで槍の勇者が元の世界に戻る方法をラフタリア(ラフちゃん状態)に教えてもらう世界線です
正直普通にするか悩みました、はい
でもそうするとメリーナと被るんですよね……
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