俺は料理さえできればいい   作:サイリウムぶん回し隊

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おにまい一挙放送みてた。

それと思った以上に投票されてたためジューンブライドの話やることにしました。よろしく。なんだかんだでこの話も今回で10話ですね。


ブラックコーヒー飲んでるはずなのに少し甘いと思ってしまった

フェードアウトに失敗して数十分、俺はせつ菜と愛たちに連行されてショッピングモールに来ていた。ショッピングモールなんて引っ越してきた直後に家具とか生活用品揃える目的で一度行ったきりだな。基本的にショッピングモール行ってまでする用事ないし、買い物も基本的に近くのスーパーや本屋で済ませがちなところあるしな。

 

 

「じゃあまずは雑貨屋さんから」

 

 

そんなわけでアクセサリーや小物の置いてる雑貨屋さんにやってきた。雑貨屋なんて興味はないがまあ食器とかも置いてあるし少し見ていくか・・・

 

 

「あっ・・・・」

 

 

食器で一つ思い出したことがある。弁当箱については少し考えないといけないな。基本的に俺の持ってる弁当箱は機能性特化のものがほとんどだ。それ故に可愛さとかかっこよさにこだわりなどない。

 

しかし天王寺はどうだろう。一応女子高生だし俺の持ってる弁当箱じゃアレだろう。当然俺が持ってる弁当箱は男子用のものだ。何気に完食はしてくれてたけど当然男子と女子の食べる量も違うし天王寺に合った弁当箱を買わないとな。

 

 

「ここにいましたか。夏樹くんは何を見てるのですか?お弁当箱?」

 

「いやっ、カップとか皿だけじゃなくて弁当箱もあるんだな。最近の雑貨屋はなんでもあるな」

 

 

まあ雑貨屋なんてほとんど来たことないから知らんがとにかく弁当箱にも色々ある。保温機能があるものや2段弁当、スープとおかずとご飯で分けることもできる3段弁当というものもあるらしい。今は弁当箱だけでもたくさんある。確かにこれだけあると見ていて飽きないな。まあこの店は可愛さとかそういうのに特化した弁当箱が多くて機能性はあまり重視してないらしいが・・・さてと問題は

 

 

「せつ菜はどう思う?天王寺に合う弁当箱とか」

 

「うーんっ・・・私は璃奈さんじゃないのでどれを選べばいいのか分かりませんが・・・夏樹くんが選んだものならきっと何でも喜んでくれますよ」

 

「・・・できれば女子の意見を参考にしたかったんだけどな」

 

 

俺は女子じゃないし基本的に見た目に拘らないタイプだから正直どうでもいいのが本音なんだけど俺のを使わせるのもアレだし何より自分用のものはけっこう重要だったりする。マイ茶碗とかマイ箸とかそういうのは実家では結構うるさかったりした。そういう人が一定数いるしおそらく天王寺は少食のはず。だから少なくとも天王寺専用の弁当箱くらい用意しておく必要がある。

 

 

「だが俺は天王寺に合う弁当箱というのはよく分かんないしこのピンクでいいか」

 

 

なんかキャラクターの絵が描いてあるけどまあいいだろう。ああでも高校生にもなって流石にアニメとか見ないか。もう少しシンプルにウサギ柄とか可愛いのでもいいかもしれないが・・・

 

 

「この弁当箱だがお前はどう思う?せつ菜・・・」

 

「あーっ、これはこの前始まったアニメの弁当箱じゃないですか!雑貨屋さんで売ってるなんて・・・」

 

「せつ菜、このアニメ知ってるのか?」

 

 

というよりやっぱりアニメのキャラだったらしいのか。

 

 

「はいっ、もちろん。このアニメはとても面白くて璃奈さんも見てるのでよく感想を言い合ってるのですよ!」

 

「ふーんっ・・・じゃあこの弁当箱にするか」

 

「えっ、この弁当箱にするんですか?」

 

「ああっ・・・天王寺も知ってるなら問題ないだろ」

 

 

まあ目についた弁当箱がこれだっただけで別に選択肢ならいくらでもあるが・・・

 

 

「けど流石にキャラクターものの弁当箱は・・・一応その作品は女児向けですし・・・」

 

「どうせ弁当箱なんて見るのは俺とせつ菜くらいだしいいだろ」

 

「気にはならないんですか?」

 

「そもそも興味ないしな・・・いいかせつ菜、無関心というのはつまりそれを見ても何も思わないやつのことを指すんだ。俺にとっては弁当箱の柄なんて正直どうだっていい。俺は料理以外興味はないが他人の趣味をどうこういうつもりもない。それに・・・」

 

「それに?」

 

「・・・・・」

 

 

言われ慣れてるなんて流石にせつ菜には言えなかった。俺の趣味は料理で今の時代はだんだん追いついてきている。料理男子という言葉も生まれるくらいは料理を趣味にする男子も増えてきている。そもそも個人飲食店とかに行って大抵料理してるのは男の割合が多いしそもそもお前男子なのに料理してるの?とかは失礼極まりない発言だと思ってる。ラーメンにしてもチャーハンにしてもプリンやケーキにしても先入観だけで前者は男が作る料理、後者は女が作る料理って判断しバカにする(・・・・・)奴らが1番嫌いだ。だから・・・

 

 

俺は基本的に興味ないことには無関心だがだからといって他の人の趣味とかを否定するつもりはない。やりたければ勝手にやってくれの精神でいる。

 

 

「人の趣味なんて人それぞれだ。俺なんて趣味は料理だし同じ同性からしたらきっとなんでそんなに料理が好きなのかと疑問に思われるだろう。所詮そんなもんなんだよ、気にするだけ時間の無駄だ。だから俺は真面目な生徒会長が実はアニメ好きとか言われてもああそう・・・程度にしか思ってないってことだ」

 

 

まあどの分野においても理解者がいないほど辛いものはないけどな・・・

 

 

「せつ菜・・・」

 

「なんですか?」

 

「いつかお前のその想いもぜんぶさらけ出せるといいな」

 

 

今のせつ菜は正体隠してスクールアイドルをやっている。堅物の生徒会長が実はスクールアイドルだったなんて知ったらどういう反応が返ってくるかは・・・まあ色々あるけどきっとせつ菜ならそのうちその殻も破るだろ。

 

 

「じゃあこの弁当箱会計してくるからちょっと待っててくれ」

 

「・・・夏樹くん」

 

「なんだ?せつ菜・・・・」

 

「私はあなたに出会えて良かったと思います。夏樹くん、友達になってくれてありがとうございます」

 

「・・・・」

 

 

 

俺は無言で会計を済ませる。それは俺のセリフだと言いたかったが流石に恥ずかしくて言えなかったけど・・・俺もお前と出会えて良かったと思うよ。出会いの形もそこからの関係も色々あったけど・・・・

 

 

 

「さてとあいつらは何やってるんだ?」

 

「あそこでアクセサリー選んでますね」

 

「コーディネートはこーでねーと。なんつって」

 

「あはははははははは!!いひひひっいひひひ愛ちゃんやめっ・・・げほっげほっ」

 

 

何をやってるんだあのバカどもはと思ってしまった。というより今のダジャレはおもろかったか?そんなにツボにハマる要素なかっただろ。

 

 

「侑ちゃん・・・笑いのレベルが赤ちゃんで止まってるから・・・」

 

「それで買うものは決まったか?」

 

「えっ?何も買わないけど・・・」

 

「・・・はい?」

 

「いいですか夏樹くん。買い物ってのは見てるだけで楽しいものなんですよ」

 

「・・・・・」

 

 

女子という生き物がよく分からないことだけは分かった。雑貨屋さんに1時間近くいたけど俺以外誰も買い物はしなかった。直接口にはしなかったか正気かよと思ってしまった。食材以外の買い物あまりしないから感覚が違うのかもしれないけど見るだけなのもショッピングらしい。

 

 

そんなわけで雑貨屋さんを離れて少し休憩するために喫茶店に寄ることにした。最近はフードコートやレストラン街以外にも食事できる店があるらしいがエリアを見るとカフェ系はどっちにも属していない。確かにどっちにも属さない感じはあるよな。

 

 

「夏樹くん、メニュー表です」

 

 

なんというかアレだな。喫茶店とかくる機会ないけどこんなに高いの!?コーヒー1杯で1食作れるぞ。てかデザートの値段どうなってるの。なんでパフェだけで4桁いくんだよ。なんかのバグかよこれ。1000円以上するから味はそれなりなんだろうけどあいにく甘いものは得意じゃないしお腹も空いてない。

 

 

「俺はコーヒーでいい」

 

「デザートとかは食べないの?」

 

「別にお腹空いてないし・・・」

 

「そもそもナツは自分でデザート作れるからあんまり意味ないよね」

 

 

そうなんだけど別に自分から進んでデザートはあまり作らないからね。作ることもあるけど基本的に甘さを教えてあるのが大半だし。だからこの前作ったクッキーとかは実はかなりイレギュラーな方なのよ。

 

というわけで皆さんはパフェを頼むことにした。すげーなお前ら、甘いものは別腹とは言うが・・・店員さんが持ってきたこんなおぞましいパフェ見るだけで胸焼けしそうだ。

 

 

「ナツ、砂糖とミルクはどうする?セルフらしいし愛さんがもらってこようか?」

 

「どっちもいらない」

 

「どっちもいらない・・・ってナツ、ブラックで飲む気?死ぬよ」

 

「いや死なねーよ何言ってるんだお前は」

 

 

人をなんだと思ってるんだ。確かにブラックコーヒーは耐性がないと泥水飲んでるのと変わらないって人もいるけどこればっかりは味覚の問題だ。大人になれば分かる人もいれば大人になっても分からない人がいる。俺は甘いもの苦手だし砂糖とミルク入れると逆に飲みにくくなるからむしろブラックでちょうどいいくらいだ。こいつらのパフェ見ると余計にな。

 

 

「全く・・・」

 

「すごい・・・なんていうか大人だね。夏樹くんは」

 

「ブラック飲めたら大人ってそれレベル低くないか?」

 

 

まあ大人あるある定番ネタの一つではあると思うがこればっかりは正直個人差だから大人子ども云々じゃないと思うんだが・・・

 

 

「低くないよ!序盤の初期装備でラストダンジョン挑むくらい高いよ!私も去年高校生デビューした時に歩夢誘って『張り切っていこーっ』って感覚でブラックコーヒー飲んだんだけどね・・・」

 

「おんっ」

 

「これ飲んでる人は人間辞めてるんじゃないかって思ったよ()」

 

 

 

なんとなく頑張ったことだけは分かったけど今のお前何キャラだよとツッコミたくなったけど黙っておいた。

 

 

「ゆうゆが挑戦したってことは歩夢も挑戦したの?」

 

「そもそも私はその時コーヒー頼んでなかったし結局侑ちゃんは大量の角砂糖とミルク入れてたよね」

 

「うんっ・・・ブラックコーヒーはまだ私には早かったよ。愛ちゃんとせつ菜ちゃんはコーヒー飲める?」

 

「私、コーヒーはちょっと」

 

「愛さん、ブラックコーヒー飲んだことないんだよね」

 

「愛ちゃん飲んだことないんだ。ちょっと意外かも」

 

 

上原は少しびっくりしてたが正直俺も少しびっくりした。このギャルならブラックコーヒーくらいギャグ言う感覚で飲んでたと思ったけど。

 

 

「と言うわけでナツ、愛さんに一口ちょうだい」

 

「いやなんでだよ、頼めよコーヒーくらい」

 

「愛さんのパフェ一口あげるからさ」

 

「そう言う問題じゃあ・・・ちょっ、待て!」

 

 

そう言って愛はぐいっとコーヒーを飲んだ。おいっ、ブラックコーヒー飲んだことない人間がそんな飲み方したら・・・

 

 

「っっっ!!!」

 

 

その時、愛の脳みそに電流が走った。プルプルと腕を産まれたての子鹿のように震わせて涙目になりながら・・・

 

 

「ナツは・・・・これを平気で飲むの?」

 

「流石の俺もその量では飲まねーよ。何やってるんだ」

 

 

お酒は飲んだことないけどお猪口で呑むのと多分同じ感覚だぞ。ブラックでもいけるのかと思ってたのかもしれないが大体の人は無理らしい・・・・俺は行けたけど。

 

 

「すごいなぁ・・・ナツは。愛さんにはとても無理そうだよ〜というより苦すぎるよ!」

 

「そもそも同好会でコーヒーブラック飲める人っているのかな?」

 

「果林さんは飲めそうだけどそもそも果林さんは同好会メンバーですらないし」

 

「璃奈さんは・・・・真顔のまま乱心してるボードが目に浮かびそうですね」

 

「うーんっ・・・同じ一年生ならしずくちゃんなら案外いけそうじゃない?でもかすみちゃんも無理そうだよね。3年生は彼方さんは飲めそうではあるけど好んで飲むイメージないしエマさんは・・・」

 

「・・・・・・」

 

「「いやっ、あの人なら案外いけそうかも」」

 

 

ああ、あの人は基本的に嫌いな食べ物ないらしいからな。外国人ですら受け入れられない人が多いと言われてる卵かけご飯とか納豆とかあるけどあの人は留学して早々学食で卵かけご飯食べたとか言ってたなこの前。確かにエマさんならブラックでもコーヒー飲みそうだけど基本的に食べることに楽しんでるところあるから結局のところ砂糖とミルクで落ち着きそうなところはある。

 

 

 

「というより愛ちゃん、一心不乱にパフェ食べてるね」

 

「すごく苦かったからお口直しだよっ!こんなに苦いなら茶菓子と一緒に食べるのが前提だよね普通」

 

 

まあそうだな。俺はお腹空いてないしそもそも馬鹿みたいに高いからちょっと気が引ける。天王寺に買った弁当箱も決して安くはなかったし。

 

 

「ナツ・・・お口直し必要になったら言ってね。愛さんのパフェでよかったら分けてあげるから」

 

「いらねーよ、ったくもう。人が頼んだコーヒー勝手に飲みやがって」

 

 

そう言って俺はコーヒーに口をつけようと思った時ふと思った。そういえば愛は俺の静止も聞かずに飲んだよな。

 

 

「夏樹くん、どうかした?」

 

「・・・・・・」

 

 

改めて宮下 愛のギャル力の高さを思い知らされる。スキンシップといいノリといい・・・俺はギャルの友達とかいないからこの距離感だけでも心臓に悪い。とはいえ俺がそれに関して気にしてるとか言ったら確実に愛に笑われてしまうだろう。

 

俺はなりふり構わずに半分以上残っていたブラックコーヒーを飲み干した。

 

 

「夏樹くん、一気に飲み干したけど大丈夫なの!?」

 

「・・・・」

 

 

すごく苦いはずなのに砂糖もミルクも入ってないのにそのブラックコーヒーはほんの少しだが甘く感じてしまった。にしてもこれで二度目か。一度目は弁当の時にせつ菜にやられてそして今回の愛で二度目。

 

少しくらい羞恥心を持ってほしい。異性相手なら特にな。せつ菜はこの前気がついて気にしてはいたが愛はそもそも気にしてなさそうだしな。そもそもここで愛にパフェをくれと言ったら本当にスプーンで差し出してきそうで怖い。名前で呼ぶようになってなお思う。

 

 

俺はお前みたいなタイプはやっぱり苦手なんだと。宮下 愛のこと自体は別に嫌いというわけでないがやはり俺にギャルは合わないらしい。

 

 

「愛、今後のためにこれだけは言わせてくれ」

 

「どうかしたの?ナツ」

 

「他人の食べ物や飲み物をもらうのは同性までにしとけ。それと好きなやつとだけな」

 

 

と俺は遠回しに言った。愛といいせつ菜といい女子というのは間接キスに抵抗がないのだろうか。それともあの二人が特殊なだけなのだろうかいずれにしても心臓に悪い。お前らがスクールアイドルとして自覚を持ってるのならそういうのは控えてほしい。同性でやる分には構わないが・・・

 

 

「あはは・・・ナツ、もしかして愛さんとの間接キス気にしてたの?もーっ、可愛いなナツは」

 

「・・・あ、うんっ。やっぱり俺はお前のことが嫌いだわ」

 

 

だから遠回しだとしても言いたくなかったのに。こういうことになるのが目に見えてたから・・・

 

 

「愛ちゃん、顔赤いけど大丈夫?」

 

「あれっ、そ、そうかな?少し()()からかな、愛だけに・・・」

 

「愛ちゃん、ダジャレにキレがなくなってきてるよ」

 

 

いやっ上原。こいつのギャグセンスは元々微妙だろ。けど侑が笑わない辺り、かなり今の愛にはキレが無いみたいだけど。

 

 

「けどごめんねナツ。愛さんも気が回らなくてさ。これからは気をつけるようにするよ」

 

「・・・そうしてくれ」

 

 

というかなんでせつ菜も顔を赤くしてるんだよ。あれか、この前のを思い出した的なやつか。

 

 

 

「(間接キス・・・・そういえばこの前弁当を璃奈さんと3人で食べてた時、私は夏樹くんの作ったハンバーグを・・・)」

 

 

 

と今更過去に自分がやらかしたことに気がついて赤面してるなどと当然俺はそんなこと知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 




というわけで料理せずに話書くのは難しいので次回は絶対料理させます。一応ここまでが4月なので次回は5月に入ります。GWの話抜けてからアニメの5話の時系列に移動させます。

てなわけでもう一度アンケート取らせてください。それなりに友好関係高いキャラのみ選んでいます。ほとんど絡んでないキャラは除外してますのでご了承ください。

ジューンブライドネタ。誰でやる?(1番票が多かった人でやります。25日23.59分に締め切ります

  • 宮下 愛
  • 近江 彼方
  • 優木 せつ菜
  • エマ・ヴェルデ
  • 天王寺 璃奈
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