【推しの娘】 〜Trance Stars Family〜 作:かにみそスープ
「MEMちょです! 今回は案件動画、舞台化された『東京ブレイド』の初日公演にやってきました〜〜!!」
「あと居合わせて、急遽企画参加したゆきで〜〜す! 見て見て! 開幕前なのにこの熱気! みんな楽しみにしてたみたいだね〜〜」
「かくいう私もファンの一人! ちなみに私の推しキャラは匁ね! 弱気なところが母性くすぐるっていうか……支えてあげたいっていうか……」
「それ将来ホストに騙される性格だよ?」
「いやいや! それを見極める観察力はぐらいはあるよ!?」
「……今ガチの時、ホストにハマってたとか言ってたよね?」
「言ってたけど、あれはまだ数年前にバーで働い……あっ」
「うわっ。…………うわっ」
「なんか言って!?」
『東京ブレイド』——。
それは原作者『鮫島アビ子』が手掛け、『ヤングジャ○プ』が出版する近代和風バトル漫画である。
「《なんだこれ……光って……》」
「《ウチは剣主の一人「つるぎ」様だ! その『盟刀』を捨てて逃げるか、私と戦うか選びな!》」
その物語は東京23区の一つ新宿から始まることになる。
摩天楼が並び立つ大都会の1区。乱反射するガラスの鏡像に映る喧騒と繁栄を象徴するネオンライトの星海は、新宿という街並みがどういう物を如実に語り尽くす。
無秩序こそが秩序——。
夜の新宿にルールも作法も品格もありもしない。故に全員が平等に価値があり、同時に平等に無価値である。
男も女も子供も大人も関係ない。
強者が弱者を屠り、弄び、嬲り、殺すことを日常とした混沌とした情勢。それが『東京ブレイド』の世界における東京23区が唯一ある秩序だ。
その世界で絶対的な価値が示せるとすれば——。
「《盟刀・風丸 一の型——『疾風刃雷』!!》」
主人公ブレイドが手にした『盟刀』しか他ならない——。
有馬かなが演じるつるぎは、ブレイドは放った剣技の前に見事に叩き伏せられて哀れにも命を乞う醜態を晒すことになる。
ブレイドの仲間になる約束をし、傅くついでに彼女は『盟刀』の秘密を漫画やアニメでありがちな「誰に説明してんだ」とツッコミが入るような語りを始めた。
『盟刀』は極東に21本存在し、それぞれ特質な形と性質を持つ曰く付きであること。
そしてそれら全ての『盟刀』に主として最強と認められた者だけが、国家を手にするほどの力——剣豪ども皆が噂をする『國盗り』の力をもたらすと言われている。
「《俺が最強になって——この國の王になる!》」
以上が極東こと日本全土にある21本の『盟刀』を巡り、相争うのが『東京ブレイド』の骨格となる設定と世界観だ。
「《盟刀・風丸 二の型——『風流斬舞』!!》」
「《がぁぁああっ!?》」
「《クソ……アンタら強ぇな……》」
決闘で敗れた者は、そのまま命を奪われることもあるが——。
「《なぁ、俺も仲間にしてくれよ! お前が王様になった時、俺のポジションは将軍な!》」
時には少年漫画的な展開で仲間にすることもある。
廃工場の決闘。ブレイドとその配下になったつるぎは、暴れん坊将軍として悪名を轟かせていた鳴嶋メルトが演じる『キザミ』を打ち負かしながらも仲間を集めていき、やがてそれは小さな徒党になるほどに規模が大きくなる。
このブレイドを中心とした徒党が新宿区を拠点とする『新宿クラスタ』の誕生であり、同時に隣区である鞘姫、刀鬼の二柱が統治する『渋谷クラスタ』との闘争の狼煙でもあった。
ここから先は第二幕。
舞台としての正念場の連続。星の瞬きさえも許さないほどに戦場は流転していく。
その始まりを告げるのはキザミと匁——。
互いに自己評価が低く、互いに弱さを抱える『鳴嶋メルト』と『鴨志田朔夜』の両者が相打つ戦闘の一幕となる。
…………
……
「《どうしても戦わなきゃだめなんですか? 親から無理矢理剣を与えられ、こんな戦いに巻き込まれて……》」
やっぱりコイツは演技が上手い——。
改めて対峙するが、メルトは肌身と役者としての本能で鴨志田朔夜の技巧に見惚れてしまう。
ゲネプロの時から分かってはいたが、鴨志田の演技には原作の一面も熟しながら基本に忠実だ。
十年近く舞台役者の、それも2.5次元に携わってきているだけあって容姿・演技・知名度と三拍子揃っていて、こと舞台上においては『弱点なんて見当たらない』と断言していい。彼もまた舞台に輝く一等星の一つであると理解してしまう。
そういう意味では有馬、あかね、姫川とはまた違った別の卓越した実力を持っているともいえる。
だけどそんな年数を重ねることで芽吹く細やかで緻密な演技なんて、観客の前では『映えはしない』のが難点でもある。
芸能界では重宝される物であるに違いないが、視聴者や観客にそんな同業者なら見惚れる精細な演技が伝わることは難しいだろう。感じ取れるのが精々全体の3割。そこからさらに理解を得られるのが1割も満たしてれば万々歳。そういう燻し銀としての輝きを放つのが鴨志田朔夜なのだ。
これはメルトが10年同じことをしても踏み出せるのがやっとであろう技術。
努力を培わすことでしか芽吹かない、芸風と人間性を完全に分割した『鴨志田朔夜』という皮を被っただけの匁の再現。
今メルトに立ちはだかっているのは、紛れもない渋谷クラスタの剣豪の一人『匁』なのである。
——それは『今日あま』の時に、ヒロインとしての輝きを見せた有馬かなと重なってしまい、否が応でもメルトは自身の不甲斐なさを照らされてしまう。弱気な『影』は、自身の足でも握りつぶすように粘着に這ってくる。
「《負けねぇぞ、ゴォラァァァァア゛ア゛アア!!》」
だが影を気にするほどの『余裕』など今のメルトにはない。
全身全霊、全力全開であらゆるマイナス感情を振り回し、それを『感情演技』へと昇華することで何とか『匁』に喰らい付いていく。
マリンから教わった感情演技の土台となる部分。
自分の傷の一つや二つ、上手く使えず燻るくらいなら当たって砕けても渾身の演技を注ぎ込む。
「——ッ! 《甘いっ!》」
その成長ぶりに、鴨志田も鳴嶋メルトという存在を『一人の役者』として戦慄を深まらせていく。
剣戟を重ねれば伝わる。
爪先から、瞳から、声からこれでもかと『感情』が乗せられている。観客が求めてる演技と期待に応えている。
しかも息が切れていない。メルトが演じるキザミは暴れん坊将軍という力強さが強調されやすいパワー系の演技が求められる。故にその力強さを発揮するには、それ相応の体力と気力が必要なのは明白である。
轟く声は獣の咆哮——。
踏み出す一歩は巨人の行進——。
振るう刃は重機の鉄槌——。
誰もが目を奪われる暴君。圧倒的な力技で敵を屠るのがキザミの戦い方だ。
小細工など不要。小手先など無駄。純粋なる力だけを持って制するのがキザミであり、その力にメルトは十分について行けている。
「《……ッ、グゥッ……!!》」
「《力押しは戦場の王道でしょう。だけどそこが貴方の弱点となる……》」
それでもまだ『キザミ』には届き切っていない——。
原作に則って力技のキザミに対して技術で対応した匁の一閃が、キザミの腹部を裂いて血糊が溢れ出る。
ここはキザミが匁に押されるシーン。
ひ弱な匁が、実はキザミを上回る強者であると判明する見せ場への足掛かりとなる場面。
しかしメルトは元々分かってる。自分が最初から弱者であることを——。
匁に押されて膝を着くキザミの気持ちが、今のメルトには触れそうで触れられない——。
指で掠めるのが精一杯な未熟さと青臭さがある、悪い言い方をすれば荒削りの宝石のような鈍い輝きのままメルトはキザミを演じている。
——そう。メルトは僅か1ヶ月の間に、泥まみれで汚れまみれの原石から、歪な形でありながらも『宝石』に見えるほどの輝きを会得してきた。
「(こいつ——いったいマリンに何を仕込まれたんだ?)」
…………
……
本番までの残り3日となった頃——。
ようやく舞台演技に相応しい技法を納得できるレベルにまで身につけたメルトは、秋模様とは思えないほどに汗だくに火照った体を休ませるために扇風機前で水分補給をしていた。
「お疲れ様。明日と明後日は本番に向けて入念に休養しておけ。アクティブレストとして体を軽く動かすのは忘れるなよ」
「あ、あんがと……お医者さんみたいだな」
「……ぴえヨンさんから教わってるんだよ」
「そういえば、ぴえヨンさんは苺プロの所属でしたね……」
本当だけど嘘である。元々医者時代の知識でその程度は知っているだけだ。
熱中症や脱水症状で運び込まれる患者の数は結構おり、その度に担当医は愚痴を吐いていたもんだ。
「ありがとうな。マリンのおかげで自信がついたよ」
「おう。今のメルトならそんじゃそこらのやつ中堅に届くくらいの演技力はあるのは保証してやる」
本当にこの二、三週間は大変だった。
根本的に舞台稽古が終わるのが17時とか18時。そこから居残りでメルトは俺のところに顔を出して、各々持ち込んだ飯を食ったら23時と夜遅くまで技術を身につけていく。
メルトはモデルも兼業しているが、撮影自体の濃密さはなくて午前中で終わるものが多い。
故にそういう日は正午から集合して公民館を借りて夕暮れ時まで稽古漬け。夕食も一緒に摂るほどであるが、そうやって適当なレストランで食べる時も座学でイメージトレーニングをするほどにメルトはとにかく熱心に取り組んでいく。
本当、逆に不安になるほど熱心だった——。
太陽に近づこうとするイカロスのような無謀さを感じ取れるほどに。
蝋でできた翼が、焼き溶けるほどにメルトは有馬に報いろうとしている——。
だからこれだけは伝えとかないといけない。
舞台に立っているのは、有馬だけじゃないってことを。
舞台を作るの、演者だけじゃないってことを。
「最後にこれだけは覚えておけ。舞台は一人で作る物じゃないってこと」
「……そりゃそうだろ?」
メルトは「何を今更」という表情をしてくる。
けれど同時に表情だけで分かる。その理解はまだ追いついていないことを。
「じゃあ聞かせてもらう。舞台をやる上で、ここに必要な人材ってのはどれくらいいると思う?」
「脚本家に演出家だろ? それに役者とプロデューサーと……他に誰かいたっけ?」
「『裏方』がいることも忘れるな」
その言葉を聞いてメルトは「あっ」と感嘆を漏らす。
やっぱりだ。この業界にいるのが短いからしょうがないが、根本的にメルトは若輩者だから良くも悪くも一点集中の一途だから『周りのことを捉えきれていない』んだ。
——それこそ、前の世界で自分の実力不足を認識していなかったかのように。
——今のメルトは演技に集中し続けているせいで、舞台の『本質』を認識していない。
「俺達がいつもドラマや舞台で『最高の演技』が魅せれるのは、裏方が努力してくれてるからなんだ。照明器具から舞台セット、それに衣装と全般を行うスタッフから音響設備を調整する専門スタッフ。そして当日の演者を化けさせてくれるメイクさん。そもそも舞台を決行することを宣伝してくれるプロモーション班。舞台を行う場所そのものを提供してくれる所有者の許可。これら全てを可能にするための資金を提供してくれたスポンサー。もちろん著作権を貸してくれた出版社と原作者に、交渉してくれた雷太さんも忘れるな」
「……そんなにいるのか」
「まだいるぞ。当日の観客を誘導して見守る警備員。物販管理してくれる販売スタッフ。衛生面を管理してくれる清掃スタッフ。観客の安心・安全・満足・充実を前提とし、期待を高めることで、演者達は最高の仕事を果たす。こうすることで初めて『舞台』は成立するんだ」
「……目に止めたこともなかった」
俺だって気持ちとしては似たり寄ったりだ。
前の世界で五反田監督の元に定期的に通い、義母である斎藤ミヤコと、それに今世で関係を繋いだ『旧B小町』のメンバーと幼少期から芸能界を見て来なければ考えもしなかったことだろう。
この世界には輝きの裏に、それ以上にドス黒い澱みもある。
けれど目を向けるべきは澱みと輝きだけじゃない。その良くも悪くも『刺激が強い芸能界の本質』を見たことで、表舞台ではなく裏方に回った人達なんて沢山いる。
よくある話だ。プロダンサーがテレビで活躍するのを夢見たら、実際は仕事の幅は少なくて給料の羽振りは悪くて、ダンスの講師でもやってるほうが楽で金稼げるとか。そういう類の話。
実際そういうのを俺も目にしてきた。
前の世界で『感情演技』ができず、不貞腐れるように芸能界の裏方で燻っていた頃。監督の弟子として現場で雑用をやったり、動画編集をしてる最中、その視界の端で映る名が売れないタレントなんて数多く見てきた。
——それでも芸能界から離れない人達は結構いた。
…………
……
『裏方の景色って結構いいもんだよな。アイドルの後ろからライブを見れるなんて中々ないぜ』
『うん。ここからでしか見れないサイリウムの景色——これを見ると「また頑張ろう」って思えるよね』
『ほら見ろよ、あの満足そうに帰る皆の姿っ! あんなに目を輝かせてな……俺も昔あんな風に芸能界に夢見てたんだろうな』
……
…………
——だって大好きなんだ。
——みんな芸能界に夢を見て、夢を叶え、夢を与える眩しい世界が大好きなんだから。
「だから応えろ。有馬に認められるだけじゃなく、この『東京ブレイド』という作品に、舞台に、心血を注いでくれた『全員』に」
「みんなに応える演技……」
「ああ。芸能界に『夢を見るな』というけど、芸能界は『夢を見させる』場所なんだからな——」
……
…………
分かってる。どんなに努力したって、努力は残酷を突きつけることくらい。
分かってる。どんなに才能を見定めようと、才能は無情さを知らしめることくらい。
凡人の努力は、積み重ねた確かな努力に勝てるわけがない。
天才の才能に、砂粒にも満たない才能では届くことはない。
今のメルトは才能も努力も足りない。何もかもが足りてない。
どんなに頑張っても、どんなに悔しくても、どんなに惨めでも、どんなに滑稽でも、どんなに情けなくても、今のメルトは鴨志田朔夜には勝てない。絶対に勝てない。
積み重ねた年期が違う。努力の質と量は時間と比例している。
わずか1ヶ月の努力を注ぎ込むだけで勝てるなら、誰も苦労はしないし、それはきっと努力ではなく才能による勝利でしかない。天才だからこそできる逆転劇にしかならない。
でもメルトは凡人だ。芸能界ならどこにでもある路傍の石。ちょっと小綺麗に艶めく小石でしかなく、それをマリンが研磨することでようやく宝石と紛うほどの輝きを持ってるだけ。
誉められるような才能なんて、あまりにも乏しいことくらい分かってる——。
それでも、そうだとしても——。
…………
……
『はい。メイク終わりましたよ。このツノと合わせた特殊メイク大変なんですから、ちゃんと頑張ってくださいね』
『衣装のサイズピッタリっすね! いやぁ、サビ残してでも粘った甲斐がありましたよ〜〜!』
『Twitterから失礼します! モデルの頃からファンなんですけど、メルト君がやるキザミ期待してます!』
……
…………
こんな俺に『夢』を見てくれているファンや裏方がいる——。
人の夢は『儚い』っていう。ちょっと触れるだけで崩れ落ちそうになるほど弱気でひ弱で、ちょっと熱を与えれば溶けてしまいそうな蝋の心。
そんな俺のために、儚い夢を見てくれる人がいる。期待してくれているファンがいる。
掌に収まるほどの少ない夢なのかもしれないけど、俺にとってその夢はどんな宝石よりも価値があって、重みがある石っころだ。そんな石っ頃が俺の『ヘタクソ』な一面を覆ってくれるほどの自信を齎してくれる。
こんな俺を『推してくれる』——みんながいるんだから。
だったら譲れない『思い』と『意地』が湧いてくる。
なら燻っていられない。
なら弱音を吐いていられない。
なら言い訳なんて無駄でしかない。
応えてやる。裏方の期待に。
魅せてやる。観客の希望に。
刻んでやる。全員の心身に。
音響が轟かせる金属音と共に、キザミの刀は大きく打ち上がる。
匁との斬り合いで刀は弾かれてしまい、キザミは徒手空拳となってしまう絶体絶命の場面。
いくら力押しのキザミでも素手では分が悪い。体制を立て直そうにも間合いはすでに必中で必殺。匁の居合の中であり、引くことも進むこともできない危機的なシーン。
——ここは『東京ブレイド』における名シーンの一つ。
——力押ししかできない愚直なキザミが、冴えある技を披露するシーン。
メルトは歯軋りをし、可能な限り身体のクセに任せて腕を上げておく。心臓の脈拍と舞台演出として流れるBGMでリズムとタイミングを測り、打ち上げられた刀には一瞥もせずに、メルトは自身の覚悟と決意を改めて刻み込む。
今の
「《ッ!!》」
キザミが放り上げた刀は、手元に落ちる既の所で掴み取って渾身の一撃を匁に刻み込む。
既のところで匁は回避するが、今まで力押しをしていたキザミの戦法が一転したのだから驚くなというほうが無理な話である。
けれどそれは変化の兆し。舞台の背後に鎮座するモニターも、ここから先は一転攻勢すると言わんばかりにキザミのイメージカラーと染め上げられ、スポットライトも光を一点に纏めてキザミに集中させる。
これが歌舞伎でいう所の『見得』と同じ演出——。
動きを止め、演出を集中させることで、観客の視線と空気を転換させる舞台において大事な一拍となる。
——ここから続く演技への大事な余韻。
——観客のざわめきを許す緊張と緊張の間に生まれる僅かな息を整えるためだけの余韻。
「いまの!?」
「ね!?」
「「原作通りだ!!」」
——ここまでは『前座』だ。
——キザミにとって一番の見せ場となる場面への前座にしか過ぎない。
——その場面に使用する時間は僅か『1分』のみ。
——そこで鳴嶋メルトの真骨頂が発揮される。
メルトは一度、鋭くて深い呼吸を入れて思い焦がれる。
——ここからの[1分間]は、誰にも負けねぇぞ!!
【楽屋コメント】①
「おー。メルトのやつ、いい動きしてるな」
「まだまだね。一皮向けただけで大根が食えるわけないじゃない。もう一手間加えないと」
「有馬はツンデレか?」
「なわけないわよ。大根おろし以外で大根を生で食べたい?」
「思わねぇけど」
「そういうわけ。もっと頑張ってくれないと」
「なら、なんでメルトを誉めてやらない? あいつはお前からの評価を……」
「メルトはもっとすごい物を見せてくれるからよ。それを考えたら褒めるのはまだ勿体無い」
「……マリンみたいなこと言うな」