光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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今回も実は会ったことがある的な出会いがあります。


エドラス編
消える街


~マグノリア~

 

マグノリアの街の裏道、ガジルはそこを一人あるものを探してふらふらと歩いていた。

 

「違う!!!...こいつも!!...こいつも!!!...」

 

やがて彼は疲れたのかその場に倒れてしまう。

 

「...火竜(サラマンダー)やタイガ、新入りのガキにネコがいて...なぜ同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)のオレにはネコがいねえ?...」

 

どうやら彼は滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)なのに自分だけネコがいないので、自分の相棒のようなネコを探していたのだ。

 

 

 

~魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

一方その頃、妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドではルーシィとウェンディ、シャルルが話していた。

 

「777年7月7日?」

 

「私やナツさん、タイガさんに滅竜魔法を教えたドラゴンは、同じ日にいなくなってるんです」

 

「そういえば前に、ナツがガジルの竜も同じ日に姿を消したって言ってたかも」

 

「どういう事なの?」

 

シャルルの疑問にルーシィは少し考えた後

 

「......遠足の日だったのかしら」

 

「ルーシィさんもたまに変な事言いますよね?」

 

まさかの発言にさすがのウェンディも少し呆れ気味だった。

 

「火竜イグニール、鉄竜メタリカーナ、光竜リュミエール、天竜グランディーネ...みんな...今どこにいるんだろう」

 

するとルーシィは何か違和感を感じ、あることを思い出す。

 

「あれ?...そういえば...」

 

それはタイガと出会ってすぐの頃、ハコベ山での会話。

 

『もしかしてそのドラゴンもいなくなったの?』

 

『...ああ』

 

そしてタイガとツバサの出会いについて聞いたとき。

 

『そうだな...あれは俺が光竜リュミエールと別れて少しだったか』

 

どちらもタイガは自分の口からリュミエールが消えたとは言ってない。それどころか、ナツやウェンディ、ガジルがドラゴンの噂を聞くと探しに行くのに対し、タイガはそんな噂を聞いても自分からドラゴンを探しにいくような素振りは無かった。

 

(何だろう?この違和感...タイガとナツ達って何かが違うような...)

 

本人に直接聞いてみようとギルド内を見渡すがタイガはどこにもいなかった。

 

「あれ?...タイガは?」

 

ルーシィの疑問にシャルルが答える。

 

「サクラやツバサと仕事に行ったわよ」

 

 

 

 

 

~どこかの山~

 

とある山の中にある小屋。タイガ達トライスクワッドはここを拠点としている密猟団の討伐の仕事に来ていた。この密猟団は珍しいカエルを専門に捕獲し売り捌いていたが、トライスクワッドにかなうはずもなく、密猟団はあっさり倒された。タイガ達は今、捕獲されていたカエル達の回収をしていた。

 

「それにしてもすごい数のカエルね」

 

「いや...たまにカエルか疑わしいのもいるけどな...」

 

タイガが持つ二つの小さな檻の中には、目が三つあるカエルや、角だか触角だか分からないものが生えているカエルが入っていた。

 

「モォ~!」

 

「スゴ~い!これがウシガエルか~」

 

二人とは別の場所で人型になっていたツバサの持つ檻の中には、かなりリアルな牛の鳴き声を出すカエルが入っており、それを回収した後ピンクのカエルを持ち上げるが

 

「?」

「?」

 

それはカエルではなく、ピンクのカエルの着ぐるみを着たネコだった。持ち上げられたネコと持ち上げたツバサは互いに首を傾げる。

 

「あれ?...カエルと思ったらネコだ」

 

「フローもそーもう」

 

「君も捕まったの?」

 

「わかんない...フロー迷子になってたらここにいた」

 

「ん~...でも、檻に入れられてないから捕まったんじゃないのか...」

 

そしてツバサはフローと名乗るネコを下ろして小屋の出口を指さす。

 

「外はあっちだよ」

 

「ありがと~」

 

フローが小屋から出るのを見送ったツバサは捕獲されたカエルの回収作業に戻る。

 

「♪~~~」

 

フローが小屋から出て森の中を鼻歌を歌いながら歩いていると

 

「フロッシュー!!」

 

「あ!!...ローグ!!」

 

坊主頭の少年が心配そうにやって来た。

 

「どこに行ってたんだ?心配したぞ」

 

「ごめんね...でも、優しい女の子が道を教えてくれたの」

 

「そうなのか。どんな子だった?」

 

「え~とね~...ネコみたいな耳の女の子~」

 

 

 

 

 

依頼を終えたトライスクワッドはマグノリアへの帰路についていた。タイガが前を歩いており、ネコ型に戻ったツバサを抱えたサクラが後ろを歩いていた。空は今にも雨が降りそうな曇り空だ。

 

「そういえば、もうすぐね...リサーナの命日...」

 

「...うん......」

 

後ろを歩く女子二人がかつて死んだ友達の話をしているとタイガが気を遣ったように口を開く。

 

「...帰りに花でも持って行ってやるか」

 

「「...うん」」

 

そして一行は改めて歩き出す。サクラとツバサが先程と違う話題で楽しく話していると

 

「きゃっ」「うにゃっ」

 

二人は急に立ち止まったタイガの頭と背中に顔をぶつけた。

 

「ちょっとタイガ」

「急に止まらないでよ~」

 

二人の位置からはタイガの顔は見えなかったが、彼の顔は驚きに満ちていた。

 

「なあ...俺達、マグノリアに向かって歩いてたよな?...」

 

「そうだよ。タイガが列車を嫌がったから、こうして歩いて帰ってるけどね」

 

「じゃあ......ここどこだよ?...」

 

「どこって?」

「何が?」

 

「「!!?」」

 

タイガの後ろから顔を出した二人は驚く。その場所は位置的には確かにマグノリアではあったが、建物も人も何も無い真っ白な地面が広がってるだけだった。




ちなみに、今回実は会ったことがある二人ですが、次に会った時はお互いすっかり忘れてます。

ツバサは人型だったのと天然ボケだし、フロッシュはまぁあの性格ですから。
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