鎧の魔導士
~魔導士ギルド
「う~ん...」
ルーシィは
「『魔法の腕輪探し』に...『呪われた杖の魔法解除』、『占星術で恋占い希望』!?『火山の悪魔退治』!!?...魔導士への依頼っていろいろあるんだなぁ...」
そこにミラが話しかける。
「気に入った仕事があったら私に言ってね今はマスターいないから」
「あれ?本当だ」
「定例会があるからしばらくいないのよ」
「定例会?」
「地方のギルドマスターたちが集って定期報告をする会よ...リーダス
「ウィ」
ミラは絵を描いていた魔導士リーダスから空中に文字を書ける魔法アイテム
「魔法界で一番偉いのは政府とのつながりもある評議員の10人、魔法界におけるすべての秩序を守る為に存在するの。犯罪を犯した魔導士をこの機関で裁く事もできるのよ。その下にいるのがギルドマスター評議会での決定事項などを通達したり、各地方ギルド同士の意思伝達を円滑にしたり私たちをまとめたり...まあ大変な仕事よねぇ」
「知らなかったなぁーギルド同士のつながりがあったなんて」
「ギルド同士の連携は大切なのよこれをおろそかにしてると...」
「黒い奴等が来るぞォォォ」
「あいぃぃぃ」
「にゃぁぁぁ」
「ひぃぃぃっ!!!」
後ろからナツ、そして彼の両肩に乗ったハッピー、ツバサに驚かされルーシィは小さい悲鳴を上げた。
「うひゃひゃひゃっ!!!「ひぃぃ」だってよ、なーにビビってんだよ」
「もォ!!!おどかさないでよォ!!!」
「ビビリルーシィ、略してビリィーだね」
「変な略称つけんなっ!!!」
「ちょっとナツ!!!変なことにツバサを巻き込まないでくれる?この子が不良になったらどうするのよ」
「まあ良いじゃねーか、楽しそうだし」
そこにサクラとタイガがやって来てサクラはツバサを抱き上げた。
「でも黒い奴等は本当にいるのよ。連盟に属さないギルドを闇ギルドって呼んでるの。時には犯罪にも手を染める悪質な連中よ」
「へぇー」
「つーか早く仕事選べよ」
「前はオイラたち勝手に決めちゃったからね、今度はルーシィの番」
「冗談!!!タイガやサクラとならともかく、チームなんて解消に決まってるでしょ」
「何で?」
「あい」
「だいたいあんた達、金髪の女だったら誰でもよかったんでしょ!!」
ルーシィは前回の仕事のことをまだ根に持っていた。
「何言ってんだ...その通りだ」
「ホラーーー!!!」
「でもルーシィを選んだんだ、いい奴だから」
ナツは笑いながらそう言う。
「なーに無理にチームなんか決める事ぁねえ」
声のする方を向くとそこにはグレイとロキがいた。
「聞いたぜ大活躍だってな。きっとイヤってほど誘いがくる」
「ルーシィ...僕と愛のチームを結成しないかい?今夜二人で」
「イヤ...」
するとツバサがコーヒーを入れたカップをロキにさしだす。
「ロキおはよう。コーヒー飲む?」
「やあツバサ。ありがたく貰うよ」
ロキはコーヒーを受け取りグイッと飲み込む。
「いつもながら美味しいねぇ...あれ?前と少し味を変えた?」
「分かる?今日のは豆を焙る火加減を少し変えたんだぁ」
「ホントにロキも美味しく飲んでるんだ...」
ルーシィは以前聞いたことが本当だったことに驚いていた。
ちなみに彼等の隣では同じくコーヒーを受け取ったタイガとサクラが苦いという顔をしていた。二人にはまだまだ苦いようだった。
グレイが話を戻す。
「傭兵ギルド『南の狼』の二人とゴリラみてーな女やっつけたんだろ?すげーや実際」
「それ全部ナツ」
それを聞いてグレイはナツにつっかかる
「テメェかこのヤロォ!!!」
「文句あっかおぉ!!?」
するとミラが
「グレイ...服」
「ああああっまた忘れたぁっ」
またも無意識にパンツ一丁だったことに気づく。
ちなみに最初にルーシィ達に話しかけた時からである。
「うぜぇ」
「今うぜぇつったか!!?クソ炎!!!」
「超うぜぇよ変態野郎」
ナツとグレイが殴り合いのケンカを始めたときロキは再びルーシィに話しかける。
「君って本当にキレイだよね...サングラスを通してもその美しさだ...肉眼で見たらきっと眼が潰れちゃうな...」
「潰せば」
するとロキはルーシィの腰にある鍵に気がつく。
「うおおっ!!!き...君!!!星霊魔導士!!?」
「?」
「あい...ウシとかカニとかいるよ」
「な...なんたる運命のいたずらだ...!!!」
ロキはギルドの出口に向かって走り出す。
「ゴメン!!!僕たちここまでにしよう!!!」
「何か始まってたのかしら...」
ミラが説明する。
「ロキは星霊魔導士が苦手なの」
「はぁ?」
「どうせ昔女の子がらみで何かあったのよ」
しかし、ロキがすぐに戻ってきてまだケンカしているナツとグレイの元に行く。
「ナツ!!!グレイ!!!マズイぞ!!!」
「「あ?」」
「エルザが帰ってきた!!!」
「「あ!!?」」
その一言に二人は顔中から冷や汗を流す。
「エルザって?」
ルーシィの問いにタイガとサクラが答える。
「
タイガは上を指さし、ルーシィにイメージ映像を見せる。
それによるとエルザは身長7mを超え、大きく曲がった2本の角、口から火を吐き、巨大な金棒を振り回すどこぞの最強生物と呼ばれる海賊のようなシルエットの女だった。
「それ人間なの!!?」
「もうタイガったら...冗談よルーシィ、エルザは甘い物好きの普通の女の子よ。年は19歳、あたしとタイガの間ぐらいね」
ルーシィにとっては、もはやタイガとサクラのどちらの言葉が正しいか分からないでいた。そんな時
ズシィン!ズシィン!
大きな足音を立て、中に入ってきたのは鎧を着た緋色の髪の女性だった。手には自分の身の丈以上の大きな角を背負い酒場の真ん中にズドッと置いた。
「今戻った。マスターはおられるか?」
「お帰り。マスターは定例会よ」
「そうか...」
そしてタイガ、サクラ、ツバサの三人がエルザに近付き話しかける。
まずはタイガが
「しっかし何だよエルザ...このバカでかい角は?」
「ん?これか。討伐した魔物の角に地元の者が飾りをほどこしてくれてな...迷惑か?」
次にサクラが
「そうね...たしかに綺麗ではあるけど、こんな真ん中に置かれると邪魔かも...表において看板でも付ければいい宣伝になるんじゃない?」
「そうか...じゃあ後で運んでおこう」
そしてツバサが
「エルザお帰り~!コーヒー飲む?」
「あ...ああ、後でケーキを食べるときにでも貰おうか...」
この人もやはりツバサのコーヒーは苦手なのだろう。
(あの三人普通に話しかけてる...もしかしてホントはすごくいい人?)
ルーシィがそんな事を考えた次の瞬間
「それよりおまえたち、また問題ばかり起こしているようだな。マスターが許しても私は許さんぞ」
「カナ...なんという格好で飲んでいる」
「ビジター踊りなら外でやれ」
「ワカバ吸い殻が落ちているぞ」
「ナブ...相変わらず
エルザはメンバーの一人一人に説教を始めた。
「マカオ...はぁー...」
「何か言えよ...!!?」
エルザはハコベ山での件を聞いていたのかマカオに対してはため息だけだった。
「まったく...世話がやけるな。今日のところは何も言わずにおいてやるが、少しはタイガやサクラを見習え」
(ずいぶんいろいろ言ってたような...)
ルーシィは心の中でツッコんだ。
「風紀委員か何かで...?」
「それがエルザです」
「ところでナツとグレイはいるか?」
「あい」
ハッピーが手を差し出した方にいたナツとグレイは、いつの間にかケンカを止めそれどころか肩を組みがっしりと握手まで交わしていた。
「や...やあエルザ...オ...オレたち今日も仲よく...やってるぜ」
「あい」
「ナツがハッピーみたいになった!!!」
その異様な光景にルーシィは驚く。
「そうか...親友なら時にはケンカもするだろう...しかし私はそうやって仲良くしてるところを見るのが好きだぞ」
「あ...いや...いつも言ってっけど...親友って訳じゃ...」
「あい...」
「こんなナツ見た事ないわっ!!!」
そこにミラが彼等の関係について説明する。
「ナツもグレイもエルザが怖いのよ」
「ええっ!!?」
「ナツは昔ケンカを挑んでボコボコにされちゃったのよ」
「まさかぁ...あのナツが!!?」
「グレイは裸で歩いているところを見つかってボコボコに...」
「あらら...」
「ロキはエルザを口説こうとして半殺し」
「......」
「ちなみにハッピーは昔ツバサにボコボコにされたの」
「何したのよ一体!!?」
少し気になる話題が出たが、エルザは話を戻す。
「ナツ...グレイ...二人に頼みたい事がある。仕事先でやっかいな話を耳にした。本来ならマスターの判断をあおぐトコロだが早期解決がのぞましいと私は判断した...二人の力を貸してほしい...ついてきてくれるな」
「え!?」「はい!?」
エルザの頼みにナツとグレイは驚く。
「それにタイガとサクラもいるなら丁度良い...二人も一緒に来てくれ」
エルザはさらにタイガとサクラも誘った。
「俺は良いぜ!いっしょに行っても」
「エルザからの誘いなんてめったにないものね、あたしも行くわ!」
二人は誘いに快く了承した。
「どういう事!!?」「あのエルザが誰かを誘うなんて!!?」「初めて見たぞ!!?」
ギルド内ではそんな声が飛び交う。
「出発は明日だ準備しておけ」
このメンバーに対しミラは
「エルザと...ナツと...グレイ...それにタイガとサクラ...今まで想像した事なかったけど...これって
ハッピーがツバサにボコボコにされた件については後日スピンオフの方で描きます。
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オリジナル回読んでみたいのは?
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タイガVSナツ
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サクラとツバサの大ゲンカ
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タイガとルーシィの仕事
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サクラとルーシィの仕事