光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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続きを投稿します。


呪歌(ララバイ)

~オニバス駅~

 

「何という事だっ!!!話に夢中になるあまりナツを列車においてきたっ!!!あいつは乗り物に弱いというのにっ!!!私の過失だっ!!!とりあえず私を殴ってくれないかっ!!!」

 

「まあまあまあ」

ナツをおいてきた事にエルザは責任を感じていた。

 

そして駅員に交渉する。

「そういう訳だっ!!!列車を止める!!」

 

「ど...どういう訳?」

当然駅員は困惑する。

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の人はやっぱ皆こーゆー感じなんだぁ...」

 

「オイ!!オレはまともだぞ」

 

「露出魔のどこが!?」

 

「仲間の為だわかってほしい」

 

「無茶言わんでくださいよっ!!!降りそこなった客一人の為に列車を止めるなんて!!!」

 

するとエルザは駅員の後ろの緊急停止信号のレバーに気付く。

そしてそれを下ろし緊急停止信号を鳴らす。

 

「ナツを追うぞ!!!」

 

「もう...めちゃくちゃ...」

 

「だな...」

そう言うグレイはいつの間にか服が脱げていた。

 

「服!!!なんで!!?」

 

エルザは運転手の魔力を動力とする魔動四輪の持ち出した。

「乗れ!!列車を追うぞ!!!」

 

一行は魔動四輪に乗り込む。乗り物に弱いタイガはツバサに運んで貰い空を飛ぶ。

 

 

 

ナツの乗った列車に追いついたその時。

 

「とう!!!」

列車の窓を割りナツが飛び出した。

 

「ナツ!!?」

 

ゴチーン

 

列車から飛び出したナツと魔動四輪の屋根の上にいたグレイの頭がぶつかり合い二人は地面に落ちた。

 

「ナツ!!!無事だったか!!?」

エルザは魔動四輪を停車させる。

 

「痛ーーーっ!!!何しやがるっ!!!ナツてめえっ!!!」

 

「今のショックで記憶喪失になっちまった!!誰だオメェ」

 

「何ぃ!!?」

 

「ナツーごめんねー」

ハッピー達がナツとグレイの元に集まる。

 

「ハッピー!!エルザ!!ルーシィ!!タイガ!!サクラ!!ツバサ!!ひでぇぞ!!オレをおいてくなよっ!!!」

 

「すまない」

「ごめん」

 

「おい...随分都合のいい記憶喪失だな...」

 

「無事でなによりだ、よかった」

エルザはナツの顔を自分の胸に寄せたが

「硬っ」

鎧を着ていたため痛かった。

 

「無事なモンかっ!!!列車で変な奴にからまれたんだ!!!」

 

「?」

 

「何つったかな?アイ...ゼン...バルト?」

 

『!!!!!』

 

「バカモノぉっ!!!」

 

「ごあっ」

エルザの強烈なビンタにナツは吹き飛ばされた。

 

鉄の森(アイゼンヴァルト)は私たちの追っている者だ!!!」

 

「そんな話初めて聞いたぞ・・・」

気絶していたナツにはそんな話は知るよしも無かったのだが、

 

「なぜ私の話をちゃんと聞いていないっ!!!」

 

「?」

 

「エルザが気絶させたせいでしょっ!!まずは列車で殴ったこと、それと今殴ったことを謝るのが先でしょうが!!!」

サクラの言葉にエルザは気まずくなったのか、

「...す...すまん」

 

「エルザ、物忘れにはコーヒーが良いらしいよ、ハイどうぞ」

ツバサは水筒からコーヒーをカップに入れてエルザに渡す。

ちなみにこの水筒は魔法アイテム『MAHO瓶』入れた飲み物の温度を入れた瞬間のまま一定に保つ。熱い飲み物は熱いまま、冷たい飲み物は冷たいままの優れ物。

 

「あ...ああ...」

エルザはツバサから貰ったコーヒーを苦い顔をして飲む。

 

「すごい...あの怖そうな人に正面から言い切った...」

 

「あい、タイガとサクラはエルザに意見できる数少ない人です」

 

 

「さっきの列車に乗っているのだな、今すぐ追うぞ!!!どんな特徴をしていた?」

 

「あんまり特徴なかったなぁ、なんかドクロっぽい笛持ってた、三つ目があるドクロだ」

 

「何だそりゃ」

「ずいぶん趣味が悪いな」

グレイとタイガが笛についての感想を言うと、ルーシィは何かに気付く。

 

「三つ目のドクロの笛...」

 

「どうしたのルーシィ」

 

「ううん...まさかね......あんなの作り話よ......でも...もしもその笛が呪歌だとしたら...子守歌(ララバイ)...眠り...死...!!!」

そして思い出す。

 

「その笛がララバイだ!!!呪歌(ララバイ)...死の魔法!!!」

 

「何!?」

 

「呪歌?」

 

「死の魔法?」

 

「それ本当なの?」

 

「.........?」

タイガ達はルーシィの言葉に驚くが、ナツだけは理解してない顔をする。

 

「禁止されている魔法の一つに『呪殺』ってあるでしょ?」

 

「ああ...その名の通り対象者を呪い"死"を与える黒魔法だ」

 

呪歌(ララバイ)はもっと恐ろしいの」

 

 

一同は魔動四輪を走らせる

「集団呪殺魔法だと!!?そんなものがエリゴールの手に渡ったら...おのれ!!!奴等の目的は何なんだ!!?」

 

車の中でハッピーは何かルーシィに言う事があった気がするが忘れてしまっていた。

 

 

 

 

~オシバナ駅~

 

駅の入り口には大勢の人集りができていた。駅員からは列車の脱線事故による封鎖がアナウンスされているが、テロの噂も流れていた。そしてエルザが駅員の一人に尋ねる。

 

駅内(なか)の様子は?」

 

「な...何だね君!!!」

するとエルザは

 

ゴッ

「うほっ」

「!!!」

駅員に対して頭突きを食らわし、それを見たルーシィは驚愕する。

 

駅内(なか)の様子は?」

 

「は?」

 

ゴッ

 

駅内(なか)の様子は?」

 

「ひっ」

 

そしてルーシィは気付く

「即答できる人しかいらないって事なのね」

 

「だんだんわかってきたろ?」

ルーシィとグレイがそんな会話をしていると駅員から話を聞いたエルザが戻ってきた。

駅員によるとテロリストに対し軍の小隊が突入したがまだ戻っていないとのことだった。

 

「てかコレってあたしの役!!?」

ルーシィは乗り物酔いでダウンしていたナツを背負っていたが

 

「中へ行くぞ」

「「おう」」

「「うん」」

「あいさ」

 

「シカト...」

他の皆は見事に無視した。

 

駅の構内には突入した軍隊が全滅していた。

 

「ひいいっ!!!」

 

「全滅!!!」

 

「相手は一つのギルド、すなわち全員魔導士」

 

「軍の小隊では話にならなかったのね...」

 

「急げ!!!ホームはこっちだ!!!」

一同は駅の奥に進む

 

「気をつけろ!かなりの人数がいるぞ!!」

魔力を感知したタイガがまだ見えない敵について全員に注意する。

そしてホームに到着すると、

 

「やはり来たな、妖精の尻尾(フェアリーテイル)

そこには大人数の魔導士が待ち構えていた。

 

「な...なに...この数...」

 

「待ってたぜぇ」

大きな鎌を持った男が喋る

 

「貴様がエリゴールだな」

 

ルーシィは急いでナツを起こそうとする。

「ナツ起きてっ!!!仕事よ!!!」

 

「無理だよっ!!!列車→魔動四輪車→ルーシィの3コンボだ」

 

「あたしは乗り物なのっ!?」

 

妖精(ハエ)がぁ~おまえ等のせいで...」

 

「ん?この...声...」

ナツはカゲちゃんと呼ばれた男カゲヤマの声に聞き覚えがあった。

と言うのも先ほどナツが置いてかれた列車で二人は一戦交えていた。

 

サクラが怒りを込めた声で尋ねる。

「アンタ達の目的は何?返答次第ではただでは済まないわよ」

 

エリゴールはそして空中に浮き、サクラの問いに答える。

「まだわかんねえのか?駅には何がある」

 

「飛んだ!!」

 

「風の魔法だっ!!」

 

「駅?」

 

「ぶーーー」

エリゴールはまるで時間切れという感じに答えるとホームにあったスピーカーをコツンと叩く。

 

呪歌(ララバイ)を放送するつもりか!!?」

 

「ええ!!?」

 

「何だと!!?」

 

「この駅の周辺には何百...何千ものヤジ馬どもが集まっている。いや...音量を上げれば町中に響くかな...死のメロディが」

 

「大量無差別殺人だと!?」

 

 

 

エリゴールは話を続ける。

「これは粛正なのだ、権利を奪われた者の存在を知らずに、権利を掲げ生活を保全している愚か者どもへのな。この不公平な世界を知らずに生きるのは罪だ、よって死神が罰を与えに来た!!!」

 

ルーシィは反論する。

「そんな事したって権利は戻ってこないのよっ!!!てゆーか元々自分たちが悪いってのに...あきれた人たちね」

 

「ここまで来たらほしいのは"権利"じゃない"権力"だ。権力があれば全ての過去を流し未来を支配する事だってできる」

 

「アンタ、バッカじゃないのっ!!!」

 

するとカゲヤマは自分の影に手を添えた

「残念だな妖精(ハエ)ども」

 

「この声!!!」

ようやくナツは目が覚める。

 

「闇の時代を見ることなくあの世行きとは!!!」

カゲヤマの影が伸び手の形となって立ち上がりルーシィに襲いかかる。

 

「きゃあ」

 

「やっぱりオマエかぁぁぁ!!!」

ナツは腕に炎を纏い影を切り裂いた。

 

「てめ...」

 

「ナツ復活」

 

「今度は地上戦だな!!!」

ナツの復活に鉄の森は臨戦態勢をとる。

 

「お!!なんかいっぱいいる」

 

「敵よ敵!!ぜーんぶ敵!!!」

 

しかしエリゴールは

(かかったな......妖精の尻尾(フェアリーテイル)。多少の修正はあったが...これで当初の予定通り。笛の音を聴かさなきゃならねえ奴がいる、必ず殺さねばならねえ奴がいるんだ!!!)

 

彼の目的にはまだ何かありそうだ。




次回、サクラとツバサの初戦闘です。
お楽しみに。

そしてこの後、13時頃にスピンオフ作品の次話も投稿予定ですので、よければそちらもご覧下さい。

オリジナル回読んでみたいのは?

  • タイガVSナツ
  • サクラとツバサの大ゲンカ
  • タイガとルーシィの仕事
  • サクラとルーシィの仕事
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