光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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冒頭を読まれた皆様、あれ?読む話数間違えた?と思うかもしれませんが、間違ってないですよ、こういう始まり方です。なぜこうしたかは後書きで書きますので、どうぞ最後まで読んでください。


開幕
プロローグ


791年・魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

6代目のギルドマスターであるマカロフが口を開く。

「では、大魔闘演武に出場する代表メンバー5人を発表する」

大魔闘演武それは年に一度フィオーレ王国に存在する魔導士ギルドの中での一番を決める祭りである。それに出場する妖精の尻尾(フェアリーテイル)の代表メンバーは。

 

「ナツ!」

「よっしゃあ!!」

炎の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ナツ。

 

「グレイ!」

「当然」

ナツと同等の実力を持つ氷の造形魔導士グレイ。

 

「エルザ!」

「お任せを」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の女魔導士と呼ばれるエルザがまず選ばれた。

 

「まぁ、この3人は順当な所ね」

「残るは2枠」

「そこで選ばれてこそ漢!」

(ジュビア、グレイ様と離れるなんて…嫌!)

呼ばれていない者の中には、自分こそはと期待に胸を膨らませるエルフマンやほぼ個人的な理由を思うジュビアもいる中。

 

「後2人は」

 

 

「ルーシィとウェンディじゃ!」

「「えええええ!?」」

最後の2枠に選ばれた星霊魔導士のルーシィと天空の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ウェンディはまさか自分が、と驚く。

 

「そうきたか」

「ぐうぅ無念!」

(ジュビアとグレイ様が別行動?そんなのありえない!)

選ばれなかった者には納得する者、様々な理由で残念がる者もいた。

 

「無理ですよ!ラクサスさんやガジルさん、()()()()()もいるでしょ!?」

「だって、まだ帰ってこないんだもん」

自分では力不足だと思うのかウェンディはマカロフに抗議する。

 

「マスターは個々の力よりチーム力で判断したんだ。選ばれたからには全力でやろう」

「うん、そうだね!」

「はい!頑張らなきゃ」

エルザに言われ、ルーシィとウェンディが自信を取り戻す。

 

が、

 

「ガチで挑むならギルダーツとラクサス、後はタイガも欲しかったなぁ…と思ったり」

「「口に出てるぞ!?」」

心で思ってるつもりのマカロフがここにいないメンバーの名を口にし、ナツとグレイにツッコまれた。

 

「皆!この大魔闘演武は妖精の尻尾(フェアリーテイル)の名誉を挽回する絶好のチャンスだ。フィオーレ最強とされている剣咬の虎(セイバートゥース)を倒し、我ら妖精の尻尾(フェアリーテイル)がフィオーレ一のギルドになるぞ!」

「「「おおおおーーーーー!!」」」

「燃えてきたあ!!」

エルザの一言で全員の気持ちが高まり、ナツがいつもの決めゼリフを言った時だった。

 

「?…そういやマスター、ラクサスやガジルはともかく、タイガなら一月前に帰ってきたんじゃねぇか?」

「確かにサクラとツバサと一緒に修行を終えてただろ?」

ウォーレンとマックスの言葉に全員の視線がマカロフの方を向く。

 

「どういう事だよ、じっちゃん!」

「あの3人になにかあったの?」

ナツとルーシィの質問にマカロフは重い口を開く。

「そのことじゃが皆に伝えておかねばならんことがある。」

 

 

 

しばらくの沈黙の後、

「タイガとサクラ、それにツバサの3名じゃが、この度妖精の尻尾(フェアリーテイル)を抜けることになったんじゃ」

 

「え?」

「「「「「えええええーーーーー!?」」」」」

 

 

大魔闘演武を直前に妖精の尻尾(フェアリーテイル)を抜けたタイガ、サクラ、ツバサとは何者なのか?

それを知るには、物語の舞台はこの時代より十数年前まで遡る。

 

 

 

 

■■■■

〜十数年前 どこかの草原〜

 

「フン!フン!フン!…ハァ!」

12歳程の少年が自分の前の何もないところに向かって、

右→左→右と正拳を突き出し、最後に右足の蹴りを放つ。そして自分より大きな岩の前に立ち、右の拳に光の力を溜め、

「ハァーー!ハァ!!」

 

ドカーン!!

 

目の前の岩を粉々に吹き飛ばした。

彼の名はタイガ・グラウス、後に妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士となる少年である。

 

「ずいぶん上達しましたね、タイガ」

「!…母さん!!」

優しく声をかけられたタイガが振り返るとそこには白い毛並みのドラゴン、光竜リュミエールがいた。

タイガを育て現在滅竜魔法を教えてる、タイガにとっては母親とも言うべきドラゴンだった。

 

「タイガ、あなたが滅竜魔法の修行を始めてずいぶんたちますね」

「ハイ。自分で言うのもなんですけど、かなり腕を上げたつもりです。いつでも戦いに望めますよ」

「そうですか…ハッ!」

そう言った途端リュミエールは衝撃波を放ち、タイガを吹き飛ばす。

 

「うわっ!!……痛えぇ、いきなり何を…!?」

そう言おうとしたらタイガの喉元にはリュミエールの爪が突き立てられていた。まるでいつでも刺せるというように。そしてリュミエールは爪を引っ込める。

 

「たしかに少しは腕を上げたかもしれません。ですが己の力を過信するようではまだまだです」

「今のは、いきなりの不意打ちで油断して」

「あなたは戦う相手にも同じ言い訳をするのですか?私が敵ならあなたが立ち上がる前に爪を突き刺していた。いや最初の一撃であなたは死んだかもしれません」

「それは…」

実際にそうであった為にタイガは何も言えなかった。

 

「今の自分に満足していては、人はそれ以上強くなれません。昨日よりも今日、今日より明日、常に前に進むことで人はどこまでも強くなるのです」

「昨日より今日より明日へ超えていく力」

 

「これより残り1年をかけ、修行は最終段階に入ります。まだ滅竜奥義も完全とは言えませんからね。ついていく覚悟はありますか?」

「ハイ、望むところです!」

するとあたりが優しい光に包まれる。

「タイガ〜、タイガ〜、タ〜イ〜ガ〜」

■■■■

 

784年 魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)

の屋根の上に彼タイガ・グラウスはいた。

あの少年も今や20歳の青年に成長していた。

彼は日課の修行を終え、ギルドの屋根で昼寝をしていたところ自分を呼ぶ声に目を覚ましたのである。

 

「夢か、ずいぶん懐かしい夢だったな」

そう言って起こした上体を再び倒そうとしたところ、

「にゃ〜」

頭の上側から銀色の猫がパッと顔を出したが、

「ようツバサ、起こしてくれたのか?」

タイガは特に驚いた様子はない。

この猫ツバサはタイガにとっては相棒とも言える猫だが、普通の猫と違うのは、二本足で歩き言葉を話しさらには翼を生やして空を飛ぶことだった。

 

「えぇー?そこはさぁ、もっと「うわぁ~」とか驚いたリアクションしてもよくない?」

「匂いでバレバレなんだよ、またコーヒー淹れたのか?」

「うん!ミラに厨房借りたんだ。今日のは自信作だよ~」

「分かったちゃんと飲むよ」

2人がそんな会話をしていると、

 

「あっそうそう、ナツとハッピーが帰ってきたみたいだよ!」

「確かにこの匂いと魔力はあいつ等で間違いないな」

2人は周囲の魔力を感知できる為、街の入口に入ったまだ見えていない仲間の帰りを感じ取っていた。

「?この気配、もう一人いるな」

「お客さんかな?それとも?」

「とにかく下で出迎えてやるか!」

そう言って2人は屋根から降りギルドの中へ入っていった。

 

「わぁ…大っきいね」

「「ようこそ妖精の尻尾(フェアリーテイル)へ」」

この日1人の魔導士が新たに妖精の尻尾(フェアリーテイル)

の一員となるのだった。




というわけで、次回より本編開始です。冒頭の描き方はよく映画とかで中盤のシーンを冒頭で映すようなものと思ってください。

今回この描き方をした理由は
大魔闘演武編まで頑張って書くという決意のようなものです。
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