光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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今回はアンケート開始から圧倒的に票が多かった話を投稿したいと思います。


幕間1
タイガVSナツ


~魔導士ギルド妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

タイガやナツ達が闇ギルド鉄の森(アイゼンヴァルト)呪歌(ララバイ)の怪物と戦い、マグノリアに帰ってきてから数日、ルーシィはギルドのカウンターでミラと話をしていた。

内容はナツとエルザが勝負する約束をした事だった。

「へぇ、そんな約束をしたの?」

 

「そうなんですよ。この間の手助けもそれを条件に付いて行ったようなもので...ホント、ナツ(アイツ)って何かあるとケンカだの勝負だのって...」

 

「フフ...ナツって昔からそういうトコあるから...しかしこの間タイガにあれだけやられたのに、今度はエルザに勝負を挑むとはね」

 

「え!!?ナツとタイガって勝負したんですか?」

 

「そうねぇ...あれはルーシィが加入する一ヶ月くらい前かしら...」

 

 

 

~約一ヶ月前~

タイガはギルドの2階から一枚の依頼書を持ってきてマカロフに見せる。

「マスター、これ行ってきます」

 

「うむ気をつけてな」

 

そしてタイガはテーブルで談笑しているサクラとツバサの所へ向かう

「それじゃあサクラ、ツバサを頼むぜ」

 

「分かってる、気をつけてね」

 

「タイガ~お土産ヨロシクねぇ~」

 

「ああ」

そう言ってタイガがギルドを出ようとしたその時

 

 

「タイガーー!!!仕事行く前にオレと勝負しろー!!!」

入り口の前にナツが立ち塞がる。

 

「おいおい、またかよナツ...」「やめとけって」「こないだエルザやラクサスにボコボコにされたじゃねえか...」

ギルドのメンバーのそんな声にナツが反論する。

 

「あん時のオレよりもっと強くなってんだ!!!今ならタイガにだって負けねえ!!!」

 

そこにグレイが声をかける

「無理に決まってんだろ...そもそもオレにも勝てねえんじゃな」

 

「アア~ン!!オレがいつテメーに負けたよ!!!」

いつものごとくナツとグレイはケンカを始めた。

するとタイガは

 

「いつだ?...」

 

「!!?」

 

「俺もいろいろ忙しいんだ...勝負はいつにする?」

タイガは勝負を受けることにした。

 

「よし!!明日の昼にギルドの前の広場で勝負だ!!逃げんなよ!!!」

 

「分かった。明日の昼だな」

 

「そうと決まれば...ハッピー特訓だーーー!!!」

 

「あいさー!!!」

そしてナツとハッピーはギルドを飛び出していった。

 

 

ナツ達が出て行くのを見届けたタイガにエルザが話しかける。

「どうして今回は勝負を受けた?いつもなら上手くかわしてるのに」

 

「ナツが前より強くなっているのは目を見れば分かる...俺に対してどこまでやれるか見てみたいからな」

 

タイガのその言葉にエルザは微笑む。

「そうか...」

 

「と言うわけでマスター、さっきの仕事...出発は明後日で...」

 

「わかった」

 

「タイガどこ行くの?」

ツバサの問いにタイガが答える。

 

「俺も明日に備えて修行しないとな」

 

 

 

~翌日~

 

ギルドの前の広場にはすでにタイガとナツが向かい合っていた。その周りをギルドのメンバー達やマグノリアの住人が多く囲んでいた。

 

その様子にタイガは

「......って!なんでこんな大事になってんの~」

 

審判役であるマカロフが答える。

「お主が誰かと手合わせをするのは珍しいからのぉ。噂が広まってこうなったんじゃ」

 

(たった一日でこれってどんだけ早く広まってんだよ...)

 

「今日こそお前に勝つぞ!!タイガ!!!」

 

「見せてもらおうか!!ナツ!!!」

 

 

周りの仲間達は

「頑張れー!!ナツ兄ー!!!」

 

「漢を見せろー!!ナツー!!!」

ロメオとエルフマンは純粋にナツを応援し、

 

「ナツは何分持つと思う?」

 

「何秒の間違いだろ?見てみろよ今日の天気...雲一つない晴天だぜ」

マカオとワカバはタイガの圧勝を予想した。

今日の天気は雲一つなく、太陽の光が溢れておりタイガにとっては有利な状況だった。

 

そしてハッピーは

「......タイガに魚10匹」

 

「お前...昨日ナツの特訓付き合ってただろ...?」

いつの間にか開かれていた賭けにハッピーはタイガに賭けた。その様子を見たグレイは静かにツッコむ。

 

 

「ハァーー......」

タイガは拳法演舞をし、竜の構えをとった。

 

「魔道心獣拳か...まずはそれを破ってやる!!!」

ナツも両手の拳に炎を灯して構えをとる。

 

マカロフは静かに右手を上げる

「二人とも良いな?」

 

「おう!!」「はい!!」

 

「では......始めいっ!!!」

マカロフが手を下ろした瞬間に二人は同時に飛び出し、互いの拳をぶつけた。

 

その衝撃は周りに強く響いた。

 

そして二人は距離をとる。

 

タイガが右手を後ろに構えると溢れるオーラが竜の腕のような形になる。

竜爪撃(りゅうそうげき)!!!」

 

タイガの腕の動きに合わせ竜の爪がナツに襲いかかるがナツはギリギリでそれを避ける。

 

「うおぉぉーー!!!」

タイガが腕を横に動かし竜の手の平がナツに迫る。

 

「があぁ!」

今度は避けきれずナツは竜の手に飛ばされた。

 

「火竜の咆哮!!!」

ナツがタイガに向けて口から炎を吐く。

 

「はぁっ!!!」

タイガが拳を前に突きだし炎を吹き払うとナツが目の前に迫っていた。

 

「火竜の鉄拳!!!」

炎の拳で殴りかかるもタイガに両手で防がれた。

 

その後も一進一退の攻防が続き、二人は高く飛び上がる。

 

「右手の炎と左手の炎を...合わせて...火竜の煌...!!?」

若干高く上がっていたナツが『火竜の煌炎』を発動しようとしたとき、周囲が急に暗くなる。ナツの両手に灯っていた炎も小さくなり灯りが吸い込まれる方を見ると、タイガがナツの炎の灯りや太陽の光を吸い込んでいた。

 

ゴクン

 

「...食ったら力が湧いてきた」

 

「ソレ、オレの決め台詞!!!」

 

「ハァッ!!」

タイガの体から強い光が放たれた。

 

「ぐっ!目が...」

そのあまりの眩しさにナツが目をつむってしまったその時

 

「閃光光竜拳!!!」

 

「が!!!」

タイガが突き出した拳から竜を模した気が放たれ、ソレを食らったナツが真下に吹き飛ばされ、広場の石畳に大きな穴を開けた。

 

そして倒れたまま動かないナツを見てマカロフは

「うむ......ここまで!!勝者...タイガ!!!」

タイガの勝ちを宣言した。

 

その宣言を聞き勝負を観ていた周囲から歓声が上がった。

 

 

「ふぅ...」

倒れてるナツの横に座り込み、右手の白い光を浴びせ体力を回復させる。そこにツバサ、サクラ、グレイ、エルザが近づく。

 

「タイガお疲れ様~、はいコーヒー」

 

「ありがとう」

タイガは受け取ったコーヒーを飲むが、やっぱり苦かった。

 

次にグレイが話しかける。

「最後の体を光らせたあれ魔法だろ?てっきり魔法を使わずに圧勝するとおもってたぜ」

 

「別に俺は『魔法を一切使わないで勝つ』なんて一言も言ってないからなぁ」

 

ナツに光を浴びせ終えたタイガに今度はエルザが話しかける。

「どうだった?ナツは」

 

「ああ...確かに前よりは強くなってたよ。もしかしたら今度はお前に勝負を挑んだりしてな」

 

「ふふ...それは楽しみだな」

 

 

そしてナツが目を覚ます。

「!?...勝負はどうなった!!?」

 

そこにサクラが答える。

「おはようナツ。勝負はタイガの勝ちだよ」

 

「...そっか~...今度こそ勝てると思ったのになぁ~」

 

するとグレイが

「お前程度じゃあ勝てる訳ねえだろうが、ったく情けねえ様見せやがって」

 

「あぁ~!挑もうともしてねえ奴が偉そうに言うなよ!!ビビリヤローが!!!」

 

「オレは自分の実力ではまだ勝てねえのを分かってんだよ!!お前のような無計画な無鉄砲とは違うんだよ!!!」

 

「何だとコノヤロー!!じゃあ今すぐお前とやってやるよ!!何故か起きてからスッゲー調子良いからなぁ!!!」

 

「バカが!!わざわざタイガが回復してくれたんだよ!!それでもお前なんかには負けねえけどなぁ!!!」

ナツとグレイがいつも通りのケンカを始めると

 

「止めないか!!!」

 

ゴン!!ガン!!

「がっ!」「いっ!」

エルザに殴られケンカがすぐ終わった。

 

そして座り込んでいたタイガが立ち上がり

「よし!!じゃあ皆でここを片付けようか!!!」

 

「「「「え!!?」」」」

その言葉にツバサ以外の四人が驚く。

周りを見るとタイガとナツの勝負で広場はメチャクチャになっていた。

 

「ホントは俺とナツだけで片付けるつもりだったけど、皆も手伝ってくれるなら早く終わりそうだな」

 

「ちょっと待て、他の皆にも手伝ってもらえば...」

グレイがそう言って周りを見ると、見物していたギルドのメンバーや町の人、マカロフやハッピーすらもいなくなっていた。

 

「あいつら...」

「皆うまく逃げたね...」

グレイとサクラがその状況に苦笑いする。

 

「それなら早く片付けようか」

エルザのその言葉で六人は広場の片付けを始めるのだった。

 

 

 

この日、二人の勝負を見ていたのは他にもいた。

 

 

ギルドの近くの建物の屋上

 

そこには四人の男女がいた。

「やはり...タイガが勝ったか...」

 

「ま!ナツの実力じゃあこの程度だろうなぁ」

緑髪の青年と仮面を着けた青年が勝負の結果に対し当然というような感想を述べる。

 

「タイガの方も本気じゃなかったみたいだしねぇ」

眼鏡の女性はそう言って金髪の青年の方を見る。

 

「ハッ!当然だろ...ナツ程度に本気の一部も出す程じゃあねぇ...本気のタイガ(アイツ)に勝てるのは()()()()()を除けばオレだけだろ...」

そう言って金髪の青年はニヤリと笑うのだった。

 

 

彼等とは別の建物の屋上には魔法の杖をいくつも背負い、顔はフードやスカーフで隠した男がいた。

彼は勝負の結果を見届けた後、誰にも気付かれることなくどこかへと去って行った。

 

 

 

~現在~

 

ルーシィがギルドのカウンター席でミラから話を聞いたところだった。

「というのが、ナツとタイガの勝負の結果よ」

 

「あたしが来る前にそんなことが...そういえばタイガはどこに?」

 

「今日の修行を終えて屋根の上で昼寝してたわ」

 

ルーシィが外に出るとギルドの屋根の上で昼寝をしてるタイガとその隣で丸くなり気持ちよさそうに寝ているツバサの姿があった。

 

(あんな優しそうな感じして、このギルドの最強候補なんだから...不思議よね...)




いかがでしたでしょうか。書いてて思ったのが、やっぱり戦闘シーンって難しいなぁ。
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