光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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FAIRY TAIL前回までは

ツバサ「呪われた杖の魔法解除?」

神主「杖に触った者は皆ネガティブになるのです」

ミコ『お願い!私とデートして!!』

ルーシィ「いや...あたし女なんだけど...」

タイガ「男なら腹をくくれよルーシィ!!」

ルーシィ「だからあたし女の子〜!!!」


タイガとルーシィの仕事(後編)

~ルーシィ達の泊まっている宿~

 

「ご用意できました」

 

「「「おおぉー!!!」」」

部屋から出てきたルーシィはバルゴの用意した執事服に着替えていた。

 

「バルゴありがとう!はいコーヒー」

 

「いいえこのぐらい...姫とツバサお嬢様の為ならば」

そう言ってバルゴはツバサからもらったコーヒーを飲み、満面の笑みを浮かべ星霊界へと帰って行った。

 

「結構似合ってるなぁ」

「試しにオイラに仕えてみない?」

タイガとハッピーの言葉にルーシィは

 

「でも...ちょっと恥ずかしいんだけど...」

 

「格好いいよルーシィ!ミコどう?」

 

『.........』

ツバサが聞くもミコは黙っていたが

 

『ブハーーー!!!』

ミコは盛大に鼻血を噴き出した。

ていうか幽霊も鼻血を出すのか...

 

「ちょ!どうしたの!?」

 

『いや大丈夫...あまりに私の理想そのもので...』

倒れたミコにルーシィが手を伸ばす、その様子はまさにお嬢様を助ける執事そのものだった。それを見てハッピーは

 

「どぅえきてるぅ~」

 

「巻き舌風に言わない!!!」

ルーシィにツッコまれた。

 

 

 

そしてルーシィとミコのデートが始まった。ミコが立てたプランの最初は村の中を彼氏と手をつないで歩くというものだった。タイガとツバサ、ハッピーは後ろからその様子を見守っていた。

 

『今日はあなたに村を案内できて嬉しいわ~()()()()!!』

 

「え?...あの...あたしルーシィですけど...」

 

『あ...ごめんなさい...でも今日は私の彼氏で執事のルイージってことで...』

ミコの言葉を聞いてルーシィは少し微笑みミコの前にひざまずき右手を優しく握った。

 

そしてなるべく声を低くして

「ならば私ルイージは、ミコお嬢様の執事としてお嬢様の望みを叶えさせて頂きます」

ミコの右手の甲にキスをする。

 

「すごいねぇルーシィ、完璧に執事を演じてるよ」

「最近執事が出てくる小説でも読んだのかな?」

「いや、あの感じ...まるで本物を直に見てきたって感じだけど...おい!ミコが!!」

 

 

『......ブハーーー!!!...あ...ありがとうございます...ガクッ...』

ミコはまた鼻血を吹き出し、後ろに倒れて気絶した。

 

「ミコーーー!!ちょっと!!しっかりしてーー!!!」

ルーシィが慌てて倒れたミコを抱きかかえる。だが実はミコの姿はルーシィやタイガ達にしか見えておらず、先ほどのキスや今の抱きかかえてる様子は周りの人達からしたら、執事のコスプレをした女が誰もいないところでいろいろやっている一言で言えば、かなり危ない人に見えていた。

 

「はっ!!!...し...失礼しましたーーー!!!」

ルーシィは自分への視線に気付きミコを引っ張って走って行った。タイガ達も追いかけていった。

 

 

ルーシィ達は村の外れの森に来ていた。

「次にやって欲しいことだけど...」

 

ルーシィの持っていたミコのデートプランのメモには『森の中の噴水のある公園でケーキとコーヒーを楽しむ』と書いてあったが、村にある公園に噴水は無かった。

 

「よし!ケーキは俺に任せろ!!」

 

「え!?タイガ、ケーキ作れたの?」

 

「ああ!俺もサクラもツバサ程じゃないけど料理は出来る方だぜ...じゃあツバサ、コーヒーは任せた!!!」

 

「任された!!!」

タイガとツバサはお互い親指をグッと立て、タイガはケーキを作るために村へと戻った。

 

「村から椅子とテーブル借りてきたよ~」

ハッピーが簡易的だがカフェのテラス席を用意した。

 

「後は噴水...」

「でも噴水なんてすぐに作れないし...」

 

ルーシィ達がどうしようか悩んでいると、近くに川が流れているのに気付く。そこでルーシィはハッと思い付き川に向かう。

 

「開け!!!宝瓶宮の扉!!!アクエリアス!!!」

 

ルーシィは金の鍵を使い水瓶座の星霊アクエリアスを召喚。そして事の経緯を話し協力を仰ごうとするが、

「つまり...お前は私に噴水の役をやれと...そう言ってんのか?...ああーん!!?」

 

「ええと...できれば...やって欲しいなぁ...なんて」

 

「ああーん!!?」

「ひぃー!ごめんなさぁい」

 

するとそこにツバサがやってくる。

「ルーシィどうかしたの?...わぁ...人魚だぁ!ねえねえもしかして君も星霊?」

 

ツバサの銀の毛並みを見てアクエリアスは

「銀のネコ...お前がバルゴの言っていた美味いコーヒーを淹れるネコか?」

 

「君も飲んでみる?...はい!どうぞ」

ツバサはカップにコーヒーを入れ、アクエリアスに渡す。

アクエリアスはそれを飲むと

 

「このコーヒーに免じて今回は手を貸してやる」

 

「本当?良かった~」

 

アクエリアスは改めてルーシィの執事姿を見て

「しかしその格好...ふっ!男にもてないからって、ついにそっち方面に目覚めたか?」

 

「別にそっちに目覚めたわけじゃないから!!!」

 

 

 

それから少しして、タイガがケーキを作ってきて戻ってきた。

ちなみにアクエリアスはテーブルの後ろで噴水として瓶から水を出していた。

『すごーい!!!美味しそ~!!!』

 

「ホント!!すごいねタイガ!!!」

 

「褒めるのは食べてからにしてくれ!ああ、ツバサとハッピーの分もちゃんとあるぞ」

 

「わぁ~」

「ありがと~」

 

「さあどうぞ...ミコお嬢様」

ルーシィはミコにケーキとコーヒーをさしだすが

 

『嬉しいけど...私幽霊だから食べれないの...だからルイージ、あなたが食べて』

そう言われてルーシィはケーキを口にする。

 

「美味しい~!タイガすごいわねえ!!!」

 

「ありがとうルーシィ!ツバサのコーヒーも飲んでやってくれ」

 

「う...うん...」

ルーシィはカップに入れられたコーヒーを飲むが苦いという顔になる。

 

 

 

そうしてデートは続き夕方となり一行は海へとやって来た。

『ああ...ここの夕日は変わらないわねえ...』

 

夕日を眺めて笑っているミコにルーシィは尋ねる

「いかがでしたか?ミコお嬢様」

 

『ええ...とても楽しかった...こんな気持ちは久しぶり』

ミコは笑顔で答える。

 

『あなた達もありがとう』

ミコがタイガ達にも礼を言うと体が光り浮かびだす。

 

「ミコ!あなた体が...」

「...行くんだな...」

 

『みんなありがとう...ようやく天国に行ける...杖の呪いも明日には解けるわ...本当にありがとう...()()()()

 

「!!?」

ルーシィは最後にミコが自分の事を執事ルイージではなく、ルーシィと名前を呼んでくれたことに涙を流した。

 

そしてミコの魂は天に昇っていった。

 

 

 

~神社~

 

ルーシィ達は神社に戻り、依頼主である神主さんに報告していた。

 

「そうですか...この度はかつてのうちの巫女がご迷惑をおかけしました」

 

「いいえそんな...あたし達は依頼をこなしただけです...でも、ミコによると杖の呪いが解けるのは明日とのことですので今夜はまだ触らない方がいいです」

 

「分かりました。お詫びと言ってはなんですが、ぜひ明日の祭り楽しんでいってください!この村の名物の魚料理も振る舞いましょう!」

 

「ホント!!?オイラここの魚料理楽しみだったんだ~!!!」

魚料理という言葉にハッピーが食いつく。

 

「お前ホントはソレが目当てで付いてきただろ...」

「ハッピーって分かりやすいよねぇ」

 

「みんなお疲れ様!今日は宿でゆっくり休んで、明日は祭りを楽しみましょう!!」

 

「は~い!!」

「あい!!」

ツバサとハッピーが元気に返事するとタイガが

 

「その前に...」

 

ガシッとハッピーを掴み、杖の前につれてきた。

 

「最後にお前もコレやってみろ~!!」

「ぎゃぁ~~!!」

 

ジタバタ暴れるハッピーの手を杖に触れさせた、すると

 

ズーーン

 

「ネコなのに生意気に空飛んで...ごめんなさい...」

ハッピーもネガティブになり四つん這いに落ち込んだ。

 

「ふぅ...だいぶスッキリした」

 

「良かったねぇタイガ」

「タイガって結構根に持つタイプだったのね...」

 

タイガは最初に来た日にハッピーに杖を触らされた事を根に持っていたらしい。

 

 

そして祭りの当日、タイガ達は祭りを堪能していた。タイガとツバサは出店のゲームを周り、ツバサはサクラへのお土産に可愛いネコのぬいぐるみをゲットした。ハッピーは村の名物の魚料理をたいらげ、ルーシィは今年の巫女の舞いを見ていた。それぞれが思い思いに祭りを楽しんだ後、皆は合流し祭りの最後に上がった花火を見上げていた。

 

 

 

~マグノリア~

 

ルーシィ達一行はギルドに帰ってきて、依頼達成の報告をしていた。

 

「おかえり~ルーシィ」

「大活躍だったってなあ」

「聞いたぜ、男装に目覚めて村の女達を鼻血で出血多量にしたって?」

 

「尾ヒレ付きすぎ~!!!てか別に男装に目覚めたわけじゃないから!!!」

周りからの言葉に思わずツッコんだ。

 

「そんな格好で言われても説得力ないぜ...」

グレイの言葉にルーシィは自分の格好を改めて見ると、ミコとデートした時の執事服のままだった。その時、ルーシィは街に帰ってきてから自分への視線が多かった理由を知った。

 

「...あああ~!!!忘れてた~!!!」

 

「ぷふふふっ!!!グレイみたいなこと言ってる」

慌てた様子のルーシィにハッピーは口を押さえ笑いをこらえる。

 

「祭りの時からずっとその服だったぜ」

 

「アンタ達!気付いてたんなら何で教えてくれなかったの~!!」

 

「いやぁ...結構似合ってたし、案外ルーシィも気に入ったのかなぁって」

タイガのその言葉にルーシィは顔を赤くした。

 

 

 

その日の夜ルーシィは自分の家の玄関の前に立つと中から気配を感じ取る。

 

(あれ?鍵はかかってるのに、中から気配が...まさかナツ達が!!?)

ルーシィが慌てて玄関の鍵を開け、中に入ると

 

『おかえりなさい、ルイージ』

「あたしの部屋ーーー!!!」

 

成仏したはずのミコがいた。その後もミコはたまにルーシィの部屋に遊びに来ては執事役をさせていたのだった。

 

 

 

一方そのころサクラの家では

 

「...ツ...ツバサ...これ...」

 

「サクラへのお土産だよ~」

ツバサは祭りの出店の景品でゲットしたネコのぬいぐるみをサクラにプレゼントしていた。

 

「ありがと~!!ツバサ大好き~!!!」

そういってサクラはツバサに抱きついた。

 

 

 

そして妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドでは

 

「どうじゃった?ルーシィは」

酒を飲みながら聞くマカロフの問いにタイガは

 

「なかなかの大活躍でしたよ。俺なんて手伝いで付いていったとはいえ、ケーキ作っただけでしたし。依頼の達成はルーシィのおかげです」

 

「そうか...ルーシィも立派な魔導士になりつつあるな」

ルーシィの成長をマカロフは感じたのだった。




ナツ「つーか、仕事なら何でオレを誘わなかったんだよ!」

ハッピー「列車に長いこと乗っての移動だったよね」

タイガ「それでもお前付いてきたか?」

ナツ「......やっぱり行かなくてよかったかも...」
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