光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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ガルナ島編開始です。

今回、サクラにもとある最強要素入れました。


ガルナ島編
ナツVSエルザ


「ごちそうさま。ツバサ先行ってるぞ」

 

ある日の朝、タイガはツバサの用意してくれた朝食を食べ終え家を出ようとしていた。

 

「は~い!ボクもサクラと一緒に後から行くね~」

ツバサは自分とタイガが食べ終わった食器を洗い片づけた後、自分の部屋へと向かった。

壁の一部が光り、ツバサが通るとそこはサクラの部屋だった。

 

タイガとサクラの家は同じアパートの隣同士、丁度サクラとツバサそれぞれの寝室が壁を挟んでの隣同士にある。この通路はツバサのみが通行可能な特別な魔法である。ちなみにアパートの大家さんにはちゃんと許可を取っています。

 

ツバサはベッドで寝ているサクラに飛び乗った。

 

「サクラ~起きて~朝ごはんできてるよ~」

 

(ZZZ...ツバサ...もう少し...もう少しすれば...)

 

「フフ...仕方ないなぁ...はあぁぁぁ...」

少し笑ったツバサは構えをとり、

「秘技...百烈肉球拳!!!」

 

ぷにぷにぷにぷにぷにぷに

 

(あ~これこれ~)

実際にはすでに起きているサクラはツバサに肉球をぷにぷに当てられ、次第に顔がゆるく笑顔になっていく。そして

 

バッ!!

 

「おはよ~ツバサ~~!そしてありがとうございま~す!!」

サクラはバッと起き上がり、ツバサを抱きしめた。

 

「おはよ~サクラ~!ごはんできてるよ、食べちゃって」

 

そしてサクラはツバサが用意してくれた朝食を食べ、パジャマから着替えていた。

 

「早く行こう!タイガはもう行っちゃったよ!!」

 

「わかってる!今日は例の日だもんね!!」

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル) ギルド前の広場~

 

今日はナツとエルザの勝負の日だった。

 

「ちょ...ちょっと!!!本気なの!?二人とも!!」

 

「あらルーシィ」

そこにルーシィがやって来た。

 

 

「本気も本気!本気でやらねば漢では無い!!!」

 

「エルザは女の子よ」

 

「怪物のメスさ」

 

 

「だって...最強チームの二人が激突したら...」

 

「最強チーム?何だそりゃ」

 

「あんたとナツとエルザ、それにタイガとサクラじゃないっ!!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)トップ5でしょ」

 

「はぁ?くだんねぇ!!誰がそんな事言ったんだよ」

グレイがそう言った途端、それまでニコニコしていたミラが両手で顔を覆い泣き出した。

 

「あ...ミラちゃんだったんだ......」

グレイが慌て出す。

 

 

「グレイが泣かした~」

「先生に言うわよ」

ツバサとサクラがそう言うと

 

「先生って誰だよ...」

タイガが静かにツッコんだ。

 

するとエルフマンが最強について語り出す。

「確かにナツやグレイ、タイガの漢気は認めるが..."最強"と言われると黙っておけねえな。妖精の尻尾(フェアリーテイル)にはまだまだ強者が大勢いるんだ...オレとか」

 

 

次にレビィ達チームシャドウギアが語り出す。

「最強の女はエルザで間違いないと思うけどね」

 

「最強の男となるとミストガンやラクサスもいるし」

 

「あのオヤジも外す訳にはいかねえな」

あのオヤジとは一体誰かそれはまだ先の話。

 

 

最強談義にタイガも参加した。

「ある意味ではサクラも妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強だな」

 

「そうなの?」

 

ルーシィの疑問にグレイが説明する。

「アイツはああ見えて、妖精の尻尾(フェアリーテイル)一番の石頭なんだよ。単純な頭突き勝負なら、あのオヤジでさえサクラに負けるぐらいだからなぁ」

 

「ああ...エルザに並んで怒らせちゃいけない女なんだよ」

 

会話の内容は聞き取れなかったが、グレイとタイガの声を聞いたサクラが二人に尋ねる。

「?...何?あたしがどうかした?」

 

「「い...いやぁ...別にぃ......」」

 

(今度からサクラへの言動にも気をつけなきゃ...)

ルーシィは心の中でそう誓うのだった。

 

 

立ち直ったミラが話し出す。

「私はただナツとグレイとエルザが一番相性がいいと思ったのよ」

 

「あれ?仲が悪いのが心配って言ってませんでした?」

ルーシィは以前と違うことを言っているミラに困惑する。

 

 

「ナツも強くなってるし、いいとこ行くんじゃないか?」

 

「そうか?俺の予想じゃエルザの圧勝だが」

タイガとグレイがそんな会話をしているとエルザとナツに動きがあった。

 

 

「こうしておまえと魔法をぶつけ合うのは何年ぶりかな......」

 

「あの時はガキだった!!!今は違うぞ!!!今日こそおまえに勝つ!!!」

 

「私も本気でいかせてもらうぞ。久しぶりに自分の力を試したい。すべてをぶつけて来い!!!」

そう言ってエルザは鎧を換装する。

 

「炎帝の鎧!!!耐火能力の鎧だ!!!」

「これじゃナツの炎が半減されちまう!!!」

「エルザそりゃあ本気すぎだぜ!!!」

メンバー達のそんなやりとりを聞いたハッピーは

 

「やっぱりエルザに賭けていい?」

 

「何て愛のないネコなの!!!」

いつの間にかどちらが勝つかの賭けが行われており、ハッピーはナツからエルザに賭けた事でルーシィにツッコまれる。

 

「あたしこーゆーのダメ!!どっちも負けてほしくないもん!!」

 

「意外と純情なのな」

 

「炎帝の鎧かぁ...そうこなくちゃ...これで心おきなく全力が出せるぞ!!!」

両手に炎を纏いナツはやる気を出した。

 

「始めいっ!!!」

審判役のマカロフの号令でナツとエルザの勝負が始まった。

 

 

片方が攻撃を放ち相手がそれを避ける、この攻防がしばらく続き勝負は今のところ互角だった。その内ナツが口から放った炎が周りの観客にまで飛んだ。

「あちち」

「こらナツ!!てめぇ!!!」

 

ナツの炎はルーシィ達の所にも飛んできたがそれはグレイの氷やタイガの光竜壁で防がれていた。

 

「すごい!!!」

 

「なかなかいい勝負だな」

 

「どこが」

そして二人の攻撃がぶつかり合おうとしたその時。

 

パァン!!!

 

突然鳴り響いた音にナツとエルザを含めたその場にいた全員が動きを止め、音のした方を向いた。

 

「そこまでだ!全員その場を動くな、私は評議院の使者である」

 

評議院の使者と名乗る者は見た目が人型の蛙のような姿だった。

 

「評議院!?」

「使者だって!!?」

「何でこんな所に!!?」

 

「あのビジュアルについてはスルーなのね...」

仲間達が評議院の登場に驚いている中、ルーシィはその見た目にツッコまない事に驚いていた。妖精の尻尾(フェアリーテイル)にはすでに喋る猫であるハッピーやツバサがいる為そういうのは特に気にならないのだろう。

 

そして評議院の使者はここに来た理由を語り出す。

「先日の鉄の森(アイゼンヴァルト)テロ事件において器物損壊罪他11件の罪の容疑で...エルザ・スカーレットを逮捕する」

 

「え?」

 

「何だとぉおおっ!!!?」

評議院のその言葉にエルザとナツは驚く。

 

 

 

評議院の使者によってエルザが連れて行かれ、ギルドは重い空気に包まれていた。

 

そんな中ナツは

「出せっ!!!オレをここから出せぇっ!!!」

 

「ナツ...うるさいわよ」

 

「出せーーーっ!!!」

小さなトカゲの姿でコップの中に閉じ込められていた。

 

「出したら暴れるでしょ?」

 

「暴れねえよ!!!つーか戻せよっ!!!」

 

「そうしたらナツは「助けに行く!!」って言うでしょ?」

 

「言わねえよ!!!誰がエルザなんかっ!!!」

 

「今回ばかりは相手が評議院じゃ手の打ちようがねえ...」

グレイの言葉にナツは

 

「出せーーーっ!!!オレは一言言ってやるんだーーっ!!!評議員だかなんだか知らねえが、間違ってんのはあっちだろ!!!」

 

「白いモンでも評議員が黒って言えば黒になるんだ」

 

「何で?評議員ってみんな視力が悪いの?」

 

「いやツバサ...そうじゃなくてオレが言いてえのは、ウチらの言い分なんか聞くモンかって事だよ...」

ツバサの天然発言にグレイは優しく訂正する。

 

「しっかしなぁ...今まで数々やってきた事が何で今回にかぎって」

 

「ああ...理解に苦しむね」

エルフマンとロキのそう言うと他のギルドメンバーは

 

「けど何でエルザだけなんだよ...」「そもそも定例会の会場が壊れたのってタイガの魔法くらった怪物が倒れたからだろ?」「タイガを連れてくならまだしもよぉ...」「日頃の行いってやつか?」

 

その件に関して実は結構気にしていたタイガはそれを聞いて一瞬気まずそうな顔になる。

 

「絶対...絶対なにか裏があるんだわ」

今回の逮捕には裏があると予想するルーシィ。そして皆が不安になる中タイガはただ一人、落ち着いた様子でツバサが淹れてくれたコーヒーを飲んでいた。

 

「苦ぁ...」

まだまだ苦かったが。

 

 

「やっぱり放っておけないっ!!!」

「証言をしに行こう!!!」

 

「ルーシィ」「サクラ」

ルーシィとサクラが立ち上がった。だがマカロフは

 

「まあ...待て」

 

「何言ってんの!!!これは不当逮捕よ!!!」

「判決が出てからじゃ間に合わない!!!」

 

「今からじゃどれだけ急いでも判決には間に合わない」

二人の抗議にタイガは冷静に答える。

 

「「でも!!!」」

 

「出せー!!!オレを出せー!!!」

ナツはいまだコップの中で騒いでいたが、

 

「本当に出してもよいのか?」

「.........」

マカロフのその言葉にナツは黙り込んでアゴを掻きだした。

 

「どうしたナツ、急に元気がなくなったな」

マカロフの追撃にナツはさらにばつが悪そうな顔になる。

 

すると今度はタイガがコップを少しずらし、そのすき間からマッチ棒に着けた火を近づける。

「うぉ熱いぃーー!!」

 

「!!?」

ナツの反応に周りの皆が驚く。

 

「どうした?...好物の火だぞ...それに火竜(サラマンダー)がこの程度の火に何ビビってんだよ...()()()

そう言った瞬間タイガはコップを持ち上げ

 

「かっ」

マカロフが中にいたトカゲに魔法を当てると

 

ボン

 

ナツだと思われたトカゲはマカオの姿になった。

 

「マカオ!!?」「えーーっ!!!」

 

「す...すまねえ......ナツには借りがあってよぉ」

マカオによると、彼は自らトカゲに変身してナツを捕まえた事にしたそうだ。

 

「タイガには最初っからバレてたみたいだけどな...」

 

「トカゲから感じる魔力がナツとは全く別だったからな...それにマカオの姿もなかったし...」

 

「そういやいなかったな...」「全然気付かなかった」「前も数日帰ってなかったから気にもしてなかった...」

 

「オイ!!!」

仲間達の容赦ない言葉にマカオはツッコミを入れた。

 

そこでルーシィはあることに気付く。

「じゃあ本物のナツは!?」

 

「まさかエルザを追って...!!!」

 

「ああ...たぶん」

 

「シャレになんねえぞ!!!アイツなら評議員すら殴りそうだ!!!」

皆が慌てだしたその時マカロフは静かに語り出す。

 

「全員黙っておれ、静かに結果を待てばよい」

 

 

 

「そう慌てなくてもエルザはすぐに帰ってくるよ」

 

「どういうこと?タイガ」

サクラの問いにタイガは答える。

 

「この逮捕はただの"儀式"いわば形だけだ。魔法界全体の秩序を守る評議会としても、取り締まる姿勢を見せてなきゃいけないからな」

 

「...つまり、どういうこと?」

今度はツバサが問いかける

 

「つまり有罪にはなるけど"罰"は受けない。エルザは今日中にでも帰ってくるってことだ」

 

『えーーー!!!』

タイガの説明にギルド中から驚きの声が上がる。

 

 

マカロフがタイガに問う

「何故お主がそこまで知っとる!?」

 

「これに全部書いてましたよ」

するとタイガは懐から一通の手紙を出す。

その手紙を入れていた封筒には

妖精の尻尾(フェアリーテイル)マー坊へ評議院ヤン坊より』と書かれていた。

 

「またマスター(ワシ)の部屋に勝手に入ったな!!!」

 

「失敬な...俺は扉が開いてる時しか入ってないし...今回もたまたま扉が開いてて、机の上の手紙を見つけただけですよ」

 

「泥棒みたいな言い訳すなーーー!!!」

タイガとマカロフがそんなやりとりをしているとハッピーは

 

「要するにエルザはすぐに帰ってくるってことだね?」

 

「まぁそういうことじゃな...」

マカロフの言葉に皆は安心するが、

 

「ナツが評議院(むこう)でバカやらなきゃな......」

タイガのその一言に、ギルド全体がまた静まりかえった。

 

案の定ナツは評議院で行われた形だけの裁判に殴り込み、エルザと一緒に一晩本当の牢屋に入ることになったのだった。




ハッピー「ところで、ナツとマカオの魔力ってどう違うの?」

タイガ「マカオは、こう...ボッ!って感じ。ナツはゴォォォ!!!って感じ」

ハッピー「なるほど~、要するに焚き火と山火事の差だね」

タイガ「まぁそんなとこだな」
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