光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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おまたせしました。本編スタートです。


ようこそ妖精の尻尾(フェアリーテイル)

「わぁ!大っきいね!」

「「ようこそ妖精の尻尾(フェアリーテイル)へ!!」」

ナツとハッピーがルーシィに歓迎の言葉をかけギルドに入っていく。

 

「ナツ、ハッピー、お帰りなさい」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の看板娘ミラジェーン(通称:ミラ)が笑顔で二人を出迎える。

 

「ナツ!また派手にやらかしたなぁ。ハルジオンの一件新聞に載って…ぐはぁ!!」

「てめぇ、火竜(サラマンダー)の情報ウソじゃねぇか!!!」

ナツがメンバーの一人を蹴り飛ばし、それをきっかけにギルド内はケンカがケンカを呼ぶ大乱闘状態となった。

 

「あらあら、ナツが帰ってくるとさっそくお店が壊れそうね」

「もう壊れてるよ!!」

ミラが笑ってその光景を眺め、他のギルドメンバーがツッコむ。そしてルーシィは、

(あたし本当に…妖精の尻尾(フェアリーテイル)に来たんだぁ)

憧れの魔導士ギルドに来たことに感激していた。

 

そこへ

「ハッピー、おかえり〜」

「あっ!ツバサ、ただいま〜」

「え?ハッピーのメス?」

ハッピーのように翼を生やした喋る銀色の猫が飛んできた。風呂敷を背負ってる以外服を着ていないハッピーと違い、ツバサは白い服と黒いズボンを着ていた。

「?はじめまして。ボク、ツバサよろしくね!」

ツバサはそう言ってルーシィに手をさしだす。

「あっ!こちらこそよろしく!(女の子で一人称がボク?もしかしてボクっ娘ってやつ?)」

ルーシィの手をさしだし二人は握手を交わした。

 

「ナツが帰ってきたつてぇ!?てめぇ、この間のケリつけんぞコラァ!」

ナツが帰ってきたと聞き半裸どころかパンツ一丁の男グレイがナツを探す。

「グレイ…あんた何て格好で出歩いているのよ」

「はっ!!しまった!!!」

酒を呑んでいたメンバー、カナに指摘されグレイは自分の格好に気付いた。どうやら無意識のようだった。

「これだから品のない男どもは…嫌だわ」

そう言いながらカナは大きな酒樽を豪快に飲み干す。

 

「くだらん」

「!?」

「昼間っからギャーギャーとガキじゃあるまいし…漢なら拳で語れ!!!」

「結局ケンカ?」

ルーシィの後ろから現れた学ランを着た大柄な漢エルフマンも乱闘に参加するが、

「「邪魔だ!!!」」

「しかも玉砕!!」

ナツとグレイに殴り飛ばされた。

 

「ん?騒々しいね」

「あ!!『彼氏にしたい魔導士』上位ランカーのロキ!」

ルーシィが雑誌で見たことのある魔導士のロキが二人の女の子を連れてやって来るが、

「僕も混ざってくるね〜」

「「がんばって〜」」

「ハイ消えた!!」

まともそうに見えたロキさえも乱闘に混ざりだした。

 

「な…なによコレ…まともな人が一人もいないじゃない」

「大丈夫、少なくともこの場に一人はいるよ」

まともな人がいない状況に困惑するルーシィにツバサが訂正する。

「あらぁ?新入りさん?」

「!!!ミ…ミラジェーン!!!本物〜!はっ!アレ止めなくていいんですか?」

「いつもの事だから、放っておけばいいのよ」

 

「それに…」ガン

どこからか飛んできた瓶がミラの頭に直撃した。

「キャー!!!ミラジェーンさん!!!」

「それに…楽しいでしょ?」

ミラの顔は笑顔だが瓶が当たった箇所からは血が流れていた。

(怖いですぅ!)

 

その時、ルーシィとミラの間を白い中華風の服を着た青年が通り過ぎる。

 

【挿絵表示】

 

その際、青年は左手をミラの額にかざしていた。

ルーシィはその時黄色い光が見えた気がした。

「あらタイガ、ありがとう」

不思議なことにミラの額のケガが治っていた。

「ったく、こいつ等よく飽きずにやるよなぁ」

ルーシィは青年を見て驚く。

「もしかして、タイガ・グラウス!あの『光の勇者』と呼ばれた」

「え?俺そんな風に呼ばれてるの?なんか照れるなぁ〜。ていうか君誰?」

 

「タイガ!いたのかぁー!オレと勝負しろー!!」

ナツはタイガを見つけ殴りかかろうとするが、

「ぐはぁー!」

その拳は別のメンバーに当たり吹き飛ばす。

「今は気分じゃない、また今度な」

「お前!2階はずりぃーぞ!」

「だったら早く来れるようになれ」

タイガはギルドの2階の手すりに座っていた。

(今、あの一瞬であそこまで跳んだの?)

ルーシィは驚く。タイガが今座っている所は元々立っていた場所から跳んだとしてもかなり距離があったからだ。

 

「あーー!!オレのパンツ!!!」

「こっち向くな!!!」

「お嬢さん良かったらパンツを貸し…ぐぼっ!」

「貸すかー!!」

グレイは誰かにパンツを取られ、ルーシィに借りようとしたが、当然拒否され殴られる。

 

「あーうるさい、落ち着いて酒も呑めないじゃないの。あんたらいい加減に…しなさいよ…」

カナがカードを構えるのを皮切りに。

「アッタマきた!!!」

「ぬおおおおおおっ!!!」

「困った奴らだ…」

「かかって来いっ!!!」

グレイ、エルフマン、ロキ、ナツが魔法を発動しようとする。

 

「魔法!!?」

「これはちょっとまずいわね」

「そろそろ止めるか…!」

タイガも乱闘を止める為に魔法を使おうとするが、ある人物に気付き魔法を止め、軽く息を吸い込む。

 

ギルドの中が薄暗くなり、

「そこまでじゃ!やめんかバカタレ!!!」

巨大な影が現れる。

「でかーーーー!」

 

その巨人を見て全員がケンカを止めた。

(俺がやるまでも無かったな)

 

「いたんですか?マスター」

「マスター!!?」

「だーっはっはっはっ!みんなしてビビりやがって!この勝負はオレの勝ぴ…」

まだ騒がしかったナツは巨人に踏まれた。

 

巨人はルーシィに気付く。

「む!?新入りかね?」

「は…はい」

すると巨人はみるみる縮んでいき、

小さな老人の姿となった。

「ええーーー!?」

「よろしくネ」

この老人こそ妖精の尻尾(フェアリーテイル)の三代目ギルドマスター、マカロフである。

え?『プロローグ』では六代目だっただろって?それは後々分かるということで。

 

 

「とう!!」ゴチーン

マカロフは回転しながら跳ぶが、2階の手すりにぶつかり頭から落下しそうになる。

しかしタイガが足首を掴んだ為、落下は免れた。

「何やってんだよ…」

「すまん」

 

「ま〜たやってくれたのう貴様等、見よ評議会から送られてきたこの文書の量を」

マカロフの手には分厚い書類の束が握られていた。

 

「まずは…グレイ」

「あ?」

「密輸組織を検挙したまではいいが…その後、街を素っ裸でふらつき、あげくの果てに干してある下着を盗んで逃走」

「いや…さすがに裸じゃマズイだろ?」

「まずは裸になるなよ」

グレイの言い訳にエルフマンがごもっともなツッコミを入れる。が、

 

「エルフマン!!貴様は要人護衛の任務中に要人に暴行」

「「男は学歴よ」なんて言うからつい…」

 

「カナ・アルベローナ!!経費と偽って某酒場で呑むこと大樽15個、しかも請求先が評議会」

「バレたか…」

 

「ロキ…評議員レイジ老師の孫娘に手を出す。某タレント事務所からも損害賠償の請求が来ておる」

 

「そしてナツ…デボン盗賊一家を壊滅するも民家7軒も壊滅。チューリィ村の歴史ある時計台倒壊。フリージアの教会全焼。ルピナス城一部損壊。ナズナ渓谷観測所崩壊により機能停止。そしてハルジオン港半壊」

(こりゃまたずいぶん派手に)

(本で読んだ記事はほとんどナツだったのね…)

タイガはナツの所業に呆れ返り、ルーシィは記事の内容の真実を知った。しかも最後のハルジオン港については自分もその場にいたので他の件にも納得した。

 

「アルザック、レビィ、リーダス、ウォーレン、ビスカ他数名」

 

「貴様等ぁ…ワシは評議員に怒られてばかりじゃぞぉ!!…問題を起こしとらんのはタイガとサクラぐらいじゃ!」

 

「だが…「ボッ」評議員などクソくらえじゃ」

ポイ  がぶっ

マカロフが書類の束を燃やし、ナツがそれにかぶりつく。火の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)であるナツにとっては火は大好物なのだ。

 

「良いか…理を超える力はすべて理の中より生まれる。魔法は奇跡の力なんかではない。我々の内にある気の流れと、自然界に流れる気の波長が合わさり、はじめて具現化されるのじゃ。それは精神力と集中力を使う、いや己が魂すべてを注ぎ込む事が魔法なのじゃ。上から覗いている目ん玉気にしてたら魔道は進めん。評議員のバカ共を怖れるな。自分の信じた道を進めぇい!!!それが妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士じゃ!!!」

 

「「「「「オオオオオオ!!!」」」」」




というわけで、今回はここまでです。
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