「いあーーー!!!終わった終わったーーーっ!!!」
「あいさーーー!!!」
「本当...一時はどうなるかと思ったよ。すごいよねウルさんって」
「これでオレたちもS級クエスト達成だーーーっ!!!」
「やったー!!!」
「もしかしてあたしたち"2階"へ行けるのかなっ!!!」
「はは...」
ナツ達はS級達成と大盛り上がりだが
「「「「「!!!」」」」」
怒りに満ちたエルザの顔を見て四人は顔中に冷や汗を流す。
「そうだ!!!お仕置きが待ってたんだ!!!」
ルーシィは勝手にS級に来たことを思い出した。
「その前にやる事があるだろう...悪魔にされた村人を救う事が、今回の仕事の本当の目的ではないのか」
「「「「え!!?」」」」
白い光でサクラの体力を回復させていたタイガが口を開く。
「S級クエストはまだ終わっていないってことだ」
「だ...だってデリオラは死んじゃったし......村の呪いだってこれで...」
「いや...あの呪いとかいう現象はデリオラの影響じゃない」
次にエルザが語る
「タイガの言うとおりだ
「そんなぁ~」
ルーシィがそう言うと
「んじゃ、とっとと治してやっかーっ!!!」
「あいさー!!!」
ナツとハッピーがハイタッチする。
「どうやってだよ」
「タイガの光でピカーっと」
「いやいや...俺が治せるのは怪我と体力だから...呪いは専門外だよ...それよりアイツに聞いてみたらどうだ?」
サクラの治療を終えたタイガが立ち上がり、自分の後ろの離れた所で座っているリオンに親指を向ける。
「...言っておくが、オレは知らんぞ」
「何だとぉ!!?」
「とぉ!!?」
「だって、あんたたちが知らなかったら他にどうやって呪いを」
リオンが説明する。
「3年前この島に来た時、村が存在するのは知っていた。しかしオレたちは村の人々には干渉しなかった。奴等から会いに来る事も一度もなかったしな」
「3年間一度もか?」
「そういえば遺跡から毎晩のように
「
「何だよ...今さら「オレたちのせいじゃねえ」とでも言うつもりかよ」
「気付かないか?ナツ...彼等も3年間同じ光を浴びていたんだぞ...それも村人よりももっと近くで」
タイガの言葉にナツ達は「たしかに」という顔になる。
「気をつけな、奴等は何かを隠してる。ま...ここからはギルドの仕事だろ」
「そうはいかねえ...おまえらは村をぶっこ」
ナツが言いかけるとエルザが口を塞ぐ。
するとタイガはあることを思いだしていた。
~数分前~
シェリーとユウカに勝ったタイガは二人にリオンに協力する理由を聞いていた。
「私たちはみんな...デリオラに家族を...殺された者同士なのです...」
「それでリオンに強力してんだよ......」
「リオン様なら...デリオラを倒してくれる......」
「オレたちの恨みをきっと晴らしてくれる......」
~現在~
エルザも遺跡の屋上でトビーから同じ事を聞いていた。
「奴にも奴なりの正義があった。過去を難じる必要はもうない」
そして一同は村に戻ることにした。
「行くぞ」
「行こーったって、どーやって呪い解くんだよ」
「さあな」
「あらら...」
そしてグレイはリオンを見つめていた。
「何見てやがる」
「お前もどっかのギルドに入れよ。仲間がいてライバルがいて、きっと新しい目標が見つかる」
「く...くだらん...さっさと行け」
~村の資材置き場~
「あれ?誰もいない」
「ここに皆いたのか?」
「村がなくなっちゃったからね。でも...どうしたんだろ」
「おーい」
「とりあえずキズ薬と包帯もらっとくぞ」
一同は仮の拠点として使っていた資材置き場に戻ってきたが村人は誰もいなかった。
そこへ
「皆さん!!!戻りましたか!!?た...大変なんです!!!」
村人の一人が慌てた様子でやって来た。
「と...とにかく村まで急いでください!!!」
村人の案内で村に行くと驚く光景があった。
「な...何これ...」
「昨日...村はボロボロになっちゃったのに...」
「元に戻ってる...」
ルーシィとハッピー、ナツが驚くのも無理はない、タイガ達がガルナ島に上陸する少し前に、村はシェリー達によって破壊されたはずだったのだ。
「どうなってんだコリャ...まるで時間が戻ったみてーだ!!!」
ナツは家の壁をガンガンと叩き出す。
それを見たルーシィは
「せっかく直ったんだし、アンタは触らない方がいいと思う」
いつも戦闘の勢いで様々な建物を壊すナツを知っているので、また壊さないか心配している。
「時間?...まさかな......いや...改心したとか...」
ナツはあることを思い出す。遺跡で戦った仮面の男ザルティは『時のアーク』という物体の"時"を操る魔法を使っていた。ナツが柱を壊して傾かせた遺跡を元に戻したのもこの魔法である。そのことからナツは村を元通りにしたのはザルティではと思うが
「ま...いっか」
「あいさー」
特に気にしないことにした。
「そーだ!!!あたし達の荷物っ!!!」
そう言って走り出したルーシィはある物を見つける。この村の村長が息子の墓を見つめていたのだ。
(そっか...ボボさんのお墓も元通りになったのね...よかった)
村長はルーシィに気付き近づく。
「村を元に戻してくれたのはあなた方ですかな?ほが」
「あ...いや...そーゆー訳じゃ...」
「それについては感謝します...しかし!!!魔導士どの!!!一体...いつになったら月を壊してくれるんですかな!!!ほがーーーっ!!!」
「ひぇーーっ!!!」
その様子を見ていたエルザが村長に話しかける。
「月を破壊するのはたやすい...」
なんとエルザは月を壊すと言い出したのだった。
「オイ...とんでもない事しれっと言ってるぞ」
「でも...エルザならホントに出来そうなのよね...」
「あい!!」
グレイやサクラがそんなことを話していると
「しかしその前に確認したい事がある。皆を集めてくれないか」
エルザは村人達全員を村の入り口に集める。
「整理しておこう。君たちは紫の月が出てからそのような姿になってしまった。間違いないか?」
「ほがぁ...正確にはあの月が出ている間だけこのような姿に...」
「話をまとめると、それは3年前からという事になる」
「確かに...それくらい経つかも...」
「ああ...」
「しかし...この島では3年間毎日
エルザが目を閉じ、歩きながら話を続けていると
ズボォ
「きゃあ!!!」
目の前の落とし穴に気付かず、可愛い声を上げながら落ちた。
「お...落とし穴まで復活してたのか...」
「きゃ...きゃあって言った...ぞ」
「か...かわいいな......」
「あたしのせいじゃない!!!あたしのせいじゃない!!!」
(お前か......)(アンタか......)(ルーシィか......)
タイガ達3人は事情を知らなかったが、ルーシィが犯人だと思った。
「つまり、この島で一番怪しい場所ではないか」
エルザは落とし穴から這い出て普通に話を戻した。
その様子を見た村人達は
「うあ...何事もなかったかのようだぞ」
「たくましい...」
「なぜ調査しなかったのだ?」
エルザの質問に村人達はざわざわしだす。
「そ...それは村の言い伝えであの遺跡には近づいてはならんと......」
「でも...そんな事言ってる場合じゃなかったよね。死人も出てるしギルドへの報酬額の高さからみても」
ルーシィの言葉に村人はまたざわつきだす。
「本当の事を話してくれないか?」
エルザの言葉に村長は重い口を開く。
「そ...それが...ワシらにもよく...わからんのです...正直...あの遺跡は何度も調査しようといたしました。皆は慣れない武器を持ちワシはもみあげをバッチリ整え...何度も遺跡に向かいました。しかし近づけないのです」
「!?」
「遺跡に向かって歩いても...気がつけば村の門。我々はあの遺跡に近づけないのです」
「ど...どーゆう事?近づけない?」
「オレたちは中にまで入れたぞ!!ふつーに」
「こんな話信じてもらえないでしょうから黙ってましたが...」
「本当なんだ!!!遺跡には何度も行こうとした」
「だがたどり着いた村人は一人もいねんだ」
「やはり...か」
「え?」
エルザは何か気付いたようだ。
そんな村の様子を近くの木の上から見ている人物がいた。
「さすがは
ナツと戦い姿を消したザルティである。ちなみに最後にナツに思いっきり殴られた為、左頬が大きく腫れていた。
「ナツ...ついて来い」
エルザは鎧を換装する。
「これから月を破壊する」
「おおっ!!!」
「「「「「「えーーーーーーっ!!!」」」」」」
エルザのトンデモ発言にナツはワクワクし、他は驚く。
トビー「てか今回のお前らのセリフ、元々オレのじゃねえか!!!」
ユウカ「キレんなよ...仕方ねえだろ、この物語は基本タイガかサクラの視点なんだから」