光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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フィオーレ王国

魔法が人々の生活に根付いている世界

だがしかし、

今回お見せするのはとても不気味な魔法

これからの数分間あなたの意識はあなたの体を離れ、
その魔法の中へと入っていくのです。




幕間2
チェンジリング


~魔導士ギルド 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

勝手にS級クエストに行ったナツ達4人をタイガやエルザ等が連れ戻しギルドへと帰ってきた。

「マスターはおられるか!!!」

 

「おかえりなさい!島はどうだった?ちょっとは海で泳げたりした?」

 

「それどころではなかった!!」

 

「ちょっと...ミラさん空気読んで、空気」

 

「マスターは!?」

 

エルザの怒気のこもった問いにマカオが答える。

「評議会のナンタラ会合とか何とかがあるとかで、昨日から出かけてるぜ」

 

その答えにナツ達4人はホッとする。

「今んとこセーフ」

「よし!!じーさんが帰ってくるまでアレはねーな!」

「良かったよ~!オイラたち、まだしばらく地獄を見なくて済むよ~!!」

「だからアレって何なのよ~!?あ~気になる!!あ~怖い!!実態が分からないだけに、なおさら怖~い!!!」

 

4人がそれぞれ様々な反応をしていると。

 

「静かにしていろ!!!」

 

「「「「ひぃぃぃ!!!」」」」

エルザの一睨みに一斉に怯え出す。ナツとグレイなんか普段の仲の悪さなど忘れたように抱き合って怯えるほどだ。

 

「マスターはいつ戻られるんだ!?」

 

「う~ん...多分そろそろだと思うけど」

ミラの返答を聞きエルザは振り返って4人に向き合う。

 

「マスターが帰れば、すぐに判断を仰ぐ...S級クエストに勝手に手を出した罪は罪...心の準備をしておけ!!」

 

「「「ひぃぃぃ!!!」」」

「だから、どういう心の準備をすればいいのよ~!!!」

 

「まっ!しょーがねーな!!...それにしてもよー、ナツとグレイはともかく...ルーシィちゃんがあんな目にあっちゃうのか...気の毒にな~...」

ワカバがそんな事を言いながら煙草をくわえる。

 

「気の毒って...」

 

「ワカバ!!テメー!!ともかくって何だともかくって!!!」

「そーだ!!しかも、ナツと一緒にすんじゃねー!!!」

「どーいう意味だコラ!!!」

「言ったとーりの意味だよ!!!どこまで空気読めねーんだ!!テメーはコラ!!!」

ナツとグレイがいつもの如くケンカを始めた。

 

「漢には責任の取り方ってもんがある...見せてもらうぞ、オメー等の漢をな!!!」

 

「ズルいよ~、オイラはなんで、そのともかくに入ってないんだよ~」

 

「だから!あんな目って何~~!!?」

アレについて何も知らないルーシィの恐怖は更に増したのだった。

 

「ツバサお願い!!コーヒー淹れて~~!!!」

 

「ハ~イ!!ちょっと待ってね!!!」

まさかの注文にツバサは一瞬驚いたが、すぐに喜んでキッチンに向かった。

 

「まさか!!...ルーシィが自分からツバサのコーヒーを飲みたがるなんて...」

 

「もしかして、お前もロキ達のようにアイツのコーヒーの味に目覚めたか!?」

 

「何か飲んでないと恐怖に潰されそうなのよ!!!」

 

 

 

するとナツは依頼板(リクエストボード)のある依頼書に気付く。

 

「お!なんか変な依頼があんぞ」

 

「あ?何だ?」

 

そこにロキがやって来る。

「ああナツ!おかえり」

 

「おうロキ...えっと...この文字を」

 

「何?」

ツバサのコーヒーを飲み終えたルーシィもやって来た。

 

「!!?...ルーシィも帰ってたのかーーー!!!」

ロキは大げさに反応した。

 

「当たり前でしょ!ナツ達と一緒に行ってたんだから!!何でそこまでビビるの?」

 

「い...いや...じゃあ!!」

ロキはすぐにその場を去ろうとしたが、近づいてくるエルザに気付かずにぶつかってしまい、倒れて気絶した。

 

「オマエ達!!今はそれどころではないだろ!!!」

 

 

「騒がしいわね...ったく...」

「やっぱ魔導士ってスゲーな!」

「おいおい...」

酒をジョッキで呑んでいたカナとその隣に座っていたロメオが、ナツ達の様子を眺めていた。

 

そしてナツは依頼の内容を読み上げる。

「「この文字の意味を解いてください。解けたら50万J(ジュエル)差し上げます」おお!!スゲー50万だってよ!!!」

 

「あい!!」

 

「文字の意味を解け?...珍しい依頼だな...コレ!古代文字じゃねーか!!こんなの誰が読めんだよ?」

 

「でも隣に現代語訳があるよ」

 

「だからやめろと言っている」

 

「おお!こっちは読めるぞ!!」

いつの間にか依頼書を置いたテーブルの周りにはナツ、ルーシィ、グレイ、エルザ、ハッピー、タイガ、サクラ、ツバサ、そして気絶したままのロキがいた。

 

「何々?『バンジサ・ボボソドバサザ・ギセバパス』...だーっ!全然分かんねー!!!」

ナツが現代語訳を読み上げた瞬間、依頼書から虹色の光が放たれ、その場にいたタイガ達を包み込む。

 

 

「何だ?ありゃ?」

 

「へぇ~、人間お仕置きの恐怖に耐えきれなくなると、虹まで出んのか?」

 

「なんか違うだろソレ...」

マカオとワカバがそんな話をしていると、光が収まった。皆に特に変化が無いように見えるが

 

 

 

 

 

グレイ?「寒いぃ...」

 

エルフマン「あ?氷使いが何で寒いんだよ?」

 

グレイ?「ああぁ...何コレ?...体の中が異常に寒いぃ...」

 

「「「「???」」」」

氷の魔導士であるグレイが寒がることにギルドのメンバーが疑問に思う。だが、おかしいのはグレイだけではなかった。

 

サクラ?「ってあれ?オレこんな服着てたっけ?」

 

ルーシィ?「!!?...なんか...重てぇ!!胸の辺りが変に重てぇ!!...こ、腰にくるぅ...」

 

マカオ「どうしたサクラ、ルーシィ?お前等、声のトーンがやけに低いぞ」

 

タイガ?「え?そんなハズ...って、ええ~!!!」

タイガはルーシィを見て驚く。

 

すると気絶していたロキが目覚め

ロキ?「?...あれ~オレ何で倒れてたんだっけ?」

 

ナツ?「ていうか...僕は何で立ってるんだ?」

 

ナツとルーシィの目が合った瞬間

ナツ?「うわぁー!!!」

驚いて外へと逃げて行った。

 

ルーシィ?「おいナツ!何で俺の顔見て逃げ...って何だこの声?」

 

マカオ「?...何かいつもとパターンが違うが?」

 

ツバサ?「一体何を騒いでいる!?」

皆がその声の方を見ると、テーブルの上でキリッと立っているツバサがいた。

 

エルザ?「うわぁ!タイガ見て見て!...あれ?タイガは?」

 

ルーシィ?「何だよエルザ...ってやっぱり何か声が変だなぁ?」

 

エルザ?「ボクの胸がいつの間にかこんなに成長してたよぉ!...ほら!ほら!」

 

「「「お~~~!!!」」」

自分の胸を掴むエルザにオヤジ達が見取れていると

 

ツバサ?「止めんかー!!!」

ツバサがキックを繰り出すが、

 

エルザ?「あんまり痛くないよ」

鎧を着ているエルザには効かなかった。

 

ツバサ?「何なんだこのネコ型体型は?...と言うかコレはネコそのものだ!私は換装した覚えなどないぞ!」

 

 

カナ「ったく...落ち着いて呑めやしない」

ロメオ「やっぱ魔法ってクールだな!」

カナ「こらこら...」

 

 

グレイ?「コレ何がどうなってんの?とにかくとっても寒いぃ~!それに、どうしてそこにあたしのソックリさんがいるの?」

 

サクラ?「あ?何の話だ?」

 

するとツバサが喋り出す。

ツバサ?「まだ気付かんのか!私たちの心と体が...入れ替わっている!!」

 

6人「ええええ~~~~!!!」

 

ロキ?「どういう事だ?ツバサ」

 

ツバサ?「私はエルザだ!!!」

 

エルザ?「ツバサはボクだよぉ~!ロキひどいよぉ~!」

 

ツバサ?「あ~うるさい!!」

 

タイガ?「...てことは」

 

ツバサ?「ナツとロキ...タイガとルーシィ...グレイとサクラ...そしてあろう事か、私とツバサが入れ替わったのだ!」

 

一同「えええええ~~~~~!!!」

 

エルザ?「なんで!あろう事かなの~!!」

 

ハッピー「ていうか!!オイラだけ仲間はずれ~!?」

 

何と8人それぞれの心と体が入れ替わってしまったのでした。

 

 

 

※ここからは色々ややこしくなりそうなので、

 身体(中身)「台詞」と表記します。

 

 

 

マカロフ「超古代リント文字の言語魔法『チェンジリング』が発動したのじゃ」

ギルドの入り口からマカロフが入ってきた。

 

ツバサ(エルザ)「マスター!!!」

ロキ(ナツ)「じっちゃん!!!」

 

帰ってきたマカロフに全員が駆け寄る。

 

マカロフ「あの依頼書が原因じゃ!ある呪文を読み上げると、その周囲にいた人々の人格が入れ替わってしまう...これぞ『チェンジリング』じゃ」

 

タイガ(ルーシィ)「チェンジリング!!?」

 

するとサクラ(グレイ)ロキ(ナツ)の肩を掴む。

サクラ(グレイ)「お前、ナツなんだよな?」

 

ロキ(ナツ)「ああ」

 

サクラ(グレイ)「テメー!!!何て事しやがった!!!」

 

ロキ(ナツ)「知るか!!!依頼書ちょっと読んでみただけだろーが!!!つーか目の前暗えんだよ!!!」

 

ルーシィ(タイガ)「グラサンかけてるからなぁ」

 

マカロフ「やめんかサクラ...いやグレイ...この呪文で入れ替わるのは人格だけではない...魔法も入れ替わるのじゃ」

 

7人「はぁーーー!?」

 

 

 

~街中~

 

自分が入れ替わっている事に気付いていないナツ(ロキ)はそのまま街を歩いていた。

 

ナツ(ロキ)「熱い...まるで腹の中にマグマがあるみたいだ...!」

そして彼は街の女の子に声をかける。

 

ナツ(ロキ)「やぁ!その内ディナーでも一緒にどうだい?」

 

「「きゃーーー!!!」」

声をかけられた女の子2人は悲鳴を上げて逃げ出した。それもそのはず

 

ナツ(ロキ)「?...!?ぎゃーーーなんじゃこりゃー!!!」

彼の口から炎がよだれの様にだだ漏れしていたからだ。

 

 

 

~ギルド内~

 

マカロフ「最後にもう一つ...『チェンジリング』は発動してから30分以内に呪文を解除しないと...未来永劫、元に戻ることはない。という言い伝えもある」

 

それを聞いた皆は驚きロキ(ナツ)は慌ててミラに尋ねる。

ロキ(ナツ)「あ...あれから何分経った?」

 

ミラ「16分...あと14分ね」

 

7人「!!?」

 

ロキ(ナツ)「じっちゃん!!元に戻す魔法は!?」

 

マカロフ「う~ん...なんせ古代魔法じゃからのう...そんな昔の事はワシはよ~う、知らん!!!」

 

7人「!!?」

 

マカロフ「S級クエスト破りのお仕置きを、楽しみにしてたんじゃがのう...コレではどうにもならんわい!まっ、せいぜい頑張ることじゃ」

 

 

 

サクラ(グレイ)「なんてこった!!!え~いこうなったら!!」

サクラ(グレイ)がいつもの癖で服を脱ごうとすると、一部の男子メンバーが皆「お~!!」と期待の目を向ける。

 

グレイ(サクラ)「嫌~~!!!ちょっとそれだけはやめて~~!!!」

グレイ(サクラ)が必死にそれを止めようとする。

 

それをみたエルザ(ツバサ)

エルザ(ツバサ)「そっか...中身はグレイだから、脱ぎ癖もそのままなんだね......あ!そっか!」

 

ツバサ(エルザ)「!!...ツバサ!何を!?」

 

エルザ(ツバサ)「面白そう~!やってみよ!!」

 

ツバサ(エルザ)「おい!!や...やめろ!!」

 

エルザ(ツバサ)「換装!!......にゃ~~!!」

換装して出てきたのは鎧...ではなく、ぶかぶかサイズのネコの着ぐるみパジャマだった。

 

男子共「おお~!!これはこれで」

 

ツバサ(エルザ)「やめろーー!!!」

ツバサ(エルザ)はパンチ(見た目はまさにネコパンチ)を放とうとするが、エルザ(ツバサ)がとっさに出した肘打ちを顔面に食らいK.O.(ノックアウト)した。

 

ツバサ(エルザ)「な...なんと言うことだ...S級魔導士としてのプライドがぁ...」

 

エルザ(ツバサ)「あれ?...おかしいな...いろんな鎧の部分部分を集めたてんこ盛りフォームにするつもりだったのに」

 

ロキ(ナツ)「分かった!!確かに技は入れ替わるけど、中途半端になっちまうんだ!!!」

 

ワカバ「おいロキ...じゃなくて中の奴」

 

ロキ(ナツ)「中の奴とか言うな!!何だよ!?」

 

ワカバ「お前の魔法はどうなってんだよ?」

エルフマン「そういやそうだな...どんな風になるんだ?見てーぞ」

 

ロキ(ナツ)「!?...分かんねー...何も感じねーし、何も起きねー。つか何かもやもやしてるだけだ!」

 

「「あ?」」

 

ロキ(ナツ)「何だ!このむずむずする感じはー!!」

 

 

そんな中ルーシィ(タイガ)は一人で拳法演舞をしていた。

ルーシィ(タイガ)「はぁぁ...フッ!ハッ!!ハァッ!!!」

 

タイガ(ルーシィ)「ちょっとタイガ!あたしの身体で何やってんのよ~!?」

 

ルーシィ(タイガ)「ん?...いやぁ俺、星霊魔法とかよく解らないから、せめて拳法ぐらいは使えるかなぁって......はぁぁ...竜爪撃!!」

いつものように魔道心獣拳の動作をするも何も出なかった。

 

ルーシィ(タイガ)「ある程度の型はできても、やっぱり元の身体じゃないとダメか...鍛え直すとするか」

 

タイガ(ルーシィ)「ちょっと!!それって戻らない前提の話じゃない!!ああ~~どうすんのよー!!」

タイガ(ルーシィ)が頭を抱えて上を向いた瞬間。

 

ピーーーン!!

 

なんと両目から光線が出て天井の一部を破壊した。

 

ルーシィ(タイガ)「おお!!スゲーなルーシィ!!俺もやったことのない新技だ!!!」

 

タイガ(ルーシィ)「好きで出したんじゃないわよ!!!」

 

カナ「タイガの魔法で初めてギルドを壊したねぇ」

ロメオ「オレも目からビーム出してぇ!!!」

カナ「男子ってホントそういうの好きだね...」

 

 

 

 

するとナツ(ロキ)が口から炎を垂らしながら慌てて戻ってきた。

 

ナツ(ロキ)「誰かぁー!何とかしてくれぇーー!!!」

 

マカオ「何だその炎?」

エルフマン「つーより、ヨダレだな」

 

ミラ「確かにすごく中途半端ね...」

 

ツバサ(エルザ)「おお!!なるほど...空を飛ぶとはこういう感じかぁ、などと感心してる場合ではない!もう時間が無いぞ!!」

 

グレイ(サクラ)「一体どうしたら...はぁ」

ため息をつくグレイ(サクラ)の口から小さな氷がぼろぼろと落ちる。

 

ミラ「!?...グレイ...じゃなくてサクラ、口から氷が」

 

グレイ(サクラ)「!?...キモい!!...もうヤダ~」

 

レビィ「皆...私に任せて!」

 

皆が声のした方を見ると、レビィ達チームシャドウギアがいた。

タイガ(ルーシィ)「レビィちゃん!!!」

 

ドロイ「オレ達チームシャドウギアが出てきたからには、必ず元に戻してやるぜ!!」

ジェット「ああ!!安心しな!!というわけで」

2人「頼むぜレビィ!!!」

 

ミラ「つまり、レビィ1人で何とかするってことね」

 

2人「あはははは...」

 

タイガ(ルーシィ)「ありがとう!レビィちゃん!!」

 

レビィ「ルーちゃんの為だもん、頑張る!!ルーちゃんの小説...絶対、読者第一号になりたいから」

 

ロキ(ナツ)「で...どうすんだ?」

 

レビィ「私、古代文字ちょっと詳しいんだ。だからまずはその依頼書の文字を調べてみる」

 

サクラ(グレイ)「時間がねえ!間に合うのか?」

 

ツバサ(エルザ)「とにかく...この場はレビィに任せよう!!!」

キリッと決めるツバサ(エルザ)の口には魚が生でくわえられていた。

 

ツバサ(エルザ)「って!...なぜ私が魚を...」

 

ハッピー「美味しいよ」

 

 

レビィは様々な文献を読みながら依頼書の文字を調べていた。

 

ナツ(ロキ)「あと10分位しかないぞ...」

プルー「ぷぷ、ぷっぷん(あと10分)」

 

グレイ(サクラ)「ていうか、レビィは文字を読み上げても平気なのか?」

 

レビィ「こういう古代の呪文は、そのまま読み上げなければ大丈夫なの...え~と」

 

ロキ(ナツ)「時間がねえ!あ~もやもやする~!もうずっとこのままだったらヤベーぞ!!」

 

エルザ(ツバサ)「ボクは気に入ってるよ。もう一回...換そ」

ツバサ(エルザ)「だから、やめんか!!」

 

 

 

ルーシィ(タイガ)「落ち着けよナツ...まぁコレでも飲めって。ほら、ロキも」

ルーシィ(タイガ)はナツとロキそれぞれに飲み物を渡した。2人がそれを口に入れた瞬間

 

ロキ(ナツ)「ぶーーー!!苦え」

ナツ(ロキ)「うーーん!美味しいねぇ」

ルーシィ(タイガ)が2人に渡したのはツバサのコーヒーだった。

 

ルーシィ(タイガ)「なるほど...味覚まで入れ替わったのか。とりあえず今後、ロキが本物か偽物かを確かめる方法が確定したな」

 

ロキ(ナツ)「変な実験してんじゃねー!!!」

 

 

 

そうこうしていると、レビィが読んでいた本を閉じ、改めて依頼書を見る。

 

タイガ(ルーシィ)「どう?レビィちゃん」

ロキ(ナツ)「何か解ったか?」

 

レビィ「......解んない」

 

ツバサ(エルザ)「そうか...私はこれから先、妙な羽の生えたネコとして生きていくのか...」

 

エルザ(ツバサ)「ボクは妙じゃないよぉ」

 

するとサクラ(グレイ)

サクラ(グレイ)「......え~~~い!!」

またも服を脱ごうと手にかける。

 

グレイ(サクラ)「だから、やめてよ~!!!」

 

 

ロキ(ナツ)「あ~~!もやもやするぅ~!!!」

ナツ(ロキ)「僕はもう二度とデート出来ないのか...」

彼はまたも口から炎を垂らした。

 

 

ロメオ「オレも入れ替わりてぇ~」

カナ「はいはい、アンタやっぱりマカオの息子ね...」

カナはそう言いながら、酒を樽で呑んでいた。

 

 

皆は次第に慌てだしていった。

レビィ「ちょ!皆落ち着いて...もっともっと考えるから!」

 

ロキ(ナツ)「マカオ!!時間は!?」

 

マカオ「あと8分...そろそろ腹括った方が良いなぁ」

プルー「ぷぷ、ぷっぷん(あと8分)」

 

タイガ(ルーシィ)「そんなぁ...」

 

 

「「フレー!フレー!レ・ビ・ィ!!!」」

 

ワカバ「アイツらただの応援要員かよ...」

ジェットとドロイは応援団風の格好をして解読を続けるレビィを応援しだした。その様子をワカバが呆れたように見ている中、少し離れたところにいた入れ替わりメンバーは

 

 

ルーシィ(タイガ)「もし、ずっとこのままだったらどうする?」

 

ロキ(ナツ)「あ?どうって何だよ?」

 

ルーシィ(タイガ)「この先この状態のまま仕事に行くつもりか?」

 

ロキ(ナツ)「そりゃあ、元に戻らなかったらそうするしかねえだろ?」

 

エルザ(ツバサ)「ボクはそれでも良いと思うよ!だって黙ってたら見た目じゃ分からないからね」

 

ツバサ(エルザ)「おい!!!」

 

タイガ(ルーシィ)「そういう問題じゃないでしょ!!!あたしはそんなの絶対イヤ...」

「「「はぁ...」」」

タイガ(ルーシィ)ナツ(ロキ)グレイ(サクラ)が同時にため息をつくと、それぞれ口から光や、炎や氷がボロボロと垂れだした。

 

ロキ(ナツ)「グレイ...じゃなかったサクラ!それマジでキモいぞ...」

 

ルーシィ(タイガ)「オレに至っちゃ...もはや映像じゃ出せない物っぽく見えるな...」

 

グレイ(サクラ)タイガ(ルーシィ)「「あたしだって!好きでこんなの口から出してるわけじゃ無いわよ!!!」」

 

タイガ(ルーシィ)「あ!!!」

すると彼女は何かに気付いた。

 

ツバサ(エルザ)「どうした?タイガ...じゃなくてルーシィ」

 

タイガ(ルーシィ)「これ大変よ!だって今のあたし達、皆技が中途半端になっちゃってるでしょ?そんなんで仕事に行ったって、上手くいきっこないもん!!!」

 

ロキ(ナツ)「てことは...」

サクラ(グレイ)「今の...」

ツバサ(エルザ)「私たちは...」

8人「妖精の尻尾(フェアリーテイル)最弱のチーム!!?」

 

 

~イメージ~

 

ロキ(ナツ)「行くぜ!!ハッピー!!!」

ハッピー「あい!!!」

 

グレイ(サクラ)「ア...アイスメイク...」

(口から氷をこぼしながら)

サクラ(グレイ)囁け(ささや)村正(むらまさ)』!...あれ?打ち伏せろ『牙鎧士(ベルーガ)』!」

 

ルーシィ(タイガ)「ひ...開け!どっかの扉!!!」

タイガ(ルーシィ)「何チャラ光竜脚!!!」

 

ツバサ(エルザ)「おお!!空を飛ぶのも楽しいものだな!!!」

 

~イメージ終了~

 

かっこわる~

 

ロキ(ナツ)「ヤバい!!確かにそう言われりゃ、かなりヤバい!!!」

 

ツバサ(エルザ)「なぜそんな単純な事に今の今まで気付かなかったのだ~!!?やはりネコになってしまったせいか...」

 

エルザ(ツバサ)「ヒドいよ~!入れ替わってからのエルザは、いちいちトゲがあるよ~」

するとエルザ(ツバサ)は急に跳び上がり

 

エルザ(ツバサ)「ええ~~ん!!」

ツバサ(エルザ)「ぐはぁっ!!?」

ツバサ(エルザ)の上に落ち、押しつぶした。

 

マカオ「今、何しようとしたんだエルザ...じゃなくてツバサ?」

 

エルザ(ツバサ)「ヒドいこと言われたから...ボク、こんなトコ出てってやる~って飛んでいこうとしたんだ...そしたら羽がなくて転んじゃったんだ...」

 

ツバサ(エルザ)「わ...私が悪かった...頼むからどいてく...ガクッ...」

 

 

レビィ「!!?...解った!!?」

 

ロキ(ナツ)「よっしゃ!!魔法が解けるんだな?」

 

ルーシィ(タイガ)「急いでくれ!!レビィ!!!」

 

レビィ「この古代文字はね...文字自体は確かに『超古代リント文字』だけど、呪文の言語は『超古代グロンギ語』だったの!!」

 

タイガ(ルーシィ)「へぇー!!レビィちゃん凄い!!!」

 

サクラ(グレイ)「.........で、魔法の解除は?」

 

レビィ「......はっ!!それはまだ...」

 

6人「えええ~~~!!?」

 

ロキ(ナツ)「ちょっと待て!!!それじゃ何の解決にもならねえじゃねえか!!!」

 

レビィ「だ...だって、グロンギ語は現代の言語学者達も頭を悩ませる難しいものなの~」

 

タイガ(ルーシィ)「レビィちゃん!きっと何か方法があるはずよ!!裏の意味とか、そういうヤツ!!そっちを重点的に調べてみて!!!」

 

レビィ「うん!!頑張る!!!」

 

 

 

レビィが再び解読を始めると。

「「フレー!フレー!レ・ビ・ィ!!!」」

2人は再度応援を開始した。

 

ワカバ「あの応援チーム、かえってウザくねえか?」

 

エルフマン「いや!気合いが入って良いと思うぜ!!!オレも参加してーぐらいだ!!!」

 

ワカバ「はぁ?」

 

レビィ「違う...これじゃ余計意味が分かんない...ていうか言葉になってない...」

 

 

 

マカオ「あと3分」

プルー「ぷぷ、ぷんぷん(あと3分)」

 

タイガ(ルーシィ)「いや~~~!!!」

 

ツバサ(エルザ)「魚なのか?これから毎日...朝、昼、夜...魚なのか...?」

 

するとツバサ(エルザ)は泣きながら羽を出して飛び上がり

ツバサ(エルザ)「苦くないコーヒーを作る研究に明け暮れるのか~」

 

グレイ(サクラ)「落ち着いてツバサ...じゃなくてエルザ~!!!」

 

そこへ

エルザ(ツバサ)「エルザさっきはごめんね...ボクが悪かったよ」

 

ツバサ(エルザ)「ツバサ...お前!!」

 

エルザ(ツバサ)「ケンカなんかしてる場合じゃないもんねぇ、仲直りしよ」

 

ツバサ(エルザ)「そうだな!私も悪かった」

 

エルザ(ツバサ)「じゃあ、仲直りの印に一緒に飲も!!」

そう言って二つのカップを差し出した。

 

ツバサ(エルザ)「コーヒー...って!うわ~~ん!!!」

またも泣き出して飛んでいった。

 

タイガ(ルーシィ)「空気を読みなさいよ!!!」

 

 

 

ロキ(ナツ)「レビィ!!まだか!!?」

 

マカオ「こりゃあマジでやべぇ!!1分切った!!!」

プルー「ぷぷ、ぷっぷん(あと1分)」

 

ロキ(ナツ)がマカオの胸ぐらを掴んで睨みつける。

ロキ(ナツ)「テメェ!...何かさっきから楽しんでないか?ああ!?」

 

マカオ「そ...そんなこと無いって...」

 

ロキ(ナツ)「もし楽しんでたら、ツバサのコーヒーを樽で飲ませてやる!!」

 

マカオ「それはマジで勘弁してくれ...」

 

 

レビィ「もうちょっと...なんとなく解りそうな気はしてきてるんだけど...」

 

気付けば応援チームにいつの間にかエルフマンも加わっていた。

 

エルフマン「頑張れ頑張れ!レ・ビ・ィ!!くぅ~燃える~~!!!」

 

ワカバ「あいつ似合いすぎだ...」

 

ルーシィ(タイガ)「まぁ、元々学ランだからな」

 

 

 

そこへマカロフがやって来た。

マカロフ「おや!まだやっとるのか?」

 

サクラ(グレイ)「じーさん!何か憶えてねえのか?このままじゃオレたちは」

 

マカロフ「は!!」

 

ツバサ(エルザ)「マスター!!?」

 

マカロフ「そう言われてもなぁ...」

その言葉に全員がずっこけた。

 

 

サクラ(グレイ)「ああ~!もう間に合わねえ!!!」

サクラ(グレイ)がまた服に手をかけると

 

グレイ(サクラ)「だからそれだけはやめてって言ってるでしょ~!!!」

サクラ(グレイ)「ぐぁ...ギ...ギブ...」

グレイ(サクラ)にコブラツイストをかけられた。

 

 

 

マカオ「どれだけ正確か分からねぇが...たぶん...あと40秒!!!」

 

ロキ(ナツ)「たぶんって何だ!たぶんって!!」

 

 

 

マカロフ「ああ~!!一つ思い出したぞ!!!」

 

ツバサ(エルザ)「何ですか!?」

 

マカロフ「この魔法を解くときは、たしか一組ずつしか解けないんじゃ。いっぺんに全員を戻すのは無理だったはずじゃ」

 

ロキ(ナツ)「なにーー!!?」

 

マカオ「あと30秒...ぐらい」

 

サクラ(グレイ)「どのペアが最初だ!?」

 

ロキ(ナツ)「とーぜんオレとロキだ!!なぁロキ!!!」

ナツ(ロキ)「そうだ!!」

 

グレイ(サクラ)「そうはいかないわ!!!」

 

タイガ(ルーシィ)「最初はあたし達よ!!!」

 

ツバサ(エルザ)「待て!!!私がずっとこのままだと妖精の尻尾(フェアリーテイル)はどうなる!!?最初は私とツバサだ!!!」

エルザ(ツバサ)「ボクはどっちでもいいよぉ」

 

「オレだ!!!」「いいやオレ達だ!!!」「あたしよ!!!」「私が先だ!!!」

 

ワカバ「醜い...」

ミラ「人間追い詰められると怖いわね」

 

 

そうこうしている内に時間は迫ってきていた。

マカオ「15秒切ったよ~」

 

 

レビィ「あ~!!解った!!!」

 

マカオ「12...11...」

 

タイガ(ルーシィ)「レビィちゃん!!」

 

レビィ「こういう事なの!!!つまり説明するとね...」

 

マカオ「9...8...」

ロキ(ナツ)「おりゃ!!!」

マカオ「ぐあ!!」

しびれを切らしたロキ(ナツ)に殴られ、マカオは気絶した。

 

ロキ(ナツ)「レビィ!!説明は後だ、早く!!!」

 

レビィ「分かった!いくわよ...『スパバセギ・ザサバドソボボ・サジンバ』!!!」

レビィが呪文を唱えると依頼書から光が放たれた。

 

 

 

光が収まると

ルーシィ「あ!!元に戻った!!!」

 

グレイ「オレもだ!!...やれやれ...!?」

グレイの口からまた氷がぼろぼろとこぼれた。

 

サクラ「元に戻っても出るのね...」

 

タイガ「......はぁっ!!!」

タイガが両手の人差し指と中指を伸ばし、額に八の字に構えると。

 

ピィーー

 

額から細い光線が発射された.。

 

タイガ「おお!!これも良いなぁ!!!」

 

どうやらルーシィ、グレイ、サクラ、タイガの4人は無事元に戻ったようだ。

 

 

ルーシィ「レビィちゃん!!ありがとう!!!」

ルーシィはレビィの手を握りお礼を言う。

 

レビィ「やったー!!!」

 

サクラ「どうやったの?教えて?」

 

レビィ「言葉そのものには意味は無かったの...逆さ読みをやってみたんだ!古代は文字が少なかったから、いろんな意味を伝えたいときに反対から読むと別の効力を発揮するようにしてたの。だから呪文を逆さから読んでみたら魔法が解けたの!」

 

ルーシィ「そっか...ホントありがとね!!」

 

グレイ「助かったぜ、レビィ!!」

 

レビィ「ルーちゃんの為だもん!!」

 

 

だが

 

 

ナツ、ロキ「「解けてねえ(ない)!!?」」

 

ルーシィ、レビィ「「ええ~~!!?」」

 

ツバサ(エルザ)「私もだ!!ネコのままだぞ!!?」

エルザ(ツバサ)「ボクはどっちでも良いけどねぇ」

 

ルーシィ、レビィ「「えええ~~~!!?」」

 

 

ワカバ?「僅かの差だな...残り2人は制限時間に間に合わなかったって事だ」

 

 

ロキ(ナツ)「そんなぁ~!どどど、どうすりゃあ良いんだよ~!!?レビィもう一回やってくれ!!」

 

レビィ「あれ?...何か微妙に間違っちゃった...かも」

 

『ええ~~~!!?』

 

ロキ(ナツ)「じゃあ、オレ達ずっとこのままかよ!!?」

ナツ(ロキ)「そんなぁ...ずっと炎だだ漏れなんて嫌だ!!」

 

ツバサ(エルザ)「悪夢だ!!悪夢以外のなにものでもな~~い!!!」

エルザ(ツバサ)「ボクはどっちでも良いけどねぇ~~」

 

元に戻れなかった二組(ツバサ以外)が落ち込んでいると

 

ミラ?「まぁまぁ...他にも何か方法があるじゃろう...お?」

ミラが杖を持ち、カウンターテーブルの上にあぐらをかいて座っていた。

 

マカロフ?「なんだか...私背が縮んでない?」

 

ルーシィ「え!!?まさかミラさん!!?」

グレイ「じ...じーさんとミラが入れ替わってんぞ!!!」

 

なんと今度はマカロフとミラも入れ替わっていたのだ。

 

するとミラ(マカロフ)はグラビアのようなポーズを決め

ミラ(マカロフ)「なんというこのナイスバディ...はははは!!」

マカロフ(ミラ)「いや~~~!!それだけは、嫌!」

 

ツバサ(エルザ)「!?...もしや...」

嫌な予感がして周りを見ると

 

 

 

腕を組み仁王立ちをしているカナと、樽で酒をグビグビ呑んでるエルフマンがいた

カナ(エルフマン)「漢は諦めが肝心だぞナツ...ああ!?この異常に酒臭え身体はなんでぇ!?...げぇ!!!」

 

エルフマン(カナ)「!?...何よコレ!?何であたしがエルフマン?...ううぅなんか急激に酔いが冷めてきた...ガクッ!」

 

 

ロメオ(リーダス)「うぃ?...何か目線が低いような?...このキャンパスこんな大きかったっけ?」

 

リーダス(ロメオ)「おお!!スッゲー!!オレも入れ替わった~!!!」

 

 

ハッピー(プルー)「ぷっぷ~、ぷぷ~~ん」

 

プルー(ハッピー)「ぷぷー!!ぷっぷ、ぷぷーん(ナツー!!オイラ、プルーになっちゃったよー!どーしよー)

 

 

ジェット(ドロイ)「おい、ジェット...え!?」

ドロイ(ジェット)「何だドロイ...え!?」

マカオ(ワカバ)「なぁワカバ...え!?」

ワカバ(マカオ)「どしたマカオ...え!?」

 

4人「「「「オレ達入れ替わってる~!!?」」」」

 

 

ミラ(マカロフ)「オマエ達は入れ替わってもさして問題無いじゃろ...それにしても」

 

ミラ(マカロフ)は今度は寝転んでポーズをとり

ミラ(マカロフ)「これはまた夢のようなナイスバディ」

 

マカロフ(ミラ)「嫌~!!レビィ何とかして!!!」

 

ギルド内は様々な人が入れ替わり、まさに混沌と化していた。

 

レビィ「もう...私の手には負えないです...」

 

エルザ(ツバサ)「わ~~い!皆入れ替わったよ!!おもしろ~い!!!」

 

ロキ(ナツ)「喜んでる場合じゃねーーー!!!」

 

 

 

 

 

ちなみに次の話からはちゃんと全員元に戻ったそうな...これぞ漫画やアニメでのあるあるネタの一つ『来週にはいつの間にか元通り』である。




というわけで、今回かなり長くなりましたが、アニオリ回の「チェンジリング」いかがでしたか?

ちなみに今回登場した超古代グロンギ語、家にたまたま仮面ライダーの本があり、それに日本語対応表があったので、呪文として使いました。

『バンジサ・ボボソドバサザ・ギセバパス』

この日本語訳が分かった方は感想欄にどうぞ。

正解しても別に賞品とかはありませんので、ご了承ください。

来週頃にこのあとがきに答えを追記します。


2023/12/25追記
呪文の現代語訳の答えです。
『バンジサ・ボボソドバサザ・ギセバパス』

『なんじら、こころとからだ、いれかわる』

『汝ら、心と体、入れ替わる』
でした。

解ったかな?
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