光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

4 / 106
皆様お待たせしました。

あらすじと一話のキャラ紹介にAIのイラストアプリで描いた画像を追加しました。


光竜と猿と牛(捜索編)

「はい!!これであなたも妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員よ」

 

「わぁ!」

 

ルーシィは右手の甲にギルドマークを入れてもらいナツの元へ行く。

 

「ナツー!!!見てー!!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)のマーク入れてもらっちゃったぁ」

 

「あっそう…よかったなルイージ」

 

「ルーシィよ!!!」

 

 

そこへツバサがコーヒーカップを持ってやって来る。

「ねぇルーシィ!コーヒー飲む?豆からボクが淹れたんだぁ!」

 

「へぇ〜!すごいのねぇ。じゃあ貰おうかしら」

 

そう言ってルーシィはツバサからカップを貰い、コーヒーを口にする。

 

「あっ!!ルーシィ待ってそれは!!」

ハッピーが止めるもすでに遅く。

 

「ブーーーーー!!!!」

ルーシィはコーヒーを思いっきり噴き出した。

 

「ハハハハハハ!!!」「またやっちまったか!!!!」「新入りがツバサの洗礼を受けたぞ!!!」

周りからはその光景を笑う声があふれてた。

 

「ツバサのコーヒーはすっごく苦いんだ。初めてだとそうやって噴き出すほど」

 

「もっと早く止めてよ〜…」

 

「はぁ〜…また失敗か〜…」

 

「まぁそう落ち込むなよ。これからもっと美味くなるってことだろ。それに最初から苦いと分かってれば飲めなくはないんだから」

相棒の猫を励まし、タイガも別のカップでそのコーヒーを飲んだ。苦い顔をしながら。

 

「それ、フォローになってるの?」

ルーシィが静かにツッコんだ後

 

「…そうだよね!ボクもっと頑張るよ!」

 

「立ち直り早っ!」

ツバサはすぐに元気を取り戻した。

 

 

そして食事を終えたナツが立ち上がり

「ナツどこ行くんだ?」

 

「仕事だよ金ねーし」

 

「報酬がいいやつにしようね」

 

「お!コレなんかどうかな。盗賊退治で16万J(ジュエル)だ!!」

ナツとハッピーが仕事を選んだその時。

 

 

「父ちゃんまだ帰ってこないの?」

ギルドマスターであるマカロフに少年が尋ねる。

 

「くどいぞロメオ、貴様も魔導士の息子なら親父を信じておとなしく家で待っておれ!」

 

「だって…三日で戻るって言ったのに…もう一週間も帰ってこないんだよ…」

 

「マカオの奴は確かハコベ山の仕事じゃったな」

 

「そんなに遠くないじゃないか!!!探しに行ってくれよ!!!心配なんだ!!!」

 

「冗談じゃない!!!貴様の親父は魔導士じゃろ!!!自分のケツもふけねぇ魔導士なんぞこのギルドにはおらんのじゃあ!!!帰ってミルクでも飲んでおれい!!!」

 

マカロフにそう言われ少年ロメオは

「バカー!!!」

 

「おふ」

 

「ちっくしょー!!!」

マカロフを殴り、走りながらギルドを去って行った。

 

 

「厳しいのね」

 

「ああは言っても、本当はマスターも心配してるのよ」

 

 

ズシッ!!

 

ナツは行こうと思ってた仕事の依頼書を依頼板(リクエストボード)にめり込ませた。

 

「オイ!!ナツ!!壊すなよ」

メンバーの言葉を無視しナツはギルドを出て行った。

 

「マスター…ナツの奴ちょっとヤベェんじゃねぇの?」

「アイツ…マカオを助けに行く気だぜ」

「これだからガキはよぉ…」

「んな事したってマカオの自尊心がキズつくだけなのに」

他のギルドメンバーがナツの行動を心配する中マカロフは

 

「進むべき道は誰が決める事でもねえ。放っておけぃ」

 

皆がナツの行動にのみ注目し、いつの間にかタイガとツバサもいなくなっていた事に誰も気付いていなかった。

 

「ど…どうしちゃったの?アイツ…急に…」

 

「ナツもロメオくんと同じだからね」

 

「え?」

 

「自分とだぶっちゃったのかな」

ミラはルーシィにナツの事を語る。

 

「ナツのお父さんも出て行ったきりまだ帰ってこないのよ。お父さん…って言っても育ての親なんだけどね。しかもドラゴン」

 

ガタン!!

 

それを聞いたルーシィは座っていた椅子からずっこけた。

「ドラゴン!!?ナツってドラゴンに育てられたの!!?そんなの信じられる訳…」

 

「小さい頃そのドラゴンに森で拾われて言葉や文化や…魔法なんかを教えてもらったんだって。でもある日ナツの前からそのドラゴンは姿を消した」

 

「そっか…それがイグニール…」

 

「ナツはね…いつかイグニールと会える日を楽しみにしてるの。そーゆートコがかわいいのよねぇ」

 

「あはは…」

 

「私たちは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士たちは…みんな…みんな何かを抱えてる…キズや…痛みや…苦しみや…私も…」

 

「え?」

 

「ううん何でもない」

 

「……」

 

 

ナツは泣きながら家に帰るロメオの頭をぽんと一撫でした。まるで「オレに任せとけ!」と言わんばかりに。その後をハッピーそしてタイガとツバサもついて行く。

 

 

 

〜ハコベ山へ向かう馬車の中〜

 

「でね!!あたし今度ミラさんの家に遊びに行く事になったの〜」

 

「下着とか盗んじゃダメだよ」

 

「盗むかー!」

 

「じゃあ…もしかして命を…」

 

()るかー!てか発想が怖いわ!」

ハッピーとツバサの発言にルーシィがツッコむ。

ちなみにツバサは若干天然である。

 

馬車の中でナツとタイガは乗り物酔いでダウンしていた。

 

「「「「てか何でルーシィがいるんだ?」」」」

 

「何よ何か文句あるの?」

 

「そりゃあもういろいろと…」

 

「だってせっかくだから何か妖精の尻尾(フェアリーテイル)の役に立つ事したいなぁ〜なんて」

 

(株を上げたいんだ!!絶対そうだ!!)

 

「それにしてもナツは知ってたけど、タイガも乗り物ダメなのね」

 

「う…俺はいつもは対策があるんだけど…今日は…急だから忘れちまって…うぇ…」

 

「なんか…いろいろかわいそう…」

 

「は?」「え?」

 

 

「マカオさん探すの終わったら住む所見つけないとなぁ」

 

「オイラとナツん家住んでもいいよ」

 

「本気で言ってたらヒゲ抜くわよ猫ちゃん」

 

「じゃあボクとタイガの家は?」

 

「いや…ツバサはともかくタイガは男の子でしょ?」

 

すると突然馬車はガタン!と後を立てて停車した。

「「止まった!!!」」

ナツとタイガはとたんに元気になる。

 

「着いたの?」

 

「すんません……これ以上は馬車じゃ進めませんわ」

馬車が止まったのは、猛吹雪が吹き荒れるヤマの中だった。

 

「!!!何コレ!!?いくら山の方とはいえ今は夏期でしょ!!?こんな吹雪おかしいわ!!!」

 

 

一行は山の中を進む。

「さ…寒い!!!」

 

「そんな薄着してっからだよ」

 

「あんたも似たようなモンじゃないっ!!!」

ルーシィの指摘通り、ナツは上半身裸の上に袖なしの上着一枚ととても雪山に来る格好ではなかったが、炎の魔導士ゆえか平気そうだった。

 

「その毛布貸して…」

 

「ぬお」

ルーシィはナツの荷物から毛布を奪い

 

「開け…時計座の扉…ホロロギウム」

古時計のような星霊・ホロロギウムを召喚した。

彼女は特殊な鍵を使い契約した星霊を召喚できる星霊魔導士なのだ。

 

「おお!!」

 

「時計だぁ!!」

 

「これって星霊魔法か!」

 

「すごい!初めて見た!」

初めて見たタイガとツバサはルーシィの星霊魔法にテンションが上がったが、肝心のルーシィの姿が見当たらない。

 

「『あたしここにいる』と申しております」

 

「何しに来たんだよ」

ルーシィはホロロギウムの中に入り寒さに震えていた。

ちなみに中のルーシィを声はホロロギウムが伝言する。

 

「『何しに来たと言えばマカオさんはこんな場所に何の仕事をしに来たのよ!?』と申しております」

 

「知らねえでついてきたのか?凶悪モンスター"バルカン"の討伐だ」

 

「『!!!!!…あたし帰りたい』と申しております」

 

「はいどうぞと申しております」

 

「あい」

 

「あの話し方ちょっと面倒だな…」

 

「そうだね…」

 

 

一行は二手に分かれてマカオの捜索を開始する。

 

「マカオー!!!いるかー!!!バルカンにやられちまったのかー!!!」

 

「マカオー!!!」

ナツとハッピーは大声で叫びマカオを探す。

 

一方、別の場所では、

「タイガどう?」

 

「ダメだ。よほど弱ってるのか、マカオの魔力が感じられない」

 

タイガは目を閉じ意識を集中して魔力を感知するも、マカオを見つけられずにいた。

 

 

 

ドゴォォン!!

 

「バルカンだー!!!」

ナツ達の所に白い猿のようなモンスター、バルカンが現れた…が、

 

「人間の女だ。うほほー」

バルカンはそう言ってルーシィの入ったホロロギウムをどこかに連れ去ってしまった。

 

「しゃべれんのか」

 

「『てか助けなさいよぉおおお』と申しております」

 

 

 

それを離れた場所からタイガ達も見ていたが、

「タイガ!僕たちも追いかけよう!…どうしたの?」

 

「あのバルカン…わずかだがマカオの魔力を感じる」




てな訳で今回はここまでです。

戦闘は次回となりますので、お楽しみに。

ちなみにツバサのコーヒーの味については、小説なのでわかりにくいと思いますが、イメージとしてはタイガも言っている通り、「最初から苦いと分かっていれば飲めなくはないぐらいの苦さ」です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。