光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

40 / 106
皆様遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。


大電のボルトス

妖精の尻尾(フェアリーテイル)幽鬼の支配者(ファントムロード)の戦いは続いていた。エルフマンとグレイがエレメント4のソルとジュビア倒したことで、ファントムMkⅡの魔方陣を描く動きが遅くなっていた。エレメント4の魔導士四人がこの巨人の動力だったのだ。

 

 

禁忌魔法煉獄砕破(アビスブレイク)発動まであと3分、残るエレメント4はあと一人。

 

 

「10分なんてとっくに過ぎてるのにまだ魔法は発動してない」

「もう心臓に悪すぎるぜぇ!!!いつ終わるんだよ」

「ねえ...あの巨人の動き...遅くなってない?」

 

「中にいるナツ達が必死に食い止めてるんだよきっと。祈るしかないね...」

 

 

やがて巨人の描いていた魔方陣が完成し、光を放ちだした。

 

「魔方陣が光り出した!!?」

「まさか完成したのか!!?」

 

「ここまでなのか...」

仲間達が諦めかけたその時

 

「ハァッ!!」

一人の魔導士が高く跳び上がった。

 

「タイガ!!!」

魔力が溜まりきったタイガである。

 

タイガは両腕を前で交差し、体中に光の魔力を集め滅竜奥義の準備に入る。

 

 

 

一方ファントムのギルド内では

 

「天輪・繚乱の剣(ブルーメンブラット)!!!」

 

「がふぉっ」

ジュピターを受け止めたダメージが残りながらも、エルザがアリアを倒していた。

 

「「......!!!」」

そのあまりの強さにナツとハッピーは呆然としていた。

 

「マスターが貴様ごときにやられるハズがない...今すぐ己の武勇伝から抹消しておけ」

 

 

 

魔方陣の光が強まり、煉獄砕破(アビスブレイク)の発動が迫る。

 

「全員ふせろぉぉっ!!!」

「ふせてなんとかなる魔法じゃねえだろぉ!!!」

「ひいいいっ!!!」

 

タイガの体から光の魔力が溢れ出す

「滅竜奥義!!!銀河来...!!?」

奥義の発動直前、タイガは何かに気付き発動を中止した。

 

バガァ

ドカ

ドッ

 

ズズズゥン

 

大きな音を立ててファントムMkⅡは崩れ落ちた。

 

 

 

その様子を見て妖精の尻尾(フェアリーテイル)は歓喜の声を上げた。

そしてタイガも地面に着地した。

 

「やったんだね...みんな...」

 

「ああ...さすがだぜアイツら」

カナとタイガは中にいる仲間達を賞賛した。

 

そこへ

「タイガーー!!!」

 

目を覚ましたツバサが飛んできた。

 

「ツバサ!!起きたか!!!」

 

「うん!!もう全快!!!」

 

「そうか」

するとタイガはある方向を見て

 

「ツバサ...ポーリュシカさんの家は分かるな?」

 

「?...うん...」

 

「すぐに行ってくれ」

 

「分かった!!」

タイガの目を見てツバサは森の中にある妖精の尻尾(フェアリーテイル)の顧問薬剤師ポーリュシカの家に飛んでいった。

 

そしてタイガは皆の前に立った。

「光竜の咆哮!!!」

 

幽兵(シェイド)の群れに向けて光の咆哮(ブレス)を放ち、幽兵(シェイド)を半分に減らした。

 

「皆!ここは任せる!!」

そう言ってタイガは残りの幽兵(シェイド)を仲間達に任せ、ファントムのギルドに向かって走って行った。

 

 

 

タイガが建物の中に入ったその時

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の皆さん...我々はルーシィを捕獲しました』

ジョゼの放送が内外に流れた。

 

「!?」

 

『一つ目の目的は達成されたのです』

 

『きゃああああ』

次に流れたのはルーシィの悲鳴だった。

 

「え!?」「ルーシィの声...!?」「オ...オイ!!!ルーシィに何をしたぁ!!!」

 

 

『聞こえたでしょ?』

その放送を聞きタイガやナツ達は顔に怒りをにじませる。

 

『我々に残された目的はあと一つ』

すると幽兵(シェイド)達の姿が変わり、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士達に襲いかかる。

 

「ぐぁ」「コ...コイツ等!!!」「急に戦闘力が上がった!!!」「うあっ!!!」

 

『貴様等の皆殺しだ...クソガキども』

 

 

 

今の放送を聞き、タイガは拳を握り締めた。外の幽兵(シェイド)達の戦闘力が上がったことを感じ取っていたが、別の強い魔力を近くに感じ取りそちらへ向かった。

 

 

 

~ジュピター発射装置のあった部屋~

 

先程の放送を聞き、サクラはまだ傷む足でなんとか立ち上がった。

 

「ルーシィ!!......行かなきゃ...」

するとそこへ

 

「なんだよなんだよ...兎兎丸をやったのがどんな奴かと思って来てみれば...こんな小娘にやられたってのか?」

 

「!?」

 

「こりゃ、あいつのエレメント4の座はオレの物だなぁ」

 

部屋にやって来たのは金髪の大柄な男だった。サクラはその男に刀を向ける。

 

「あなたは誰!?」

 

「おっと...自己紹介がまだだったなぁ...オレは『大電のボルトス』。妖精の尻尾(お前ら)で言うところのS級魔導士だ」

 

 

サクラは感じる魔力からこの男がただ者でないことを悟る。

(分かる...さっきの火の奴程じゃないけど、この人...強い!)

 

「驚いたぜ...依頼から帰ってきたら、ギルドはどっか移動してるわ妖精の尻尾(フェアリーテイル)と揉めてるわ」

ボルトスはサクラとは別の方に歩きながら語り出す。

 

「オレとしちゃあ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)との抗争なんざどうでも良いが...エレメント4も全滅、ギルドもここまで壊されちゃあ......さすがに黙ってられねえわなあ!!!」

そう言うとボルトスは右手から雷をサクラに放った。

 

「!!?」

 

そして周囲に煙が上がった。

 

「ふっ...まさかそれじゃあ死なねえだろ?」

 

煙が晴れるとサクラの前には大きな氷の壁があった。

 

霜天(そうてん)()せ...氷輪丸(ひょうりんまる)!!!」

その氷の壁はサクラが発動させた斬魄刀、氷輪丸の能力で出したものだった。

 

「氷の魔法...そうかお前が妖精の尻尾(フェアリーテイル)の造形魔導士か」

 

「それはあたしじゃないし、あんな脱ぎ魔と一緒にしないで...」

 

サクラが刀を突き出すと、氷の龍がボルトスに向かっていくが

 

「フン!!」

雷を放ち龍を砕いた。

 

雷は勢いが劣らずサクラに向かっていく。

 

「!?」

サクラは再び氷の壁を出すが、今度は一撃で破壊されサクラは吹き飛ばされ壁に激突した。

 

「そらそらぁ!!!」

そしてさらに数発の雷を放った。

 

 

「う...」

 

「どうしたどうしたぁ?...そんなもんかぁ妖精の尻尾(フェアリーテイル)

倒れているサクラに対し、再び手に雷の魔力を溜めながらボルトスは笑う。

 

(...ルーシィ)

サクラの頭には友達の顔が浮かんでいた。

 

(...絶対...助ける!...)

そして刀を床に刺しそれを支えにまだ痛む体を起こした。

 

「ほぅ...オレの雷を何発も食らってまだ立つか」

 

「生憎、もっと強い雷を知ってるのよ」

そういうサクラの頭には妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強候補の雷使いの姿が浮かんだ。

 

「そうかよ...!!?」

ボルトスが気付いたときには彼の両足が凍り付きその場から動けずにいた。サクラが床に突き刺した氷輪丸から放たれた冷気が床を伝って両足を凍らせたのだ。

 

「このーー!!!」

ボルトスは全身が凍りきる前に最大級の雷を放った。

 

 

雷が当たる直前、サクラはタイガの服に魔力を流し大きなマントのようにして雷を受け止めた。

 

「ぐぅ...はぁ!!!」

 

サクラは受け止めた雷をそらせた。

 

「何!!?」

 

「はぁぁぁーーー!!!」

動揺するボルトスに向かってサクラは飛び出し。

 

「はぁ!!!」

 

ゴーーーン!!!

 

「ぐあ!!」

渾身の頭突きをボルトスに食らわせた。そして力尽きたサクラは、両膝をつく。

 

すると

 

「なかなかの一撃だが...足りなかったなぁ...」

サクラの渾身の一撃はボルトスを倒すには威力がわずかに足りなかった。ボルトスは右手刀に雷を纏い、振り上げる。

 

「!!?」

サクラは思わず目をつむったが、その手刀が振り下ろされることは無かった。

サクラが目を開けると、そこには

 

「ぐぉっ...」

タイガが光を纏った拳でボルトスの腹を殴っていた。

 

「...飛べ!」

タイガが拳の魔力を高めると、ボルトスは吹き飛ばされ壁をぶち破り、建物の外まで飛んでいった。

 

 

「タイガ...」

タイガが来たことに安心したのかサクラはふらっと倒れそうになるが、タイガに支えられた。

 

「よくやったな、サクラ」

そう言ってタイガは黄色い光でサクラを回復させる。右足に負っていた傷がふさがり、サクラは立ち上がった。

 

「ありがとう...そういえば外はどうなったの?」

 

「さっきの放送の後、幽兵(シェイド)達の戦闘力が上がったようだ」

 

「そんな!!じゃあ外にいる皆は」

 

「大丈夫だ、アイツらはそう簡単にやられない...それより行くぞ」

 

「え?」

 

「終わらせるぞ...この戦い」

そしてタイガとサクラは走り出した。




というわけで新年最初の投稿はオリジナルの戦闘回でした。ちなみに私は「竜」と「龍」の書き分けについて、イグニールのようなのを「竜」、ドラゴンボールの神龍(シェンロン)のようなのを「龍」と書き分けます。

誰が主役のオリジナル回が見たい?

  • サクラ
  • ツバサ
  • ナツ
  • ルーシィ
  • ハッピー
  • グレイ
  • エルザ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。