光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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お待たせしました。

今回、初の戦闘シーンです。書いてて思ったんですが、戦闘シーンって難しいですね。

と言う訳で、最新話どうぞ。


光竜と猿と牛(戦闘編)

~ハコベ山 山頂付近の洞窟内~

 

「『なんでこんな事に...なってる訳~~!!?』と申されましても」

 

「ウッホ!ウッホ!ウホホ~!ウホホホ~」

 

「『なんかこの猿テンション高いし!!!』と申されましても」

ルーシィ(とホロロギウム)をさらったバルカンはテンション高く踊っていた。

 

「ここってあの猿の住家かしら。てかナツ達はどうしちゃったのよ~」

 

「女!」

 

「!!」

バルカンがホロロギウムの中のルーシィをのぞき込んだその時。

 

ポゥン

 

ホロロギウムはルーシィを残して突然消えた。

「ちょ...ちょっとォ!!ホロロギウム!!!消えないでよ!!!」

 

『時間です、ごきげんよう』

 

「延長よ!!!延長!!!ねえっ!!!」

 

「サルー!!!やっと追いついたー!!!」

 

「ナツ!!!」

 

「マカオはどこだぁぁー!!!」

 

つるんっ

「あがっ!!」

 

「カッコ悪ぅ~。ってか普通に登場できないのかしら」

 

ナツがようやく追いついてきたが、氷の床に滑って思いっきり転んだ。

 

「オイ!!!サル!!!マカオはどこだ!?」

 

「ウホ?」

 

「言葉わかるんだろ?マカオだよ!!人間の男だ」

 

「男?」

 

「そーだ!!どこに隠した!!?」

 

「うわー!!「隠した」って決めつけてるし!!!」

するとルーシィの頭にある考えが浮かぶ。

(待って...!!冷静に考えたら...マカオさんってまだ生きてるのかしら...)

 

 

 

「ウホホ」くいくい

 

「おおっ!!通じたっ!!」

バルカンはナツに来いと言う風に手招きする。

 

(もしかして...マカオさんはもう...)

ルーシィが最悪の事態を予想したその時、

 

「どこだ!!?」

 

ドカッ

 

「あ...サルぅぅーーー」

バルカンが洞窟に開いた穴からナツを外へ突き落とした。

 

「ナツーーー!!!」

 

「男...いらん。オデ...女好き」

 

「やだっ!!!ちょっと...死んでないわよね!!!ナツ...!!!」

ルーシィはナツが落とされた穴から外をのぞき込むが、谷底までかなりの高さがあった。

 

「男いらん!男いらん!女~女~ウッホッホ~」

 

「女!女!!ってこのエロザル!ナツが無事じゃなかったらどーしてくれるのよ!!!」

 

そしてルーシィは金色の鍵を出した。

 

「開け!金牛宮の扉!タウロス!!!」

 

「MOーーー!!!」

 

ルーシィは巨大な斧を背負った牛の頭を持つ星霊タウロスを召喚した。

 

「牛!!?」

 

「あたしが契約してる星霊の中で一番パワーのあるタウロスが相手よ!!!エロザル!!」

 

「ルーシィさん!!!相変わらずナイスバディですなぁ♡MOーステキです♡」

 

「そうだ...コイツもエロかった...」

 

「ウホッ!オデの女とるなっ!!」

 

「オレの女?それはMO聞き捨てなりませんなぁ」

 

「そうよタウロス!!あいつをやっちゃって!!」

 

バルカンとタウロスが睨み合っていると

 

「よくも落としてくれたなァ!!!」

突き落とされたはずのナツがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

が、

「MOふっ」

 

「きゃあああああ!!!」

ナツは何故かタウロスの方を蹴り飛ばす。

 

「MO...ダメっぽいですな...」

タウロスはノックアウトした。

「弱ーーー!!!」

 

「おい!なんか怪物増えてるじゃねーか!!!」

 

「味方よ味方!星霊よ!!!」

 

「星霊?サルが?」

 

「牛の方!!!」

 

「てゆーかどうやって助かったの!!?」

 

ニッ

「ハッピーのおかげさ!ありがとな」

 

「どーいたしまして」

 

「そっか...ハッピー羽があったわねそーいえば」

 

「あい!おいらの魔法、(エーラ)です」

 

「あんた乗り物ダメなのにハッピー平気なのね」

 

「何言ってんだオマエ。ハッピーは乗り物じゃねえよ「仲間」だろ?ひくわー」

 

「そ...そうね、ごめんなさい(ひかれた!!)」

 

 

 

 

「ウホホォ!!!」

バルカンがナツ達に迫る。

 

「いいか?妖精の尻尾(フェアリーテイル)のメンバーは全員仲間だ」

 

「!!!」

ルーシィが迫ってくるバルカンに気づく。

 

「じっちゃんもミラも」

 

「来たわよ!!!」

 

「うぜぇ奴だがグレイやエルフマンも」

 

「わかったわよ!!!わかったから!!!」

 

「タイガもツバサも」

 

「後ろ!!!ナツ!!!」

 

「ハッピーもルーシィもみんな仲間だ」

 

「!」

 

「だからオレは...」

 

「「マカオをつれて帰るんだ!!!」」

ナツはバルカンの下から炎を纏った蹴りを、タイガは上から光を纏った拳を食らわせた。

 

「「「タイガ!!!」」」

 

「待たせたな!」

 

「ボクもいるよ」

 

タイガとツバサが合流するが、

「ウホォ」

「ぐあぁ」

 

タイガのパンチの方が強かったのか、バルカンは倒れ、ナツが下敷きになった。

 

「あ......ごめん」

 

「ウホォォー!!」

 

バルカンは怒って立ち上がる。ナツはバルカンの足下で白目をむき気絶していた。

 

「皆はナツを頼む」

タイガはバルカンに向かって構えをとる。

 

ナツを引きずりながらルーシィ達はタイガを見る。

「ねえタイガ大丈夫なの?」

 

「大丈夫!むしろあのサルの方を心配してあげて」

 

「え?」

ツバサの言葉にルーシィは困惑する。

 

パキッ

「ウホホッ!!!」

 

バルカンは周りの氷柱を掴んでいくつもタイガに投げた。

 

光竜壁(こうりゅうへき)!」

 

タイガが両手のひらを前に突き出すと薄い光の壁が現れ、氷柱を防いだ。

 

「ウホ」

 

バルカンは次はタウラスの斧を拾い振り回す。

 

ぶん!ぶん!ぶん!

 

そしてタイガはそれをすべて避けた。

 

「ハッ!光竜剣(こうりゅうけん)!」

タイガは手に光で作った剣を握り、

「シェァ!」

 

キン!

 

バルカンが持った斧を弾き飛ばす。

 

光拳(こうけん)!はあぁぁー!!」

 

そして右手の拳に光の魔力を纏いバルカンを殴り飛ばす。

その戦い方にルーシィは見覚えがあった。

 

『火竜の鉄拳!!!』

 

「あの技、まるでナツと同じ」

 

「タイガもナツと同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)なんだよ」

 

「そう!光の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)光竜(こうりゅう)のタイガ」

 

「光!だから「光の勇者」!」

ハッピーとツバサの説明にルーシィはタイガの異名の理由を知る。

 

「ウホーーー!!」

バルカンは怒りが最高潮に達したのか大きく吠えて胸を激しく叩く。

 

「本気って訳か。いいぜ!来いよ!」

 

「ウホ!!!」

バルカンがタイガに拳を振り下ろすが、

 

「どうした?当たってねえぞ?」

 

タイガは元いた場所よりずっと後ろまで下がっていた。

 

「いつの間にあんな所まで?」

 

ルーシィが疑問に思っていると。

 

「グホォ!」

タイガがいつの間にかバルカンの目の前にいて腹を殴っていた。

 

「光の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だからね。光の速さで移動できるんだ。ただし、直線的にだけど」

 

(そうか、だからあの時も)

ルーシィはギルドでタイガが1階から2階の手すりまで移動した時を思い出す。

 

 

 

(魔力による攻撃はここまでだな)

「はぁぁーー!!」

 

タイガは静かに息を吐きながら、手足に光を纏い拳法のような構えをとる。

その両手の指はまるで獣の爪を思わせるように曲げていた。

 

「はっ!はっ!たぁー!」

 

「ウォ!グッ!グホォ!」

 

タイガの拳や蹴りの連撃が次々にバルカンに命中する。

 

「な...何なのあの動き」

 

「アレがタイガの滅竜魔法とは別のもう一つの戦い方。人は誰でも心に獣が住んでて、その声を聞き、力を引き出す拳法...『魔道心獣拳(まどうしんじゅうけん)』」

 

「魔道心獣拳?そんなの聞いたこともない」

 

「そう...だからボクも知ってる限りアレを使えるのはタイガだけなんだ。それともう一つ、あの拳法は魔力を使わないで戦えるんだ」

 

「え?でも今、光を手や足に」

 

「心獣拳で纏う光は魔力じゃなくて気やオーラのようなものなんだ。タイガの話じゃ他にも炎や雷のようなものを纏う闘士もいたんだって」

 

ツバサの説明を聞いたルーシィがタイガを見るとある生き物が見えた。

「ドラゴン...」

 

「そう、タイガのあの拳法こそ竜の力を使う、『閃光光竜拳(せんこうこうりゅうけん)!』」

 

「はぁ!!飛蹴光竜脚(ひしゅうこうりゅうきゃく)!!!」

 

「ウホォッ!!」

タイガは高く飛びバルカンに強力は飛び蹴りを食らわせる。

そしてとどめとばかりに最後の一撃を放つ。

 

「光竜の咆哮!!!」

 

タイガの口からまるで太いレーザーのような光の魔力がバルカンに放たれ壁まで吹き飛ばした。壁にめり込んだバルカンは気絶する、そして入れ替わるようにナツが目を覚ました。

 

「サルーーー!!!マカオは...ってあれ?」

 

「ナツぅ...もう終わっちゃったよ...」

ハッピーは今さら起きたナツに呆れていた。




と言う訳で今回はここまでです。

タイガの使う拳法は元々は名前も無く、ただの素手での戦闘だったのですが、「ウルトラマンレグロス」に登場する「コスモ幻獣拳」がカッコいいと思ったので、モチーフとしました。

拳法演舞や構えは、コスモ幻獣拳闘士のトゥバーンの使う「火炎赤龍拳」のイメージです。

名前に「魔道」って付いてるのに、魔力を使わないってどういうことやねん。ってツッコみは無しの方向で...ぶっちゃけるとなんとなくで名付けた物ですので...
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