光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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最近ある事に気づきました。

FAIRY TAILに登場する滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)って、名前か名字が「う」の段で終わってる人が多いって。

火竜のナ()・ドラグニ()、鉄竜のガジ()・レッドフォック()、天竜のウェンディ・マーベ()、雷竜のラクサ()・ドレアー、毒竜のコブラの本名エリッ()、白竜のスティン()・ユークリ()、影竜のロー()・チェーニ


そしてこの物語の主人公、光竜のタイガ・グラウ()(グラウスという名字は適当に思い付いたのでただの偶然です)


さらに偶然にもハーメルンの他の作者の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)にも

音竜のアミ()・ミュージオン、氷竜のリート・イクシー()、花竜のマナ()



と言うわけで、今回のお話とは何の関係も無いまえがきでした。


ジェラール

エルザはこの塔の事、そして自らの過去を語り出す。

 

「この塔の名は"楽園の塔"、別名"Rシステム"...10年以上前だ、黒魔術を信仰する魔法教団が"死者を蘇らす魔法"の塔を建設しようとしていた」

 

「死者を蘇らす!!?」

 

「政府も魔法評議会も非公認の建設だった為、各地からさらってきた人々を奴隷としてこの塔の建設にあたらせた...幼かった私もここで働かされていた一人だったのだ」

 

「え...」

 

「ジェラールとはその時知り合った」

 

 

ある時、奴隷解放の為に反乱を起こし捕らえられたエルザを助けるために身代わりとして教団の者達に捕らえられたジェラールを救う為、エルザやシモン等奴隷仲間も一斉に教団に立ち向かった。エルザが魔法の力に目覚めたのもこの時だ。

 

 

「私たちは自由の為...ジェラールを救う為に立ち上がった。あの頃のジェラールはみんなのリーダーで正義感が強くて...私の憧れだった...しかし...ある時を境に、ジェラールは別人のように変わってしまった。もし人を悪と呼べるなら、私はジェラールをそう呼ぶだろう」

 

 

エルザはジェラールを救出することができたが、その時の彼はまるで別人のようだったそうだ。彼はゼレフを復活させるために教団の者達を殺し、他の奴隷達と共に楽園の塔を建設すると言い出した。そしてジェラールはエルザを島から追い出した。塔のことを外の者達に口外すること、さらには近づく事さえも禁じ、破れば仲間たちを一人ずつ殺すと脅しをかけて。かつての仲間たちを人質に取られてから8年、今回こうして楽園の塔に戻ってきたエルザはあることを決意していた。

 

 

「私は...ジェラールと戦うんだ...」

 

話しを聞いていたグレイは

「ちょっと待てよエルザ...話しの中に出てきたゼレフって...」

 

「ああ...魔法界の歴史上最凶最悪と言われた伝説の黒魔導士」

 

ルーシィはかつて鉄の森(アイゼンヴァルド)との戦いで現れた怪物のことを思い出した。

「た...確か呪歌(ララバイ)から出てきた怪物もゼレフ書の悪魔って言ってたよね」

 

「それだけじゃない...おそらくあのデリオラもゼレフ書の悪魔の一体だ」

 

「!!!」

エルザの言葉にグレイは驚く。

 

「ゼレフとはあれほどの恐ろしい魔物を簡単に造り出すことができるほどの魔力を持っていた」

 

するとタイガが

「確か...闇ギルドの一つには、そんなゼレフ書の悪魔を何体も持っている所があるって聞いたことがある」

 

「ジェラールはそのゼレフを復活させようとしてるって事ですか」

ジュビアの問いにエルザは

 

「動機はわからんがな......ショウ...かつての仲間の話では、ゼレフ復活の暁には"楽園"にて支配者になれるとかどうとか...」

 

そこにルーシィが話し出す。

「そのかつての仲間たちの事ってどうしても、ふに落ちないんだけど...あいつ等はエルザを裏切り者って言ってたけど、裏切ったのはジェラールじゃないの?」

 

「私が楽園の塔を追い出された後、ジェラールに何かを吹き込まれたんだろうな...しかし私は8年も彼等を放置した...裏切ったことにはかわりない」

 

「でもそれはジェラールに仲間の命を脅されてたから近づけなかったんじゃない!!それなのにあいつら...」

 

「もういいんだルーシィ...私がジェラールを倒せば全てが終わる」

 

話しを終えるエルザの顔を見て、グレイはあることを思う。

 

(本当にそうなのか?)

 

『この戦い...勝とうが負けようが、私は表の世界から姿を消す事になる』

 

(あの言葉が妙にひっかかる)

 

 

 

そこにある男がやってきた。

 

「姉さん...その話...ど...どういう事だよ?」

 

「ショウ...」

 

「そんな与太話で仲間の同情をひくつもりなのか!!!ふざけるな!!!真実はぜんぜん違う!!!8年前姉さんはオレたちの船に爆弾を仕掛けて一人で逃げたんじゃないか!!!ジェラールが姉さんの裏切りに気づかなかったら、全員爆発で死んでいたんだぞ!!!ジェラールは言った!!!これが"魔法"を正しい形で習得できなかった者の末路だと!!!姉さんは魔法の力に酔ってしまってオレたちのような過去を全て捨て去ろうとしてるんだと!!!」

 

ショウの話しを聞いたグレイとルーシィは

 

「ジェラールが()()()?」

「あなたの知ってるエルザはそんな事する人だったのかな?」

 

二人の言葉を聞きショウは動揺する。

 

「お...おまえたちに何がわかる!!!オレたちの事、何も知らないくせに!!!オレにはジェラールの言葉だけが救いだったんだっ!!!...だから!!!8年もかけてこの塔を完成させた!!!ジェラールの為に!!!その全てが...ウソだって?......正しいのは姉さんで、間違ってるのはジェラールだと言うのか!!?」

 

 

そこにさらに一人の男がやって来た。

「そうだ」

 

「!!!」

 

「シモン!!?」

 

「てめ...」

「待ってくださいグレイ様!!」

 

飛びかかろうとするグレイをジュビアが止める。

 

「あの方はあの時、グレイ様が氷の人形(みがわり)と知ってて攻撃したんですよ」

 

「何!!?」

 

「暗闇の術者が辺りを見えてない訳がないんです」

 

ジュビアの言うことはもっともだった。シモンは周囲を暗くする「闇刹那」という魔法を使うが、そんな彼が暗闇の中で人形と人間を見分けられない訳がないのだ。

 

「ジュビアがここに来たのは、その真意を確かめる為でもあったんです」

 

「さすがは噂に名高いファントムのエレメント4」

 

そしてシモンは語り出す。

「誰も殺す気はなかった。ショウたちの目を欺く為に気絶させるつもりだったが、氷ならもっとハデに死体を演出できると思ったんだ」

 

「オ...オレたちの目を欺くだと!?」

 

「おまえもウォーリーもミリアーナも、みんなジェラールに騙されているんだ」

 

「...」

 

「機が熟すまで...オレも騙されてるフリをしていた」

 

「シモン...おまえ...」

 

「オレは初めからエルザを信じてる...8年間ずっとな」

 

シモンのその言葉を聞き、エルザは改めて彼との再会を喜び、互いに抱きしめ合う。

 

「会えて嬉しいよエルザ...心から」

 

「シモン...」

 

しかしショウは

「なんで...みんな、そこまで姉さんを信じられる...何で...何でオレは姉さんを...信じられなかったんだ......くそぉおおおおっ!!!うわああああぁ!!!」

 

ショウは床に突っ伏し、叫びだした。

 

「何が真実なんだ!!?オレは何を信じればいいんだ!!!」

 

するとエルザはショウの前にしゃがみ

「今すぐに全てを受け入れるのは難しいだろう...だが、これだけは言わせてくれ。私は8年間、おまえたちの事を忘れた事は一度もない...何もできなかった......私は...とても弱くて...すまなかった...」

 

「だが今ならできる...そうだろ?」

 

シモンのその言葉に、エルザは頷く。

 

「ずっと、この時を待っていたんだ。強大な魔導士がここに集うこの時を」

 

「強大な魔導士?...あたしもかしら?

 

シモンはこの場にいる魔導士達に告げる

「ジェラールと戦うんだ...オレたちの力を合わせて...まずは火竜(サラマンダー)とウォーリーたちが激突するのを防がねば...ジェラールと戦うには、あの男の力が絶対に必要なのだ...火竜(サラマンダー)のナツ」

 

 

するとタイガがシモンに尋ねる。

 

「ところでシモン...ホテルに来た五人の魔導士に影を操る奴はいるか?」

 

「!?...いや、そんな奴はいない...そもそもオレたちは()()でホテルにいったんだが?」

 

「!!?」

 

驚くタイガにサクラが尋ねる。

「タイガ...何の話?」

 

「俺はカジノに現れた気配を察知してすぐに向かった...けど、影の魔法に捕まって遅れてしまったんだ」

 

「影の魔法?」

 

「サクラとルーシィそれにエルザは覚えているだろ?...以前、ガルナ島で影の怪物が俺達を襲ったのを」

 

「「「!!?」」」

それを聞いた三人は驚く。

 

「あの怪物を操っていた魔導士がいるとしたら...ヤバい事になる」

 

「どういう意味だ?」

グレイの問いにタイガが答える。

 

「ガルナ島の時も、今回のホテルでも感じてたが...アイツの影...嫌なにおいがしたんだ......ものすごい血のにおいだ」

 

 

 

 

 

一方ナツは

 

「ハッピー!!!どこだー」

 

ハッピーを探しているとある部屋に辿り着く。

 

「ん?...なんだこの部屋は...ネコだらけだ」

 

そこはハッピーとツバサが連れて来られたネコ部屋だった。ナツはそこにある大きなネコの被り物をかぽっと被りだす。

 

「あははっ、なんかいいなコレー!!!」

 

そしてソレを外そうとするが

 

「......あれ?抜けねー」

 

ネコマスクが抜ける気配が全くなかった。

 

「おお...まいったなぁ...まあ面白ぇからいいかな」

 

ナツは、自分の背後にカクカクのあの男が迫っていることに気づいていなかった。

 

[...ダンディ]




次回、あのキャラに驚きの事態が。
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