光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

53 / 106
今回から新たにアンケートをとります。


ツバサ覚醒

ナツはネコグッズだらけの部屋で見つけたネコのマスクを被ってみたが、頭が抜けなくなってしまっていた。

 

「うひひ...ハッピー驚くだろーなコレ。ついでにエルザも驚かしてやっかな。待てよ...ルーシィの方がリアクション面白そうだな」

 

そんな彼の後ろにカクカクの男、ウォーリーが銃口を向けて近づいてくるが、ナツは気付いていない。

 

[ジ・エンドだゼ、ボーイ]

 

 

 

 

 

その頃、ナツを探すタイガ達は

 

「くそっ!!!ウォーリーもミリアも通信を遮断してやがる!!!これじゃ、どこにいるのかわからねえ」

 

「通信?」

 

「思念伝達魔法ですね」

 

エルザは最後尾を走るショウを気にかける。

 

「大丈夫か?ショウ」

 

「うん...姉さんがいてくれるから...」

 

するとグレイは

「なぁ...あいつ、本当に信用していいのか?...確かにオレたちを殺そうとしなかったのは認めるが、あの時ナツとルーシィは死んでもおかしくねえ状況だった」

 

「言い訳をするつもりはない。あの程度で死んでしまうような魔導士ならば、到底ジェラールとは戦えない」

 

「聞いてやがった」

 

「それにオレには確信があった...ナツは死なない」

 

「あの...あたしは?」

ルーシィはさりげに自分が忘れられていることに静かにツッコむ。

 

「おまえたちは、ナツの本当の力に気づいてないんだ...ナツに真のドラゴンの力が宿る時、邪悪は滅びゆく」

 

シモンのその言葉を聞いたタイガは

(確かに...ナツが()()()に目覚めれば、俺に匹敵するかもな...)

走りながらそう考えていた。

 

 

 

~ネコの部屋~

 

「へっくし!」

 

タイガ達がナツの話をしていると彼はくしゃみをした。

 

 

「うわっ!口のまわりがふけねえ!!キモチワリィ!!」

 

ネコマスクをしている為、口のまわりがふけず困っていた。

 

「くそっ!!やっぱとった方がいいかな...てかとれねー」

 

ナツの背後のウォーリーが、彼を撃とうとすると

 

「ダメーーー!!!」

[ミ...ミリアーナ!!!]

 

ダキュン

 

ミリアーナに邪魔され、標的が外れた。

 

「!!!」

 

自分の顔の横を銃弾がかすり、驚いたナツは後ろを振り向く。

 

「四角!!!」

 

[な...何をするんだ!!!せっかくのチャンスを!!!]

 

「ネコネコいじめちゃダメなのー」

 

[ネコじゃねぇゼ!!!見りゃわかんだろ!!!]

 

それを聞いたナツは

「......にゃー」

 

「ホラー!!」

 

[てめえっ!!!]

 

 

「あん時はよくもやってくれたなぁ!!!四角野郎ーーー!!!」

 

[どけミリア!!!奴は敵だゼ!!!]

「みゃあ」

 

[くらえポリゴンアタック!!!]

 

ウォーリーは体をいくつかの四角のパーツに分け、攻撃する。

 

「!!!...おっと!!!」

 

ナツはそれらを躱し、

 

「ネコバリアー!!!」

 

近くにあったネコのぬいぐるみでガードする。

 

「てき?ネコネコなのに?」

 

[だからネコじゃねーって言ってんだろ!!!中に人が入ってんだゼ]

 

「みゃっ!!?」

目の前のネコが人だと聞き、ミリアーナは驚く。てか気付けよ!

 

「ネコファイア!!!」

 

ナツは拳に炎を纏い、攻撃を防ぐ。

 

[チィ...さすがはジェラールが気をつけろと言うだけのボーイ...ミリア!!!援護してくれ!!!]

 

「みゃあ!!!人なのにネコネコのフリするなんて、元気最悪ーーー!!!」

 

「おまえはどーなのよ?」

 

「ネ拘束チューブ!!!」

 

ミリアーナは魔法でロープを造り出し、ナツの手首に巻き付ける。

 

「ぬお」

 

その瞬間ナツの拳で燃えていた炎が消えた。

 

[よくやったゼ、ミリアーナ!!!]

 

「ウォーリー!!!うそネコやっつけちゃってー!!!」

 

[秒間32フレームアターック!!!]

 

「ぐおおっ」

 

ナツは炎が使えず、ウォーリーの攻撃をモロに食らった。

 

「な...何だコレ!!?急に魔法が使えなくなった!!!...こいつのせいか!!」

 

魔法が使えない原因が手首に巻かれたロープだと気付き、引き千切ろうとするが

 

「ぬあっ」

 

「うそネコ嫌い!!!」

 

ミリアーナのロープが体中に巻き付き、ナツの動きを封じる。

 

[どうやらここまでのようだな、火竜(サラマンダー)

 

「んぎぎっ」

 

ナツは拘束されながらも何とか逃げようとする。

 

[プリレンダリングポリゴンショットでもくらいやがれ]

 

そしてウォーリーは銃口をナツに向けた。

 

「ウォーリー!!!はやくやっつけて!!!」

 

「やべーぞ!!魔法の力がねえとアレくらったら...」

 

[おっと...ダンディなキメゼリフを忘れてたゼ...おまえの運命はオレと出会った時に終わっ...べぱ!!!]

 

ウォーリーがキメゼリフを言い切る前に、飛んできたハッピーとツバサがネコのぬいぐるみで彼の頭を叩いた。

 

「ハッピー!!!ツバサ!!!」

 

「ナツー!!!無事でよかったー!!!」

「てか何?そのかぶりもの」

 

「ネコネコが飛んでる!!!」

 

[コイツら!!!オレのキメゼリフをよくもっ!!!]

 

ウォーリーは飛んでいるハッピーとツバサを撃ち落とそうとする。

 

「わっ」「うぉっ」

 

「ダメー!!!ネコネコをいじめないでー!!!」

 

[ネコは飛ばねえ!!!しゃべってもいいが飛んじゃいけねぇ!!!]

 

 

そうこうしている内にハッピーはナツの元に行く。

 

「ハッピー、これほどいてくれー!!!」

「あいさー」

 

[させるか!!!]

 

「だからダメなのーーー!!!」

 

[ネコじゃねぇ!!!あのうそネコをやるんだゼ]

 

「急げハッピー!!!」

 

「なかなかほどけないよナツ!!」

 

 

自分たちが助けに来たとはいえ、ナツがやられそうになっているのを見たツバサは

 

(どうして......ボクはこんなに弱いの...)

 

ツバサは思った。タイガに鍛えてもらったとはいえ、自分は弱い。それは以前から感じていた。タイガがS級クエストに行くときはいつも留守番、自分が一緒に行っても彼の足を引っ張ってしまうからだ。チームを正式に組んだ後も、ツバサの前にはいつもタイガとサクラ、大好きな二人の背中があった。

 

(ボクだって...二人を追いかけるだけじゃイヤだ!!タイガやサクラと並んで歩きたい!!!)

 

そしてツバサは走り出す。

 

「ナツーーー!!!」

 

するとツバサの体が光り出し

 

「「[「!!!」]」」

 

その場にいた四人全員が光の方を見る。その光の中にいた小さな影は手足や背が伸び、やがて光が消える。

 

 

【挿絵表示】

 

 

そこにいたのは猫の耳と尻尾が生えた、12歳ぐらいの少女だった。

 

「ツ...」

「ツバサ...?」

 

[何ぃ!!?]

「みゃあ!?ネコネコがヒトに!!?」

 

「ふっ!!」

[なっ!!]

 

ツバサは瞬時にウォーリーとミリアーナの前に行き、ウォーリーの手から銃を蹴り飛ばし

 

「はっ!!」

 

「みゃ!!」

[ぐっ!!]

 

両手の掌底で二人を吹き飛ばした。

 

「お...おまえ、ホントにツバサか?」

 

それを聞いたツバサは倒れたままのナツに近づき、しゃがみ込むと彼に軽くデコピンする。

 

「痛え」

 

「もう...ナツならにおいで分かってくれると思ったのに...」

 

「つーか、ネコマスク(コレ)のせいで鼻がききにくいんだよ」

 

「でも、本当にどうしたの?ソレ」

ハッピーが尋ねた途端、ツバサは立ち上がって自分の後ろを振り返る。

 

「悪いけど...その話しは後で」

 

先程吹き飛ばした二人が立ち上がっていた。

 

 

 

ツバサは左手の平を前に、右手の平を後ろに出した構えをとる。

 

「仲間は...ボクが守る!!!」

 

「みゃあ!?この子はネコネコ?それともヒト?」

 

[分からん...とりあえず眠ってもらおうか]

 

ウォーリーは弾丸を数発撃つが、ツバサはそれを手で払い、足で蹴り、全て弾いた。

 

「ネ拘束チューブ!!!」

 

ミリアーナの出すロープを躱し、ツバサは彼女の背後に素早く移動する。

 

トン!

 

「みゃっ!!?」

ツバサに首の後ろを手刀で叩かれ、ミリアーナは気絶した。だが、倒れる直前にツバサに受け止められ、ゆっくりと床に寝かせられた。

 

[ミリア!!!...おのれ!!ポリゴンアタック!!!]

 

ウォーリーは再び体を四角のパーツに分け、攻撃するが

 

「はああぁぁーーーっ!!!」

 

[ぐはぁっ!!]

そのパーツ全てを連続パンチで殴り返され、体が元に戻る。

 

 

その戦いぶりを見ていたナツとハッピーは

「つ...強えぇ...」

 

「オイラたち、出番ないかも...」

 

 

ツバサは背中に(エーラ)を発動し、姿勢を低く構え

 

「見よう見まね...」

 

そして前に跳び上がる。

 

飛蹴光竜脚(ひしゅうこうりゅうきゃく)!!!」

 

[ぐぁー!!!]

 

ツバサの蹴りを食らったウォーリーは、壁まで蹴り飛ばされ倒れた。

 

二人を倒したツバサは

「ボクの名はツバサ...世界で一番強くて、一番優しい滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)にもらった名前だ!!覚えておけ!!!」

 

 

 

「ツバサにいいトコ持ってかれたが...とりあえず、四角へのリベンジ完了したぞー!!!」

 

「いつまで被ってんのソレ」

 

「とれないんだよ」

 

 

 

 

 

~楽園の塔 とある一室~

 

ある男がチェスの駒を倒した。

 

「ショウとシモンは裏切った。ウォーリーとミリアーナは"火竜(サラマンダー)"が...いや、正確には"光の勇者"の飼い猫が撃墜...と」

 

この男こそ、この塔の主ジェラールである。

 

「やはりゲームはこうでないとな。一方的な展開ほど退屈なゲームはない」

 

「ジェラール様...はやくエルザを捕らえ"儀"を行いましょう。もう遊んでる場合じゃありませんぞ」

 

「ならば、おまえが行くか?ヴィダルダス」

 

「よろしいので?」

 

「次は...こちらのターンだろ?」

 

ジェラールにそう言われたヴィダルダスという男はにかっと笑い、姿を変えた。いわゆるヘビーメタル歌手のような姿だった。そして彼の隣に二人の人物が並ぶ。

 

「暗殺ギルド『髑髏会』特別遊撃部隊...三羽鴉(トリニティレイヴン)...おまえたちの出番だ」

 

「ゴートゥへーーール!!!地獄だ!!!最高で最低の地獄を見せてやるぜぇーーーーーーっ!!!」

ヘビメタ風の格好をした男、ヴィダルダス・タカ

 

「ホーホホウ」

人間の体に鳥の頭、背中にロケットを背負った男、(フクロウ)

 

「散りゆくは、愛と命のさだめかな...今宵は祭りどす」

そして和服を着て刀を持つ女、斑鳩(イカルガ)

 

この三人は暗殺依頼に特化した闇ギルドの一つ『髑髏会』のメンバーだ。ジェラールは彼等を駒とし、何かを仕掛けようとしていた。

 

(それに、なにやらネズミが一匹紛れ込んでいるようだな)




という訳で人バージョンのツバサの初登場回でした。

人型のツバサの画像はAIのイラストアプリで作成しましたが、良い感じの絵が二つできたので、もう一つの方は後日、目次やキャラ紹介の回に追加します。

そして新たなアンケートは以下のとおりです。

人型のツバサに今後着て欲しい服装は?

  • メイド服
  • 執事服
  • 修道女
  • 野球服
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。