~楽園の塔 ネコの部屋~
ナツの頭から抜けないネコのマスクをとろうとハッピーが必死に引っ張っていた。
「ハッピー!!!もっと強くひっぱってくれ!!!」
「もう力いっぱいやってるよ!!!」
「ぬおおおっ!!!もげるぅぅ...」
「うぅう」
結局マスクはとれなかった。
「ダメだぁ~...」
「どうしてもとれないよぉ~」
そこにツバサ(人型)がナツのために立ち上がる。
「ここはボクに任せてよ!!!」
「ツバサ!!なんか良い方法があんのか?」
ツバサは目を瞑って集中すると、魔力を武器の形にする
だが
完成した武器はツバサの身の丈以上ある巨大な斧だった。
「ちょっとツバサーーー!!!それじゃナツが真っ二つだよ!!!」
「あれ?...あっ!そうか、この姿だと魔力が上がるんだ...今度はもうちょっと力をおさえて」
改めてツバサは魔力を刀の形にした。
「じゃあナツ、じっとしててね」
「あ...ああ。頼む...(その形もどうかと思うけど)」
そしてツバサは刀を振り上げ
「はぁっ!!!」
ぱかっ
振り下ろすとネコマスクが真っ二つに割れ、中のナツは無傷だった。
「とれたー!!!」
ようやくナツはネコマスクから解放されたのだった。そこでナツはずっと気になっていた事をツバサに尋ねる。
「つーか、何で人間になってんだよ!!?」
「?...ああコレ?変身魔法だよ。じつは前々からミラに習ってたんだぁ!!どうハッピー?似合う?かわいい?」
「オイラ的にはネコの方がかわいいかな...」
すると
[くう...まだ勝負はついてねぇゼ
倒れていたウォーリーがふらつきながらも立ち上がろうとするが
[ぐっ]
だがやはりダメージが大きかったようで、がくっとヒザを付いてしまう。
「もうカリも返したし、エルザもハッピーもツバサも無事ってんなら、これ以上やる意味はこっちにはねーんだけどな」
「実際カリを返したのはツバサだけどね...」
[オレたちは楽園に行くんだ...ジェラールの言う真の自由...人々を支配できる世界へ...]
すると部屋中の壁や天井にたくさんの口が現れた。
「なにこれナツー!!」
「キモチ悪っ!!」
ハッピーとツバサはその異様な光景に驚きナツの腕に抱きつく。
「口!?そこら中に」
そして口が開き、喋り出す。
『ようこそみなさん』
[ジェラール!?]
『楽園の塔へ』
突然現れた大量の口は、タイガ達の周りにも現れていた。
「何だこの口は!?」
「しゃ...しゃべりましたよ!!!」
「ジェラールだ。塔全体に聞こえるように話している」
「塔全体にこの口が...」
ルーシィは塔全体の光景を想像するとゾッとした。
『オレはジェラール、この塔の支配者だ。互いの駒はそろった...そろそろ始めようじゃないか、「楽園ゲーム」を』
~ネコの部屋~
「ゲームだぁ?」
[ジェラール...何だこれは......]
『ルールは簡単だ』
~廊下~
『オレはエルザを生け贄とし、ゼレフ復活の儀を行いたい』
「ふざけやがって」
『すなわち楽園への扉が開けばオレの勝ち』
「ジェラール......」
ショウの顔は明らかな怒りが浮かんでいる。
『もしそれをおまえたちが阻止できれば、そちらの勝ち。ただ...それだけでは面白くないのでな、こちらは三人の戦士を配置する』
「三人の戦士?何者だ?」
シモンは三人の戦士に心当たりが無かった。
『そこを突破できなければ、オレにはたどり着けん。つまりは3対11のバトルロワイアル...最後に一つ、特別ルールの説明をしておこう...評議院が
「!!!」
『全てを消滅させる究極の破壊魔法、エーテリオンだ」
「聞いてねえぞジェラールてめえ!!!そんなモンくらったら全員地獄行きじゃねーか!!!」
「ヴィダルダスはん、臆したのどすか?」
「逆さ!!!逆!!!リバーーース!!!最高にハイだ!!!こんな危ねー仕事を待ってたんだぜーーーーーーっ!!!」
後ろで三羽鴉がそんな会話をしていてもジェラールは説明を続ける。
『残り時間は不明、しかもエーテリオンの落ちる時、それは全員の死...勝者なきゲームオーバーを意味する』
「そ...そんな...何考えてんのよ、ジェラールって奴......自分まで死ぬかもしれない中でゲームなんて...」
「エーテリオンだと?評議院が?あ...ありえん!!!だって...」
エルザがそう言うと
ばふ
「!!!」
ショウの魔法でカードの中に閉じ込められた。
「エルザ!!!」
「ショウ!!!おまえ何を!!!」
『さあ...楽しもう』
ジェラールのその言葉を最後に、塔中に出た口は消えた。
「姉さんは誰にも指一本触れさせない...ジェラールはこのオレが倒す!!!」
「オ...オイ!!!ショウ!!!」
「よせ!!!一人じゃ無理だ!!!」
シモンの制止も聞かず、ショウはエルザを閉じ込めたカードを持って走り出した。
「くそ!!!オレはショウを追う!!!おまえたちはナツを探してくれ!!!」
そしてシモンはショウを追いかけていった。
残された皆は
「だーーー!!!どいつもコイツも」
「ジュビアはグレイ様と向こうへ。タイガさんとサクラさんはそっち、ルーシィさんはあっちね」
「ちょっと!!!一番弱っちいの一人にする気!!?」
「どうする?...タイガ」
「こういう時、バラバラになるのが一番危険なんだけどなぁ...」
~ネコの部屋~
「何が何だかわからねーが、ジェラールって奴倒せばこのケンカは終わりか。おし!!燃えてきたぞ!!!」
そう言ってナツは両の拳をぶつける。
「ジェラールって奴、やっぱり一番上にいるのかな」
[な...何だよジェラール...エーテリオンってよう...そんなのくらったら、みんな死んじまうんだゼ]
ナツはウォーリーの言葉を黙って聞く
[オレたちは真の自由がほしいだけなのに...]
「どんな自由がほしいのか知らねーけど、
「ナツの場合は自由って言うより、自分勝手だけどねぇ」
ツバサが笑顔でそう言うと、ナツはガクッとずっこける。
「ツバサぁ...せっかくオレが良いこと言ってたのに...」
「仕事に行く度にいろんな物を壊して評議院に怒られるし、S級クエストに勝手に行って、危うく破門になりかけ...」
「!!?...ハッピー!!!ゲームには裏技ってのがあるよな」
「あい」
笑顔で話し続けるツバサの言葉を遮り、ナツは慌ててハッピーに話しかける。
「一気に最上階まで行くぞ!!!」
「あいさー!!!」
ナツはハッピーに運ばれ、塔の外側から最上階を目指し飛んでいった。
[
そう言ってウォーリーは気を失った。そんな彼にツバサは近づき
「君もなかなかダンディだったよ......タイガの次にね」
そして部屋の外の通路に出て、目を瞑り集中する。
「......こっちだ!」
ツバサは感知した魔力の方へと走り出す。
~通路~
「タイガ!!!おまえの魔力感知でナツの居場所分からねーのか!?」
「この塔全体に妙な魔力が流れてて、近くの魔力しか探れないんだ」
そこへ
「みーーんなーーー!!!」
猫耳の生えた少女が走ってきて、サクラに抱きついた。
「ツバサ!!!」
「ツバサ!!?この子が?」
サクラはその少女がツバサだとすぐに分かったが、ルーシィは分からず戸惑う。
「何言ってるのよルーシィ...この可愛い耳、ふわふわの尻尾、キレイな瞳にキュートな声......どっからどう見てもツバサじゃない」
「それに、においや魔力...なによりずっと一緒にいた俺が見間違うはずないだろ...」
「タイガぁ」
タイガの言葉を聞き、ツバサは今度はタイガに抱きつく。
「いや...後半は見た目じゃないから......」
するとタイガとサクラが尋ねる。
「ところで、何で人間なんだ?」
「そういえば、どうしたの?その姿」
「って!アンタらも見たことないんかい!!!」
そう、実はタイガとサクラもツバサのこの姿は初見だったのだ。そんな二人にルーシィのツッコミが炸裂した。そしてツバサはナツ達にした説明をタイガ達にもする。
「なるほどな、最近よくミラの所に遊びに行くと思ってたら、そういう事だったか」
人数が増えたことでタイガが提案する。
「よし!ツバサが来てくれたなら丁度良い...二人一組になって、ナツを探そう」
「ならジュビアはグレイ様と一緒に...」
「オレはやっぱりエルザが気になる。あのショウってのと、でけーのを追う。ナツ探しはみんなにまかせるわ」
そう言ってグレイはシモンの行った方へ走っていった。
「グレイ様!!!」
残された皆は
「ナツならハッピーと一緒に最上階へ飛んでいったよ」
「いや...アイツの魔力はそんなに上まで行ってない...誰かに邪魔されたな」
「じゃあ、ナツは塔の中に?」
「手分けするぞ...サクラとツバサはそっち、ルーシィとジュビアはあっち、俺はこっちを探す」
タイガはそう言って走り出した。
「じゃあルーシィ、そっちはまかせたわ」
「ちょ、ちょっとみんなー!!!」
サクラもツバサを連れて走り出し、その場に残されたのはルーシィとジュビアだけとなった。
人型のツバサに今後着て欲しい服装は?
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メイド服
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執事服
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修道女
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鎧
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野球服