マグノリアから離れたある町、タイガは今ここで
「や、やっと着いた...うぅ...気持ち悪ぅ...」
汽車に酔ってフラフラしていた。なぜ彼がここにいるかというと、それは前日に遡る。
~収穫祭前日 タイガ宅~
「買い物?」
「うん!明日のファンタジアの打ち上げで、皆に振る舞う料理の材料を買ってきて」
「食材なら
「ココでしか買えない食材を買ってきて欲しいの、これお買い物のメモね」
タイガはツバサから買い物のリストを受け取るが
「結構あるな...俺も皆とファンタジアの準備をしなきゃいけないんだけど...」
「タイガぁ...」
「ん?...!?」
タイガは呼ばれた方を見ると、人型になったツバサが目を潤ませていた。
「お願い...」
「......分かったよ」
~現在~
「はぁ...ツバサに頼まれるとなぜか聞いちゃうんだよなぁ...俺も親バカか?」
徐々に乗り物酔いから回復してきたタイガが、歩きながらそう呟いていると
「ん?
~
「ルールは簡単...最後に残った者が勝者...バトル・オブ・フェアリーテイル」
ラクサスの言葉を聞き、ナツが立ち上がる。
「いいんじゃねえの?わかりやすくて...燃えてきたぞ」
「ナツ...オレはお前のそういう、ノリのいいとこは嫌いじゃねえ」
「ナツ」
「祭りだろ?じっちゃん......行くぞ!!!」
「オメエ...昔ラクサスにどれだけひどくやられたか覚えてねーのかよ!!!」
仲間の制止を聞かず、ナツはステージの上のラクサスに突っ込んでいく。
「ガキの頃の話しだ!!!」
「去年くれえの話だよ」
「去年はガキだったんだぁ!!!」
「...だが...そういう芸のねえトコは好きじゃねえ」
拳に炎を纏ったナツがラクサスの目の前まで来たが
「まぁ落ち着けよ」
「びぎゃああぁぁっ」
強烈な雷をくらって気絶した。
「ナツ!!!」
「ホレみろ!!!」
「せっかく復活したのに」
そんなナツの事は気にもせず、ステージの上の雷神衆は説明する。
「このコたちを元に戻したければ、私たちを倒してごらんなさい」
「オレたちは4人、そっちは100人近くいる。うっわぁ!!こっちの方が不利だぜ、ぎゃはははっ」
「フリだー」「フリだー」「フリだー」
「制限時間は3時間ね。それまでに私たちを倒さないとこのコたち...砂になっちゃうから」
「何!!?」
「本気かよ!!?」
「そ...そこまでやる事...」
「ラクサス...」
「バトルフィールドは
「ふざけおってぇ!!!」
怒ったマカロフは魔法を発動し、巨人化する。
「だから慌てんなって......祭りの余興さ、楽しもうぜ」
ラクサスが言い終わるとギルド内に強い光が放たれる。
「くっ」「うおっ」「眩し!!!」
「バトル・オブ・フェアリーテイル...開始だ!!!」
光が消えると、ラクサスと雷神衆はいなくなっていた。
「き...消えた!!!」
「
「あんのバカタレめぇっ!!!」
そして魔導士達は走り出す。
「くそぉおおっ!!!姉ちゃんたちを助けねえと!!!」
「あいつらぁあーーーっ!!!」
「ラクサスを捕まえろぉ!!!」
「つーかぶっ潰してやるぁ!!!」
「なめやがってえぇっ!!!」
「ビスカ...僕が必ず助けてあげるからね」
「ワシが...ワシが止めてやるわ!!!クソガキがっ!!!」
マカロフも走り出すが
ゴチーン
「!!!」
ギルドの出口で何かにぶつかったように動きを止めた。それに気付いたグレイは引き返して
「!!!...何やってんだじーさん!!!」
「何じゃコレは!!?進めん!!!見えない壁じゃ!!!」
「こんな時にどーしちまったんだよ。見えない壁なんかどこにもねーだろ」
「ぬうぉお...」
グレイはマカロフの頭を掴み
「んごぉおお」
「!!!」
外に引っ張り出そうとするが、マカロフのみが出られないでいた。
「どうなってんだ!!?」
「本当にマスターにだけ見えねえ壁が!!?」
すると入り口に何かが現れる。
「空中に文字が!!?」
「これは...フリードの術式か!!?」
「術式!?」
「結界の一種じゃ。踏み込んだ者を罠にはめる設置魔法。おそらくはこのギルドを囲むようにローグ文字の術式が書かれておる!!!術式に踏み込んだ者はルールを与えられる、それを守らねば出る事はできん。見よ」
マカロフがそう言うと、空中にあるルールが表示される。
【80歳を超える者と石像の出入りを禁止する】
「何だよこの言ったモン勝ちみてーな魔法は!!?」
「術式を書くには時間が掛かる...ゆえにクイックな戦闘には向いておらんが、罠としては絶大な威力を発揮する」
「こんな魔法のせいでここからじーさんだけ出られねえってか!?壊せねえのかよ!?じーさんでも」
「術式のルールは絶対じゃ!!「年齢制限」と「物質制限」の二重の術式とは...フリードめ...いつの間にこんな強力な...」
「初めからじーさんは参加させる気がねえって事か...周到だな......こうなった以上、オレたちがやるしかねえな」
「グレイ!!!」
「あんたの孫だろうが容赦はしねえ、ラクサスをやる!!!」
こうしてグレイも街の中へと走り出していった。
残されたマカロフは
(ラクサス...何を考えておる!!?あんなバカタレだが、強さは本物じゃ...ラクサスに勝てる者などおるのか...?)
ギルド内を見渡すと
(エルザならもしかしたら...しかし...この状態では...タイガは今、この街にはいないし...いやダメじゃ!!奴とラクサスが戦えば、マグノリアは無事では済まん)
するとマカロフはある人物に気づく。
「ご...ごめ...オ...オレ...ラクサス怖くて...」
その人物は物陰に隠れていたリーダスだった。
「リーダスか!よい、それより東の森のポーリュシカの場所はわかるな?」
「ウィ」
「石化を治す薬があるかもしれん。行ってこれるか?」
「ウィ!!!そーゆー仕事なら!!!」
「ごあーーーっ!!!」
気絶していたナツが目を覚ました。
「あれ!?ラクサスはどこだ!!?」
「起きたー」
「つーか誰もいねえ!!!じっちゃん!!!何だこれ!!?」
(ナツが本気になれば...もしかして...)
そう思ったマカロフは外を指さし
「ナツよ!!!祭りは始まった!!!ラクサスは
「おっしゃああああっ!!!まってろぉラクサスぅぅ!!!」
ナツは勢いよく外に向かって走り出す。
が
ゴチーン
「「「!!!」」」
なんと、マカロフを足止めした術式に引っかかってしまった。
「なにコレ?」
「「「えええええっ!!?」」」
「どーなってんじゃあナツ!!!おまえ80歳か!!?石像か!!?」
「知るか!!!何で出れねえんだよぉぉ」
すると新たな文字が浮かび上がる。
「バトル・オブ・フェアリーテイル...途中経過速報?ん?」
【ジェットVSドロイVSアルザック】
「な...何じゃこれは!!?」
「何でこいつらが戦ってんだ?」
【勝者...アルザック】
【ジェットとドロイ戦闘不能】
【
その途中経過をある場所で見ていたラクサスは不敵に笑う。
「妖精の共食いにどこまで耐えられるかな?...ジジィ」
アンケートはまだまだ受付中。
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