タイガは20歳でフリード、エバーグリーンと同い年。
サクラは18歳でグレイ、エルフマン、カナと同い年でした。
以上ちょっとした豆知識でした。
ルーシィとハッピーそしてツバサの三人は今、どうやって街の人を避難させようか話し合っていた。
「何でギルドの拡声器が使えないんだろ?」
「『バトル・オブ・フェアリーテイル中はマスター以外使用禁止』って術式があったのよ。本当...ありえない芸の細かさよね...てか、上着くるんだった...さむっ」
「ルーシィ大丈夫?...ボクの服着る?」
そう言ってツバサ(人型)は自分の着ているメイド服を脱ごうとすると
「ああ~~!!別にそんな事しなくていいから!!!」
ルーシィに止められた。
「とにかく神鳴殿から街の人を避難させなきゃ」
「その事だけど、オイラはやめておいた方がいいと思うな」
「何でよ」
「今この街は収穫祭でマグノリア以外の人々も集まって、すごくごった返してるんだよ。パニックは危険だよ。必要のないケガ人が大勢でるし」
「でもそれじゃあ......どうしよう」
「!?」
するとツバサが何かを察知する。
「ツバサ?」
「どうしたの?」
「二人とも気をつけて!!ビックスローが近くにいる」
「え!?」
「ビックスローって...雷神衆の!!?どこ!?」
三人はその場に止まり、周りを警戒する。すると
「ねー」「どこだろー」「ねー」
ルーシィの後ろにトーテムポールのような人形が何体か浮かんでいる。
「ルーシィ!!!」
「危ない!!!」
人形から光弾が撃たれるが、ルーシィはハッピーとツバサに運ばれ、建物の屋上に飛ぶ。
「なっなにコレぇ」
「ビックスローだ!!」
ハッピーがそう言うと向かいの建物の屋根の上に仮面を付けた男、ビックスローが立っていた。
「よぉ...アンタが噂の新人かい?」
「噂って何よ!!!すっごいイヤな予感がするんですけど」
どんな噂かというと
「コスプレ大好きツンデレ肉食系女王様だろ?」
「どんだけ尾ヒレついてんのよ!!!」
「「当たってる」」
「当たってないから」
「それナニ?チアガール?」
「チアだ」「チアだー」「チアー」
「!?...これは...」
ルーシィは自分がチアガールの格好のままでいたことに改めて恥ずかしがる。するとビックスローは今度はツバサの方を見る。
「!?...お前ツバサか?...まさか人間になれたとはなぁ。つーか何だぁそのメイド服...タイガの趣味か?」
するとツバサはルーシィとは違い、立ち上がってドンと構える。
「サクラの趣味だよ」
「そうかよ...ヘイベイビー、やっちまいな」
ビックスローの号令で人形達から光弾が放たれる。
「わっ」
「ぎゃっ」
ルーシィとハッピーはそれを滑り込みで避け
「はっ!はぁっ!!たぁっ!!!」
ツバサは手刀や蹴りで光弾を弾いた。
「悪いねぇ、入ったばっかなのにやさしくしてやれなくてさぁ。でも今はこーゆーゲームの最中だから」
「あんたたち、あんな事までしてマスターが許すとでも思ってんの!?」
「マスターの許しなんかいらないよ。このゲームが終わる頃にはラクサスがマスターだし」
ビックスローは攻撃を続ける。
「もうっ!あの飛んでるのが邪魔ね」
ルーシィは金の鍵を取り出す。
「開け人馬宮の扉!!!サジタリウス!!!」
「お呼びでありますか~もしもし」
「おお!!星霊魔法!!?つーか星霊にもコスプレかよ!!!」
「違うからっ」
ルーシィは否定するが、サジタリウスの見た目は馬の被り物をしている為、コスプレに見えなくもなかった。
「狙いはあの飛び回ってる奴...OK?」
「了解であるからして~もしもし!!!」
サジタリウスは弓矢を放ち、人形を一体破壊する。
「おお!ベイビー!!!」
その後もサジタリウスの矢は百発百中の腕前でビックスローの人形を次々に破壊する。
「氷づけの次は粉々かよ!!」
そして最後の人形が破壊された。
「「「やった!!」」」
「NOーーー!!!ベイビーーーー!!!......なんつって」
するとどこからか放たれた攻撃がサジタリウスを襲った。
「!!!」
「サジタリウス!!!」
「もしもし...?しばらく休憩が必要であります...から」
そう言ってサジタリウスは星霊界へと帰ってしまった。
「そんなっ!!!」
「いくら人形壊しても"魂"を操るオレにはまったく関係ねーし」
「だねー」「だねー」
ビックスローの周りには新たな人形達が浮かんでいた。
「魂!?」
「ビックスローは魂を人形に憑かせる魔法を使うんだ」
「この下ホビーショップ、人形の宝庫よ」
今ビックスローがいたのは
すると人形の一体がルーシィの鍵束を奪う。
「あ...あたしの鍵!!!」
その隙をつき、人形がルーシィ達に襲いかかる。ツバサはなんとか戦えてるが、ルーシィとハッピーは次第に追い詰められていき、ルーシィは倒れてしまう。
「もう後には引けねえんだ。悪ぃなコスプレ嬢ちゃん...ラクサスの為にその魂を捧げろ」
すると人形達は五角形の体勢をとる。
「バリオンフォーメーション!!!...てぇい!!!」
人形達の間からルーシィに向かって光線が発射された。
「!!...なに...これ...」
「ルーシィ!!!」
「やめろーーー!!!」
ツバサとハッピーが叫ぶ。
ドゴォ
光線が当たる直前、ある人物がルーシィを助け出した。
「何でだろうね、僕だけが君の意志に関係なく自由に
「......愛って...何バカな事言ってんのよ」
ビックスローはその人物を見て驚く。
「お...お前は...」
「約束を果たす時が来たようだね」
「ロキ!!!」
ルーシィを助けたのは先日彼女の星霊となったロキだった。その姿は
「ロキ!!!おまえロキじゃねーか...やっぱり星霊だったのかぁ...くーーーっそんな気がしてたんだよなぁ。黙っててやったのにオレに牙を剥くのか」
「気づいてた?」
「あいつは人の魂を見る事ができるんだ」
「ボクは全然気づかなかったけど...」
「バトル・オブ・フェアリーテイルに参加か?...あ?」
「その辺の事情にはあまり興味ないけどね...僕の
「許さないってオイオイ、おまえオレに勝てた事ねーじゃん。オレはいつも手ぇ抜いてケンカしてやってんのになぁ......昔みてーにいじめてやろーぜベイビー」
「オオー!!!」
ビックスローの号令で人形達が一斉に襲いかかる。
「ルーシィ、下がってて。ここは僕とツバサが」
「何言ってんの!!」
ルーシィは自身の武器である鞭を構える。
「星霊は盾じゃないの!!一緒に戦うのがあたしのスタイル」
そう言うと二人は笑顔で見つめ合う。その様子を見たハッピーとツバサは
「「どぅえきてぇるぅ~~」」
「巻き舌風に言わないの!!てかツバサまで!!?」
人形から光弾が放たれ、全員が避ける。
「人形は僕とツバサがなんとかする!!!」
「道が出来たら、ルーシィはビックスローを!!!」
「OK!!いくよハッピー!!」
「あい!!」
ロキは光の魔力を高める。
「
彼は光を纏った拳で三体の人形を破壊した。
「わあっ!!!すごい!!!」
「光を纏った獅子だ」
さらにツバサも魔力の棒で残り二体の人形を破壊する。
「無~駄だってぇ!!!魂に攻撃は効かない!!!いくら壊されても新しい"
ビックスローはホビーショップから新たな人形を出す。
「いきなニューベイビー」
「!!!」
「何体こようがルーシィには近づかせない」
「チャンス!!」
「あいさー!!」
その隙にルーシィはハッピーに運ばれビックスローの元へ飛んでいく。
「これで観念しなさーい!!!」
「くっ」
バチィン
ルーシィがビックスローに向けて鞭を振るうが、彼は寸前でそれを躱す。
「おおっ怖ーなコスプレ女王様」
「違うって言ってんでしょ」
「ルーシィ!!力押しで行くんだ!!!...ビックスロー本体はそう強くはない!!!」
「何だとコノヤロウ!!!」
ロキの言葉にイラッとしたビックスローは
バチィ
「あふっ」
ルーシィの二発目の鞭を避けられず、食らってしまった。
「ちくしょお!!!アレをやるしかねえか!!!」
ビックスローが顔に着けていた仮面を外し、素顔を表す。
「
「目を見ちゃダメだ!!ルーシィ!!!ロキ!!!ツバサ!!!」
「え?」
ハッピーの忠告に三人は目を瞑る。ハッピーも目を瞑り三人に説明する。
「雷神衆はみんな"眼"にセカンドの魔法を持っているんだ!!エバはメインで使ってるけど」
「何!?」
「ビックスローの目を見たら人形化して魂を操られちゃうんだ」
「危なー」
ルーシィはハッピーの説明を聞いたことで安堵するが
「目をつぶったな」
その隙をビックスローが見逃すはずもなく、人形達で攻撃する。
「きゃあっ」「ぐあっ」
「ルーシィ!!!」
「ロキ!!!」
「三人とも!!目を開けちゃダメだ!!!」
「あうっ」
「くそ...こんな魔法が......」
目を瞑っている為に攻撃を避けられず、ルーシィ、ロキ、ハッピーの三人は攻撃を受け続ける。
「ヒャーハッハッハッ!!!この「
ビックスローはあるものを見て驚く。
「はぁっ!...ふっ!!...たぁっ!!!」
ツバサが目を瞑りながらも攻撃をなんとか避け、蹴りや掌底で人形を弾き飛ばしていた。
「ベイビーの気配はビンビン感じてるよ!!!」
「ツバサ!!?...そうか、お前タイガから魔力を感知する術を習ってたんだったなぁ...でもそいつらを守りながらいつまで戦えるかな?」
ビックスローの言うとおり、ルーシィ達を守りながら戦うのには限界があり、ツバサは次第に劣勢になっていく。
「ルーシィ!!僕を一旦閉門してホロロギウムで守りを固めるんだ!!!」
「勝手に出てきて何言ってんのよ!!!鍵とられたんだって!!...それに...あんたを信じてるんだから、なんとかしなさい!!!」
「うん」
ルーシィの言葉を聞き、ロキはある作戦を伝える。
「一か八かだルーシィ!!合図をしたら目を開けて!!突っ込むよ」
「でも...目を開けたら」
「信じてくれるんだろ?」
「......わかった」
ロキは再び魔力を高める。
「
それを見たビックスローは何かを察し
「妙なマネをされる前にとどめをさせ!!!バリオンフォーメーション!!!」
「
「何!!?目くらまし!!?」
ロキの体が強く光り出し、ビックスローは目をやられ目を瞑ってしまう。
「今だ!!!」
ロキの合図でルーシィとツバサは目を開ける。
「やあ!!!」
「はあっ!!!」
「ぬおっ」
ルーシィは自身の鞭を、ツバサは魔力を鞭状にしてそれぞれビックスローの腕を捉える。
「「ロキ!!!」」
「うん!!」
二人の合図でロキは突っ込む。
「ロキ...おまえがオレに...勝てる訳...」
「あの頃の僕とは違うんだ...ルーシィに会って、星霊本来の力が蘇った」
ビックスローの視力が回復し、目を開くとすでにロキは目の前まで迫っていた。
「いや...ルーシィに会って、僕は強くなった。お前の操り人形とは違う!!!愛が星霊を強くする!!!......
「ぐぉあああああっ」
ロキの撃ち出した獅子のような形をした光の魔力えお食らい、ついにビックスローは敗れ去った。
「やった!!!」
それを見たハッピーは喜ぶ。
「ありがとうロキ」
「見て、ルーシィ......愛の光を」
ロキは手から光の文字を出した。そこには「I LOVE LUCY♡」と書かれていた。
「えーと...」
ルーシィがリアクションに困っていると。
「「どぅえきてぇるぅ~~」」
「だから巻き舌風に言わないの!!」
ハッピーとツバサにツッコむと、ルーシィはフラつく。
「あ...あれ?...体が...」
「大丈夫?ルーシィ...」
「黄道十二門を二体も使ったからね」
ロキは奪われた鍵束をルーシィに渡す。
「僕はいつでも助けにくるから」
「うん...ありがと」
「ツバサ、またコーヒーを貰いに行くよ」
「うん!楽しみにしててね」
そしてロキは星霊界に帰って行った。
「とりあえず、一旦下に下りよっか」
ツバサはルーシィに肩を貸し、
「ルーシィ!!ツバサ!!」
ハッピーが二人を追って下りると、術式のルールが表示された。
【どちらかが戦闘不能になるまでこの術式から出ることを禁じる】
「「えええ~~~!!?」」
思いがけず同士討ちをしなければいけなくなってしまった。するとツバサは
「じゃあ、やっちゃう?」
ルーシィに向かって拳法の構えをとる。
「ははは...さすがに無理...」
すでに疲れ切っていたルーシィはそこで気絶してしまった。それにより術式は消える。
~魔導士ギルド
【ビックスローVSルーシィ&ツバサ】
【勝者 ルーシィ&ツバサ】
「おお!!ルーシィ達が勝った!!!」
「マジか!!?あのチアガール戦えたのかよ!!?」
先程の戦闘の結果がギルドに表示され、その結果にガジルが驚く。
「ルーシィもツバサも強えぞ」
「ウソだろ!?だってチアだぞ!!!しかももう一人はネコでメイドだぞ!!!」
「さすがルーちゃん!!私も負けてられない!!!」
ルーシィの勝利の知らせにレビィも術式の解読に気合いを入れ直す。
「チアは強えんだよ」
「そんな話聞いた事ねえよ」
「あとは、ここさえ解ければ...」
「おまえ、チアとカメの競争の話知らねーのか?」
「チアじゃなくてウサギだろ!!しかもウサギ負けてんだろソレ!!」
「術式を書き換えて」
「最初の一回はな、この後何百回競争してもウサギの連勝だ」
「だけど、ここが最難関......」
「な...なるほど、教訓を活かして......」
「......それだっ!!!」
「「どれだ!!?」」
ナツとガジルの会話にヒントを得たのか、レビィは何かをひらめく。
「そうだよ!!二つの文法を違う速度で解読していくんだ。一周して同期した文字の整数をギール文法に変換して、さらにローグ言語化」
レビィはものすごい勢いで紙に文字を書いていく。二人は彼女の言っている意味は理解できないが、とにかくスゴいということだけは分かる。
そして
「解けたっ!!!」
「「おおっ」」
「待ってて、術式を書き換えてくる」
「「おう!!!」」
レビィはギルドの入り口に向かう。
「ナツ...ガジル...準備はいい?バトル・オブ・フェアリーテイル参戦だよ」
「燃えてきたぞ!!!」
「ひと暴れしてやんよ」
ナツは手に炎を灯し、ガジルは笑みを浮かべてそれぞれ意気込む。そんな二人にレビィは
「いい?ナツ、ガジル...街中にはまだフリードの術式の罠が点在してる。あんた達がひっかかったら元も子もないんだから、ここを出たら別行動ね」
彼女の言葉を聞いた二人はギルドから出た途端、別々の方向に走って行った。
「頼んだわよ、皆......ん?」
二人を見送ったレビィは、新たな結果が表示されているのに気づく。
【ルーシィVSツバサ】
【ルーシィ戦闘続行不可能により 勝者 ツバサ】
「......えええ~~~!!?何があったの~~~!!?」
まさかの表示にレビィは驚く。実際はすでにルーシィが体力も魔力も使い切っていた為、ツバサの不戦勝のようなものだが、そんな状況など彼女は知るよしも無いので、驚くしかなかった。
という訳でルーシィVSツバサは、ツバサの勝利(実際は戦ってないけど)。
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