光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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今回、オリジナル戦闘を追加しています。


サタン降臨

ルーシィとツバサがビックスローに勝利した頃、サクラとミラは街のある場所に倒れていたある人物に駆け寄る。

 

「ミラさん!!あれ!!」

 

「!...エルフマン!」

 

そこには、エバーグリーンに敗北したエルフマンが倒れていた。

 

「ね...姉ちゃん...サクラ...」

 

「ひどいケガ...」

 

「よ...よかった...元に...戻れ...たん...だ...」

 

「ごめんねエルフマン...ごめんね」

 

「何で...姉ちゃんが謝る...の?」

 

「私...ファントムの時も...今回も...何もできなくて...それで...」

 

「何も...しなくていいんだよ...姉ちゃんは...」

 

二人の様子を見ていたサクラもミラに語りかける。

 

「そうそう...仕事から帰ってきたあたし達は、ミラさんの笑顔にいつも元気を貰ってるんだよ」

 

「このくだらねえケンカが終わったら、いつものように笑顔でみんなを迎えてくれればいい」

 

サクラとエルフマンの言葉にミラは堪えきれず、涙を流す。

 

「頼むよ姉ちゃん...泣かないで」

 

 

 

それから少しして、ミラとサクラは傷ついたエルフマンに肩を貸し、歩いていた。

 

「姉ちゃん、サクラ...もういいよ...一人で歩けるって......」

 

「怪我人が生意気言わないの...タイガがいないんだから」

 

「それに私...何もできないから......せめてこれくらいは......」

 

三人がそんな話をしていると、目の前の石橋が崩れ女性が落ちてくる。

 

「何だ!?」

 

「あれは...カナ!!!」

 

そして橋の上には緑髪の青年が立っていた。

 

「しぶとい...さすがギルドの古株といったところか」

 

そこにいたのは雷神衆の最後の一人、フリードだった。

 

「フリード!!!」

 

「くそ!!!こんな時に」

 

するとカナはフラつきながらも立ち上がろうとする。

 

「取り消しなさい...ジュビアを"ファントムの女"と言った事を取り消しなさい!!!」

 

そう叫んだ途端、カナは何故か自分の首を絞めだした。

 

「カナ!!!」

 

「何が起きたんだ!!?」

 

やがてカナは気を失ってしまった。

 

「カナーーー!!!」

 

 

 

カナの戦闘不能を見届けたフリードは、自分の横にいる人物に目線を向ける。

 

「さて...次の相手はおまえか......サクラ」

 

サクラはいつの間にか橋の上に移動しており、フリードに木刀を向ける。今にも戦いを始めそうな二人にミラは

 

「いい加減にしなさいフリード!!!私たち仲間じゃない!!!」

 

「かつては...しかし、その構造を入れ替えようとしてるこのゲーム内では、その概念は砕け散る。ラクサスの敵はオレの敵だ」

 

「サクラもやめて!!!」

 

「ミラさん...こうなった以上、力尽くで黙らせる。それが妖精の尻尾(フェアリーテイル)内のケンカでしょ?」

 

 

二人はしばらく睨み合った後、同時に斬り掛かる。互いの刃が競り合うがすぐに再び距離をとる。

 

「何故魔法を使わない?」

 

「アンタなんて木刀で十分よ」

 

「違うな...お前はオレの術式を警戒して魔法を使()()()()...そうだろ?」

 

「!!?」

 

サクラの考えは見抜かれていた。もしもフリードが魔法を封じる術式を仕掛けていたなら、先程のカナのようになってしまうかもしれない。そんな考えがあるせいで、下手に斬魄刀(ざんぱくとう)を発動できずにいたのだ。

 

「教えておいてやる...ここには術式の罠は仕掛けていない」

 

「!?...何でそれを教えてくれるわけ?」

 

「お前の斬魄刀の能力を踏まえた上でも、オレの実力の方が上だからだ」

 

「そうやって舐めてると、痛い目見るわよ」

 

そう言うとサクラは木刀に魔力を込め、日本刀の形にする。そして刀の先を下に向け

 

「舞え...袖白雪(そでのしらゆき)

 

サクラは袖白雪を発動し、素早くフリードの周りに円を描く。

 

「!?」

 

(そめ)の舞...月白(つきしろ)

 

「くっ...」

 

円の内側の地面が凍り出すと、フリードは高く跳び上がる。

 

月白(つきしろ)の範囲は以前より拡がったかもしれんが、地面を凍らせるだけでは...!!?」

 

すると円の上の空間までも凍り出した。

 

「闇の文字(エクリテュール)"翼"!!!」

 

フリードは咄嗟に翼を出し、氷に覆われる寸前で避けて地面に降りる。

 

「まさか...空間までも凍らせるとは」

 

「あたしだって、強くなってるの...今ではこの円にかかる空間の全てが凍結範囲よ」

 

サクラは再びフリードに斬り掛かり、再び二人の刃が交わる。

 

「確かに剣の腕も以前よりは上がっているな...だが...」

 

パキィッ

 

「!!?」

 

フリードの剣の一撃に袖白雪の刃が折られてしまった。そして殴られたサクラはヒザをついてしまう。

 

「僅かにエルザに劣る...」

 

サクラは折れた刀をフリードに向ける。

 

「折れた刀でまだ戦うか...」

 

「参の舞...」

 

「!?」

 

聞き慣れない技名にフリードはとっさに後ろに退く

 

白刀(しらふね)

 

折れた刀の先に氷の刃が作られ、フリードに向けて伸ばすが、彼には僅かに当たらなかった。次にサクラは地面の4ヶ所を刀で突く。

 

「次の舞...白漣(はくれん)!!!」

 

刀を前に突きだし、凄まじい凍気を放つが

 

「闇の文字(エクリテュール)"拒絶"!!!」

 

フリードに当たる直前、凍気はサクラに向かって返された。それをとっさに躱そうとするが、避けきれず

 

「ああっ!!」

 

下半身が凍ってしまい、その場に倒れてしまった。

 

 

 

 

 

二人の戦いをミラとエルフマンが見ていたが。

 

「サクラ!!!」

 

「ちくしょお!!!」

 

エルフマンは見ていられず、フリードに向かう。

 

「エルフマン......おまえはすでにエバに負けている。ゲームへの復帰権はない」

 

「うるせえ!!!」

 

自分に向かってくるエルフマンにフリードは剣を振るう。すると彼の体に文字が書かれた。

 

「!!!...これは!!?」

 

「一度敗れた駒がゲームへ復帰する事は禁ずる。その掟を破りし者は、死よりつらい拷問を受けよ......闇の文字(エクリテュール)"痛み"」

 

するとエルフマンの体に痛みが走り出す。

 

「ぐぅ...な...何だ..!?体中がギシギシと...」

 

「その文字は現実となり、おまえの感覚となる」

 

「ぐ...が...」

 

「そんな...」

 

「うがぁぁああぁあああああああ」

 

「エルフマン!!」

 

「闇の文字(エクリテュール)"恐怖"!!!」

 

「あぁあぁあぁぐあがああああ」

 

「やめてフリード!!!エルフマンはもう戦えないの!!!」

 

「闇の文字(エクリテュール)"苦しみ"!!!」

 

「お願いフリード!!!何でもするからもう助けて!!!」

 

ミラのがそう叫ぶも、フリードは攻撃の手を止めない。

 

「闇の文字(エクリテュール)......"痛み""痛み""痛み""痛み""痛み""痛み"」

 

「いやぁーーーっ!!!」

 

「闇の文字(エクリテュール)...」

 

「やめてぇーーーっ!!!」

 

「"死滅"」

 

(死...!!?)

 

フリードの止めの言葉のワードにミラはある光景を思い出す。

 

『ミラ...姉...』

 

それは彼女とエルフマンの妹、リサーナの死に際の光景だった。その瞬間、ミラの中で何かが切れた気がした。

 

「!!?」

 

エルフマンに止めを刺そうとしたフリードは異常な魔力を感じ取り、攻撃の手を止めた。

 

「な...何だこの魔力は!?」

 

「ああ...あああ...」

 

「ミラジェーン!?」

 

橋の下を見ると

 

「あああああああ!!!」

 

ミラの体から凄まじい魔力が放たれ、周囲の大地を吹き飛ばす。そこに現れたのはいつものミラとは違う、まるで悪魔のような姿だった。彼女はフリードに向かって飛び出す。

 

「くっ!!!闇の文字(エクリテュール)"翼"!!!」

 

フリードは自らの腕に文字を刻み、背中に黒い翼を出して攻撃を避ける。ミラも翼を出し、フリードを追うと

 

「ぐはぁっ」

 

その拳で彼を吹き飛ばした。

 

「うっ」

 

「消す」

 

(こ...これが魔人ミラジェーンのテイクオーバー...サタンソウル!!!)

 

距離を取ろうと飛び回るフリードをミラが追撃する。

 

「禁じ手だが仕方あるまい。"魔"には"魔"をもって制す...闇の文字(エクリテュール)..."暗黒"!!!」

 

フリードは再び自らに文字を刻み、自身も悪魔のような姿に変身する。二人は激しい空中戦を繰り広げ、やがてフリードが川へミラを投げ飛ばす。しかし彼女は川の水を両手に集める。

(川の水をまとって...!!?どれだけの魔力なんだ!!?)

 

ミラは巻き上げた川の水をフリードに向けて放つ。

 

「ぐはぁぁ!!!」

 

さらに彼女は飛び上がり、両手に魔力を集めて放つ。

 

 

 

「!!...この魔力は...」

 

「!!...ミラ?」

 

その魔力は大きな爆発となり、街にいるタイガやエルザも察していた。

 

 

 

攻撃を受けたフリードは変身が解け、地に落ちる。そんな彼にミラが迫る。

 

(か...勝てる訳がない!!これが魔人の真の力!!!こ...殺される!!!)

 

ミラの拳はフリードの顔面に当たる寸前で止まり、彼女も変身を解除した。

 

「......何のつもりだ?」

 

「こんな戦い...むなしいわね」

 

「勝者の(おご)りかミラジェーン......とどめをさせ...」

 

「私たちは仲間よ...同じギルドの仲間...一緒に笑って、一緒に騒いで......一緒に歩いて...」

 

「う...うるさい!!!オレの仲間はラクサス一人だ!!!」

 

「一人じゃないでしょ?あなたはとっくに気づいてるわ」

 

そう言われたフリードは思い出す。

 

 

 

「フリード!!ファンタジアの準備、手伝ってくれよ」

 

「あのさ...絵のモデルなってくれない?おまえ顔立ちいいし」

 

「フリード!!たまには一緒に呑もうか」

 

自分に話しかける仲間たち。

 

「勝負すっかフリード!!」

 

力試しが好きなナツ。

 

「お帰り~フリード!!コーヒー飲む?」

 

コーヒーは苦いが、誰にでも隔てなく接するツバサ。

 

「相変わらず強いね。あたしも負けてられないなぁ!!」

 

常に前を向き、強くなろうとするサクラ。

 

「おっ!丁度良かった。今度ラクサスと大食い勝負するんだ。審判頼むよ」

 

自分の崇拝するラクサスがライバルと認めるタイガ。

 

「ラクサスがバカやらんように頼んだぞい、フリード」

 

そして、魔導士たちを自分の子のように接するマスター。

 

 

 

「一人の人物に依存する事の全てを悪とは思わないけど、あなたの周りにはたくさんの人がいる。人と人はいつでもつながっている」

 

ミラはフリードの手を握り

 

「ほら、手を伸ばせばこんなに近くに...一人が寂しいと気づいた時、人はやさしくなれるの...あなたはそれに気づいてる」

 

彼女の言葉を聞いたフリードは涙を流す。

 

「こんな事...したくなかっ...た...んだ...」

 

「うん...わかってるよ」

 

そして彼女は笑顔で語る。

 

「来年こそは一緒に収穫祭を楽しもっ」

 

 

そんな様子をカナとエルフマンが見ていた。

 

「...姉ちゃん」

 

「かなわないねぇ」

 

そしてその隣にいたサクラは

 

「あとは頼んだわよ...タイガ...」

 

 

 

【フリードVSミラジェーン 共に戦意喪失】

 

 

 

バトル・オブ・フェアリーテイル、残るはラクサスただ一人。




次回、最強候補が集結!!!

『ミス・フェアリーテイルコンテスト』あなたの推しは?

  • カナ
  • ジュビア
  • ミラ
  • エルザ
  • ツバサ
  • サクラ
  • レビィ
  • ビスカ
  • ルーシィ
  • エバーグリーン
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