ルーシィとツバサがビックスローに勝利した頃、サクラとミラは街のある場所に倒れていたある人物に駆け寄る。
「ミラさん!!あれ!!」
「!...エルフマン!」
そこには、エバーグリーンに敗北したエルフマンが倒れていた。
「ね...姉ちゃん...サクラ...」
「ひどいケガ...」
「よ...よかった...元に...戻れ...たん...だ...」
「ごめんねエルフマン...ごめんね」
「何で...姉ちゃんが謝る...の?」
「私...ファントムの時も...今回も...何もできなくて...それで...」
「何も...しなくていいんだよ...姉ちゃんは...」
二人の様子を見ていたサクラもミラに語りかける。
「そうそう...仕事から帰ってきたあたし達は、ミラさんの笑顔にいつも元気を貰ってるんだよ」
「このくだらねえケンカが終わったら、いつものように笑顔でみんなを迎えてくれればいい」
サクラとエルフマンの言葉にミラは堪えきれず、涙を流す。
「頼むよ姉ちゃん...泣かないで」
それから少しして、ミラとサクラは傷ついたエルフマンに肩を貸し、歩いていた。
「姉ちゃん、サクラ...もういいよ...一人で歩けるって......」
「怪我人が生意気言わないの...タイガがいないんだから」
「それに私...何もできないから......せめてこれくらいは......」
三人がそんな話をしていると、目の前の石橋が崩れ女性が落ちてくる。
「何だ!?」
「あれは...カナ!!!」
そして橋の上には緑髪の青年が立っていた。
「しぶとい...さすがギルドの古株といったところか」
そこにいたのは雷神衆の最後の一人、フリードだった。
「フリード!!!」
「くそ!!!こんな時に」
するとカナはフラつきながらも立ち上がろうとする。
「取り消しなさい...ジュビアを"ファントムの女"と言った事を取り消しなさい!!!」
そう叫んだ途端、カナは何故か自分の首を絞めだした。
「カナ!!!」
「何が起きたんだ!!?」
やがてカナは気を失ってしまった。
「カナーーー!!!」
カナの戦闘不能を見届けたフリードは、自分の横にいる人物に目線を向ける。
「さて...次の相手はおまえか......サクラ」
サクラはいつの間にか橋の上に移動しており、フリードに木刀を向ける。今にも戦いを始めそうな二人にミラは
「いい加減にしなさいフリード!!!私たち仲間じゃない!!!」
「かつては...しかし、その構造を入れ替えようとしてるこのゲーム内では、その概念は砕け散る。ラクサスの敵はオレの敵だ」
「サクラもやめて!!!」
「ミラさん...こうなった以上、力尽くで黙らせる。それが
二人はしばらく睨み合った後、同時に斬り掛かる。互いの刃が競り合うがすぐに再び距離をとる。
「何故魔法を使わない?」
「アンタなんて木刀で十分よ」
「違うな...お前はオレの術式を警戒して魔法を
「!!?」
サクラの考えは見抜かれていた。もしもフリードが魔法を封じる術式を仕掛けていたなら、先程のカナのようになってしまうかもしれない。そんな考えがあるせいで、下手に
「教えておいてやる...ここには術式の罠は仕掛けていない」
「!?...何でそれを教えてくれるわけ?」
「お前の斬魄刀の能力を踏まえた上でも、オレの実力の方が上だからだ」
「そうやって舐めてると、痛い目見るわよ」
そう言うとサクラは木刀に魔力を込め、日本刀の形にする。そして刀の先を下に向け
「舞え...
サクラは袖白雪を発動し、素早くフリードの周りに円を描く。
「!?」
「
「くっ...」
円の内側の地面が凍り出すと、フリードは高く跳び上がる。
「
すると円の上の空間までも凍り出した。
「闇の
フリードは咄嗟に翼を出し、氷に覆われる寸前で避けて地面に降りる。
「まさか...空間までも凍らせるとは」
「あたしだって、強くなってるの...今ではこの円にかかる空間の全てが凍結範囲よ」
サクラは再びフリードに斬り掛かり、再び二人の刃が交わる。
「確かに剣の腕も以前よりは上がっているな...だが...」
パキィッ
「!!?」
フリードの剣の一撃に袖白雪の刃が折られてしまった。そして殴られたサクラはヒザをついてしまう。
「僅かにエルザに劣る...」
サクラは折れた刀をフリードに向ける。
「折れた刀でまだ戦うか...」
「参の舞...」
「!?」
聞き慣れない技名にフリードはとっさに後ろに退く
「
折れた刀の先に氷の刃が作られ、フリードに向けて伸ばすが、彼には僅かに当たらなかった。次にサクラは地面の4ヶ所を刀で突く。
「次の舞...
刀を前に突きだし、凄まじい凍気を放つが
「闇の
フリードに当たる直前、凍気はサクラに向かって返された。それをとっさに躱そうとするが、避けきれず
「ああっ!!」
下半身が凍ってしまい、その場に倒れてしまった。
二人の戦いをミラとエルフマンが見ていたが。
「サクラ!!!」
「ちくしょお!!!」
エルフマンは見ていられず、フリードに向かう。
「エルフマン......おまえはすでにエバに負けている。ゲームへの復帰権はない」
「うるせえ!!!」
自分に向かってくるエルフマンにフリードは剣を振るう。すると彼の体に文字が書かれた。
「!!!...これは!!?」
「一度敗れた駒がゲームへ復帰する事は禁ずる。その掟を破りし者は、死よりつらい拷問を受けよ......闇の
するとエルフマンの体に痛みが走り出す。
「ぐぅ...な...何だ..!?体中がギシギシと...」
「その文字は現実となり、おまえの感覚となる」
「ぐ...が...」
「そんな...」
「うがぁぁああぁあああああああ」
「エルフマン!!」
「闇の
「あぁあぁあぁぐあがああああ」
「やめてフリード!!!エルフマンはもう戦えないの!!!」
「闇の
「お願いフリード!!!何でもするからもう助けて!!!」
ミラのがそう叫ぶも、フリードは攻撃の手を止めない。
「闇の
「いやぁーーーっ!!!」
「闇の
「やめてぇーーーっ!!!」
「"死滅"」
(死...!!?)
フリードの止めの言葉のワードにミラはある光景を思い出す。
『ミラ...姉...』
それは彼女とエルフマンの妹、リサーナの死に際の光景だった。その瞬間、ミラの中で何かが切れた気がした。
「!!?」
エルフマンに止めを刺そうとしたフリードは異常な魔力を感じ取り、攻撃の手を止めた。
「な...何だこの魔力は!?」
「ああ...あああ...」
「ミラジェーン!?」
橋の下を見ると
「あああああああ!!!」
ミラの体から凄まじい魔力が放たれ、周囲の大地を吹き飛ばす。そこに現れたのはいつものミラとは違う、まるで悪魔のような姿だった。彼女はフリードに向かって飛び出す。
「くっ!!!闇の
フリードは自らの腕に文字を刻み、背中に黒い翼を出して攻撃を避ける。ミラも翼を出し、フリードを追うと
「ぐはぁっ」
その拳で彼を吹き飛ばした。
「うっ」
「消す」
(こ...これが魔人ミラジェーンのテイクオーバー...サタンソウル!!!)
距離を取ろうと飛び回るフリードをミラが追撃する。
「禁じ手だが仕方あるまい。"魔"には"魔"をもって制す...闇の
フリードは再び自らに文字を刻み、自身も悪魔のような姿に変身する。二人は激しい空中戦を繰り広げ、やがてフリードが川へミラを投げ飛ばす。しかし彼女は川の水を両手に集める。
(川の水をまとって...!!?どれだけの魔力なんだ!!?)
ミラは巻き上げた川の水をフリードに向けて放つ。
「ぐはぁぁ!!!」
さらに彼女は飛び上がり、両手に魔力を集めて放つ。
「!!...この魔力は...」
「!!...ミラ?」
その魔力は大きな爆発となり、街にいるタイガやエルザも察していた。
攻撃を受けたフリードは変身が解け、地に落ちる。そんな彼にミラが迫る。
(か...勝てる訳がない!!これが魔人の真の力!!!こ...殺される!!!)
ミラの拳はフリードの顔面に当たる寸前で止まり、彼女も変身を解除した。
「......何のつもりだ?」
「こんな戦い...むなしいわね」
「勝者の
「私たちは仲間よ...同じギルドの仲間...一緒に笑って、一緒に騒いで......一緒に歩いて...」
「う...うるさい!!!オレの仲間はラクサス一人だ!!!」
「一人じゃないでしょ?あなたはとっくに気づいてるわ」
そう言われたフリードは思い出す。
「フリード!!ファンタジアの準備、手伝ってくれよ」
「あのさ...絵のモデルなってくれない?おまえ顔立ちいいし」
「フリード!!たまには一緒に呑もうか」
自分に話しかける仲間たち。
「勝負すっかフリード!!」
力試しが好きなナツ。
「お帰り~フリード!!コーヒー飲む?」
コーヒーは苦いが、誰にでも隔てなく接するツバサ。
「相変わらず強いね。あたしも負けてられないなぁ!!」
常に前を向き、強くなろうとするサクラ。
「おっ!丁度良かった。今度ラクサスと大食い勝負するんだ。審判頼むよ」
自分の崇拝するラクサスがライバルと認めるタイガ。
「ラクサスがバカやらんように頼んだぞい、フリード」
そして、魔導士たちを自分の子のように接するマスター。
「一人の人物に依存する事の全てを悪とは思わないけど、あなたの周りにはたくさんの人がいる。人と人はいつでもつながっている」
ミラはフリードの手を握り
「ほら、手を伸ばせばこんなに近くに...一人が寂しいと気づいた時、人はやさしくなれるの...あなたはそれに気づいてる」
彼女の言葉を聞いたフリードは涙を流す。
「こんな事...したくなかっ...た...んだ...」
「うん...わかってるよ」
そして彼女は笑顔で語る。
「来年こそは一緒に収穫祭を楽しもっ」
そんな様子をカナとエルフマンが見ていた。
「...姉ちゃん」
「かなわないねぇ」
そしてその隣にいたサクラは
「あとは頼んだわよ...タイガ...」
【フリードVSミラジェーン 共に戦意喪失】
バトル・オブ・フェアリーテイル、残るはラクサスただ一人。
次回、最強候補が集結!!!
『ミス・フェアリーテイルコンテスト』あなたの推しは?
-
カナ
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ジュビア
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ミラ
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エルザ
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ツバサ
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サクラ
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レビィ
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ビスカ
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ルーシィ
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エバーグリーン