タイガがナツを止める際、よくマフラーをぐいっと引っ張るのは、本人いわく「なんか持ちやすそうだから」だそうです。
要するに鍋の棒状の持ち手のようなものです。
「ONE PIECE」のビビがウソップの鼻を掴むのと同じ理由です。
~魔導士ギルド
「神鳴殿...街中を襲う雷の
レビィは神鳴殿の発動の時間がないことを心配している。
「でも、なんとかなるよね...こっちにはまだエルザとタイガとナツ、ガジルもいるし...そうだ!ミストガンもいるんだっけ...見た事ないけど」
するとギルドに一人の人物が入ってきた。
「こんな時に誰かしら」
「マカロフはどこ?」
「ポーリュシカさん!?」
その人物は
「どこかって聞いてんだよ」
「お...奥の医務室です」
「フン」
「あ...あのっ!!ちょっと今は......」
「知ってるよ!だから来たんだ」
「え?...もしかして治療しに来てくれたんですかっ!!」
レビィの言葉を無視してポーリュシカは医務室に向かう。
「......」
医務室のベッドで眠るマカロフを見たポーリュシカは
「ラクサスをつれてきなさい」
「え?」
「祖父の危篤も知らずに、遊び回ってるあの子をつれてきなさい」
「き...危篤って...そんなおおげさな...」
「いいからお願い...この人はもう長くない...」
涙を浮かべてそう言うポーリュシカの言葉が冗談でないことを物語っていた。
~カルディア大聖堂~
「フン、時は満ちた...ジジイ、オレはアンタを超える!!!」
ラクサスは立ち上がると神鳴殿の発動までの表示を見る。
【神鳴殿発動まで あと6分】
「降参する気はねえってか...相変わらずの頑固ジジイめ」
そんな彼の元へ2人の男が現れた。
「ほ~う、来たか...ミストガン...タイガ」
彼等の登場にラクサスは笑みを浮かべる。今ここに
「タイガはともかく、まさか
そんな彼にタイガは語りかける。
「へぇ~、てっきり俺がいないからこのゲームを仕掛けたものと思ってたけどなぁ」
「お前がいなかったのは本当に偶然さ...だが、いたらいたで雷神衆はもっと早い段階でやられてただろうから、いなくてちょうど良かったのかもなぁ」
「カルディア大聖堂...懐かしいねぇ、お前との何回目かの勝負の舞台だな...あれはたしか、「教会の掃除対決」だったかな?どっちが早く掃除を終わらせられるかってやつ」
「あったなぁそんな事も、ジジイに上手いこと乗せられて...これまで引き分けを除けば丁度互いに50勝50敗...今日の勝負で
彼等の会話にミストガンが口を挟む。
「ラクサス...今すぐ神鳴殿を解除すれば、まだ余興の範疇でおさまる可能性もある」
「おめでたいねえ...知ってんだろ?
「最強ならギルダーツがいるだろ?...俺やお前よりかなり強いぜ」
「私も興味はないが、エルザもいるだろ?」
「
「エルザが弱い?...とんだふし穴だな、おまえの目は」
「オレはおまえを認めてんだよミストガン......それにタイガ、オレにライバルってのがいるとしたら、おまえだけだしな」
「そいつは光栄だねぇ」
「今この
ラクサスの言葉にミストガンが
「そんな事にしか目がいかんとは......おめでたいのはどっちだ」
「白黒つけようぜ、最強の座をかけて...タイガ...それにミストガン、いや...アナザージェ」
「!!!」
ラクサスが何かを言いかけた時、ミストガンは自身の持つ杖から光を出し、ラクサスを攻撃する。ラクサスは手から雷を出し、その攻撃を防いだ。タイガはとっさに光竜壁を発動し防いだが、二つの魔法の衝突は教会の窓を全て割る程の衝撃波となった。
その衝撃は街中に響き、ラクサスを探していたナツとエルザもそれに気づく。
「教会!!?」
「カルディア大聖堂か!?」
一方、教会ではラクサスとミストガンが睨み合っていた。
「おまえ...
「おっと...珍しいねぇ、オメーが慌てるなんてよぉ...どこで知ったか?...さあね、オレに勝てたら教えてやろうか?」
二人の会話を聞いていたタイガは
(アナザー......そういうことか)
そしてミストガンは杖を構える。
「後悔するぞラクサス...おまえはいまだかつて見た事のない魔法を見る事になる」
「来い...格の違いを見せてやる」
タイガが見守る中、ラクサスとミストガンの戦いが始まる。まずはミストガンが自分の持つ5本の魔法の杖を地面に立てる。
「摩天楼」
すると地面から光の柱が立ち、ラクサスを吹き飛ばす。
「何!!?」
その光の柱は次第に大きくなり、カルディア大聖堂は崩れ去った。
「バカな!!教会を...」
今度はラクサスの体をベルトのような物が縛り、空間を引き裂いて巨大な怪物が現れた。
「なんだこの魔法は!!?」
「があああぁぁぁ」
「うおおおおおおおっ!!!」
怪物がラクサスに襲いかかろうとしたその時、突然周りの景色が割れた。
「!!!」
「はははははははっ!!!くだらねえなぁ!!!...こんな幻覚でオレをどうにかできるとでも思ったか!?ミストガン!!」
そう、破壊された教会も、巨大な怪物も全てはミストガンの作った幻だった。現実の教会は最初の衝撃波で割れた窓以外はどこも破壊されていなかった。
「さすがだな、だが気づくのが一瞬遅かった」
ラクサスの頭上にいくつかの魔法陣が描かれていた。
「おまえはすでに私の術の中......眠れ!!!五重魔法陣...
「気づいてねえのはどっちだ?」
「!!!」
ミストガンの足元が光り出し、地面から放たれた雷が彼を襲う。
「ぐぉあああっ」
「うおおお」
2人の魔法は同時に発動し、どちらも攻撃を食らうがお互い大したダメージではないようだ。その後も2人のは戦闘は一進一退であり、互いに攻撃と防御を繰り広げた。
「チッ、やるじゃねーか...!?」
「波ーーー!!!」
タイガはラクサスの一瞬のスキをつき、光竜波を放つがラクサスはとっさに避けた。
そんな彼にラクサスは笑いながら
「意外だなぁ、タイガ...おまえが他人の戦いに横槍入れるなんてよぉ」
「俺としても不本意だが、今回は時間がないからなぁ」
神鳴殿の発動が迫っていた為、タイガも手を出さざるを得なかったのだ。
そこへ
「「ラクサス!!!」」
ナツとエルザがやって来た。
「!!!」
ミストガンはやって来た2人、特にエルザが現れたことに驚く。
「エルザ!!!」
「ナツ!!!出られたのか」
「で...タイガと一緒にいるのは誰だ...」
「ミストガンか...?」
「くっ」
ミストガンはとっさに顔を隠そうとするが
「スキあり!!!」
ラクサスがそのスキをつき、ミストガンを攻撃する。
「ぐはっ」
その攻撃でミストガンの顔を隠していたスカーフが吹き飛ばされた。
「!?...エルザ見るな!!!」
タイガがそう叫ぶも、ナツとエルザはミストガンの素顔を見て驚く。
「え?」
「......」
その顔は、ほんの数日前に楽園の塔で彼等と戦ったジェラールと瓜二つだったのだ。しかも髪型どころか、彼の特徴であった顔の右側に描かれた模様まで同じだ。
「ジェラール...」
「おまえ...」
ミストガンの意外な素顔に2人は、特にエルザが驚きを隠せないでいた。
「生きて...」
「お?知ってる顔だったのか?」
「ど...どうなってんだ!!?ミストガンがジェラール!!?」
するとミストガンが口を開く。
「エルザ...
「え?」
「私はジェラールではない。その人物は知っているが、私ではない」
そして
「すまないタイガ、後は任せる」
「ああ」
ミストガンは霧のようになり、その場を去った。
「オイ!!!」
ナツがツッコむも、ミストガンの気配は完全に消えた。
「だーーーっややこしいっ!!後回しだ!!!ラクサス勝負しに来たぞ!!!エルザいいよな?オレがやる!!!」
ナツがそう言うもエルザはいまだ動揺している。
「エルザ!!!」
ナツがそう叫んだ時、ラクサスはエルザに向けて雷を放つが
「ハァッ!!」
彼女に当たる直前、タイガが間に入り光を纏った拳で雷を弾いた。
「!?」
それによりエルザはようやく我にかえった。
「おいおい...不意打ちが卑怯だとは言わないけど、さすがに空気読めよ...」
「あまりに似合わねえツラしてたからなあ...ホラ!!!続きをやろーぜ」
タイガとラクサスが笑いながらそう話しているとナツが叫ぶ。
「ラクサスーーーっ!!!オレが相手するって言ってんだろ!!!このやろぉ!!!」
「「ん?いたのか...ナツ」」
ラクサスはいつもの事として、タイガにまでそう言われてさすがのナツもカチーンときた。
「オレと勝負しろやぁ!!!ラクサス!!!」
ナツは拳に炎を燃やしてラクサスに向かって走り出す。
「てめえのバカ一直線もいい加減煩わしいんだよ」
そしてナツがタイガの横を通り過ぎようとした時
ぐい
「ぐえっ」
タイガにマフラーを引っぱられ、その場に倒れる。いつものパターンだ。
「何すんだよタイガ!!?」
「邪魔すんなよナツ...今、楽しくなってきたんだから...」
「そういうこった...巻き込まれたくなかったら、さっさと消えな」
笑みを浮かべながらそう言うタイガとラクサスは、全身に光や雷を纏いしばらく睨み合った後
「「はぁっ!!!」」
姿が一瞬消えたと思ったら、2人は拳をぶつけ合い周囲に大きな衝撃が拡がる。
「うおっ」
「ぐっ」
2人の戦いによる衝撃にナツとエルザは吹き飛ばされそうになる。
(なんつー戦いだ...)
ナツがそう思っているとタイガとラクサスは一度距離を取り
「だぁっ」
「はっ」
ラクサスの雷とタイガの光竜波がぶつかり、爆煙が巻き上がる。すると煙の中から布のような物が伸びてきて、ラクサスの右腕に巻き付く。
「!?」
煙が晴れるとタイガの服の左袖が伸びていた。服に魔力を込め、左袖だけを伸ばしたのだ。そしてタイガは伸ばした袖を右手で掴み自分の方へ引っぱる。
「うぉっ」
タイガは右足に光の魔力を込めるが、引き寄せられているラクサスも左腕に雷の魔力を込める。
「ぐぉっ」
「ぐっ」
そしてタイガの蹴りとラクサスのパンチが同時に相手の腹と顔にヒットする。
「ふっ」
ラクサスは自分の右腕に巻き付いたタイガの服を破り、左手でタイガの右腕をがしっと掴む。
「逃がさねえぞコラ」
するとタイガも右手でラクサスの左腕を掴み
「逃げるかよ」
タイガとラクサスは掴まれてない方の腕で互い殴り合う。
「はっはぁっ!!!」
「だあぁっ!!!」
2人は何度も殴り合うと再び距離を取る。
2人の激しい戦いにナツとエルザはただ見ていることしか出来ないでいた。
(ジェラール...いやミストガンの事はひとまず忘れなければ...今はラクサスだ)
そしてエルザは、タイガと戦うラクサスに問う。
「あの空に浮いているものは何だ、ラクサス!!」
「神鳴殿...聞いた事あるだろ?」
「まさか街に攻撃をするつもりか!?」
「はははっ!!!新しいルールさ...オレも本当は心が痛むよ」
「貴様!!!」
エルザが叫ぶと、ラクサスは神鳴殿発動までの残り時間を告げる。
「あと2分だ」
「「!!」」
その残り時間にエルザとタイガは焦り出す。
「ナツ!!全て破壊するんだ!!!」
「それがダメなんだ、下手に壊すと反撃を食らう」
タイガの発言にナツは驚く。
「タイガ!?...何で知ってんだ?」
「あの
「そう...アレは誰にも手出しはできない
「卑劣な!!...換装!!雷帝の鎧!!!」
エルザは鎧を換装する。その名のとおり雷耐性を持つ鎧だろう。
「フン...そんなものでオレの雷を防ぎきれるとでも?」
エルザもラクサスと戦う姿勢を見せるとナツが
「なにラクサスと戦う気マンマンになってやがる!!!こいつはオレがやるんだ」
その言葉を聞いたエルザはナツの方を向き
「信じていいんだな?」
笑いながらそう言う。
「へ?」
すると彼女は走り出す。
「オ...オイ!!どこ行くんだよ」
ナツがそう言うと、タイガはエルザの考えを察する。
「お前...神鳴殿を止める気か......」
「ははははっ!!!無駄だぁ!!!一つ壊すだけでも生死にかかわる!!!今...この空には300個の
「全て同時に破壊する」
「不可能だ!!!できたとしても確実に死ぬ!!!」
「だが街は助かる......ラクサスを止めておけ、ナツ!!!タイガ!!!」
「てめえ...ゲームのルールを壊す気か...」
「こっちも信じていいんだな...エルザ」
ナツの言葉にエルザは頷く。
「可能か不可能かじゃねえぞ!!!...おまえの無事をだぞ!!!」
ナツにそう言われ、エルザは思う。
(おまえ達に救われた命だ...粗末にする気はない)
エルザを見送ったタイガは
「はぁ......悪いな、ラクサス...」
「!?」
手から光の鞭を出し、ラクサスを拘束する。
「勝負はここまでだ......」
そしてタイガも教会を後にしようとする。
「待てタイガ!!!テメー逃げる気か!?」
「逃げる?...神鳴殿を止めに行くだけだ...俺の友達に罪を背負わせない為に...」
タイガはナツに近付き
「という訳で美味しいとこはくれてやるよ、ナツ」
「エルザを頼むぞ...それとお前も死ぬなよ、タイガ」
2人はハイタッチして、タイガはエルザを追う。
「ぐっ...くそっ」
ラクサスは拘束を引き千切って、タイガを追おうとするが
「火竜の...咆哮!!!」
ナツが口から炎を出し、彼の行く手を塞ぐ。炎が消えた時にはすでにタイガは教会を出ていた。
「オレはおまえを倒す」
「このガキが......」
一方その頃
「「!!」」
別々の場所にいたツバサとサクラが何かを感じ取った。
ツバサSide
「ハッピー...ルーシィをお願い」
ツバサは
「ツバサ?...どうしたの」
「ちょっとねぇ~」
ツバサはどこかへと飛んで行った。
サクラSide
「ごめんミラさん...あたし行かなきゃ」
サクラは突然どこかへ走り出す。
「!?...サクラ!!」
ツバサとサクラ、2人が同時に向かったのは街の北の方だった。
という訳で今回のタイガとラクサスの勝負は、中断となりました。
二人は勝負をしても、中々決着が付かないような関係です。
試合の機会がないからどっちが強いかはっきりと言えない、キン肉マンとテリーマン的なもんですね。
『ミス・フェアリーテイルコンテスト』あなたの推しは?
-
カナ
-
ジュビア
-
ミラ
-
エルザ
-
ツバサ
-
サクラ
-
レビィ
-
ビスカ
-
ルーシィ
-
エバーグリーン