光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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今回はちょっと長めになりました。

ヒロインであり、もう一人の主人公登場です。

それではどうぞ


チーム結成

「いいトコ見つかったなぁ」

ルーシィはマグノリアで新たに住むことになった家(家賃7万J(ジュエル))の風呂でくつろいでいた。

 

そして風呂から上がりバスタオルを巻いて廊下を歩く。

「7万にしては間取りも広いし、収納スペース多いし、ちょっとレトロな暖炉に、かまどまでついてる!そして何より一番素敵なのは......」

とリビングに入ると、

 

「よっ」「あい」

 

「あたしの部屋ー!!!」

何故かナツとハッピーがくつろいでいた。

 

「何であんた達がいるのよー!!!」

 

「「まわっ」」

強烈な回し蹴りが二人の顔面にヒット。

 

「だってミラから家決まったって聞いたから...」

 

「聞いたから何!!?勝手に入ってきていい訳!!?」

ルーシィの説教が始まった。バスタオル姿で。

 

「親しき仲にも礼儀ありって言葉知らないの!!?あんた達のした事は不法侵入!!!犯罪よ!!!モラルの欠如もいいトコだわ!!!」

 

「オイ...そりゃあキズつくぞ...」

 

「キズついてんのはあたしの方よー!!!」

 

ピンポーン

説教をしていると玄関のインターホンの音がした。

 

 

 

「あっ!はーい!」

ルーシィが玄関を開けると。

 

「こんにちは!あなたがルーシィね!」

 

【挿絵表示】

 

そこには黒いショートヘアに黒い和服に袴姿の少女がいた。

 

「えっと?あなたは?」

 

すると二人の間の下から。

 

「ルーシィ~!遊びに来たよ~!これお土産!」

 

「ツバサ~!いらっしゃ~い!」

ツバサが羽を生やし飛び上がった。

その手にはお土産であるフルーツタルトの入った箱が持たれていた。

 

「あたしはサクラ!サクラ・チェリッシュ妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員よ」

 

「そうなんだ!はじめまして!!」

ルーシィが妖精の尻尾(フェアリーテイル)に初めて来たとき、サクラは丁度仕事に行っていた為、これが初対面だった。サクラはツバサやミラからルーシィの話を聞き、こうして挨拶に来たのだった。

 

二人が挨拶を交わすとサクラはあることに気づく。

「ところで...なんでバスタオル?」

 

「......きゃあぁぁーーー!!!」

ルーシィは自分の姿に気づき、慌てて部屋で服に着替える。

 

 

 

サクラとツバサは家の中に入るとナツとハッピーがいることに驚く。

「ナツ!!あんたも来てたの?」

 

「よう!!サクラ!ツバサ!」

 

ガリガリ

 

「しかしいい部屋だね」

 

ガリガリ

 

「爪とぐなっ!!!ネコ科動物!!!」

ハッピーが柱で爪をといでいると。

 

「ハッピー...な~にしてるのかな~?」

ツバサが後ろに立ち声をかける。顔は笑っているがその後ろには怒りのオーラが溢れていた。

「あ...あい...ごめんなさい」

 

「ツバサって怒ると怖いのね...」

 

 

「そういえば、あなたの右手」

 

「え?」

サクラはルーシィの右手のギルドマークに気づく。

 

「あたしとお揃いね!」

サクラは自分の右手の甲を見せる。

偶然だがマークの位置だけでなく色も同じだった。

 

「あ!本当だ!」

ルーシィも自分の右手の甲を出し、お互いのマークを見せ合った。

 

「あなたの噂はギルドでも話題になってるよ」

 

「へぇ~そうなんだ!」

 

「ハルジオン港で詐欺師の集団を水攻めにして火あぶりにしたり、雪山の大ザルのわき腹をデカい斧でぶった切ったとか」

 

「尾ひれ付きすぎ!しかもそれ、どれもあたしじゃないし!」

 

 

するとナツが机の紙に気づく。

「ん?何だコレ」

 

「!!!ダメェー!!!」

ルーシィは素早くそれを奪い取る。

 

「なんか気になるな何だソレ」

 

「何でもいいでしょ!!!てかあんたとハッピーはもう帰ってよー!!!」

 

「やだよ。遊びに来たんだし」

 

「超勝手!!!」

 

 

 

結局ルーシィは4人全員に紅茶をいれた。

するとツバサと一緒にいるはずのタイガがいないことに気づいた。

「ところでツバサ今日はタイガはどうしたの?」

 

「仕事だよ」

 

「いつもはツバサも連れて行くんだけど、今回のような危険な仕事に行くときは、あたしの家で預かってるの」

そう言ってサクラは隣の椅子に座っていたツバサを自分のひざの上に乗せる。

 

「ツバサはコーヒーはあれだけど、料理はとっても美味しいの。このタルトだってツバサの手作りなのよ。」

 

「そうなの!てっきりどこかの有名店のかと思った」

 

「えっへん!」

 

「あたしとしてはツバサにはずっと居て欲しいのよねぇ~。可愛いし、料理も美味しいし、可愛いし」

 

「ボクも、サクラは可愛いし、コーヒーを嫌がらず飲んでくれるし、たまに服を作ってくれるからタイガと同じぐらい好きなんだ~」

 

「あなた達って仲良いのね」

 

「あい!!タイガとツバサ、サクラの三人は同じぐらいの時期にギルドに入った同期なんだよ」

 

 

 

するとナツが思い出したように、

「あ!そうだ。ルーシィの持ってる鍵の奴等全部見せてくれよ」

 

「鍵の奴等じゃなくて星霊よ」

 

「ルーシィは何人の星霊と契約してるの?」

 

「6体。星霊は1体2体って数えるの」

 

 

ルーシィはナツ達に精霊についての説明を始める。

「こっちの銀色の鍵がお店で売ってるやつ『時計座のホロロギウム』『南十字座のクルックス』『琴座のリラ』。こっちの金色の鍵は黄道十二門っていう門を開ける超レアな鍵『金牛宮のタウロス』『宝瓶宮のアクエリアス』『巨蟹宮のキャンサー』」

 

「巨蟹宮!!!カニかっ!!?」

 

「カニ~!!!」

 

「やっぱり鍋が良いかな~?」

 

「うわー...また訳わかんないトコにきついてきたし。しかもツバサまで...」

 

 

 

「そーいえばハルジオンで買った『小犬座のニコラ』契約まだだったわ。ちょうどよかった!星霊魔道士が星霊と契約するまでの流れを見せてあげる」

 

「「おおっ!!!」」

 

「あたし達、丁度良いときに来たみたいね」

 

「ね~」

 

 

「血判とか押すのかな?」

 

「痛そうだなケツ」

 

「なぜお尻...血判とかはいらないの。見てて」

 

 

ルーシィは鍵を構える。

「我...星霊界との道をつなぐ者。汝...その呼びかけに応え(ゲート)をくぐれ」

 

「「!!!」」

 

銀の鍵の先が光り出す。

「開け小犬座の扉...ニコラ!!!」

 

 

「プーン!!!」

 

「「ニコラー!!!」」

 

現れたのは白い体に丸い頭、ドリルのような鼻ととても犬には見えない小さな精霊だった。それを見たナツは、

「ど...どんまい!!」

 

「失敗じゃないわよー!!!」

 

それを見たルーシィとサクラは

「「ああんかわい~」」

 

「プ~ン」

ニコラを挟むように抱きしめた。

 

「そ...そうか?」

 

「ニコラの(ゲート)はあまり魔力を使わないし愛玩精霊として人気なのよ」

 

「ナツ~人間のエゴが見えるよ~」

 

 

「じゃ...契約にうつるわよ」

 

「ププーン」

 

「月曜は?」

「プゥ~ウ~ン」

ニコラは首を横に振る。

 

「火曜」

「プン」

今度は縦に振る。

 

「水曜」

「ププーン!!」

「木曜も呼んでいいのね」

 

「「「「地味!!!」」」」

星霊との契約とは呼び出せる日を確認するというかなり地味なものだった。

 

「はいっ!!!契約完了!!!」

 

「ププーン!!!」

 

「ずいぶん簡単なんだね」

 

「確かに見た感じはそうだけど大切な事なのよ。星霊魔導師は契約...すなわち約束ごとを重要視するの。だからあたしは絶対約束だけは破らない...ってね」

 

「へぇー」

 

「そうだ!!名前決めてあげないとな」

 

「ニコラじゃないの?」

 

「それは総称でしょ」

 

 

そしてルーシィはニコラの名前を思い付く。

「おいで!プルー」

 

「プーン!!」

 

「プルぅ?」

 

「なんか語感がかわいいでしょ。ね!プルー」

 

「プーン」

 

「確かに!それになんかぷるぷるしてるし、よろしくねプルー」

 

「ププーン」

 

「プルーは小犬座なのにワンワン鳴かないんだ。変なのー」

 

「あんたらもにゃーにゃー言わないじゃない。あっツバサはたまに言うか」

 

「にゃー」

 

 

 

「よろしくねプルー!コーヒーどうぞ!」

ツバサは水筒に入れてたコーヒーをカップに入れプルーにさしだす。

 

「プ?」

「あっ!プルーそれは」

ルーシィが止める前にプルーがコーヒーを飲んだその時、

 

「プ!!」

プルーがカッと目を見開く。

 

「プルー?」「やっぱ苦かったか?」

 

「プーン!プップン!プーーン!!!」

プルーはまるで嬉しそうに踊った後、

「プーン!!」

歯をニッと出し両腕で大きく丸を描いた。

 

「もしかして美味しかったの?」

 

「プーン!!」

 

「良かったねツバサ!!!」

サクラがそう言うもツバサは黙って立っていた。

 

すると

「よがっだ~~~」

 

ツバサの目から涙が滝のように流れる。

「ちょっ!大丈夫?」

ルーシィはハンカチを渡す。

 

「だっで、だっで、タイガとサクラはいつも飲んでくれるけど、他の皆はなかなか飲んでくれないから、ボク才能ないのかなって...」

 

「たしかに今まで美味しいって言ってくれたのはロキだけだったね」

 

「え!!?ロキも美味しいって言ったの?」

 

「うん。だから今までロキの味覚がアレなのかなぁって思ってたの」

女の子3人がそんな会話をしてる時、

ナツが何かを決意した。

 

「よし!!決めた!!!」

 

「!!」

 

「オレたちでチームを組もう!!!」

 

「チーム?」

 

「あい!!!ギルドのメンバーはみんな仲間だけど、特に仲のいい人同士が集まってチームを結成するんだよ。一人じゃ難しい依頼もチームでやれば楽になるしね」

 

「いいわね!!それっ!!!面白そう!!!」

 

「おおおし!!!決定だーっ!!!」

 

「契約成立ね!」

 

「あいさーっ!!!」

 

「プーン」

 

(何だかんだ言ってもあたしを認めてくれたって事かしらね)

 

 

 

「さっそく仕事行くぞ!!ホラ!!!もう決めてあるんだ!!!」

そう言ってナツは一枚の依頼書を見せる。

 

「もう、せっかちなんだからぁ~。シロツメの街かぁ...!」

 

 

「うっそ!!!エバルー公爵って人の屋敷から一冊の本を取ってくるだけで......20万J(ジュエル)!!!?」

 

「な!!オイシー仕事だろ?」

 

だが依頼書の注意書きをみてルーシィは固まる。

「...あら?あらららららら...!!!?」

 

『エバルー公爵

 ※注意※

 とにかく女好きでスケベで変態!

 ただいま金髪のメイドさん募集中!』

 

「ルーシィ金髪だもんな」

 

「だね!!メイドの格好で忍び込んでもらおーよ」

 

「あんたたち最初から......ハメられたーーーっ!!!」

 

「星霊魔導師は契約を大切にしてるのかぁ」

 

「ひでえーーーっ!!!騙したな!!サイテーーー!!!」

 

「さあ行くぞルーシィ」

 

「メイドなんてイヤよ~っ!!!」

 

「少しは練習しとけよ。ホレ...ハッピーに言ってみろよ「ご主人様」って」

 

「ネコにはイヤ!!!」

 

仕事に向かった二人と一匹を見届けたサクラとツバサは

「ボクらはどうする?サクラ?」

 

「なんかいろいろと心配だからあたし達も行こっか」

こうしてナツ、ハッピー、ルーシィにサクラとツバサを加えた5人は初めてのチームでの仕事に行くのだった。

 

 

 

~魔導師ギルド 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

一方その頃妖精の尻尾(フェアリーテイル)では

「あれ?エバルー屋敷の一冊20万J(ジュエル)の仕事...誰かにとられちゃった?」

 

「ええ...ナツがルーシィ誘って行くって」

 

「あ~あ...迷ってたのになぁ...」

 

「レビィ...行かなくてよかったかもしれんぞい」

 

「あ!マスター」

 

 

「その仕事...ちとめんどうな事になってきた...たった今依頼主から連絡があってのぅ」

 

「キャンセルですか?」

 

「いや...報酬を200万J(ジュエル)につり上げる...だそうじゃ」

 

 

「10倍!!?」

「本一冊で200万だと!!?」

「討伐系の報酬並みじゃねえか...」

報酬の金額が上がった事にギルド全体が騒ぎ出す。

 

「面白そうな事に...なってきたな」

グレイがそう呟いた時、

「グレイ...下...」

 

「ん?...のわああぁーーー!!?」

ミラに言われグレイはパンツ一丁の自分の格好に気付く。

 

 

 

一方シロツメの街に向かう馬車の中

 

ナツはいつものごとく乗り物酔いでグロッキーになっていた。

ルーシィは騙された仕返しとばかりに

「乗りごこちはいかがですか?ご主人様」

 

「.........冥土が見える」

 

「あんたも相変わらず乗り物ダメねぇ...」

 

「ご主人様役はオイラだよ!!!」

 

「うるさいネコ!!!」

 

「じゃあボクはお嬢様って呼んで」

 

「「ハ~イ!!!お嬢様!!!」」

 

「ズルいよ!ツバサだけ!!」

 

「は...早く着いてくれぇ~...」

 

どうなるルーシィの初仕事




という訳で、今回はここまでです。
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