光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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いよいよ今日からアニメの新シリーズがスタートですね。


運命の出会いの日

~魔導士ギルド 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

 

 

談笑しているルーシィとサクラの元にカナが近づき

 

「あ~あ、彼氏欲しいな~」

 

そう呟きながら二人の隣に座った。

 

「どうしたの?突然」

 

ルーシィがそう聞くとカナは

 

「男だよ、男...しばらく彼氏いないし、ちょっと人肌恋しくなったのよ...」

 

「!?」

 

その言葉を聞き、ルーシィは顔を赤くする。

 

「何真っ赤になってんのよ?」

 

「べ...別にそんなこと...」

 

「ふ~ん...ちなみにルーシィって今まで付き合った男の数は?」

 

サクラのその質問にルーシィは

 

「さ...三人かなぁ~...」

 

「「はい、嘘~~~」」

 

二人にすぐ見破られてしまった。

 

「彼氏欲しいとか思わないの?」

 

「そりゃあ、ちょっとは思うけど...正直、よく分かんない...」

 

「か~わいいなコノヤロー!!聞いてくれー、ルーシィはいまだかつて彼氏できたことないんだってさ!!!」

 

酒場中に聞こえそうな大声で言うカナをルーシィが慌てて止めようとする。そして彼女は無理矢理話題を逸らそうとする。

 

 

「てか、サクラはどうなのよ...今まで付き合った男の数は?」

 

「0」

 

ルーシィの質問にサクラは真顔でそう答えた。

 

「即答!?」

「むしろ潔いわね...」

 

「あたしてっきり、サクラとタイガは付き合ってるもんだと思ってた...」

 

「あたしとタイガ?...何で?」

 

「だって、同じ日にギルドに入って、家も隣同士でしょ?恋愛小説とかで言うところの幼馴染みの恋人みたいじゃない」

 

ルーシィのその言葉にサクラは笑い出す。

 

「ないない...あたしとタイガは確かに長い付き合いだけど、腐れ縁ていうか兄妹みたいなもんだし」

 

「ま...ルーシィに彼氏ができるかは置いといて...サクラ」

 

「?」

 

「さっき、ちょっと占ってみたんだけどね」

 

カナは一枚のカードを手に持つ。

 

「私のカードが言ってるよ...今日アンタ、()()()()()()をする日だ」

 

「運命の出会い!!?」

 

何故かそのワードにルーシィの方が反応した。

 

 

 

そんな三人の後ろをドレス姿のエルザが走る。それに気づいたルーシィが尋ねる。

 

「!?...エルザどうしたの?そのドレス」

 

するとエルザは足を止め

 

「次はメイクだ...こうしてはいられない」

 

そう答えた後、再びどこかへ向かった。

 

「変ね...もう収穫祭は終わったのに」

 

そこにミラがやって来て理由を説明する。

 

「ふふ...知らなかったの?今日、週刊ソーサラーの記者さんがうちの取材に来るのよ」

 

「え...えええ~~~!!?」

 

 

 

『週刊ソーサラー』毎週水曜日発売。新しい魔法商品や、ホットなギルドの紹介、美人な魔導士のグラビアなどで人気を博する魔法専門誌。ミラもこの雑誌のモデルを何回かやった事があり、ルーシィも以前グラビアに誘われた事があるが、ナツたちのせいで台無しになった。

 

 

「なんとーーー!!週ソラーーー!!!」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の特集するんですって」

 

するとルーシィはサクラの方を見てふと考える。

 

(取材...特集...記者...運命の出会い...なんとーーー!!!)

 

ルーシィの頭によぎった妄想はこうだ。

 

 

 

取材の記者が来る。

サクラの可愛らしさにK.O.(ノックアウト)される。

「サクラさん...ぜひ、あなたの可愛い笑顔をグラビアに」

サクラがグラビアを飾る。

しかもその記者は運命の人。

「サクラさん...あなたを一生、取材し続けたい」

二人は結婚。

 

 

 

そんな展開を想像したルーシィは、再び顔が赤くなり頭から湯気まで出ていた。

 

その様子を離れたところで見ていたハッピー、ナツ、グレイは

 

「ナツ...ルーシィが壊れてるよ」

 

「悪いもんでも食ったんじゃねーか?」

 

「つーか、ミスコンでツバサに負けたショックで、おかしくなったんじゃねーか?」

 

そんなことを言われてるとも知らず、ルーシィはハッと我にかえり。

 

「こうしちゃいられない!!!」

 

自宅に向かって走り出した。おそらく今回の取材を機に自分の名を上げようという魂胆なのだろう。 

 

 

 

それから少しして、ルーシィがギルドに戻ってきた。

 

「あ!!エルザ、サクラただいま~」

 

「おかえり...あ、髪型変えたんだ!?」

 

「分かる~?今流行りの感じにしてもらったのよ~」

 

ルーシィはあれから自宅に帰り、キャンサーにヘアメイクしてもらったのだ。

 

 

そこへ

 

「ohーーー!!!ティターニア!!!」

 

「「「!!!」」」

 

「ヤッベ...本物だ...クール!COOL!!クゥール!!!本物のエルザじゃん!!!クゥゥゥール!!!」

 

「だ...誰?このテンションの高い人!?」

 

突然現れたテンションの高い男にルーシィは戸惑う。するとそこへミラがやって来る。

 

「週ソラの記者のジェイソンさんよ」

 

 

 

テンションの高い記者改めジェイソンはエルザへの取材を始めようとする。彼のお願いでエルザは先程までのドレス姿から普段の鎧姿に戻った。

 

「これでは普段のままではないか...せっかくのドレスアップが...」

 

「ノープロブレム!!!こーゆー自然体を期待してたんですよ!!!」

 

ルーシィはここぞとばかりに自分をアピールしだす。

 

「あたし、ルーシィって言いまーす♡エルザちゃんとはお友だちでぇー」

 

「エルザ...()()()...?」

 

サクラは普段とは違うルーシィの話し方に困惑する。

 

「よかったら二、三質問に答えてくれないかい?」

 

「かまわないが...」

 

「......」

 

だが、ルーシィの事など気にもせずジェイソンはエルザへの取材を始める。

 

「換装できる鎧は全部でいくつあるんです?」

 

「100種類以上だ」

 

「COOL!!一番のお気に入りは?」

 

「バニーガールだな」

 

「バ...バニー!!?」

 

「あの耳がかわいいんだ」

 

「COOOOOOOOOOOOOL!!!」

 

「好きな食べ物は?」

 

「チーズケーキとスフレは外せないな。有名店を巡るのも好きだが、タイガやツバサに頼むと作ってくれるんだ」

 

「くぅぅ...あたしの知名度って、やっぱこんなモンか」

 

ルーシィが自分とエルザとの知名度の差に嘆いていると

 

「ぷ」

 

「あんたに笑われたくないわ!!!」

 

ハッピーに笑われ、彼にツッコむ。すると

 

 

「オーーー!!!ハッピー!!!君はなぜ青いんだい?」

 

「ネコだからです」

 

「負けた!!!」

 

ジェイソンが次にハッピーを取材したのでルーシィはずっこけた。

 

 

「君は、サクラだね!!君の換装できる武器は全部でいくつあるんだい?」

 

「換装とはちょっと違うけど...そうね、6種類ね」

 

「COOL!!」

 

 

サクラへの取材を終えたジェイソンはルーシィの方を向く。

 

「!!」

 

ルーシィはやっと自分の番と思い、にこおっと笑うが

 

「グレイだー!!!本物のグレイがいるー!!!」

 

彼が見ていたのはルーシィの向こう側にいるグレイで、ルーシィを吹き飛ばしてグレイに向かっていく。

 

 

「ん?...何だオマエ?」

 

「ホラ...昨日マスターが言ってた雑誌の記者ですよ」

 

「もしかして君ジュビア!?COOL!!!」

 

ジェイソンはグレイへの取材を始める。

 

「グレイ、なぜ君はすぐ服を脱ぐんだい?」

 

「脱がねえよ!!!人を変態みてーに!!!」

 

「グレイ様、下ーーー!!!」

 

ジュビアの言うとおり、グレイはいつの間にかズボンが脱げていた。

 

「なんか暑ーい、あたしも脱いじゃおっかなー」

 

ルーシィがそう言った途端

 

「だーーーらぁーーーっ!!!」

 

「きゃあ」

 

「記者ってのはどいつだーーー!!!」

 

ナツが叫びながらテーブルやイスを吹き飛ばし、ルーシィはそれに巻き込まれてしまった。

 

「ナツ!!!火竜(サラマンダー)のナツ!!!オレが一番会いたかったまどうひびがぼぁクォーーール!!!」

 

「コーフンしすぎ」

 

「やいやい!!!いっつもオレの事、悪く書きやがって!!!」

 

「YES!!!」

 

「オレが何か壊したとか、壊したとか、壊したとか!!!」

 

「COOL!COOL!!COOL!!!」

 

自分を悪く書く記事に文句を言いたいナツだったが、内容が全て本当の事だけにまるで意味のない抗議だった。

 

「ヤッベ...本物だ...!!!超カッケェ!!!」

 

ジェイソンは恐る恐るナツに手を出す。

 

「あ...握手してください!!!」

 

しかし

 

「うっせぇ!!!」

 

ナツはジェイソンを思いっきりぶん殴った。

 

「ヤッベ!!!カッコよすぎ!!!さすがヒーロー!!!「こんなCOOLな握手は初めて」...と」

 

「プロね...」

 

殴り飛ばされながらも取材を続けるジェイソンの記者根性にルーシィは感心する。

 

「あ...あの...記者さん?あたしに質問とか...」

 

「!!...エルフマンだーーー!!!COOL!!!」

 

「ああん」

 

再び無視されてしまい、ルーシィは落ち込む。

 

 

 

そして取材は続く。

 

「エルフマン!!!あなたにとって漢とは?」

「漢だな」

「そんなくだらない質問と答えよりあたしは下なの!!?」

 

 

「カナー!!!今度グラビアに出てよー」

「いいからここ座って呑め!!!」

 

 

「チーム・シャドウギア!!!三角関係って本当!?」

「?」

「「ノーコメントだっ!!!」」

 

 

「マスター!!!新しいギルドの抱負を」

「あ...えーと...愛と正義を胸に日々精進」

 

 

「雷神衆は解散?」

「いや...」

「んな訳ねーだろ」

「ラクサスの分も頑張りま~す」

 

 

 

そしてジェイソンはネコ型のツバサを頭に乗せたタイガを見つけ

 

「タイガ!!!光の勇者!!!オレが最も会いたかった魔導士のひどりびがぼぁクォーーール!!!」

 

「落ち着け...テンション高すぎて言葉になってないぞ...」

 

「はい、コーヒー飲んで落ち着いて」

 

ジェイソンはツバサから貰ったコーヒーを一口飲むと

 

「ぶーーーっ!!!」

 

お約束のパターンで噴き出した。

 

「COOL!!!これが噂のツバサの激苦コーヒー!!!実際に飲めるなんて感激でクゥーーール!!!」

 

そしてタイガ達への取材が始まる。

 

「タイガ!!!チーム・トライスクワッドのリーダーとして今後の目標とかはあるのかい?」

 

「俺達トライスクワッドにリーダーなんていないよ。三人全員が対等なチームだ」

 

「COOL!!!ところでツバサ!!君とハッピーに熱愛の噂があるけど本当!?」

 

「!?」

 

ジェイソンの熱愛という言葉を聞き、ハッピーは聞き耳を立てる。

 

「?...違うよ...ボクとハッピーはただの友達だよ」

 

(ガーーーン!?)

 

ツバサにとって自分は「ただの友達」と言われハッピーはショックを受けた。

 

 

 

「うわーん、ぜんぜんあたしになんかかまってくれない~~。やるしかない!!!恥ずかしいけど、アレやるしかない!!!」

 

ルーシィは舞台裏に駆け込み

 

「みんなー注目~♡あたし歌いまーす!!」

 

バニーガールに着替えて歌を披露しようとすると

 

「がっ!!」

 

「歌ならオレだ!!シュビドゥバー!!!」

 

以前と同じ白スーツで決めっ決めのガジルに吹き飛ばされてしまった。

 

「「ガジルー!!?」」

「「またお前かーーー!!?」」

 

「ohーーー!!!キターーー!!!鉄竜(くろがね)のガジルーーー!!!COOL!!!」

 

ガジルが歌い出そうとしたその時

 

「うっせえ、ガジルーーー!!!」

 

突然ナツに殴り飛ばされてしまった。

 

「テッメェ...」

 

「下手な歌、歌ってんじゃねーーー!!オレは記者(コイツ)に用があるんだよ!!!」

 

「まだ歌ってねーーー!!歌わせろ!!火竜(サラマンダー)!!!」

 

「コノヤローーー!!!」

 

こうしてナツとガジルのケンカが始まってしまった。

 

「ちょっと二人とも!!取材中よ!!!」

 

ミラがそう注意するも二人はケンカを止めない。だがジェイソンは

 

「ohーーー!!!目の前でめくるめく、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)同士の超・絶・バトル!!!」

 

そんなケンカの様子も取材としてカメラで撮影する。

 

「はぁ...しょうがない奴等だ...ツバサ、ナツの方頼む...」

 

「は~~~い!!」

 

元気よく返事をした後、ツバサは人型になった。

 

「ohーーーCOOL!!!ツバサが人間に!!!?まさにCOOL!!!」

 

ジェイソンはツバサの変身魔法に興奮し、彼女の写真を撮りまくる。そうこうしている間にもナツとガジルのケンカは続き

 

「「うおおおぉぉぉーーーっ!!!」」

 

二人が渾身のパンチを繰り出そうとしたその時。

 

「「いい加減にしろーーーっ!!!」」

 

「がぁっ!!」「ぐっ!!」

 

ツバサの拳がナツの顔面に、タイガの蹴りがガジルの腹部にヒットし、二人とも気絶したことでケンカは収まった。するとツバサはあることに気づく。

 

「あれ?...サクラは?」

 

 

 

 

 

タイガとツバサがナツ達のケンカを止めていた頃、サクラは商店街で食材の買い物をしていた。

 

「すっかり忘れてたなぁ、今日はあたしがご飯作る番だった」

 

「あ、あのー...」

 

「ん?」

 

自分を呼ぶ声にサクラは振り向く。そこにいたのは青くて長い髪の少女だった。

 

「ハンカチ落としましたよ」

 

「ああ、ありがとう」

 

サクラは少女からネコの刺繍が入ったハンカチを受け取る。

 

「友達からもらった大事な物なの」

 

「そうなんですね」

 

「あたしはサクラ、あなたは?」

 

「ウェンディと言います」

 

サクラは自分に話しかけた少女、ウェンディが大量の荷物を持っていることに気づく。

 

「ずいぶんたくさん買ったのね」

 

「はい、ギルドの皆へのお土産なんです」

 

「そのマーク、確か...化け猫の宿(ケットシェルター)ね!!」

 

「はい!!」

 

するとウェンディは近くにある時計台を見ると

 

「あ!?汽車の時間!!」

 

「ウェンディ、待って!!」

 

サクラは慌てて行こうとするウェンディを止める。

 

「これ、貰ってくれる?」

 

サクラは自分の持つ買い物袋から、紅茶の葉を渡した。

 

「ハンカチのお礼よ」

 

「ありがとうございます。実は私の友達、紅茶が大好きなんです」

 

「それは良かった」

 

そしてウェンディは駅に向かって歩き出した。

 

「ウェンディか...いい子だったなぁ」

 

するとサクラはカナが言っていたことを思い出す。

 

『私のカードが言ってるよ...今日アンタ、()()()()()()をする日だ』

 

カナの言葉を思い出したサクラは遠ざかっていく少女の背中を見てふと呟く。

 

「運命の出会い...ひょっとしてあの子が?......まさかね...」

 

カナの占いが当たっていたこと、そしてこの二人の少女が再会する日が近いことを本人達はまだ知らない。




という訳で今回はここまで。

もしコラボとか考えて頂けたらメッセージをくれたら反応します。
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