光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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とある暗い部屋、ただ一つのスポットライトが当たるイスに座っている猫が読者に語り出す。

ハッピー「みなさんは、友達や兄弟姉妹とケンカをしたことはありませんか?...今にして思えば、何であんなくだらない事でケンカしちゃったんだろう?...なんてエピソード、誰にもありますよねえ」

パチン

そこにタイガがやって来て部屋の灯りを点ける。

タイガ「お前こんな暗い部屋で何ぶつぶつ言ってんだ?」

ハッピー「これは、とある二人が珍しく大ゲンカしたお話です」

タイガ「え?...無視...?」


サクラとツバサの大ゲンカ

ある日の朝、ルーシィはいつものようにギルドにやって来た。

 

「みんなぁ~おはよ...お!!?」

 

彼女の目に映ったのはギルドの悲惨な状態だった。

様々なものが散らかっており、気絶しているハッピー、顔の真ん中に二つの拳の痕が付いて気絶しているナツ、そして額に大きなたんこぶを付け気絶しているエルフマンとガジルがいた。

 

そしてその中心には、二つのテーブルにそれぞれ互いにそっぽを向いているサクラとツバサ(人型)が座っていた。

 

 

ルーシィはカウンターにいるミラに恐る恐る聞いてみる。

 

「ミラさん...いったい何があったんですか?」

 

「実はあの二人...ケンカしたのよ...」

 

「えーーー!!!あの二人が!!?」

 

ルーシィは大声を上げて驚く。それも当然だろう、ナツとグレイならいつものことだが、普段は友達というより姉妹のように仲の良いあの二人がだ。

 

「実はねえ...」

 

ミラは先ほど起こった事を語り出す。

 

 

 

 

 

~数分前~

 

ルーシィの来る数分前、ギルドはいつものように活気に満ちていた。ナツとグレイがいつも通りケンカして、その様子を(と言うよりグレイのみを)見ているジュビア。のんきな顔で魚を食べるハッピー。飲み物を運ぶミラ。酒を樽で飲むカナ。本を読むレビィと同じテーブルで寝ているガジル。そして仲良く話をしてるサクラとツバサがいた。ちなみにタイガは隣町へ買い物に行ってて不在である。

 

ところが

 

「何よ!!!」

「何だよ!!!」

 

ついさっきまで楽しそうに会話していたはずのサクラと怒って人型に変身したツバサの突然の大声に周りの皆は何事かと注目する。

 

「ツバサがそんな分からず屋なんて思わなかった!!!」

「いくらサクラでもコレだけはゆずれないよ!!!」

 

二人はキイィーという目で睨み合う。

 

「この分からず屋ー!!!」

「そっちこそー!!!」

 

そうして二人のケンカが始まった。手当たり次第に自分の近くにある物を相手に投げてる。食器や樽、しまいには椅子やテーブルに至るまで投げ合っていた。相手が投げた物を避けたり弾いたりすることで、周りにも被害が及んでいた。

 

 

「フン!」

 

「え?えーー!?」

 

サクラはハッピーの頭を掴みツバサに向かって投げる。

 

「フン!!」

 

バチーーン!

 

「ぐはぁ!」

 

ツバサはビンタでハッピーを弾き飛ばした。これがハッピーが気絶していた理由です。

 

 

そこへ

 

「ケンカかぁ?オレも混ぜろぉ~!!」

 

ナツも参加しようと飛び出すが

 

「「邪魔!!!」」

 

二人に顔面を殴られた。これがナツの気絶の理由。

 

 

「こんのーー!!」

 

「お...おい!ツバサ!?」

「な!何だ!?おい銀ネコ!?」

 

ツバサはエルフマンとガジルの胸ぐらを掴み持ち上げる。

 

「えーーーい!!!」

 

「お...漢ーー!!!」

「なーーー!!!」

 

サクラに向かって二人を思いっきりぶん投げた。恐るべし怪力。

 

「フン!!!」

 

ゴーーーン!

 

「「ガッ!!」」

 

サクラは自慢の頭突きをエルフマンとガジルに食らわし気絶させた。それにしても鉄であるガジルすら気絶させるとはさすがは妖精の尻尾(フェアリーテイル)一の石頭。

 

 

 

 

 

~現在~

 

「そんなことが...で、原因は何なんですか?」

 

「そこはよく聞き取れなかったの...それにあの様子じゃあ聞くに聞けなくて」

 

ミラの目線の先には今だムスッとした顔でそっぽを向く二人がいた。

 

するとツバサはカップにコーヒーを入れる。それを見たルーシィは

 

(な~んだ、何だかんだ言っていつものようにサクラにコーヒー入れてあげるんだ)

 

そう思った瞬間、ツバサは自分でコーヒーを飲んだ。

 

(あっ!自分で飲むんだ...)

 

ルーシィがそう思うとサクラが

 

「分かったわよ...ゆずる気はないのね...」

「そっちこそ...こうなったら...」

 

「「『トライスクワッド』は解散よ(解散だ)~!!!」」

 

二人はそう言うと立ち上がり、それぞれある人のところへ行く。

 

 

ツバサはネコ型になり

 

「ハッピー来て、デートしてあげる...」

 

「え?...ちょちょっとツバサ、痛たたた...」

 

まだ寝転んでいたハッピーの尻尾を掴み引きずりながら歩き出す。

 

 

サクラは

 

「エルザ!ちょっと付き合って...」

 

「お..おいサクラ...」

 

エルザの手首を掴み歩き出す。そして二人同時に入り口に立つと

 

「「...フン!!!」」

 

別々の方向へ行った。

 

 

 

二人が去った後のギルドでは

 

「どうしよう...まさかあの二人がこんな事に...」

 

ルーシィがトライスクワッド解散の危機にどうしようかと慌てていると、ギルドの奥からマカロフがやってくる。

 

「まあコレも二人にとっては良い経験になるじゃろう...ほれ!さっさとここを片付けぃ」

 

マカロフの号令で皆はサクラとツバサのケンカでメチャクチャになったギルドの片付けを始める。

 

「しかし...あの二人がケンカなんて珍しいわね、ナツとグレイならともかく」

 

「確かにそうね...でもあの二人も最初っから今みたいな仲良しって訳じゃなかったの」

 

「え!!?そうなんですか?」

 

ミラの言葉にルーシィは驚く。そしてミラは昔のことを話す。

 

 

 

「タイガとツバサ、そしてサクラは同じ日に妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入したの。だけど、サクラの生まれたチェリッシュ家は闇ギルドに襲われてサクラ一人を残して全滅...そのせいかあの頃のサクラは全く笑わない子だったの...」

 

 

 

 

 

~6年前~

 

タイガとツバサ、サクラが妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入した頃

 

「タイガぁ~どの仕事行く?」

 

タイガの頭に乗っているツバサが尋ねる。

 

「そうだなぁ」

 

そこへ

 

「タイガぁ~!勝負しガッ...」

 

「また今度な」

 

ナツが飛びかかってきたがタイガの裏拳一発でやられた。

 

「ナツったら、こりないねぇ~...!?」

 

そう言ったツバサは何かに気付き、タイガの頭から下りる。その視線の先には黒髪の少女が酒場の隅にうずくまっていた。

 

「!?...どうしたの?ツバサ」

 

「リサーナ、あの子...」

 

「ああ、たしかタイガやツバサと同じ日に入った子だね...たしかサクラって」

 

するとサクラは立ち上がりどこかへと去って行った。ツバサはそれを追いかける。

 

 

サクラは川原に座り込んでいた。

 

「ねえねえ」

 

「!?...」

 

自分に話しかける声を聞き、サクラは振り返るとツバサがいた。

 

「...あなた...」

 

「改めてボク、ツバサ...ねえ良かったらボクのコーヒー飲む?」

 

「放っといて...」

 

「...でも」

 

「いいから!!」

 

「...うん...」

 

ツバサは肩を落として帰って行く。

 

「...ごめんね...」

 

去って行くツバサにサクラは小さく呟く。

 

 

次の日、ギルドにやって来たサクラにツバサは

 

「ぶうぅ~」

 

自分の顔を両手で挟む変顔を披露した。

 

 

サクラは笑いもせず素通りした。

 

「あれ?すべった?...」

 

 

さらに次の日

 

「に~~」

 

顔を横に引っ張る変顔をするもまたしても反応なしだった。その後もツバサはサクラを笑わせようといろいろやってみた。

 

 

「あいつまたやってるよ、よくやるなぁ」

 

その様子を見ていたグレイが呟く、パンツ一丁で。

 

そこにタイガが

「アイツはただ、サクラの笑った顔が見てみたいんだよ。それよりグレイ...服」

 

「ん?...おわぁー!いつの間に!!」

 

 

そしてまたある日、ツバサは焼き芋を大量に食べていた。

 

その様子を見てタイガは心配そうに

 

「おいおい...まさかとは思うけど、本気か?...なんか女の子がやっちゃいけないネタのような気がするけど...」

 

「本気も本気、妖精の尻尾(このギルド)の皆はケンカはすれど皆笑ってる、だからサクラにも笑顔でいて欲しい」

 

「...そうか、アイツならいつもの川原だ、行ってやれ」

 

「うん!!」

ツバサはギルドを出て行った。

 

ツバサを見送ったタイガにマカロフが近づく。

「マスター...」

 

「サクラのことはわしも心配じゃったが、ツバサが何とかしてくれそうじゃな」

 

「アイツなら大丈夫...きっとサクラを笑わせますよ」

 

「ずいぶん信頼しとるな...それじゃわしも行くとするか...」

 

「どちらへ?」

 

「ちょっと散歩にな...」

 

 

 

サクラはいつもの川原に座り込んでいた。そこにツバサがやって来て。

 

「あ!いたいた...ねえ今日は」

 

「どうして?」

 

「?」

 

「どうしてあなたは、あたしに構うの?」

 

サクラのその問いにツバサは少し黙ったが

 

「昔読んだ絵本にね、こう書いてあったんだぁ。『人は泣いた分だけ優しくなれます。笑った分だけ幸せになれます』って」

 

「!!?」

 

サクラはその一文を聞き驚く、なぜならその絵本は自分も幼い頃に母親に読んでもらったことがあったからだ。

 

「サクラがずっと暗い顔なのは、きっとたくさん泣いたからだと思うんだ...だからサクラはきっとすごく優しい子だから、あとはたくさん笑って幸せになればいいって」

 

「...」

 

「サクラが悲しいと何だかボクも悲しくなるの...だから...サクラには笑って欲しいんだ」

 

ツバサの言葉にサクラはかつて母に言われた事を思い出す。

 

 

『サクラ...あなたの笑顔は皆を元気にしてくれる。お母さんもお父さんも、あなたの笑顔が大好きよ』

 

そう言って母親は幼いサクラの頭を撫でた。

 

 

 

サクラが過去を思い出していたその時

 

プゥ~~~

 

「あ...」

「...」

 

「ぐあぁ~~~」

 

少し離れた茂みからタイガが苦しそうに鼻をつまんで現れた。滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)故に鼻の良いタイガにはかなり臭く感じていた。そしてその後ろからマカロフも現れた。

 

「タイガ!?マスター!?」

 

「散歩してたら、たまたまお主等を見つけてのぉ...」

 

そしてマカロフはサクラに近づく。

 

「サクラよ...」

 

「......」

 

「悲しいときは泣いたってよい...そんな弱さを見せられる者も一人や二人いても良いじゃろう...ギルドにいる者は皆、家族も同然じゃからな」

 

それを聞いたサクラは振り返ると、ツバサとタイガが自分を見てうなずいていた。

 

そしてサクラはツバサを抱きしめ

 

「...うわああぁ~~ん!!!」

 

人目もはばからず思いっきり泣き出した。

 

「さぁさぁ、お泣きなさい...お姉さんの小さな胸で受け止めてあげる」

 

「お姉さんって...お前、生まれてそんな経ってないだろ...」

 

ツバサの言葉にタイガが静かにツッコんだ。

 

 

 

 

 

~現代~

 

ギルドの片付けをしながら、ルーシィはミラから二人の過去の話を聞いていた。

 

「そんなことがあったんだ」

 

「ええ、それ以来あの二人はまるで姉妹のように仲良くなったの」

 

それを聞いたルーシィの頭には普段の仲の良いサクラとツバサの姿があった。するとルーシィは片付けの手を止め、ギルドの入り口へ走り出す。

 

「ルーシィ!!?」

 

「やっぱり放っとけない!!あの二人は仲良しなのが良いもの!!!」

 

そしてルーシィは二人を探して街に走り出す。

 

 

 

 

 

~川原~

 

ツバサは川原の土手に座り流れる川を眺めていた。

 

「ねえ、ツバサ...魚食べる?」

 

ハッピーが魚を差し出すもツバサは返事をしなかった。

 

そこへ

 

「ツバサ~~!!!」

 

ルーシィが走ってやって来た。

 

「ルーシィ?...」

 

「ねぇツバサ...サクラと仲直りしない?」

 

「悪いけど...そんな気は無いよ...」

 

ツバサはまた川を眺める。その様子を見たルーシィは

 

「この川、ツバサとサクラが仲良くなった場所ね」

 

「...うん...」

 

「ツバサはさぁ、サクラのこと嫌いになった?」

 

「それは...」

 

「ケンカしたとしても、二人とも相手のことを『大嫌い』とは言ってないでしょ?」

 

「......」

 

 

 

 

 

~カフェ~

 

場所は変わって、街のとあるカフェ。サクラとエルザはテラス席に座っていた。

 

「すいませ~ん!パフェおかわり!!!」

 

「おい...どれだけ食べる気だ?」

 

「ケーキおごってあげてるんだから、黙ってて...」

 

エルザがケーキを一皿だけ食べたのに対し、サクラの側には食べ終えて空になったパフェの入れ物がたくさんあった。

 

そこに

 

「サクラ~~!!!」

 

「ルーシィ?」

 

ルーシィがやって来てサクラへの説得を始めた。

 

「あのねサクラ...ツバサの事だけど...」

 

「...悪いけど...その事なら話すことは無いよ...」

 

するとルーシィはサクラの隣のイスに置かれているお土産用のケーキを見つける。

 

「そんなこと言ってぇ、ちゃっかりツバサへのお土産も買っちゃってぇ~」

 

「ち...違うわよ、コレはその...そう!タイガ!...タイガと食べようと思って...」

 

サクラは顔を赤くして否定するが

 

「三人分も買っておいてか?」

 

一緒にいたエルザに笑いながらそう言われ、さらに顔を赤くする。

 

「とにかくさぁ、ギルドに行ってもう一度ツバサと話してみようよ」

 

「......」

 

ルーシィにそう言われ、サクラはギルドへと向かっていった。

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)ギルド~

 

サクラとツバサ(人型)は片付けを終えたギルドにやって来て向かい合っていた。その周りでルーシィをはじめとした仲間達が見守っている。

 

「ツバサ...何か言うことあるんじゃない?」

 

「サクラだって...」

 

すると二人はお互いのほっぺを引っ張り合った。

 

「え~~~!!!ちょっと!話し合うんでしょ!!何やってんの!!!」

 

ルーシィが慌てて止めに入る。

 

「確かにあたし達だけじゃあね」

「こうなったら、ルーシィに決めてもらお!」

 

そして二人はキッとした目でルーシィを見る。

 

「!!?」

 

「「ルーシィ!!!」」

 

「は...はい!!!」

 

ルーシィは二人のあまりの真剣な顔に後ずさる。

 

(二人のこの表情...もしかしてあたし、すごく重要なこと聞かれる?)

 

「「たい焼きは頭と尻尾、どっちから食べる?」」

 

「え?」

 

「だってボクは頭からの方が良いって言ってるのに、サクラは尻尾なんて言うんだよ!!」

「絶対尻尾からが美味しいのに、ツバサったら譲らないのよ!!」

 

「もしかして、二人のケンカの原因ってそんな事なの!?」

 

「「そんな事~~!?」」

 

「ひぃ~!」

 

「だいたいね~、たい焼きって頭から食べて、最後に餡の少ない尻尾でお口直しするんだよ!!」

「そもそも、餡がたくさん入ってる頭を残した方が餡がたくさん食べれて良いじゃない!!」

 

なんと二人のケンカの原因は『たい焼きをどこから食べるか?』というものだった。ルーシィが「そんな事」と言ってしまったため、二人の怒りはさらに強くなる。

 

 

そんな中、周りは

「たい焼きも良いけど、やっぱ本物の鯛の方が美味しいよね~」

「オレは一口で食うな!それでこそ漢!!」

「オレはさらにこんがり焼いてから食うぞ」

「冷やして食うのが美味いだろ?」

 

自分の好みの食べ方で盛り上がっていた。

 

「皆、食べ方は色々ね」

 

ミラが仲間たちのたい焼きの食べ方に感心していると、サクラとツバサがルーシィに詰め寄る。

 

「「で、ルーシィはどっち?」」

 

「え...え~っと...」

 

ルーシィが回答に困っていると

 

 

「ただいま~」

 

タイガがギルドに入ってきた。

 

「?...どうした、皆?」

 

タイガは皆にサクラとツバサがケンカ中だということ、そしてその原因を聞いた。

 

「なるほどな...だったら良い方法がある」

 

「「?」」

 

「お互いに相手の食べ方を試してみろ。それからどっちが美味いか決めれば良い」

 

「食べ方を試すって...どうやって?]

 

ルーシィが尋ねるとタイガは紙袋を取り出す。

 

「ちょうどお土産にこれ買ってきたんだよなぁ」

 

袋からある物を取り出すとそれはたい焼きだった。

 

 

 

そして

 

「最近のは尻尾にも餡子がたっぷりで美味し~い」

「頭からも良いわね~」

 

二人は相手の好きな食べ方を試したところ、満面の笑みでたい焼きを頬張っていた。結論としては頭と尻尾どちらから食べても美味しいということだ。

 

「...サクラ」

 

「ん?」

 

「さっきは...ごめんね」

 

「あたしこそ...ごめんねツバサ」

 

二人はお互い謝り合って仲直りしたのだった。

 

「まっ...仲直りってことで、ほら!もっと食え」

 

「「うん!!」」

 

そして改めて、タイガも含めた三人で仲良くたい焼きを食べなおした。結論にもう一つ加えるとしたら、皆で食べればもっと美味しいのだ。

 

それを見ていたルーシィは

 

(良かった...やっぱりあの二人は仲良しでなくっちゃ)

 

その光景を微笑ましく見ていた。

 

 

 

ルーシィは仲良くたい焼きを食べてる三人に近づき

 

「ねえ...三人はたい焼きの中身で何が一番好きなの?」

 

何気ない質問をするのだった。

 

「なんだよルーシィ...聞くまでもないだろ?」

「そんなの決まってるわよ~」

「そうそう」

 

三人の答えは

 

タイガ「カスタード」

サクラ「チョコ」

ツバサ「あんこ」

 

「「「は??」」」

 

見事にばらばらの答えだった。

 

すると三人は

 

「二人ともわかってないな~、たい焼きといえば『あんこ』これが王道ってやつだよ~」

 

「あらぁ...ケーキやパフェ、クレープにあるように『チョコ』はどんなスイーツにも合うのよ」

 

「な~に言ってんだか...『カスタード』のあの程良い甘さが一番美味いんだよ」

 

お互いを睨み合いながらゴゴゴゴと魔力を溢れ出す。

 

その様子に周りの皆は

 

「や...ヤベぇぞ」「またケンカか?」「今度はタイガも入ってるから更に(たち)悪ぃぞ」

 

そんな中、空気を読まないのが一人

 

「ケンカかぁ?オレも混ぜろ!!」

 

「あっナツ!やめたほうが」

 

ハッピーの制止も聞かずナツが飛び出すも

 

「「「失せろ!!!死にたいのか!!?」」」

 

「は...はいぃぃーー」

 

三人にキッと睨まれ、恐れをなして後ずさる。

 

「ひぃぃー...殺されるぅ」

 

「だから言ったのに...」

 

腰を抜かしたナツの肩にハッピーが優しく手を添える。

 

 

 

「おい!ルーシィ!!早くあいつら止めろよ!!!」

「そうです!!なんとかして下さいルーシィ!!!」

 

「え~~!!!コレあたしのせい!!?」

 

グレイとジュビアに言われ、このケンカの原因?であるルーシィは焦り出す。そして

 

「「「解散だ(解散よ)~~~!!!」」」

 

トライスクワッドは再び解散の危機となるが、ルーシィの必死の説得によりなんとか仲直りしたとさ。




いや〜、普段仲良しな二人程、ケンカしちゃったら中々謝りにくいですよね〜。

ちなみに私は、たい焼きはカスタード派で、どこから食べるかはその時の気分次第です。

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