スコル「おい、もやしゴーグル!!何でオレの事は触れねえんだよ!!?」
マキナ「ウルセェ...お前がどうなろうと知ったこっちゃねぇかな、バカ猿」
スコル「あんだとゴラァ!誰が猿だ!そこはせめて筋肉にしやがれ!」
マキナ「ていうか、そもそもお前も別次元に行ったのに、何で僕と会話できてんの?なに?異次元とか知らねぇの?お前」
スコル「あん?知らねえよ」
マキナ「.........さて、こんなバカ猿は放っといて、コラボ回第2話どうぞ」
スコル「筋肉つけろや!もやしゴラァ!」
フィオーレ王国のある山道、そこを二人の人間と一匹の猫が歩いていた。
「タイガ~、今度は何を貰ったの?」
「二人の魔導士の力を合わせることが出来る魔法道具らしい。試しに使ってみて、その結果を改めて報告して欲しいそうだ」
相棒であるツバサの問いにタイガは自分の手に持つ小さな箱を見ながら答える。
「二人の魔導士なら、あたしとタイガで試してみれば良かったんじゃないの?」
「俺もそう思って聞いてみたんだけど、魔力量と体のサイズがほぼ同じじゃないと効果が出ないらしいんだ...ま、帰ったらナツとグレイ辺りで試してみるか」
「そんな、実験動物みたいに...」
サクラとタイガがそんな会話をしていると、ツバサがあるものを見つけて驚く。
「あ!?誰か倒れてる!!!」
「え!?」
「ホントだ!?」
三人は倒れている人物の元へ駆け寄る。
「マナーーー!!マナ!!しっかりして!!!」
「う~~ん...」
倒れている少女・マナツはお腹をおさえてうずくまり、それを彼女の相棒である黒猫・リアンが心配そうに体を揺する。
そこへ
「どうした!?...!?...あれ?君達は!?」
「にゃ!?...あ!?あなた達」
タイガ達が駆けつけ、声をかける。するとその場にいた全員が互いに面識があったことに気付く。何故ならタイガ達はほんの数日前にマナツ達の世界に迷い込んだことがあり、その時に互いに面識があったのだ。
「リアン~~」
「ツバサ~~」
猫二匹は互いの肉球を合わせて再会を喜ぶ。
「ってこの子マナツじゃない!!どうしたの?どこか痛いの?」
「サクラ...いや、原因は分かってるのよ...」
うずくまっているマナツを心配するサクラにリアンはそう言う。
「何だよ、原因って」
「......」
タイガの問いにリアンは答えづらそうにしているが、重い口を開く。
「......拾い食いよ」
ズコーーーッ!!!
まさかの原因に三人はおもいっきりずっこけた。
「拾い食いって...何で?...」
「この子の悪い癖よ...道端に落ちてる物をよく拾って食べちゃうの...」
「はぁ...ツバサ、お前たしか食あたりの薬持ってたよなぁ...マナツに飲ませてやれ」
「は~い」
タイガは呆れたようにため息を吐き、ツバサに薬を出させる。ツバサから薬を貰ったマナツは
「治った~~~!!!」
「良かったわね~マナ~~~!!!」
薬を飲んだその瞬間、さっきまでの状態が嘘のように元気になり飛び跳ねる。マナツに過保護なリアンは回復に喜び彼女に抱きついた。
「いや...普通はこんな早く治らねえよ...」
「よく効くんだね~この薬」
「ツバサ...たぶんマナツだけだと思うわよ...」
マナツの驚きの回復力を見て、ツバサは薬の効果に感心し、サクラは彼女に静かにツッコむ。
「ところで、マナツとリアンはこんな所で何してたんだ?」
「え?...う~ん...何でだっけ?」
タイガの質問にマナツは何故この世界に来たのか忘れてしまっていたが、すぐに思い出す。
「あっ!!そうだ!!...スコルが大変なの!!!」
ドーーン!!!
マナツが思い出した途端、彼等の近くで爆発音がした。
「!?...何だ!!!」
「!?...このにおい...」
タイガ達は爆発の起こった場所へと走り出す。マナツはそこにいる人物のにおいに心当たりがあった。
爆発が起こった岩場では、スコルがグア兄弟を見つけ戦いを挑んでいた。
「コノヤロー!!」
スコルが敵に向かって殴りかかろうとするが、ギナとジュダに簡単に受け止められてしまった。
「フッ!!」
「はぁっ!!」
「がはっ」
ギナの鞭、ジュダの剣にスコルは吹き飛ばされてしまう。
「その程度の力で兄上に挑めると思わない事ね」
「終わりだ!!」
ジュダが止めを刺そうと剣を振り上げたその時
「波ーーー!!!」
「!?」
スコルの背後から光の魔力が放たれ、ジュダは当たる寸前に避ける。
「何者だ!?」
後ろで戦いを見ていたモルドが魔法の放たれた方を見る。そこにいたのは
「
爆発音を聞いてやって来たタイガ達だった。
「?...誰だ、お前ら...」
スコルは突然現れたタイガ達を警戒する。そしてタイガはスコルに近づき身構える彼に左手を向けると黄色い光、回復技の
「!?...傷が」
「お前は少し休んでろ」
タイガとサクラはスコルの前に立ち、グア兄弟に立ち向かう。
「行くぞサクラ!!」
「ええ!!」
そしてタイガとジュダ、サクラとギナとの戦いが始まる。
タイガは両手両足に光を纏い、ジュダにパンチと蹴りのラッシュをかける。
「ふっ!!はぁっ!!!」
「ぐぅ...やるな」
サクラは木刀に魔力を込め、刀へ変えるとギナに斬り掛かる。
「はぁーー!!」
サクラが何度も刀を振るうが、ギナはその全てを躱し、彼女から距離を取ると
「ふっ!!」
腰に着けていた鞭を手に取り、サクラに振るう。
マナツとリアンはスコルの元に駆け寄る。
「スコル、大丈夫!?」
「てかアンタ、何で魔法使わないのよ?」
「コイツのせいで使えねえんだよ...」
そう言うスコルの首には、首輪のような物が着けられていた。
「光竜の...」
「散れ...」
タイガとサクラが魔法を発動しようとするとギナが手を向ける。
「はぁっ!!!」
すると二人の首にスコルが着けられた物と同じ首輪が着けられた。
「咆哮!!!」
「千本桜」
二人の魔法は発動しなかった。それどころか、サクラの持つ刀も元の木刀に戻ってしまった。
「
「「「もっと早く言え!!!」」」
「ぐはぁ!!!」
スコルの遅すぎる警告にマナツやリアン、そしてツバサからも殴り倒された。
しかし、そんな状況でもタイガとサクラは焦ることなく、敵に向かっていった。二人は魔法が使えなくても、なんとか渡り合っていた。タイガは回し蹴りでジュダの剣を飛ばし、サクラはギナの鞭をすべて躱す。
魔法を使わなくても、十分強いタイガとサクラの戦いを見ていたスコルは驚く。
「アイツら...魔法も使えねえのに」
「ボクらトライスクワッドは、チームを組んだ時からこういう状況になっても戦えるように魔法を使わない戦い方も鍛えてたんだ」
四人の戦いを見ていたモルドは、タイガとサクラの戦いぶりを見て
「魔導士というものは、魔法を封じてしまえば脆いものと思ったが...あの二人、なかなかやりおる」
タイガは右腕を引くと溢れるオーラを竜の手の形にする。
「竜爪撃!!!」
「!?」
ジュダはさすがに危険を感じ、落とした剣を拾う。
「はぁっ!!!」
タイガが右腕を振ると、オーラで作った竜の手がジュダに迫り彼は剣で受け止める。
「ぐぅ...」
竜の手に押されたジュダはそのままギナの所まで押される。
「ぐぁっ!!」
「うぁっ!!」
押し切られたジュダは、サクラと戦っていたギナとぶつかり、吹き飛ばされた。
「にゃあっ!!?」
「今タイガ、魔法を使った!?」
「あれは魔法じゃない...魔道心獣拳...タイガだけが使える拳法だよ」
「スゲぇな、アイツ」
「サクラ...皆の所へ」
「ええ」
タイガはサクラをツバサ達の元へ退かせると攻撃の構えをとる。
「閃光光竜拳!!!」
タイガが拳を突き出すと、竜の形をしたオーラがジュダとギナに向かって行く。攻撃が当たろうとしたその時
「たぁっ!!!」
モルドが二人の前に立ち、斧でタイガの放ったオーラを破壊する。
「「兄上!!!」」
「遊びはここまでだ」
モルドも参戦しようとすると空中に小さな穴が開き、そこから小さな人影が出てきた。
「!?...君は...」
タイガは穴から出てきた人物を知っていた。
「...お待たせ~!主役の登場かな!!!」
「さあ博士、戦闘開始だ!!」
穴から出てきたのは、天才魔科学者の少年マキナと彼の相棒であり助手の赤猫ディンガだった。