光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

79 / 106
マキナ「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士であり、天才(て~んさ~い)魔科学者こと僕マキナは、別次元へと迷い込んだ幼馴染みであるマナツとその相棒リアンを助けるため、光の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)タイガのいる次元へとやって来たのだった」

タイガ「なあ、『天才は妖精の尻尾にいる。』(お前が主役の小説)読んでて思ったけど、このコーナーでお前、誰に向かって喋ってるんだ?」

マキナ「解ってないかな~タイガ。この小説を読んでくれてる読者の皆さんにだよ~」

タイガ「...そうか...でも端から見たら、何もないところにぶつぶつ喋ってる変な奴だったぞ」

マキナ「.........さぁどうなるコラボ回第3話!!」

タイガ「あ、ごまかした」


天才くん、来る

タイガ達とグア兄弟との戦いの中、突如開かれた次元の穴から出てきたのは、天才魔科学者の少年マキナと彼の助手である赤猫ディンガであった。

 

「お待たせかな...それにしても、主役の登場には良い場面だね~」

 

マキナは自分の手に持つ箱に自分が出てきた次元の穴を小さくして入れると、改めてタイガの隣に立ち、グア兄弟に向かい合う。

 

 

「退くぞ...」

 

モルドは妹弟達にそう告げる。

 

「何故です兄上!?」

「我ら兄弟の力を持ってすれば、あんな奴等」

 

「奴等を侮るな!あの二人は魔法を封じられてもお前達をそこまで追い込むのだぞ...一度体制を立て直す」

 

「「はっ!!」」

 

グア兄弟は何処かへと跳び去っていった。

 

 

「待てコラ!!」

 

スコルは叫びながら追おうとするが、すぐにタイガに止められる。

 

「よせ、今追っても勝てない...」

 

すると

 

「マキナーーー!!!」

「ぐおっ!!」

 

マナツがマキナに飛びつき、マキナは倒れてしまった。

 

「まったく...随分またせたじゃにゃい、ディンガ」

 

「こっちも色々あってね...とにかく三人とも無事で良かった」

 

猫二匹がそんな会話をしていると、立ち上がったマキナがタイガと向かい合う。

 

「久しぶりだな、マキナ」

 

「会えると思ってたかな、タイガ」

 

二人は右腕でクロスタッチを交わす。そこにスコルがやって来る。

 

「テメェ、今頃来やがって!!ちんたらしてんじゃねぇよ、もやしゴーグル!!!」

「ウルセェかな、お前こそマナツやリアンを巻き込んどいて、やられてんじゃねーかな。これだから…バカ猿は」

 

マキナとスコルは額を擦り合わせてケンカを始めた。その様子を見たタイガ達は妙な親近感を覚える。

 

「何か...どっかで見た光景だね...」

 

「うちの炎と氷みたいだな...」

 

「どこの世界にも似たようなのがいるのね...」

 

サクラは二人のケンカを止めようと近づくが、二人はサクラの言葉に聞く耳持たずでケンカを続ける。

 

「はぁ...」

 

サクラは溜息をつくと、近くにあった大きな岩に近づく。

 

「ふんっ!!!」

 

ドーーーン!!!

 

「「!!?」」

 

サクラは妖精の尻尾(フェアリーテイル)一を誇る石頭で大岩を砕く。それを見たマキナとスコルは恐怖で固まり、マナツは

 

「スゴ~い!!サクラ、カッコイイ~~!!」

 

目を輝かせていた。

 

「まだやる?......ケンカ」

 

「いえ...もうしません...」

「あい...オレ達、仲良しだぜ...」

 

二人は仲良く肩を組み、ケンカを止めた。

 

 

「とりあえず、まずは首輪(こいつ)をなんとかしないとな...」

 

タイガが自分に着けられた首輪を指さすと、マキナはサクラやスコルも同じ首輪を着けていることに気付く。

 

「な~るほど...その首輪、てっきりスコルが新しい趣味に目覚めたと思ってたけど」

 

「おい!!」

 

スコルにツッコまれたマキナは、タイガに着けられた首輪をじっくりと見た。

 

「どうやら、魔力を封じる特殊な素材でできてるかな」

 

「外せそうかい?博士」

 

「外せないことは無いけど...今は...」

 

ぐうぅ~

 

「お腹が減って頭が回らない...」

 

「あ!!じゃああそこに行こうよ!!!」

 

マナツの提案で、一行はマグノリアのある場所へと向かった。

 

 

 

 

 

ジジジジィ...

 

マキナは額に着けてたゴーグルを装着し、レーザーナイフのような魔法道具でサクラの首輪を少しずつ切っていく。そして

 

カチャ

 

「よし!!取れたよ」

 

サクラに着けられた首輪が外れた。

 

「ありがとうマキナ」

 

「これで最後かな」

 

マキナが作業を終えゴーグルを外すと、テーブルに座りツバサが作った料理を食べる。そこには先に食べていたマナツ達がいた。

 

「美味し~~!!ツバサ、これすっごく美味しいよ!咲き誇ってるよ!ていうか満開!」

「ああ!!こんな美味ぇメシ初めてだぜ!!!」

「そうね、コーヒーはあれだけど...なかなかの腕前よ。悪くにゃいわ」

 

「へへ~~、そう言ってくれると嬉しいな~~」

 

 

 

するとタイガがキッチンから出てきた。

 

「ほら、デザートができたぞ」

 

「!?」

 

タイガの持ってきたデザートを見たマナツの目が鋭くなる。

 

「プリーーーン!!!」

 

「うおっ!?」

 

ガン!!

 

デザートに作ったプリンに飛びつこうとしたマナツをタイガが避けたことで、マナツは柱に顔面からぶつかった。

 

 

 

食事を終えたスコルは改めてマキナに問う。ちなみにマナツは鼻に絆創膏を貼り、タイガの作ったプリンを美味しそうに食べていた。

 

「で、もやし...お前どうやって来たんだ?」

 

「誰がもやしだ。簡単に言うと、マナツとリアン、ついでにお前が消えた次元の穴を調べたんだよ」

 

マキナはこの世界に来た経緯を話す。

 

 

「解析の結果、次元の穴は四大元素の魔力をぶつければ再度開けることができることが解った。そこで、ボクはギルドに戻って次元を超えるゲートを開く為の装置を作ったんだ。四大元素に関しては、ジュビアを含む元幽鬼の支配者(ファントムロード)のエレメント4の魔力を使ったかな。でも、この世界とのゲートを維持するには更に大量の魔力が必要で、ネエちゃんやナツ達、妖精の尻尾(フェアリーテイル)全員の魔力を使ってもボクとディンガの二人を送り込むので精一杯だったんだ。デウスとエクスには制御装置の役割を担ってもらってるけど、皆の魔力の総量を考慮しても1日持つかどうかだね。ああ、安心してよ。デウスとエクスが居なくても、他にも刀剣関係の発明はあるから、戦闘はなんとかなるかな」

 

 

 

「なぁ、もやし...」

 

マキナの少し長い説明をスコルが遮る。

 

「あん?なに?まだ解説の途中なんだけど...」

 

「さっきから何言ってかわかんねぇ……もうちょいわかりやすくしてくれ。マナツのヤローから煙が出てんぞ」

 

スコルには説明が難しかったようで、マナツに至っては頭から煙が出るくらいだ。

 

「要するにエレメント4の魔力でゲートを開き、君達の世界の妖精の尻尾(フェアリーテイル)のメンバー全員の魔力で帰る為のゲートを維持してるって事だろ?」

 

「よく解ったねえタイガ、チンパンジー以下のバカ猿とは大違いかな。マナツも理解出来たみてぇかな」

 

「誰がバカ猿だゴラァ!!!せめて筋肉つけろ!!!てかお前の説明がややこしすぎんだよもやしゴーグル!!!つーか!!扱いの差がおかしいだろ!?」

 

「あん?自分の理解力の無さをボクのせいにしてんじゃねぇかな、マナツはお前と違って繊細だからいーんだよ。というか山に帰れ」

 

二人がまたケンカを始めようとすると

 

「止めなさい!!!」

 

ガン!!!

 

「「ぐもっ!!」」

 

サクラの頭突きを食らった。

 

 

 

 

 

~マキナの次元 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

ギルドの酒場ではマキナが作った装置が別次元へのゲートを開いていた、その装置に魔力を供給する複数の魔水晶(ラクリマ)に魔導士たちが魔力を注いでいた。その内の一つで

 

「はぁ...はぁ...すまねぇワカバ...そろそろ替わってくれ」

 

「よし、任せろ」

 

魔力を注いでいたマカオの魔力が尽きワカバと交代した。

 

「皆頼むぞ!マキナが言うには、一度閉じてしまったら同じ世界につながる保証は無いそうじゃ」

 

「はい!」「おう!」

 

マカロフの号令に、魔導士たちは改めて気合いを入れ直す。

 

 

そんな中、カナは一人浮かない顔をしていた。

 

「マキナ...」

 

彼女は別の次元へと向かった弟を心配していた。そこにルーシィが近づき

 

「大丈夫!!マキナなら、マナツ達を連れて、5人全員で生きて帰ってくる...なんてったって、カナの弟で天才魔科学者なんだもん。信じてあげようよ」

 

「ルーシィ...そうだね、ありがとう。マキナ……がんばるんだよ、ネエちゃんたちがしっかりとサポートしてやるからね」

 

 

 

 

 

~タイガの次元~

 

サクラの頭突きを食らってうずくまっているマキナに代わってディンガが説明を続ける。

 

「まあ、だいたいはタイガが理解した通りだ...けど、ジュビア以外のエレメント4を探すのと、装置を安定させるのに()()()もかかってしまったんだ」

 

ディンガのある言葉にリアンは驚く。ちなみにマナツはもはや話について行けなくなり、ベッドの上で猫型のツバサと遊んでいた。

 

「ちょっと待ってディンガ...私たちがこの世界に来てまだ2時間も経ってないわよ」

 

「そうか...博士、どうやら危惧してたことになったようだ」

 

ディンガに言われ、マキナも会話に参加する。

 

「なるほど、仮説としては考えていたけど……その仮説は正しかったみてぇかな。この世界はボクたちの世界と時間の流れが違う……マナツたちが消えてから、ボクたちは一週間の準備期間があったかな」

 

「うみゅ?なにそれ?どういうこと?」

 

マナツの疑問にリアンが答える。

 

「つまりねマナ...あたしたちの世界の方が時間が早く進んでるって意味よ。...あたしたちがここでのんびりしている間に、元の世界では数ヶ月、下手したら数年経ってるかもしれないの...戻った時にはナツがおじいちゃんになってる可能性があるってことよ」

 

「目から花弁!!アニキがおじじに!?やだよぉ〜!しわくちゃちゃなアニキなんかアニキじゃないよ!どうしよ〜〜〜〜!!」

 

マナツが慌て出すが、マキナが落ち着かせる。

 

「心配しなくてもいいよー、ボクがゲートを開いた時点で二つの世界の時間は一時的に同期……つまりは同じ流れになってるから、問題を解決すりゃあ、帰れるから問題はねぇかな」

 

 

 

そこへ

 

「はぁ~疲れたぁ~...まずはシャワーでも...って!!?」

 

「よぉ、ルーシィ」

 

「おかえり~」

 

「あたしの部屋ーーー!!!てか人数多いし!!?」

 

そう、タイガ達が今いるのはルーシィの部屋だったのだ。タイガとツバサが挨拶をすると、ルーシィはいつものツッコみを放つ。

 

「ああ~ん、トライスクワッドはまともだと思ってたのに~~~」

 

「あはは...ごめんねルーシィ...マナツがどうしてもここが良いって」

 

「マナツ?」

 

聞き覚えのない名前を聞いたルーシィにマナツが抱きつく。

 

「ル~シィ!!...やっぱりいた~!!!」

 

「あなたがマナツね」

 

ルーシィはそう言って自分に抱きついたマナツの頭を優しく撫でる。

 

「あたしの名前を知ってるって事は......もしかして、あたしのファン!?」

 

「そんな訳にゃいでしょ...あたしのマナを忘れるにゃんて、これは処刑物よ...と言いたいけど、こっちのルーシィはマナとは初対面だから、仕方ないがないけど……ちょっとムカつくわね」

 

「え!?また喋るネコ!!?というか発想がエグいんだけど!!」

 

マナツの後ろから出てきた黒猫にルーシィは驚く。

 

「この子達はサクラ達の友達?」

 

「この子達も妖精の尻尾(フェアリーテイル)よ」

 

「え!?」

 

驚くルーシィにマキナ達は自分のギルドマークを見せる。

 

「でもこんな子達、見たこと...」

 

「正確には、別世界だけどな」

 

「え?」

 

ルーシィはタイガの言っている事がよく解らず戸惑うが、あることに気付く。

 

「てかアンタ達どうやって部屋に入ったの!?鍵はかけて出たはずなのに」

 

「マキナにピッキングしてもらった」

 

タイガに頭を撫でられたマキナは胸を張ってドヤ顔になる。

 

「天才のボクに掛かれば、ピッキングなんかはお茶の子再々!というか朝飯前かな」

 

「博士、僕等が食べているのはランチだ。この場合は昼飯後というのが正しい意見だよ」

 

「子供に何させてんのよ!!というかまたなんか猫がいるしっ!」

 

ルーシィがツッコむと、タイガは悪びれずに言う。

 

「それに許可は取ってからやったし」

 

「許可?まさか大家さん!?」

 

その事についてはマキナも疑問に思っていた。タイガが許可を取ったとは言ったが、誰かと話している様子は無かったからだ。するとルーシィの部屋に半透明の巫女が現れた。

 

『私よ』

 

現れたのはルーシィの友達の幽霊巫女のミコだった。

 

 

 

「おっ、何だぁ?()()()()()()()()ん家には同居人がいんのか?」

 

スコルがそう言ってミコの肩に手を置こうとした瞬間

 

するっ

 

「うぉっ」

 

彼の手はするっと空振って倒れてしまった。その様子を見たマナツはミコに近づく。

 

「すご~い!!()()()()()()()()は美人お化けと知り合いなんだぁ~」

 

『美人は当たりだけど、私はお化けじゃなくて幽霊よ』

 

二人のそんな会話を見ていたリアンは涙ぐむ。

 

「ぐす...かわいそうに......()()()()()()()()現実(リアル)に友達がいないのね...幽霊しか友達がいないなんて......」

 

「失礼ね!!ちゃんと現実(リアル)にも友達いるわよ!!!てか、何でミコに許可取ったのよタイガ!!?」

 

「え?だってミコはもう、ほとんどルーシィの部屋の地縛霊みたいなもんだろ?」

 

『それに、誰のおかげで家賃が下がったと思ってるのかしら~...』

 

「う...何も言えない」

 

ルーシィはミコに頭が上がらなかった。幽霊である彼女が部屋に遊びに来るようになったことで、家賃が月7万J(ジュエル)から5万J(ジュエル)に下がったからだ。

 

 

 

すると、ミコは自分から目をそらしているマキナとディンガに気付く。二人は若干震えているようだった。

 

『あら?...あなた達はずいぶん静かなのね』

 

「申し訳ない……美しいレディに見惚れていたようだ。ねぇ?博士(ゆ、幽霊?どうやら、疲れているようだ……しかし、リアンに弱気な所は見せられないからね……表情には出さないでおこう)」

「………そうだねー(なんか浮いてるし、喋ってるけど……プラズマだよね?これ…)」

 

実は二人は科学者故にオカルトは信じておらず、お化けなどの非科学的な物が苦手だったのだ。

 

そんな二人の様子を見たスコルはニヤリと笑う。

 

「………なんで今、笑いやがったかな」

 

「いやぁ......」

 

スコルは後ろを向き、誰にも聞こえない小声で呟く。

 

「なるほどなぁ〜……偶には揶揄う側に回ってやるかぁ〜」

 

 

 

ルーシィはタイガ達に尋ねる。

 

「ねえ...さっきからこの子達が言ってる()()()()()()()って何の話?」

 

「ああ、彼等は」

 

タイガが言おうとした瞬間、マキナがスッと立ち上がる。

 

「その事は、ギルドで話すかな...()()()のネエちゃんにも会いたいしね...」

 

そしてディンガを連れて、足早にルーシィの部屋を出た。まるですぐにでも部屋から出たいようだ。それを追うように、タイガやルーシィ達もギルドに向かって行った。

 

『行ってらっしゃ~い』

 

部屋に残ったミコが彼等を手を振って見送る。

 

 

 

ギルドに向かう一行の最後尾を歩いていたスコルは呟く。

 

「……………ん?つーか、幽霊ってなんだ?」




マキナ「そう言えばこの世界じゃ収穫祭はもう終わってるんだね。僕らの世界はまだだけど」

サクラ「まあ、色々あったけどね」

ツバサ「盛り上がったよね~、ファンタジアにミス・フェアリーテイルコンテスト」

リアン「へぇ~、ミスコンなんて開催したのね...まっ、マナが出場してたら優勝は間違いにゃいけどね」

マキナ「いやいや...この世界にもネエちゃんがいるんだから、優勝したのはネエちゃんで間違いないかな」

タイガ「...言いにくいんだけど、優勝したのはツバサだ」

マキナ「......まぁ、たしかにツバサは可愛いからなぁ...じゃあネエちゃんは2位」

サクラ「2位はミラさんよ」

マキナ「じゃあ3位」

ツバサ「はサクラだよ」

マキナ「何でだーーーっ!!!この世界にいないマナツは仕方ないとして、ネエちゃんが優勝してないなんて、この世界おかしいかな!!!」

タイガ「文句なら読者に言えよ...彼等の投票で決まったんだから」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。