光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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タイガ
「マグノリアでの住む家が決まったルーシィ。そこにナツとハッピーが彼女を仕事に誘いにやって来た。偶然ルーシィへの挨拶に来ていたサクラとツバサを巻き込み、五人はシロツメの街へと向かうのだった」

グレイ
「何やってんだ?タイガ」

タイガ
「いやあ今回のシリーズ、俺もお前も出番無さそうだからせめてこれ位はやっておこうかなあと思って。一応主人公だし」

グレイ
「おいおい...そんな悲しくなる事言うなよ...てかオレは前回ちょこっとだけ出番あったぞ」


日の出(デイ・ブレイク)

~シロツメに向かう馬車の中~

 

サクラとツバサは窓からの景色を眺め、ナツは乗り物酔い、ルーシィとハッピーは今回の仕事について会話していた。

 

「言ってみれば随分と簡単な仕事よねー」

 

「あれ?嫌がってたわりにはけっこう乗り気?」

 

「トーゼン!!なんてったってあたしの初仕事だからね!!ビシッと決めるわよ!!」

前回のマカオの捜索はナツとタイガに付いて行っただけなので、正式な仕事は今回が初だった。

 

「要は屋敷に潜入して本を一冊持ってくればいいだけでしょ?」

 

「スケベオヤジの屋敷にね」

 

「こー見えて色気にはちょっと自信あるのよ」

 

「ネコにはちょっと判断できないです」

 

 

 

「言っとくけどこの仕事...男2人やることないんだから報酬の取り分3・3・3・1だからね」

 

「ルーシィ1でいいの?」

 

ナツとハッピー(あんたら2人)で1よ!!!」

ルーシィとハッピーは報酬の話をしていた。ちなみに取り分は左からルーシィ・サクラ・ツバサ・ナツとハッピーである。これもいわゆる男女差別だろうか?

 

 

そして一行はシロツメの街に到着した。

「着いた!!!」

 

「馬車には二度と乗らん...」

 

「いつも言ってるよ」

 

 

「とりあえずメシ!!」

 

「自分の"火"食べれば?」

 

「残忍な事言うなぁ、オマエは自分の"プルー"や"牛"食うのか?」

 

「食べる訳ないじゃない!!!」

 

「それと同じだよ」

 

「そ...そう?」

ナツとルーシィがそんな会話をしていると。

 

「例えばルーシィが自分の腕を刃物で切って、そこから出た血を自分の口から飲んだとしても、輸血にはならないでしょ」

 

「例えが怖すぎるんですけど...よーするにあんたらは自分の火や光は食べられないって事なのね、めんどくさー」

 

ツバサの例え話にルーシィは恐怖をおぼえながらも滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の能力について理解した。

ちなみに同じ血液型でも口から大量に飲むのは最悪の場合、死に至るらしいので、良い子の皆様は吸血鬼のマネをして血を飲まないようにしてください。輸血は正しい方法でお医者さんにしてもらいましょう。

 

 

 

「そうだ!」

 

「?」

 

「あたし達ちょっとこの街見てくる。食事は2人でどーぞ。行こうサクラ、ツバサ!!」

 

「ちょっ!ちょっとルーシィ!」

「どこ行くの〜」

ルーシィはそう言ってサクラとツバサの手を引っ張っていった。

 

「何だよ...みんなで食った方が楽しいのに」

 

「あい」

 

 

街のレストランでナツとハッピーは食事をしていた。

 

「脂っこいのはルーシィにとっておこっか」

 

「脂っこいの好きそうだもんね」

 

「おおっ!!!これスゲェ脂っこい!!!」

二人がそんな会話をしていると。

 

「あたしがいつ脂好きになったのよ...」

 

「お!ルー...シィ?」

 

そこにはメイド服に着替えたルーシィ、サクラ、ツバサの三人がいた。

サクラは金髪のカツラまで着けている。

なぜネコサイズのメイド服があったのか?それはサクラが以前ツバサの為に作ったものである。(こんな事に使うことになるとは思わなかったが)

 

「お食事はおすみですか?ご主人様」

 

「...ま...まだでしたら...」

 

「ごゆっくり召し上がってくださいね」

ルーシィとツバサはノリノリだが、サクラは恥ずかしいのか若干ぎこちなかった。

 

「どーしよぉ~!!冗談で言ったのに本気にしてるよ~!!メイド作戦...ツバサはかわいいけど」

 

「今さら冗談とは言えねえしな...コレで行くか」

 

「聞こえてますがっ!!!」

 

 

 

そして一行は依頼主のいる館に来た。

「私が依頼主のカービィ・メロンです。こっちは私の妻」

 

「うまそうな名前だな」

 

「メロン!」

 

「デザートにいいねぇ!」

 

「ちょっと皆!!失礼だよ!!」

ナツ達の発言にサクラが注意する。

 

「あはは!よく言われるんですよ」

しかしカービィは気にしていないようだ。

 

(メロン...この街の名前もそうだけど...どこかで聞いた事あるのよね...)

ルーシィは何か引っかかっているようだ。

 

「まさか噂に名高い妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士さんがこの仕事を引き受けてくれるなんて...」

 

「そっか?こんなうめぇ仕事よく今まで残ってたなぁっておもうけどな」

 

(仕事の内容と報酬がつりあってない。きっとみんな警戒していたのよ)

 

「しかもこんなお若いのにさぞ有名な魔導士さんなんでしょうな」

 

「ナツは火竜(サラマンダー)ってよばれてるんだ」

 

「おお!!その名なら耳にした事が」

 

「サクラも数々の依頼をこなしてきたんだよ」

 

「そうですか...で、そちらは?」

カービィはルーシィに尋ねる。

 

「あたしも妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士です!!!」

 

カービィはルーシィの服装を見て

「その服装は趣味か何かで?いえいえ...いいんですがね」

 

「ちょっと帰りたくなってきた」

ルーシィはしくしくと涙を流し、ハッピーとナツは笑っていた。

何故かサクラとツバサのメイド姿についてはスルーされていた。

 

 

「仕事の話をしましょう」

 

「私の依頼したい事はただ一つ。エバルー公爵の持つこの世に一冊しかない本、日の出(デイ・ブレイク)の破棄又は消失です」

 

「焼失かぁ...だったら屋敷ごと燃やしちまうか!!」

 

「楽ちんだね」

 

「ダーメ!!!確実に牢獄行きよ!!」

 

「ナツ...頼むから今回は何も壊さないでよ」

 

「確かに、タイガとサクラは妖精の尻尾(フェアリーテイル)でも珍しく何の問題も起こしてないしね」

 

 

「一体...何なんですか?その本は...」

 

「どーでもいいじゃねーか、20万だぞ20万!!」

 

「いいえ...200万J(ジュエル)お払いします。成功報酬は200万J(ジュエル)です」

 

「にっ!!!?」「ひゃ!!!!」「くぅ!!!?」「まっ!!!!」「ん!!!?」

ルーシィ、ハッピー、ナツ、ツバサ、サクラは打ち合わせしたかのような驚き方をした。

 

「なんじゃそりゃあああああっ!!!」

 

「おやおや...値上がったのを知らずにおいででしたか」

 

 

「200万!!?ちょっと待て!!!5等分すると......うおおおっ計算できん!!!」

 

「簡単ですオイラが100万、ナツが100万残りはルーシィ達です」

 

「頭いいなぁ!!!ハッピー!!!」

 

「残らないわよっ!!!」

 

「5等分なら一人40万だよナツ!!!」

 

「違うよツバサ、報酬は3・3・3・1だから、ナツとハッピーが二人で20万、あとはあたし達三人が60万ずつよ!!!」

 

「まあまあみなさんおちついて」

ナツ達は突然10倍に上がった報酬に動揺した。

 

「な...な...何で急にそんな...200万に...」

 

「それだけどうしてもあの本を破棄したいのです。私はあの本の存在が許せない」

 

「おおおおおっ!!!!行くぞルーシィ!!!!燃えてきたぁ!!!!」

 

「ちょ...ちょっとぉ!!!」

ナツはルーシィの手を引っ張り走り出した。

(存在が許せない本...って、どーゆー事!!?)

 

「ちょっとナツ!...はぁ、しょうがいなぁ。いくよハッピー、ツバサ」

 

「あい!」「うん!」

サクラ達もナツを追いかけ走り出した。

 

 

 

~エバルー公爵邸~

 

ルーシィ、サクラ、ツバサの三人は屋敷の門の前に立っていた。

 

「失礼しまぁす。金髪のメイドさん募集をみてきましたぁ」

 

「すみませーん。誰かいませんかぁ」

 

(スケベオヤジに気に入られて、本を燃やして200万、チョロいわ!!!)

 

「うまくやれよルーシィ!」

 

「がんばれ~~!サクラ!ツバサ!」

ナツとハッピーは門から少し離れた木の陰で様子を見ていた。

 

ボコ!

「!」

 

ドーン!

「ひっ」

突然地面から図体のデカいゴリラのようなメイドが現れた。

 

「メイド募集?...御主人様!!募集広告を見て来たそうですがーー」

 

「うむぅ」

メイドは自分の出た穴に向かって喋る。

(穴!!?)

 

ぬぼんっ

 

「ボヨヨ~~~ン!我輩を呼んだかね」

穴から出た小柄の男がこの屋敷の主であり、日の出(デイ・ブレイク)の所有者のエバルー公爵であった。

 

(出た!!!!)

 

(てかボヨって?)

 

「どれどれ」

 

「よろしくお願いしまぁす」

ルーシィはにっこぉと笑顔を向けるが。

 

じぃぃぃぃ

じとーーー

エバルーは三人をじっとりと観察する。

 

(と...鳥肌が...がんばれあたし!!)

 

(仕事じゃなけりゃぶっ飛ばすのに...)

 

(長いなぁ...もしかしてボクら合格?)

三人がそんなことを思っていると。

 

「いらん!!帰れブス共」

 

「「「ブ...」」」

結果はまさかの不合格、特に自信があったルーシィのダメージが大きかった。

 

「そーゆー事よ、帰んなさいブス共」

 

「え...!!?ちょ...」

ゴリラメイドは三人をぐいっと軽くつまみ上げた。

 

「我輩のような偉~~~い男には...」

 

ボスッ!ボスッ!ボスッ!ボスッ!

 

「美しい娘しか似合わんのだよ」

また地面から四人のメイドが現れたが、

 

「まぁ御主人様ったらぁ」「お上手なんだからぁ」「うふ~ん」「ブスは帰んな!!しっしっ!!」

お世辞にも四人とも美しいと言えない独特な顔だった。

 

そして最後にエバルーは

「そもそも一人は猫じゃないか、猫は論外!!」

 

「「「ガーーーーン!!!」」」

 

 

屋敷から少し離れた森で

「しくしくしくしく」

ルーシィが泣いていると。

 

「使えねぇなお前等」

 

「違うのよ!!!エバルーって奴の美的感覚がちょっと特殊なの!!!!」

 

「あんた等も見たでしょ!?あのメイドゴリラ!!」

ルーシィとサクラは失敗の理由について抗議するが、

 

「言い訳だね」

 

「キィー!!!くやしー!!!」

 

「そうだねぇ...考えてみたらボク猫だったねぇ...色も銀色だし...」

ツバサはそもそもブス以前のミスに落ち込んでおり、その瞳からは光が消えていた。

 

「そんなことないよ!ルーシィはともかく、ツバサをブス扱いって無いよ、ねぇルーシィ!」

ハッピーはルーシィに同意を求める。

 

「ネコじゃないのでちょっと判断できないです...てかあたしはともかくってなによ!!」

 

「こうなったら『作戦T』に変更だ!!!」

ナツは拳をパキパキ鳴らし、

 

「「突撃ー(totsugeki)!!!」」

猫二匹は声を上げた。

 

「あのオヤジ絶対許さん!!!」

 

「そーよ!あたしやルーシィはともかく、こんな可愛いツバサをブスだなんて!」

女子二人は個人的な理由で怒っていた。

 

「......あれ?てかサクラも何気にヒドい事言った!!?」




さあこの後どうなるのか。

ちなみにサクラはツバサのことを妹のように可愛がってるのでエバルーへの怒りは凄まじそうですね...
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