光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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グア軍団、来る

マグノリアの入り口が爆破され、そこからグア兄弟が率いるモンスター軍団が進撃してきた。その爆破を遠くから見ていたタイガ、マキナ、スコルは自分達に知らせに来たディンガと共に岩場から急いで戻っていた。

 

「クソ!!アイツら、オレ達の留守中に街を襲いやがって!!!」

 

「無駄口を言う暇があったらさっさと走るかな、バカ猿」

 

「誰がバカ猿だゴラァ!!!」

 

二人のケンカを他所に、走り続けるタイガと彼の横を飛ぶディンガは

 

「しかし...博士とスコルの特訓が終わったこのタイミングで来るとは...」

 

「ああ...運がないな、アイツら」

 

 

 

 

 

マグノリアにやって来たギナは後ろにいる怪物達に号令を出す。

 

「街を破壊しなさい!!」

 

怪物達が一斉に動き出した瞬間、炎や氷が飛んできて一体の怪物に当たる。

 

「!?」

 

ギナは魔法の飛んできた方を見ると、そこには複数の魔導士達がいた。

 

「どうだ!!オレの炎の威力は!!」

 

「何言ってんだバカが...さっきの奴を倒したのはオレの氷だろうが」

 

「ああ?オレの炎だ!!!」

 

「オレの氷だ!!!」

 

「止めんか!!」

 

「「ぐぉっ」」

 

ナツとグレイがケンカを始めると、エルザによって止められた。

 

「貴様がギナだな...マグノリア(この街)に何の用だ?」

 

エルザの問いにギナは

 

「答える必要はない...」

 

そう言って手を前に突き出す。魔法を封じる首輪を出そうとしていた。サクラはその動きを見た瞬間、皆の前に立ちポケットからある装置を出す。

 

「「はぁっ!!!」」

 

ギナは手から波動を出すが、サクラの装置から出た波動と打ち消し会った。

 

「何っ!?」

 

「さすがマキナ...天才と自称するだけはあるわね」

 

サクラは自分に装置を渡した天才魔科学者(マキナ)に感謝した。そしてエルザが再びギナに言う。

 

「貴様等の目的が何かは知らんが、一つ誤算がある...ここに妖精の尻尾(フェアリーテイル)がいることだ!!」

 

エルザの号令により妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士達は一斉に怪物達に向かって行った。

 

 

「フッ!!!」

 

ギナが先頭を行くエルザに向かって鞭を振るうと、サクラが二人の間に立ち木刀で鞭を払った。

 

「サクラ...」

 

「エルザは怪物達を、こいつはあたしが」

 

「ああ、任せた」

 

サクラは木刀に魔力を込め、刀に変えてギナに向かって行った。

 

 

 

「火竜の鉄拳!!!」

 

「花竜の舞踊脚!!!」

 

ナツの炎を纏った拳と、マナツの花弁を纏った蹴りが怪物達に炸裂する。

 

「花の滅竜魔法か、なかなかやるなぁマナツ!!」

 

「ラベンダリアに教えてもらったんだぁ。アニキこそやるねぇ、やっぱこっちのアニキも強いや」

 

すると一体の大きな怪物が二人に襲いかかろうとする。

 

「「!!?」」

 

だが拳を振り上げた瞬間、怪物の全身が凍り付き砕け散った。ナツが怪物の足元を見ると

 

「グレイ、テメー邪魔すんなよ!!こんなのオレとマナツで簡単にやれたんだよ!!!」

 

「ああ?お前ら兄妹がのんきにくっちゃべってるからだろ。こんな奴等倒すのにむしろお前はいらねえだろ!!!」

 

「んだとーーー!!!」

「やんのか!!?」

 

二人がいつも通りのケンカを始めるとマナツは

 

「ぷっふふふふ」

 

「「??」」

 

「ああ、ゴメン...やっぱどんな世界でも二人は変わらないなぁと思って」

 

マナツは二人のやりとりにまるで実家のような安心感を感じていた。そしてドラグニル兄妹は改めて怪物達の前に並び立つ。

 

「火竜の...」

「花竜の...」

 

「「咆哮!!!」」

 

二人の口から炎と花の魔力が放たれ、怪物達を吹き飛ばした。

 

「やれやれ...とんでもねえ兄妹がいたもんだ」

 

二人のその様子を見たグレイは、笑いながらそう言った。

 

「!!?」

 

すると、マナツは遠くの方で何かを見付け

 

「お花ーーー!!!」

 

「あ!おい、マナツ」

 

ナツの制止も聞かずにどこかへと走って行った。

 

 

 

一方、リアンは人型に変身し、怪物達を次々蹴り飛ばしていく。

 

「フッ!!ハァーッ!!!」

 

すると一体の怪物が背後からリアンに襲いかかろうとするが、そこへ

 

「フンッ!!!」

 

「!?」

 

人型のツバサの右肘が怪物の腹部にヒットし、さらに

 

「フッ!!タァーッ!!!」

 

すかさずツバサは右手の裏拳と回し蹴りをくらわせ、リアンに襲いかかろうとした怪物を吹き飛ばした。

 

「やるわね、ツバサ」

 

声をかけられたツバサはリアンに笑顔を向ける。

 

「リアンもね」

 

「「!?」」

 

二人は怪物に囲まれていることに気付き、すぐに背中合わせになり身構える。するとリアンが笑いながら口を開く。

 

「生きて帰れたら、ぜひ手合わせでもどう?」

 

「良いね~。言っとくけど、ボク負けないよ」

 

「たしか、タイガに鍛えられたんだったわね。あたしだって、マナの相棒として負けないわ」

 

そして二人は怪物に向かって飛び出していった。

 

 

 

一方、サクラはギナの振るう鞭を躱し、刀を構えた。

 

「散れ、千本桜!!」

 

サクラが斬魄刀を発動し、桜の花びらのようになった刃をギナに放とうとした瞬間。

 

「お花ーーー!!!」

 

遠くの方で戦っていたはずのマナツが千本桜を食べようと飛び込んできた。

 

「ちょっとーーーっ!!!」

 

サクラは飛び込んできたマナツを必死に抑える。

 

「待ってマナツ!!コレ花びらに見えるけど、細かく分かれた刃だから!!食べたらお腹痛いどころじゃ済まないから!!!」

 

「え?...そうなの?」

 

するとサクラは懐に手を入れ、ある物を出す。

 

「はぁ...取り敢えずコレを食べて」

 

出したのはニンジンやトマトといった小さい野菜だった。

 

「わぁ...ありがとう!!」

 

マナツはサクラから受け取った野菜を食べる。

 

「食ったら力が湧いてきた!!」

 

マナツのそのセリフを聞いたサクラはフッと微笑む。

 

「ナツと同じセリフ言って...やっぱり兄妹ね...」

 

バシィッ!!!

 

二人のそんなやりとりをずっと見ていたギナが自分の足元を鞭で叩く。

 

「茶番はもう終わったか?」

 

「待っててくれるなんて意外に律儀ね......行くわよ、マナツ!!」

 

「うん!!」

 

マナツはギナに向かって走り出す。ギナは向かってくるマナツに鞭を振るうが、サクラが操る千本桜がそれを防ぐ。マナツは走りながら足に魔力を込める。

 

そして、ギナの前で跳び上がり

 

「花竜の踵落(しょうらく)!!!」

 

ギナに向かって踵落としを放つが、両腕でそれを防がれてしまう。

 

「ニィ...」

 

「!?」

 

技が防がれたはずのマナツがニィと笑うと、ギナは彼女がなぜ笑ったのかすぐに察した。自分の正面から千本桜の刃が向かって来たからだ。しかし、マナツの攻撃を防ぐのに両腕を使った為、その攻撃をもろにくらってしまった。

 

「ぐあっ!?」

 

サクラの攻撃にギナは吹き飛ばされ、サクラとマナツは並び立ち

 

パァーン!!

 

互いに笑顔でハイタッチをした。

 

 

「ふ...ふふふ...」

 

突然ギナが笑い出し、サクラとマナツは再び身構える。

 

「こちらの思惑通り、主要な魔導士は()()に集まったようね」

 

「!?」

 

ギナの言葉にサクラは気付く。街の入り口にやって来たのはギナと彼女が率いる怪物達だけだということに。そう、彼女の兄のモルドと弟のジュダがこの場にいないのだ。

 

すると

 

ドカーーン!!!

 

ギルドから大きな爆発音がした。

 

「「!?」」

 

「気付くのが遅かったな...今頃、兄上達が」

 

 

 

 

 

~魔導士ギルド 妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドをモルドとジュダが襲い、ギルドに残っていた魔導士たちはマカロフ以外は倒されてしまった。マカロフは傷を負った肩をおさえ、二人の敵を睨む。

 

「お主等、何が目的じゃ」

 

マカロフの問いにジュダが答える。

 

「我らは全ての次元に進軍し、破壊する...そして新たな世界を創るのだ」

 

「だが、その為には(ゲート)を開く強大な魔力が必要なのだ...教えてもらおうか、()()()()()()()()()()の在処を」

 

モルドの発言にマカロフは驚く。

 

「!!?......お主、どこでそれを」

 

「その反応...やはり知っているな。何処にある?」

 

「お主等に教えることなどない!!」

 

マカロフの答えを聞き、ジュダは彼に歩み寄り剣を振り上げる。

 

「そうか...ならば用は無い」

 

ジュダが剣を振り下ろすと、その剣は二本の剣によって止められた。止めたのは光竜剣を持ったタイガと剣を持ったマキナだった。

 

「お主等...」

 

マカロフがそう言った途端

 

「だぁらあああ!!!」

 

「ぐぉっ!!?」

 

スコルがジュダを殴り飛ばし、モルドの所まで退かせる。

 

「マスター!!大丈夫ですか」

 

「ああ..」

 

少し遅れてきたディンガがマカロフに肩を貸す。

 

「また貴様らか」

 

「やられた借りはきっちり返さねえとな」

 

「それが妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士かな」

 

「俺の特訓をこなしたんだ。さっきまでの二人だと思うなよ」

 

タイガ達とモルド達が戦闘を開始しようとしたその時

 

「うわあぁぁぁ!!」

 

ギナが吹き飛ばされてきた。

 

「ギナ!!?」

「姉上!!?」

 

そしてギナが飛んできた方からサクラ、ツバサ、マナツ、リアンがやって来てタイガ達の元へ駆け寄る。

 

「さっ、役者が揃ったかな」

 

そう言ったマキナの手には小さなスイッチがあった。

 

ポチッ

 

マキナがスイッチをした瞬間、マキナ、タイガ、スコル、サクラ、マナツ、ツバサ、ディンガ、リアン、そしてグア兄妹の足元に魔法陣が出現し、11人の姿はギルドから消えた。

 

 

 

 

 

~岩場~

 

タイガ達が姿を現したのは、先程までタイガがマキナとスコルを鍛えていた岩場だった。一緒に飛ばされてきたグア兄妹は突然の移動に戸惑う。

 

物質魔法(アポートマジック)の応用さ。この場所をマーキングしておいて良かったかな」

 

自慢気に自分の発明の説明をするマキナにタイガとスコルが近づく。

 

「おい、もやし...」「なあ、マキナ...」

 

「ん?何かな、二人とも...」

 

「テメェ...」「こんなのがあるなら...」

 

俯きながら話す二人の声は若干の怒気がこもっていた。

 

「「先に言っとけーーー!!!」」

 

「ぐはぁ」

 

二人は同時にマキナの腹部に蹴りを入れた。

 

「「「「「ええぇーー!!?」」」」」

 

「「「.........」」」

 

二人の突然の行動にサクラ達は驚き、モルド達も呆れていた。そして蹴り倒されたマキナは上体を起こして、焦りながら二人に話す。

 

「ちょ、ちょっと...いきなり何すんの...ほら見て見て、グア兄弟(あいつら)今にも襲ってきそうな雰囲気だよ...」

 

「るせえ!!こっちも今にも襲いそうな雰囲気!!!」

 

「冒頭で俺達をあんなに走らせておいて...納得できるような説明できるんだろうなぁ?」

 

「それは......遅れて登場した方がヒーロー感が出るかな、と思って」

 

「ふざけんなテメー!!!」

 

「ぎゃっ...い、痛い...あれ?一回じゃない?...てかタイガまで~~...」

 

マキナの言葉にスコルはぶち切れて、タイガも一緒になってマキナを何度も踏みつけた。

 

 

 

「す...すびばぜんでした...」

 

タイガとスコルに何度も踏みつけられたマキナは顔面をぼこぼこにしながら謝罪した。傷の方はタイガの太陽光(サンシャイン)ですぐに回復してもらった。

 

「まぁ...戦闘前の準備運動ってことで、改めて行くか!二人とも!!!」

 

「うん!!」

「おう!!」

 

タイガ達三人は改めてモルドとジュダに向かっていく。その途中、タイガが

 

「マキナ!!」

 

自分の光竜剣をマキナに投げ渡す。

 

「ありがとう、タイガ!!!...物質魔法(アポートマジック)!発明№EX(エクストラ)!」

 

マキナはタイガから光竜剣を受け取り、さらに自分の魔法で自身の剣を取り出すと、スコルと共にジュダへと走り出す。

 

「はぁっ!!」

 

マキナの剣をジュダが受け止めると、マキナが瞬時にしゃがみ込み、その後ろからスコルがジュダに殴りかかる。

 

「おらぁっ!!」

 

「ぐっ!!」

 

スコルの打撃をくらい、ジュダは後ずさる。その後もマキナとスコルは、まさに阿吽の呼吸のような連携でジュダに攻撃を仕掛ける。

 

(コイツら、この短時間でどうやってここまで...)

 

 

 

一方タイガはモルドと戦っていた。タイガは両手と両足に光を纏う光拳による連続攻撃を仕掛ける。

 

「ハアァァァーーーッ!!!」

 

「ぐぅ...ぬぅっ!!!」

 

モルドはタイガの拳や蹴りを斧で防いでいたが、振りかざしてタイガを退かせる。しかしタイガは退きながらも右手に魔力を集め、丸い形にする。

 

「光輪斬!!!」

 

モルドに向かって光輪斬を放つが、命中する寸前でモルドはそれを躱す。

 

「惜しかったな...」

 

「いや...狙い通りさ」

 

モルドの言葉にタイガはニィっと笑う。自分の放った光輪斬の向かった先には、ジュダと戦うマキナがいたからだ。

 

 

「!?」

 

マキナは自分に向かってきた光輪斬に気付き、口を大きく開けると

 

ガキッ

 

光輪のすれ違いざまに(かじ)り付き、その斬撃を食べた。するとマキナの体が光り出し

 

「うおっ!?...何だよもやし、急に光り出して」

 

「これは...タイガが力をくれたみたいかな......食ったら力が湧いてきた!!」

 

斬撃の滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)故に、光輪斬の斬撃を食べてパワーアップしたマキナは両手に持つ剣から斬撃を飛ばす。

 

「ハッ!ハァッ!!」

 

「フン!...!?」

 

ジュダが剣で斬撃を弾くと、二人はすぐ目の前まで迫っていた。二人は剣と拳に魔力を込める。

 

超竜斬撃(エクストリーム)!!」

「牙狼爆来波!!!」

 

「ぐあぁぁーーー!!」

 

マキナとスコルの攻撃をくらってジュダは吹き飛ばされた。

 

 

「はあっ!!」

 

「ふっ!!」

 

モルドが振り下ろした斧をタイガは左手から出した小さい光竜壁で防ぐ。そして両手に魔力を込める。

 

「光竜波!!!」

 

「ぐうぅぅ!!?」

 

タイガが放った光竜波を斧で受け止め、モルドは後ずさる。そこへ

 

「ぐあぁぁーーー!!」

 

マキナとスコルの攻撃を受けたジュダが飛んでくる。

 

「ジュダ!!?」

 

「ぐ...ううぅ...」

 

「兄上...ジュダ...」

 

そこへギナもフラつきながらやって来る。するとジュダは剣を地面に突き刺し立ち上がる。

「兄上...こうなれば最後の手段...我ら三兄弟の力を一つに!!」

 

「何を言う!!...魂を融合させたら元に戻らんぞ」

 

「私とジュダは...兄上の中で生き続けます」

 

「ギナよ...ジュダよ...そこまでの覚悟なら...行くぞ!!!」

 

ギナとジュダはモルドの体へと吸収され、彼の両肩に人の顔を模した鎧が着く。

 

「はあぁぁぁーーーっ!!!」

 

するとモルドの体から放たれた光が柱の様になり、体が巨大になっていく。

 

 

 

 

 

~マグノリア~

 

モルドから放たれた光の柱は、マグノリアの街からも見えていた。魔導士達は街に残った怪物達を相手に戦っていたが

 

「あれは...!?」

 

「おいナツ!!どこ行くんだ!?」

 

「あっちにきっとマナツやタイガ達がいる!!」

 

「あ!!オイラも」

 

 

他にも

 

「!?...マキナ...」

 

「カナ!!?」

 

ナツ、ハッピー、そしてカナはタイガ達が戦っている岩場へと走り出した。(正確にはハッピーは飛んでいるが)

 

 

 

 

 

~岩場~

 

「はあぁぁぁーーーっ!!!」

 

光がおさまると、巨大化したモルドが来ている鎧は白くなり、片手には自身が持っていた斧を、もう片方にはジュダが持っていた剣が握られていた。

 

タイガやマキナ、サクラ達は一ヶ所に集まる。

 

「博士...あれはもしや...」

 

「うん...古い文献にあった、太古の時代に全ての次元を破壊しようとした極悪の魔導士...グア!!」

 

すると巨大化したモルド、改めグアが口を開く。

 

「我ら兄弟は元々一人...一つの力を三つの人格に分けたのだ。今の我の力はさっきと同じと思うな!!」

 

グアは目からいくつもの光弾を出し、タイガ達を攻撃する。するとタイガは皆の前に立ち両手の平を前に突き出す。

 

「はあっ!!!」

 

タイガの発動した光竜壁がグアの攻撃を防いだ。

 

 

 

「マキナ!スコル!...今こそ、特訓の成果を見せる時だ!!」

 

タイガに言われると、二人はそれぞれ渡されたアイテムを手に持つ。

 

「...で、どう使うんだよコレ?」

 

「見たところ、耳に着けるんじゃないかな?」

 

「さすがマキナ、察しが良いな...ソレをお互い相手とは別の耳に着けろ!Dr.(ドクター)が言うには、後はお楽しみだそうだ」

 

そう言われマキナは自分の右耳に、スコルは左耳にアイテムを装着した途端、二人の足元に魔法陣が描かれ、さらに難しそうな数式が二人を囲むように現れた。

 

「あ?...おい、なんだよコレ!巻き込まれてるぞ!!どうなってんだよ!!?」

 

ARE YOU READY?

 

二人の前に表示された文字にマキナは

 

「ダメです!!!」

 

そう言うもすでに遅く

 

「うわっ!!?」

「なっ!!?」

 

マキナとスコルの体は、まるで磁石のように引き寄せ合い、ぶつかった途端強い光が広がる。

 

 

光が収まると、そこに立っていた人影は一つ。

 

「ん?」

「あ?」

 

(これって......)

(オレ達......)

 

「「合体しちゃったーーー!!?」」

 

その人物はマキナとスコルを足して2で割ったような見た目の少年だった。その体からは二人の声が同時に発せられていた。

 

「おい!どーなってんだよもやし!!?」

「いや、ちょっと待て!これは魔科学どころか、物理法則も完全に無視しちゃってるかな」

 

その様子を見ていた仲間たちは

 

「すごーい!!マキナとスコルが合体した!!草生えるーーー!!!」

 

「マナ...その言葉、使いどころ合ってるの?」

 

合体魔導士にタイガが語りかける。

 

「とにかく、行くぜ!マキ...えっと、マキナ?スコル?どう呼んだらいいんだ?」

 

「「決まってんだろ、タイガ!!...マキナとスコルが合わさって......マキルだ!!!」」

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