一方マキナとスコルは、タイガからもらった魔法道具を使い、合体魔導士マキルとなった。
今、次元を超えた彼らの最後の戦いが始まる。
タイガから受け取った魔法アイテムで合体したマキナとスコル改めマキル。今、全ての次元を破壊しようとするグアとの最後の戦いが始まる。
「キサマら二人が合わさったところで、我には勝てん!!」
「「なめんなよ!!お前等は1の力を三つに分けたんだろうが、ボク(オレ)達は1を足し算したんじゃねえ、かけ算したんだ!!」」
マキルはそう言ってグアを指さす。その言葉にマナツは「おおお~~~」と拍手を贈るが、タイガ達5人は「はぁ...」と溜息をつく。ディンガとリアンは彼の元に歩み寄る。
「足し算だと2だが...1は何回かけても1だよ...」
「ていうか、その知性の欠片もない発言...今言ったのは絶対スコルでしょ」
「「.........」」
赤ネコと猫耳少女にそう言われたマキルは固まってしまう。一方マナツは自分の指を使って足し算とかけ算をしている。
「!?...ホントだ!!何回かけても1だ!!!」
「今気付いたのね...」
マナツの遅い理解にサクラが静かにツッコむ。
そしてタイガとサクラが並び立つ。
「あたし達も本気で行くわよ、タイガ!!」
「ああ!!」
するとサクラの髪が伸び、桜色に染まる魔力全開モードとなる。タイガも髪が白くなりドラゴンフォースとなる。タイガは皆に向かって右手の指を3本立てる。
「3分...3分以内に勝つぞ!!」
ニッと笑ってそう言うタイガの号令に全員が応える。
「「「「「「「おう(ええ)(うん)!!!」」」」」」」
タイガ達はグアに向かっていく。
「はあぁっ!!」
グアの振り下ろした剣を避け、飛び上がるタイガとマキル。
「はあっ!!!」
「「たあっ!!!」」
タイガは両手から光弾を連発し、マキルが突き出した拳から斬撃が放たれる。
「ぐぅ...」
二人の攻撃をくらったグアの巨体がグラつく。
「「へぇ~、殴り飛ばす斬撃ってのもいいなぁ」」
そんな彼等の戦いを見ていたネコ組は
「僕も本気で行こうかな」
ディンガの体が光り出し、ツバサやリアンのように人間の姿へと変わる。その姿は赤い短髪に猫目が特徴的な白衣の青年となった。
「あら、あなたのその姿、久しぶりね」
「すご~い!!ディンガもボク等みたいに変身できたんだね~」
そしてグアと戦っていたマキルは
「「タイガ!!これを」」
自分の持っていた発明№EXの剣をタイガに渡す。
「「それに光の魔力を込めるんだ!!」」
マキルに言われたとおりタイガは渡された剣に魔力を込める。すると、刃が虹のように七色に輝く。そしてタイガはグアに向かって飛び上がる。
「はああぁぁーーー!!!」
タイガが剣を振り下ろし、グアを斬りつけると傷口から溢れる光が包み込む。
「ぐぅっ...これは...」
「「光の魔力を込めることで聖属性の斬撃を放てる。これで奴は、数万年経っても蘇ることはない!!」」
「皆!!今だ!!!」
タイガの合図で全員が最後の技を放とうとする。
マナツは技を発動しようと右足に魔力を込める。そこへ
「
サクラは卍解を発動し、マナツの左足と背中に桜の刃を纏わせる。背中に纏った刃は翼のような形となる。
「すごーーい!!」
「行くわよマナツ!!」
「うん!!」
サクラは千本桜を操りマナツを飛び上がらせる。マナツは自身の魔力を込めた右足と千本桜の刃を纏った左足を合わせ、体を回転させる。
「「
サクラとマナツの合体技にグアは剣で防ぐ。
そして別の方向からネコ組3人が
「「「トライキャッツブレイク!!!」」」
ディンガの巨大スパナ、リアンの魔力を込めた蹴り、ツバサの魔力で作った棒によるネコ組の同時攻撃をグアは斧で防ぐ。だが両方向からの攻撃にグアの武器は粉々に砕けた。
マキルが魔力を拳に込め、グアの正面に飛び上がる。
「「滅竜奥義・改!!
「ぐああぁ」
マキルの斬撃を纏った拳を直接受け、グアはついに膝を付く。そして腕を組み魔力を高めていたタイガが両腕を左右に広げる。
「滅竜奥義!!
「ぐああぁぁぁーーー!!」
タイガの全身から放たれた七色の光線がグアに直撃した。
「馬鹿な!!我らの野望が...こんなところで...」
「「兄上ー!!」
「妹よ!!...弟よ!!」
タイガの攻撃を受けたグアは爆発した。こうして全ての次元の破壊を目論んだ兄弟の野望は阻止されたのだった。
~マグノリア~
「消えた?」
「どうして?」
「決まってんだろ...アイツらが勝ったんだよ」
エルザとルーシィは怪物が突然消えたことに驚くが、グレイだけはその理由をなんとなく察したのだった。
~岩場~
「ふぅ...」
一息つくと、タイガはドラゴンフォースを解き、サクラも元の姿に戻った。ネコ組も人型への変身を解き、タイガ達の元へやって来た。
「「「「イエ~~イ!!」」」」
サクラとマナツ、ツバサとリアンは笑顔で両手のハイタッチを交わした。すると
パリィン
「「あっ...」」
マキルの両耳に着いていたイヤリングの
「はぁ~、やっと戻った...一生あのままだったらどうしようかと思ったぜ」
「あ~あ、完全に砕けちゃったよ...研究用に持って帰ろうかな~と思ってたのに~」
「まぁまぁ博士...一から造るのも発明の
そこへ
「お~い!!」
ナツとハッピー、そしてカナがやって来た。
「ナツ~。なんかもう終わったみたいだよ~」
「何だよ!せっかく来たのに~」
ハッピーとナツがそう言っていると、カナはマキナの方に近づく。
「ネエちゃ...うわ!?」
マキナの言葉を遮り、カナは彼の頭に手を置く。
「良くやったね...さすが、私の弟だ」
その言葉を聞き、マキナの顔には笑みが浮かぶ。
「じゃ、ギルドに帰ってパーティーしようよ!ボクご馳走作っちゃうよ~」
ツバサの言葉に全員が喜びの声を上げる。
「わ~い!またツバサのご飯食べられる~!!アタシ、タイガのプリンも食べた~い!!」
「分かった分かった、作ってやるから手伝えよ」
一行がギルドに向け足を向けると
ピピピピ...ピピピピ...
マキナのポケットに入っている無線機の着信音が鳴る。マキナはそれをポケットから出し、通信に出る。
「はい、こちらファルコン
『マキナぁ~~~...』
無線機の向こうから聞こえてきたのはマカロフ(マキナの次元の方)の声だった。だがその声はどこか疲れ切ったような必死の声だった。
~マキナの次元~
マキナが
「マキナぁ~~~...まだか?...もう、皆限界じゃぁ...早く、帰ってきてくれぇ~~~...」
そう言ったマカロフもすでに魔力を出し切った為、息が切れ切れになっており、ナツ達3人にも限界が近づいていることを必死に伝えた。
~タイガの次元~
「分かったよじっちゃん、もう少し頑張って欲しいかな」
そう言って通信を切ったマキナはマナツ達を呼ぶ。
「マナツ!!みんな、すぐに帰るよ!!!」
「え?パーチーは?」
「いいから!!!」
不服そうなマナツ達は自分を呼んだマキナに近づく。
「ボクらの世界のネエちゃん達がつらそうだ...早く帰るよ」
マキナはポケットから小さな箱を出し、自分の世界へつながる
リアンとディンガがハッピーに近づく。
「元気でね...ハッピー」
「あい、リアンもね」
「魚だけでなく、野菜もちゃんと食べること」
「え?...」
「朝昼晩、食後には歯を磨くこと」
「あの...」
「それから」
「リアン...そのへんにしておこうか」
ディンガに言われ、リアンはハッピーへの言葉を止める。そして彼もハッピーに言葉を贈る。
「ハッピー、ナツが暴走しないよう相棒として支えてやってくれ。これは友人として、そして兄としての言葉だ」
「あい!!」
「またね!アニキ!!」
「おう!元気でなマナツ!!」
マナツとナツはお互いの拳を合わせる。そしてマナツはサクラの方に行き
「また会おうね、サクラ!!」
「マナツも、元気でね!!」
二人は握手をし、挨拶を交わす。
「ネエちゃん...」
マキナに呼ばれたカナは彼の頭に手を置く。
「そっちの私に伝えてくれるかい?...私も絶対S級になってみせるってね」
「こっちのネエちゃんもすぐになれるよ!なんたって、ボクの姉ちゃんだからね」
そしてタイガはマキナとスコルに近付く。
「マキナ!スコル!...忘れるなよ、俺との特訓の成果!!」
「うん!!」
「ああ!!」
三人は拳を合わせた。
「...てか、もやしと合体は二度とゴメンだけどな」
「おっ!珍しく意見が合うね~、バカ猿」
マキナ達三人と二匹は、次元の穴へと飛び込み、自分の世界へと帰って行った。
次回、コラボシリーズ最終回