~マキナの次元~
次元をつなぐ
「とぉ」
まずはスコルが飛び出てきて着地する。続いて
「にゃ~」「とぉ」「とぉ~」
「ぐぁっ」
リアン、ディンガ、マナツが出てきてスコルの上に着地し彼は倒れてしまった。
「マナツ!!」
「あ!アニキただいま~」
「良かったぁ、無事だったのね」
ナツとルーシィはマナツの無事を喜ぶ。
「リアン!ディンガ!」
「あら、ハッピー」
「
ネコ達が再会を喜び合っているとカナがあることに気付く。
「ちょいとディンガ、マキナは?私の弟はどこだい?」
すると次元の穴から
「ここだよー」
マキナの上半身が飛び出すが
「!?...うぉ!」
穴がどんどん小さくなり、マキナの体が穴の中へと吸い込まれていく。そこへカナが飛び出し手を伸ばす。
「マキナー!!!」
「ネエちゃん!!!」
ガシッ!!
姉弟の伸ばした手はお互いがっしりと掴み、カナがマキナを引き出す。そしてカナはマキナを抱きしめた。
「おかえり...マキナ」
「ただいま...ネエちゃん」
「良くやったね...さすが、私の弟だ」
「わぁ〜あっちのネエちゃんと同じこと言ってるかな」
するとマキナが開いていた別次元への
「ねえマキナ、もうタイガ達の世界には行けないの?」
「どうかな~...案外、また会えたりするかな」
「ところでマキ...そのリュックは何?」
「え?」
リアンに言われてマキナはいつの間にかリュックを背負っていたことに気付く。
「んー?いつの間に背負ってたんだろー?」
マキナ達はリュックの中身を確認する。見た目によらず、中にはたくさん収納できる特殊なリュックのようだ。まず出てきたのは弁当箱と本、そして手紙だった。弁当箱の中身は新鮮な野菜を使ったサラダで一緒に入っていた本は「食べられる野草図鑑」だった。手紙にはこう書かれていた。
『マナツへ
サラダを作っておいたから、よかったら食べて。これからは拾い食いに気をつけてね。「食べられる野草図鑑」を入れてるから、どうしても食べたかったらそれを読んでからにしてね。
サクラ』
その手紙を読んだマナツはさっそくサラダを食べる。
「う~~ん、美味しさ満開!!サクラありがとう!!!」
「マナ、せっかくサクラが図鑑をくれたんだから、帰ったら食べれる野草について勉強よ」
「え~~~...でも、サクラがくれた本だから、頑張る!!」
「偉いわ。その小さな一歩がマナを良い女にする為の大きな一歩に繋がるのよ」
リアンはマナツの頭を撫でる。そして次にリュックから出てきたのは何本かの水筒だった。それにも手紙が付いていた。
『みんなへ
また会おうね~。ボクが淹れたコーヒーを入れるから、良かったら飲んでね~
ツバサ』
「ツバサのコーヒーか~。徹夜には丁度良いと思ってたかな」
「いやいや博士、もっと有意義な使い道があるよ」
「有意義な使い道って、なになになぁにぃ〜?」
「こっちの世界の星霊も美味しく飲めるのか試してみるんだよ」
「なるほどー、それは試す価値ありだねー。というわけだから、ルーシィ、持ってる星霊全部出してー」
「鬼か!!!このバカ科学者どもっ!!!とっくに魔力切れよ!!!」
マキナとディンガの鬼のような提案にルーシィは声を上げてツッコんだ。そしてスコルはリュックに残った物を見て
「じゃあ、残りはタイガからか?」
中から出てきたのはクーラーボックスと手紙だ。
『多めに作っておいたから、みんなで分け合って食えよ。
タイガ』
スコルがクーラーボックスを開けると、そこに入っていたのは
「あっ、プリンだ」
タイガ特製のプリンがたくさん入っていた。「プリン」という単語を聞いたマナツの目が鋭くなり、サラダを食べていた手を止める。そして
「プリーーーン!!!」
プリンを持つスコルに襲いかかった。
「うおっ!!テメーいきなり何しやがる!!!」
いつの間にか用意されていたリュックについてマキナとディンガは
「しかし博士、こんなお土産を用意してくれるなんて」
「うん、トライスクワッド...本当に良いチームだね」
そしてマキナはギルドの外に出て、空を見上げる。
(また会おう...タイガ...トライスクワッド)
~タイガの次元~
グア兄弟との戦いから数日後、タイガはある人物を訪ねていた。その人物こそ、以前トライスクワッドに研究の手伝いを依頼した科学者であり、マキナとスコルを合体させた魔法道具を作った
「そうか...少年魔導士を合体させても、もって3分程度か...もう少し
「いや...たぶん、あの二人の魔力が高いからだったと思うけど」
タイガは彼に渡されていた魔法道具の試作品の効果の程を報告に来たのだ。マキナ達の名や、彼等が別の次元から来たことは伏せて報告している。
「おかげで貴重なデータが取れたよ。ありがとう」
「じゃあ、俺はこれで。また何かあったら
「ああ...その時はまた頼むよ」
タイガはDr.M.Dの研究室を出ようとすると、立ち止まって振り返る。
「Dr....そういえば、あなたの名前をまだ聞いてなかったな。それと人と話す時ぐらいガスマスク外したらどうだい?」
「おっと、これは失礼...なんせ恥ずかしがり屋なものでね」
タイガに言われたDr.は自分の顔を覆っていたガスマスクを外す。
「!?」
タイガは彼の素顔を見て驚いた。
「僕の名はマキナ...マキナ・デウエクスだ」
その顔はつい数日前に会った少年と瓜二つだった。違いといえば、彼の年齢がタイガと同い年ぐらいの青年だということだ。
(そうか...Dr.は、この世界のマキナだったのか)
タイガは一つ納得した。マキナがDr.の発明品を使いこなせたのも、ある意味当然のことだったと。すると誰かが研究室のドアをノックする。
「失礼します」
部屋に入ってきたのは、眼鏡をかけているがスコルと同じ顔をした青年だった。
「博士、例の機材ですがなんとか手に入りそうです」
「そうか...これで新しい実験ができるね」
そこでマキナはタイガに気付く。
「ああ、彼はスコル。僕の優秀な助手さ」
マキナに紹介されたスコルはタイガにお辞儀する。
「ところで博士、もうすぐ約束の時間ですけど大丈夫ですか?」
「え?...あっ!!!」
スコルに言われ、時計を見たマキナは慌てて白衣を脱ぎ着替えだした。
「約束?...何かあるのか?」
「デートですよ。花屋で働く婚約者のマナツさんと」
スコルの言葉にタイガは一瞬驚くが、マキナとスコルもいるのだからマナツもいて当然だろうと納得した。すると私服に着替えたマキナが
「ちょっ、スコル!!マナツはただの幼馴染みだよ!!別に婚約なんて」
「な~に言ってるんですか。今日の為に特注の指輪まで用意してるクセに~」
反論するマキナと彼を
「また会おう...マキナ博士」
こうして『
というわけで、天才くんとのコラボシリーズは今回で終了です。
元々コラボには以前から興味があったのですが、青メッシュさん長いこと協力していただき、本当にありがとうございました!