光の滅竜魔導士タイガ   作:kazuki01

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今回のシリーズ、タイガは三人の魔導士と戦う予定です。


六魔将軍(オラシオンセイス)現る!

闇ギルドの最大勢力バラム同盟の一角、六魔将軍(オラシオンセイス)を倒す為、連合軍を結成することになった魔導士達。タイガやナツ達妖精の尻尾(フェアリーテイル)、ホスト風のイケメン(約1名微妙だが...)集団の青い天馬(ブルーペガサス)聖十大魔道(せいてんだいまどう)の一人ジュラを擁する蛇姫の鱗(ラミアスケイル)、そして最後の一つ化猫の宿(ケットシェルター)からやって来たのは青い長髪の少女だった。

 

「女!!?」

「子供!!?」

 

「ウェンディ......」

 

やって来たまさかの魔導士に一同は驚き、ナツは彼女の名に聞き覚えがあるようだった。

 

「あ!」

「あの子!?」

 

タイガとサクラはウェンディの顔を見て、何かに気付いた。

 

「......これで全てのギルドがそろった」

 

「話進めるのかよっ!!!」

 

ウェンディの到着により4つのギルドがそろったことで、話を進めようとするジュラにグレイがツッコむ。

 

「この大がかりな討伐作戦にこんなお子様一人をよこすなんて...化猫の宿(ケットシェルター)はどういうおつもりですの?」

 

「あら...一人じゃないわよ、ケバいお姉さん」

 

「シャルル、ついてきたの!?」

 

「当然よ。アナタ一人じゃ不安でしょうがないもの」

 

シャルルと呼ばれたのは、ハッピーやツバサと同じように立って歩き、喋れる白いネコだった。

 

「ネコ!!!」

「だな...」

「ハッピーやツバサと同じだ」

 

まさかの登場に一同は驚くが、ハッピーだけは目を♡にした。そしてルーシィに近づく。

 

「ねえルーシィ、あのコにオイラの魚あげてきて」

 

「え~、もしかして一目惚れ?きっかけは自分でつくらなきゃダメよ...てかアンタ、ツバサはいいの?」

 

「う...それは...」

 

ルーシィの言葉にハッピーは答えられなかった。彼は以前、ツバサに告白しようとしたが昼寝中だった為ボコボコにされ始まってもいないのに失恋したという変な過去を持っていたからだ。

 

「どぅえきてるぅ~~」

 

「オイラのパクリだーー!!しかもオイラより三倍巻き舌だーーーっ!!!」

 

そんな中、ウェンディはおどおどしながら口を開く。

 

「あ...あの...私...戦闘はぜんぜんできませんけど......みなさんの役に立つサポートの魔法はいっぱい使えます...だから、仲間はずれにしないでください~」

 

「そんな弱きだからなめられるの!アンタは」

 

そんな彼女にエルザが声をかける。

 

「すまんな...少々驚いたが、そんなつもりは毛頭ない。よろしく頼むウェンディ」

 

「うわわ...エルザさんだ...本物だよシャルル」

 

「思ってたよりいい女ね」

 

そしてハッピーも意を決してシャルルに声をかける。

 

「オ...オイラの事知ってる?ネコマンダーのハッピー!!」

 

しかし、シャルルはそんな彼からぷいっと顔を逸らした。

 

「てれてる...かわいい~」

 

「相手にされてないようにも見えるけど」

 

ポジティブなハッピーにルーシィがそう言うと、サクラとタイガがウェンディに近づく。

 

 

「ウェンディ!?」

 

「え?...サクラさん!?それにあなたは」

 

「やっぱり君はあの時の」

 

「え、何?タイガも会ってたの?」

 

「ああ...前に一度だけな」

 

タイガもサクラも実は以前に一度、ウェンディと出会っていたのだ。タイガに関してはお互い名乗りもしていなかった。

 

「あの、あの時はありがとうございました」

 

ウェンディはタイガに頭を下げて礼を言う。そしてサクラは以前カナが言っていた事を思い出していた。

 

『私のカードが言ってるよ...今日アンタ、()()()()()()をする日だ』

 

(カナの占い...本当だったのね)

 

そしてツバサがシャルルに話しかける。

 

「わぁ~、君も喋るネコなんだね~。ボクはツバサ、よろしくね~」

 

ツバサはシャルルに手を伸ばすが、彼女はフンと顔を逸らした。

 

 

 

「あの娘、将来美人になるぞ」

 

「今でも十分かわいいよ」

 

「さ...お嬢さ、いやお姉さんこちらへ...」

 

「えっ...あの...」

 

青い天馬(ブルーペガサス)のトライメンズは先程のルーシィ達と同様にウェンディをもてなす。

 

 

一夜とジュラはウェンディを見て何かを感じたようだった。

 

「あの娘...なんという香り(パルファム)だ...ただ者ではないな」

 

「気づいたか一夜殿...あれはワシ等とは何か違う魔力だ......エルザ殿とタイガ殿も気づいているようだが」

 

「さ...さすが」

 

(あの子から感じる魔力...他の魔導士達とは何か違う...どちらかと言えば、俺やナツに近い)

 

 

「オレンジジュースでいいかな」

 

「おしぼりをどうぞ」

 

「あの...えーと...」

「なんなのこのオスども!!」

 

 

 

「ウェンディ......」

 

ナツはウェンディの名にどこか聞き覚えあるようだが、思い出せずにいる。そんな彼にグレイが話しかける。

 

「どうしたナツ」

 

「どこかで聞いたあるような、ないような......う~む...思い出してくれねーか?」

 

「知るか!!!」

 

 

ウェンディはナツの顔を見てにこっと笑う。それでもナツはまだ彼女のことを思い出せずにいた。

 

 

 

 

 

「さて...全員そろったようなので、私の方から作戦の説明をしよう......と、その前にトイレの香り(パルファム)を」

 

「オイ」

「そこには香り(パルファム)ってつけるな...」

 

一夜はトイレに走って行き、グレイとタイガが彼にツッコんだ。

 

 

「やあ...待たせたね」

 

「「「!?」」」

 

トイレから一夜が戻ってきたが、タイガとサクラ、そしてツバサは何か違和感を感じていた。

 

「ここから北に行くとワース樹海が広がっている。古代人たちはその樹海に、ある強大な魔法を封印した。その名は『ニルヴァーナ』」

 

「?」

「ニルヴァーナ」

 

その名にエルザとルーシィは聞き覚えがないようだ。

 

「聞かぬ魔法だ」

「ジュラ様は?」

「いや...知らんな」

 

蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の三人も知らないようだ。

 

「知ってる?てか魚いる?」

「結構」

 

ハッピーがシャルルに魚を渡そうとするが、即答で断られた。そして青い天馬(ブルーペガサス)の説明は続く。

 

「古代人たちが封印するほどの破壊魔法という事だけはわかっているが」

「どんな魔法かはわかってないんだ」

六魔将軍(オラシオンセイス)が樹海に集結したのはきっと、ニルヴァーナを手に入れる為なんだ」

 

「我々はそれを阻止する為、六魔将軍(オラシオンセイス)を討つ!!!」

 

「こっちは15人敵は6人、だけどあなどっちゃいけない。この6人がまたとんでもなく強いんだ」

 

因みに妖精の尻尾(フェアリーテイル)8人、青い天馬(ブルーペガサス)4人、蛇姫の鱗(ラミアスケイル)3人、化猫の宿(ケットシェルター)2人の計17人だが、ハッピーとシャルルは戦力外のようだ。そしてヒビキは魔法で空間に映像を表示する。六魔将軍(オラシオンセイス)の構成員だ。

 

「毒蛇を使う魔導士コブラ

 

「悪そうなツラしてんなぁ、このつり目ヤロー」

 

「「「お前も似たようなもんじゃねーか」」」

 

ナツの発言にグレイとリオン、タイガがツッコむ。

 

 

「その名からしてスピード系の魔法を使うと思われるレーサー

 

「ほ~う...なんだっていいが、気にくわねえツラだ」

 

「...同感だな」

 

グレイの発言にリオンが同意する。

 

 

「大金を積めば、一人でも軍の一部隊を壊滅させる程の魔導士、天眼のホットアイ

 

「お金の為?」

 

「下劣な...」

 

 

「心を覗けるという女エンジェル

 

その説明を聞いたルーシィは

 

「なんか本能的に苦手かも...こういうタイプ」

 

 

「この男は情報が少ないのだがミッドナイトと呼ばれている」

 

「真夜中?妙な名前だな」

 

 

「そして奴等の司令塔ブレイン...それぞれがたった一人でギルドの一つくらいは潰せるほどの魔力を持つ。我々は数的有利を利用するんだ」

 

敵に関しての説明が終わったところでルーシィはおそるおそる手を挙げる。

 

「あ...あの...あたしは頭数に入れないでほしいんだけど......」

 

「私も戦うのは苦手です」

 

「ウェンディ!!弱音はかないの!!」

 

 

 

 

「安心したまえ。我々の作戦は戦闘だけにあらず。奴等の拠点を見つけてくれればいい」

 

「拠点?」

 

「今はまだ奴等を捕捉してはいないが、樹海には奴等の仮設拠点があると推測される」

 

「もし可能なら、奴等全員をその拠点に集めてほしい」

 

「どうやって」

 

「殴ってに決まってんだろ」

 

「けっきょく戦うんじゃない」

 

「集めてどうするのだ?」

 

「我がギルドが大陸に誇る天馬、クリスティーナで拠点もろとも葬り去る!!!」

 

「おおっ!!!」

「魔導爆撃艇!?」

 

 

「てか...人間相手にそこまでやる?」

 

「知らないのかルーシィ?...めちゃくちゃ強い奴ってのは、もはや人間扱いですらなくなるんだよ。今回はそういう相手って事だ」

 

「よいか...戦闘になっても決して一人で戦ってはいかん。敵一人に対して必ず二人以上でやるんだ」

 

タイガとジュラの言葉にルーシィの顔からサァーーっと血の気が引いた。S級魔導士であるタイガや聖十大魔道であるジュラがそこまで言うのだから、そうとう強いという事だろう。

 

「おしっ!!!燃えてきたぞ」

 

拳を手の平にぶつけ気合いをいれると

 

「6人まとめてオレが相手してやるぁー!!!」

 

「ナツ!!!」

「作戦聞いてねーだろ!!」

 

屋敷を飛び出して行ってしまった。

 

「もう~ナツったら~」

 

ナツの行動に呆れたルーシィの肩にタイガが手を置く。

 

「諦めろルーシィ...ナツには作戦なんて言うだけ無駄だ」

「だって燃えすぎて脳ミソまで灰になってそうだしね~」

 

「アンタ達も何気に酷いわね...」

 

タイガとツバサの言葉にルーシィは若干引いていた。

 

「仕方ない、行くぞ」

「うえ~」

「ったく、あのバカ」

 

エルザ、グレイ、ルーシィがナツを追って走り出す。

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)には負けられんな。行くぞシェリー」

「はい!!!」

 

「リオン!!シェリー!!」

 

リオンとシェリーも彼等を追って走り出した。

 

「オレたちも行くぞ!!」

「うん!!」

「エンジェルかぁ」

 

そして遅れてトライメンズの三人も走り出した。

 

「あわわわ...」

 

「大丈夫!!...オイラがついてるよ」

 

不安に震えているウェンディをハッピーが励ますが

 

「ウェンディ行くわよっ!!」

「わっわっ」

 

「あ!!待ってよ~」

 

彼女はシャルルに手を引かれ屋敷を出て行った。ハッピーもそれを追って行く。そして屋敷に残ったのはタイガ達トライスクワッドとジュラ、一夜だけとなった。

 

 

 

「やれやれ」

 

「メェーン」

 

「なにはともあれ、作戦開始だ。我々も行くとしよう」

 

「その前に...」

「ジュラさん、一夜さん」

 

一夜が何か言いかけたところをタイガが遮った。

 

「ここは一つ、これから連合を組むギルドの代表者として...コーヒーでも飲みましょうか」

 

「コーヒー?」

「何故今なのだ?」

 

「ある国では、組織同士が手を組む際に(さかずき)で酒を酌み交わすらしいんですよ。化猫の宿(ケットシェルター)の二人は行っちゃったけど、取り敢えずここにいる代表三人だけでもと思ってね...そういう訳でツバサ、コーヒー三杯」

 

「は~い!!」

 

元気よく返事をしたツバサはさっそくコーヒーを三杯入れた。

 

 

杯に

 

「なんで杯持ってんのよ?」

 

「連合を組むって聞いたから」

 

サクラとツバサがそんなやりとりをしていると、タイガ達三人はツバサから受け取った杯を手に取る。

 

「う~ん、いい香り(パルファム)のコーヒーだ」

 

「では、いただくとしよう」

 

三人が同時にコーヒーを飲むと

 

「苦ぇ...」

「ぶーーー!!!」

「美味い!!なんて美味いコーヒーだ!!!」

 

「「「!!?」」」

 

タイガはいつもの如く苦い顔をし、ジュラは初めて飲んだツバサのコーヒーを噴き出した。だが一夜だけが美味いと反応し、タイガとサクラ、ツバサは感じていた違和感が確信になった。タイガは拳に光の魔力を込める。

 

「ハアァーッ!!」

 

「メェーーーン」

 

タイガに殴られた一夜は壁まで飛ばされた。

 

「なっ!?...タイガ殿、何を」

 

「ツバサ!!一夜さんを探せ!!」

 

「うん!!」

 

ツバサは先程一夜が向かったトイレへと走って行く。

 

「見た目やにおいは上手く似せたけど、魔力が微妙に違ってたぜ」

 

「そして決め手は、初めてツバサのコーヒーを飲んで噴き出すどころか、美味しく飲めた事...あなた、星霊ね」

 

殴り飛ばされた一夜はフラつきながらも立ち上がる。

 

「まさか...こんなに早く見破られたのは初めてだね」

 

一夜がそう言うと、ポンッと煙が出て二体のぬいぐるみのような姿になった。

 

「ふう」

「戻ったー」

 

「それが正体か」

 

「一夜って奴、エロい事しか考えてないよ」

「考えてないね!ダメな大人だね」

 

「はいはい!文句言わない」

 

「「ピーリピーリ」」

 

「「「!」」」

 

すると屋敷の奥から一人の女が出てきた。

 

「こ...これは...」

 

ジュラが驚いていると女は口を開く。

 

「あー...あのキタナイ男ねぇ...コピーさせてもらったゾ」

 

「僕たちコピーした人の」

「考えまでわかるんだー」

 

「おかげでアナタたちの作戦は全部わかたゾ」

 

現れた女にサクラは木刀を刀に変えて構える。

 

「アンタ...六魔将軍(オラシオンセイス)のエンジェルね」

 

「心を覗けるって奴か...要はそいつらがコピーした奴の考えを知るってことか」

 

「ジュラをここで始末したかったけど、さすが光の勇者...相手をしてやりたいけど残念ながら時間だゾ」

 

聖十大魔道を含む魔導士三人にさすがに分が悪いと判断したのか、エンジェルはその場を去ろうとする。

 

「待ちなさい!!!」

 

サクラが切り込むが、エンジェルは窓を破り外へ飛び出す。

 

「邪魔はさせないゾ、光の子たち...邪魔する子は天使(エンジェル)が裁くゾ」

 

エンジェルはそう言い残して去って行った。タイガ達は彼女を追おうとするが

 

「タイガーー!!」

 

「メ...メェ~ン...」

 

ツバサがトイレからボロボロになった一夜を運んで飛んできた。タイガが太陽光(サンシャイン)で一夜の傷を回復させようとすると

 

ドーン...ドドーン

 

突然外から大きな爆発音が鳴り、全員が屋敷の外に出るとそこには驚きの光景があった。青い天馬(ブルーペガサス)が所有する魔導爆撃艇クリスティーナが攻撃され、墜落したのだ。

 

「な!?...我がギルドが誇る天馬が...」

 

驚く一夜の隣にいたツバサはクリスティーナが墜落した場所を見てあることに気づく。

 

「あの方向...!?...ナツ達が走って行った方だ!!」

 

「!?...行くぞ!!!」

 

タイガがそう言うと、五人はナツ達の向かった方へ走り出した。

 

 

 

一方その頃、クリスティーナの落ちた場所ではナツ達の前に六人の魔導士が立ち塞がっていた。

 

六魔将軍(オラシオンセイス)!!!」

 

「うじどもが...群がりおって」

 

「君たちの考えはお見通しだゾ」

 

「一夜はやっつけたぞ」

「どーだ」

 

「何!!?」

「バカな!!!」

 

エンジェルが連れている人形のような星霊ジェミニの言葉にトライメンズは驚く。

 

「動揺しているな?聴こえるぞ」

 

「仕事は速ぇ方がいい。それにはアンタら...邪魔なんだよ」

 

「お金は人を強くするデスネ。いい事を教えましょう..."世の中は金が全て"そして」

「「おまえは黙ってろホットアイ」」

 

するとルーシィはある事に気付く。

 

「なんか眠ってる人いるんですけど...」

 

敵の一人、ミッドナイトだけは浮かぶ絨毯(じゅうたん)に座り、ぐーぐー眠っていた。

 

「まさかそっちから現れるとはな」

 

「「探す手間がはぶけたぜーーーっ!!!」」

 

ナツとグレイが敵に向かって走り出しす。こうして魔導士ギルドの連合軍と六魔将軍(オラシオンセイス)が始まった。




教えて!!ハッピー先生

ハッピー先生「あい!本編はシリアス展開だけど、そんなのお構いなしの質問コーナーです!!」

「ペンネーム『一夜の顔面はある意味、強力な兵器』さんからの質問」

Q:ツバサって結構強いイメージですけど、彼女の強さってどのぐらいなんですか?

「あい!ずばり分かりやすく身近なものでお教えします」

「みんなとツバサが小学校の同級生だとして、一学年に一人は体の大きいガキ大将がいるとします。ツバサはそんなガキ大将を拳と言葉のどちらでも黙らせることができる学級委員長の女の子ぐらいの強さです」

「...え?もっと分かりやすく?...武器を使わない素手での勝負ならルーシィより強いぐらいかな」

「というわけで今日の授業はここまで。起立!礼!!あい!!!」
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