~魔導士ギルド
「わぁ!!かわいい!!」
「私の方がかわいいですわ」
ルーシィとシェリーは気に入ったようだ。
「ここは集落全部がギルドになってて、織物の生産も盛んなんですよ」
「ニルビット族に伝わる織り方なの?」
「今...思えばそういう事......なのかな?」
「あなた、ギルド全体がニルビット族の末裔って知らなかったんでしたわね」
「私だけ後から入ったから」
ツバサは一人佇んでいるエルザに声をかける。
「エルザも着てみない?かわいいよ~」
「!...ああ...そうだな...」
するとサクラはあることを尋ねる。
「ところでウェンディ、
「たしかに...私、失礼ながらこの作戦が始まるまで、ギルドの名を聞いた事がありませんでしたわ」
「そういえばあたしも」
ちなみにサクラとタイガは
「そうなんですか?...うわ...ウチのギルド、本当に無名なんですね」
「どーでもいいけど、みんな待ってるわよ」
シャルルに言われ、皆は集落の中央の広場に集まった。
「
「どういたしまして!!!マスターローバウル!!!
「「「さすが先生!!」」」
「ちゃっかりおいしいトコもっていきやがって」
「あいつ誰かと戦ってたっけ?」
調子のいい
「終わりましたのね」
「おまえ達もよくやったな」
「ジュラさん」
「この流れは宴だろー!!!」
「あいさー!!!」
「一夜が」
「「「一夜が!?」」」
「活躍」
「「「活躍!!!」」」
「それ!ワッショイ!」
「「「ワッショイ!」」」
「ワッショイ!」
「「「ワッショイ!」」」
「宴かぁ」
「脱がないの!!」
「フフ」
「あんたも!!」
いつの間にか服を脱いでいた氷の兄弟弟子にルーシィとサクラがツッコむ。
「さあ、
「「「ワッショイ!ワッショイ!」」」
「ワ...」
一夜やナツ達が盛り上がるも、
「皆さん...ニルビット族の事を隠していて本当に申し訳ない」
「そんな事で空気壊すの?」
「ぜんぜん気にしてねーのに...な?」
「あい」
「マスター、私も気にしてませんよ」
ハッピー、ナツ、ウェンディにそう言われたローバウルは話を続ける。
「皆さん、ワシがこれからする話をよく聞いてくだされ。まずはじめに...ワシ等はニルビット族の末裔などではない...ニルビット族そのもの...400年前、ニルヴァーナをつくったのはこのワシじゃ」
「何!?」「うそ...」「400年前!?」「......」
「400年前...世界中に広がった戦争を止めようと、ワシは善悪反転の魔法ニルヴァーナをつくった。ニルヴァーナはワシ等の国となり、平和の象徴として一時代を築いた。しかし強大な力には必ず反する力が生まれる。闇を光に変えた分だけニルヴァーナはその"闇"をまとっていった......バランスをとっていたのだ。人間の人格を無制限に光に変える事はできなかった。闇に対して光が生まれ、光に対して必ず闇が生まれる」
「そう言われれば確かに...」
グレイとタイガは思い出していた。心が闇に落ちたシェリーとサクラ、そして善になったホットアイを。
「人々から失われた闇は我々ニルビット族にまとわりついた」
「そんな...」
「地獄じゃ...ワシ等は共に殺し合い、全滅した......生き残ったのはワシ一人だけじゃ」
衝撃の事実にその場にいた全員が衝撃を受ける。
「いや...今となってはその表現も少し違うな。我が肉体はとうの昔に滅び、今は思念体に近い存在。ワシはその罪を償う為...また、力なき
「そ...そんな話...」
ウェンディがそう言った瞬間、
「マグナ!!ぺぺル!!何これ!?...みんな...」
「アンタたち!!!」
「どうなっているんだ!?人が消えていく!!」
「イヤよ!!!みんな!!!...消えちゃイヤ!!!」
「騙していてすまなかったなウェンディ...ギルドのメンバーは皆...ワシの作り出した幻じゃ...」
「何だとォ!!?」
「人格を持つ幻だと?」
「何という魔力なのだ!!」
「ワシはニルヴァーナを見守る為にこの
その少年は当時グランディーネがいなくなり、一人ぼっちになったウェンディと一緒に各地を旅していたジェラールだった。彼はローバウルの元を訪れた際、ウェンディを預かるよう頼んだ。
「少年のあまりにまっすぐな眼にワシはつい承諾してしまった。一人でいようと決めていたのにな......そして幻の仲間たちを作り出した」
そしてギルドメンバーの幻もローバウル一人だけになった。
「ウェンディの為に作られたギルド...」
「そんな話聞きたくない!!!バスクもナオキも消えないで!!!」
「ウェンディ、シャルル...もうおまえ達に偽りの仲間はいらない」
ローバウルはウェンディの後ろにいる魔導士達を指さす。
「本当の仲間がいるではないか...おまえ達の未来は始まったばかりだ」
「マスター!!!」
「皆さん、本当にありがとう。ウェンディとシャルルを頼みます」
そしてローバウル自身も、ウェンディの肩にあった
「マスタァーーー!!!」
シャルル以外の仲間が全て消えたことでウェンディは膝をつき泣き叫んだ。そんな彼女の肩にエルザが優しく手を置く。
「愛する者との別れのつらさは......仲間が埋めてくれる...来い、
次回、ニルヴァーナ編ラスト