ディミトリの妹になっちまった   作:上代わちき

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余談そのいち

・筆者は風花雪月をプレイしています。
→ただしクリアしたのは紅花ルートのみ。明らかに悪役側ルートであることと、死神騎士のプレイアブルが魅力的でエガちゃんに味方しちゃった。
→現在は蒼月ルートをグロンダーズの会戦をこなしたところ。死神騎士がまじで恋しい今日この頃です……。

・イエリッツァ先生との兼ね合いでアプデだけ入れていますが、それ以外のDLCは現在なし。そのためDLC追加情報も「トリックスター」兵種以外全部参照ナシ。
→なんも考えず執筆した都合で、そこだけは本作強制実装です。
→無双も未プレイなので、こちらの情報も参照なしです。


(・x・)見切り発車でごめんね。


暗雲の章 後編

 

 

 

 

 

 

 

◆◆六話

 

 

◆1

 

 女神再誕の儀。

 敵が忍び込んだ聖廟。

 

 そこには、死神騎士がいる。

 ……イエリッツァ先生の、本当の顔だ。

 

 

「奴らの指図は受けん。惰弱な者の相手など、退屈なだけ……。だが、貴様は例外だ。アルトリア」

「っ! 下がれ、アル!」

 

 悪いな、ディミトリさん。

 あんたの指図は受けられない。

 

 それに、それほど余裕もないだろう?

 

 

「殿下……悔しいが、俺達の中で一番強いのは殿下や先生じゃなくアルトリア様だ。彼女しか、あの騎士の相手は務まらない」

「っ……絶対に、死ぬなよ」

 

 

 やっぱり、わかってくれた。

 流石はファーガスの次期国王。

 状況をよく理解してくれている。

 

 色々ずるをしてトリックスター兵種になった甲斐があったってもんだ。

 実は信仰も最低限は振ってたのだ。

 

 

 

「はじめようか」

「……」

 

 ああ、存分に死合おうじゃないか。

 イエリッツァ先生。

 

 

◆2

 

 

「ずいぶんと苦戦したようだな、死神」

「炎帝か……。アルトリアが理学を学んでいるのは知っていたが、よもや闇魔法をも修めているとはな。実にそそる……」

「そそるのは勝手だが、その身を散らすのは待ってもらおう。貴様には、まだ仕事があるからな」

「いいだろう……。座して死ぬのも性に合わぬ。せいぜい次に備えさせてもらおう」

 

 

 

◆◆六話

 

◆1

 

 いやぁゴーティエ家督争乱戦は強敵でしたねぇ。

 今度はシルヴァンをかばう羽目になるとは。

 アッシュと違って覚悟ガンギマリかと思ってたけど、やっぱり家族相手だとさしもの貴族と言えど非情になりきれないらしい。

 

 だから代わりに俺が敵のマイクラン君を斬りました。

 なんか魔獣になってたけどたくさん斬ったら死にました。

 経験値うまー。

 

 

「待ってくれ、アルトリア様」

 

 あれ、どったのシルヴァンさん。

 

 

「俺、あんたのこと誤解してました。……すっかり復讐に染まってるかと思ってましたが、本当に優しさが残っていたんですね」

「……」

「ははは……アッシュの時に、貴女は証明していたというのに。それどころか、俺の代わりにけじめをつけてくれた。貴女には頭が上がりません」

 

 いや別に優しさも何も、ただ経験値が欲しかっただけ……。

 まぁ、話す声も何もないから今更勘違いを正すようなことはしないけどさ。

 

 

 

「それはそれとして、メルセデスのところにはいきましょう。応急処置は完璧ですけど、傷を見せない免罪符にはなりませんよ?」

 

 かと思ったら滅茶苦茶怒ってた件について。

 なして?

 体力は回復しきっているよ?

 

 

◆2

 

「……強いな、アルは」

「殿下……」

「ロナートの時といい、俺は彼女を誤解していたかもしれない。……見ていて痛々しいのは変わらないが、まだ優しさはきちんと残っていた」

「でも、マイクランを斬らせたのは俺です。……あの人が背負わなくてもよかった」

「それをいったら、俺だって同じさ。……結局、魔獣になったマイクランに対応できたのは先生とアルだけだったんだから」

「アルトリア様……。あの生き急ぐような鍛錬のおかげとはいえ……」

「……どうして、アルはあんなにも強いんだろうな」

 

 

 

◆◆七話

 

◆1

 

 いやぁフレン救出戦は大変でしたねぇ。

 まさか死神騎士が魔法対策してくるとは思わなかった。

 ダークスパイクを避けまくるとか普通は思わん。

 最終的に剣で斬り合いする羽目になった。

 これが最後の稽古になるかもしれないからね、向こうも剣で応戦してくれた。

 今までありがとう、イエリッツァ先生。

 

 え、それ以外の炎帝兵?

 見つけ次第ぶっ殺しましたが何か?

 

 

◆2

 

 ちょっと意外なことだけれど、実は俺の部屋にイエリッツァ先生が侵入してきてたらしい。

 と言っても、何か物を盗んできたわけではない。

 

 むしろ逆。

 イエリッツァ先生からの本が置かれていた。

 

 どうやら、これから剣の稽古に付き合えない詫び代わりだそうだ。

 これからどう剣術を鍛えたらよいのか、理学を両立した戦術を探るならこうした方がよいといったアドバイスとか、そういった内容の本だった。

 

 

 ……。

 本当に、酷い人だよね。

 

「いつかお前を殺すから、それまで生き残れ、アルトリア」

 ってさ、本に書いてあった。

 

 俺、そんなにもイエリッツァ先生から好感度の類を稼いでいたのかな。

 涙、とまんねぇや。

 笑いも、とまらない。

 

 

 もし先生が黒鷲を選んだら。

 そのまま俺もファーガスやディミトリさんを捨てて黒鷲の方についてったら。

 また一緒に稽古できたのかな。

 

 

 

◆3

 

「……」

「殿下、アルトリア様の様子は……殿下?」

「……」

「殿下、……殿下! 一体何を見たんですか?」

「……笑っていた」

「え」

「笑っていたんだ。泣きながら、狂ったように笑っていた」

「それって……まさか死神騎士──イエリッツァのことですか?」

「アルは、イエリッツァに裏切られたんだ。……ようやく、あの男と稽古している時だけだが、まともに笑えるようになっていたのに! ……きっと、今の彼女の心境は穏やかじゃない」

「……」

 

 

 

◆◆八話

 

◆1

 

 グロンダーズはお休みでした。

 なんでか暖かい目と共に君はお留守番だと言われた件について。

 

 実際レベルと技能上げの場でしかないから、その分課題出撃をしてくれるならということで手を打った。

 

 

 ルミール村に現れたゾンビやら闇うごやらは、割と特筆することがないんだよねぇ。

 どっちも見かけ次第ずたずたに切り裂くのみだ。

 なんならソロンも滅茶苦茶斬り潰して、気が付いたら足が潰れた状態で、でも魔法かなんかで逃げてた。しぶとい。

 

 そんなことより死神騎士との戦いの方が重要だ。

 今度は剣じゃなくサリエルの大鎌を振るってきたら、いよいよ本気モードなんだなってのがわかった。

 

 結局は決着しなかったけどさ。

 

 

 

◆2

 

 12月の白鷺杯に関しては殆どノーコメント。

 まさかまさかフェリクスが代表ということ以外は、まじでなんもない。

 あの先生マジでわかってる。

 というか最後まで俺かフェリクスかで迷っていたらしい。

 どっちも剣使うから、剣回避+20が魅力的なんだよな。

 俺はそんなんなくてもスタイリッシュに避けれるしレベル差のバ火力があるから問題ないけど。

 

 で、その直後の五年後にまた集まろうって話には強制参加させられた。

 特にお前は絶対に来いよっていう全員の圧が重かった。

 なんなんだよ。

 どうせエガちゃんが戦争を起こしてそれどころじゃなくなるのに……。

 

 

 

 で、その後の旧礼拝堂戦にてとんでもないアクシデントが起きた。

 やたらめたら魔獣とか魔獣とか魔獣とか正体を明かして襲ってきたモニカとかをぶっ殺してたら、なんかジェラルトさんが生き残ってた。

 

 ……え?

 

 

 

◆3

 

 

「……」

「どうしたの?」

「あ、いや。おまえんとこの生徒の……」

「アルトリア?」

「ああ。……助けてもらった身でいうのもなんだが、ちょいと危うく感じてなぁ」

「確かに、学級の皆も心配している」

「どうだろうな? ……もしかしたら、あいつは狂っているのかもしれねぇ。ルミール村の奴らよりも、よっぽど」

「……モニカの死体はひどかった。ディミトリも吐いていた」

「確かに敵に容赦する理由はない。だが、あの斬り方からは執念を感じる。……いや、何かから逃げているって言うべきか?」

「逃げている……?」

 

 

 

 

◆◆

 

九話

 

◆1

 

 平然とジェラルト生き残ってた件について。

 いや、知らんうちに俺が助けてたらしいけど。

 

 でもその割に封じられた森への課題出撃はあったり、先生はザラスの禁呪に閉じ込められたり、その辺は原作ママ。

 今回の生贄は何故かソロンだったけど。

 本来の生贄のクロニエは前節で俺がぶっ殺したからね、仕方ないね。

 

 

 まぁ先生はどうせすぐ戻ってくるだろうから、今のうちに闇うごのモブ兵を殺すか。

 死にそうらえ、死にそうらえ。

 全員俺の経験値になるがよいー。

 

 

◆2

 

 

「アル……いくら相手が外道だからって……」

「酷い顔だな猪」

「フェリクス……」

「あの化け物が残虐非道なのは知っていただろう。……むしろ、お前は同調する側だと思っていたんだがな」

「モニカの死体を見るまでは、そのつもりだった」

「そういえば吐いたのだったな。お前も復讐を誓った分際で」

「しかも、アルは先生が闇に閉じ込められても一切気にしなかった。むしろ、さらにあいつらを殺して回っていた」

「…………」

「わからない。……つい以前まではまだ優しさが残っていると思っていた。けど、さっきの彼女には、冷たさしか感じられない」

 

 

◆◆

 

十話

 

◆1

 

 ヒャッハーーーーー!

 炎帝が玉座の間に攻めて来たぞー!

 なんか紋章石を盗賊に奪わせてるぞー!

 

 皆殺しじゃー!

 全員俺の経験値になりたまえー!

 

 

 とかなんとかやってたらいつの間にか炎帝さんの仮面が吹っ飛んでた。

 俺の剣が吹っ飛ばしたらしい。

 

 

 すると皆さんが驚きます。

 なんせ学友のエーデルガルトだからね。

 まぁ俺は知ってたから驚く間もなく追撃する。

 このまま殺せば追加の経験値があるといいなー。

 

 

「待て、アル! いくら炎帝がエーデルガルトだからって深追いは危険だ!」

 

 え、ディミトリさんがそれいうの?

 って、言ってる場合じゃねぇ。

 逃げんなエーデルガルト!

 

 せめて一人でも多く経験値を置いてけ!

 まとめて撤退すんじゃねぇ!

 あともうちょっとでレベル40なんだから!

 

 

 

「待て、待ってくれ! お願いだアル!」

 

 

 

◆2

 

「アル……」

「ディミトリ」

「先生。……どうか、アルのことをお願いします。このままじゃ、本当に死んでしまう」

「どうして、彼女はあんなにまで……」

「この前話したダスカーの悲劇。そこには、炎帝が一枚噛んでいるらしい。……つまりエーデルガルトと帝国は、俺達にとって親の仇なんだ」

「……けど」

「ああ、わかっている。復讐をしたところで、地獄がさらに広がるだけ。俺は、それを思い知った。やるべきことは、見えているつもりさ」

「……」

「でもアルは違う。アルは、きっと今もダスカーの地で苦しみ続けてる。だからあの時、エーデルガルトをどこまでも追おうとしていたのだろう」

「危険だ」

「とてつもなく、な。なんとか止められるといいが……」

 

 

 

 

 

 

 




余談そのに

オリ主の外見イメージ。

・右目辺りを包帯で覆っている、白髪セミロングの儚げ系ロリ美少女。
→言ってしまえば、青獅子学級におけるロリ枠。

・制服はベルやリシテアと同じもの。
→ただしスパッツは履いてないし、靴下も膝が見えるハイソックス仕様。




余談そのさん

・感想をいただいたおかげでこいつの裏設定の考察や再構成がはかどっています。
→具体的にはスキルや紋章の有無など。執筆当時は細かいことを考えない主義だったため、感想の指摘や返信の際の考察で新しい発見ができました。
→例えば「応撃」の件は、オリ主に実装されているって解釈すると経験値が偏っても仕方ないよなって腑に落ちるところがありました。
(実際のゲームだと、基本はボス専用スキルなのでチートもいいところですが……)

・この場を借りて、御礼申し上げます。まじで考察が楽しいですし、励みにもなっています。
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