ディミトリの妹になっちまった   作:上代わちき

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・お久しぶりです。筆者の上代わちきです。
→なんとなくフォルダを漁ったら変なのがありましたので投下。

・内容は、本作蒼月ルートのディミトリ視点のお話。
→基本的に会話のみで、地の分はなし。(本作の地の分演出は「オリ主の独白」の時のみと決めているため、ご了承ください)
→大前提として基本的に原作沿いの展開ばっかりです。その中でも比較的原作とは会話の雰囲気が異なる部分をピックアップ。
→その都合で今回描くのは基本蒼月ルートの十三章から十七章まで。それ以後はほぼ完全に原作と同じなのでカットです。


ディミトリサイドストーリー

 

◆1

 

「先生……? ……先生!」

「ぅ……ディミトリ?」

「心配したんだぞ……! 五年間、どこを探しても先生は見つからなかった! ……本当に、無事で良かった」

「ああ、心配をかけた」

 

 

「この五年のことを覚えていないのか? 五年前、エーデルガルトが帝国軍を率いて修道院を攻めた。その時に、先生もアルも行方不明に……」

「アルトリアが?!」

「落ち着け! お前は川の傍で倒れていたんだ。いきなり体を起こしなんてしたら……」

「っ……すまない」

「いや、いいさ……先生だけでも、こうして無事に会えたんだから。後は、アルさえ見つかれば…………!」

 

 

「ディミトリ、今は1185年の、星辰の節だったね?」

「あ、ああ。その筈だ」

「本当なら、千年祭が行われていた筈……みんなで、集まるって約束をしたよね」

「アルも、修道院にいると……?」

「考えられない?」

 

「……今の修道院は、盗賊の根城になっている。昨日の夜も、大勢の悲鳴があがったそうだ」

「なら、なおさら行かないわけにはいかない。きっと、みんな待っている」

「先生……あぁ、そうだな。お前は、そういう人だったな」

 

 

◆2

 

 

「なんだ、これは……」

「みんな殺されている……」

「うっ……相当むごい虐殺が起きたんだな。全員酷い顔だ」

「昨日の悲鳴は、これのことか…………でも、ただの人じゃない」

「ああ。……殺されたのは、盗賊だ」

「じゃあ、彼らを殺したのは……?」

 

 

「……っ……」

「っ! ディミトリ!」

「……ア、ル……!」

「…………」

 

「無事、だったのか……! 今までどこに……」

「無事でよかった」

「…………」

「アル……?! 待て、どこに行くんだ?! そんな血塗れで……?!」

「アルトリア……」

 

 

 

◆3

 

 

「殿下、先生、アルトリア様! 三人とも無事でよかった」

「イングリッド……来てくれたんだな」

「五年前のあの日、みんなで約束しましたもんね」

「そうそう~。アルトリア様も来てよかったわ~」

「本当に。アルトリア様だけ、来る気なさそうな雰囲気でしたから」

「アッシュ、メルセデス、アネットも。……ああ、本当によかった」

 

「処刑されたと聞いたが、やはり嘘だったか」

「だから言っただろフェリクス。そう簡単に処刑されるような人じゃないって」

「本当に、ご無事でよかった。しかし、なぜあの堅牢なフェルディアの牢を……」

「ドゥドゥーのおかげだ。だが、俺はドゥドゥーを……」

 

「そう、でしたか。なればこそその忠義に報いねばなりますまい」

「……! アルトリア……?」

「アルトリア様、どこに行かれるのですか……?」

「…………」

「アル……」

 

 

 

「殿下、アルトリア様は……」

「五年前にはぐれた時から、何も変わっていない。再会したのも、ついさっきだ」

「本当に、約束を覚えていてくださったのね」

「でも、血まみれだった。……修道院も、盗賊の死体で埋め尽くされていた」

「まさか、彼女が殺して……」

「いくら盗賊だからって、殺すまでは……」

「いったいどんな五年を過ごしてきたんだ……」

 

 

 

◆4

 

 

「ギュスタヴ、みんな、先生……お前達も、一緒に戦ってくれるのか。……俺の復讐に付き合わせるようなものだぞ」

「いいえ、ディミトリはもう復讐になんて囚われていない。……五年前、そう言っていたでしょ?」

「……よく覚えていたな。だが、形としてはそうなってしまうのには変わりない」

「ですが、帝国を打倒しかつての王国を取り戻す……そのための力は、殿下にしかありません」

「そうですよ! 私だって帝国兵を皆殺しにする覚悟はあります! 本当は嫌だけど……国やみんなの為なら、いくらでも血にまみれてやります。どうか、付き合わせてください!」

「アネット……」

 

「ところで、王国では何が?」

「そういえば、先生は知らないんだったな。五年前のあの後、リュファス……俺の伯父が殺された。俺は、その容疑で牢に繋がれたんだ。今こうして無事なのは、ドゥドゥーのおかげだ」

「今にして思えば、帝国になびくコルネリアの策略だったのでしょう。……本来であればアルトリア様も処刑し、ブレーダッドの血を消すつもりだったのでしょう」

「だがアルは修道院の戦いで行方不明になり……結果として助かっていた。本当に、よかった……!」

「ディミトリ……」

 

 

「ですが……おそらくアルトリア様は深い憎悪と孤独に身を置きすぎています。数年前から現れる、帝国兵と盗賊の虐殺を繰り返す『隻眼の殺人鬼』……この噂の主は、きっとあの方です」

「この五年だけじゃない。……ダスカーの悲劇の時から、もう九年近くはその地獄にいる筈だ。なんとか、意思疎通できる状態だといいが……」

 

 

 

 

 

◆5

 

 

「セテス殿、フレン……それに教団のみんなも。……生きていたのですね」

「ディミトリ……これからは、我々も力を貸す。我々は帝国の打倒と、行方不明になったレアの保護だ。君達が帝国と戦う限り、我々も一丸となって助けよう!」

「セイロス教団の助けを得られるなら、これほど心強いことはありません。どうか、よろしくお願いします」

「ありがとう、セテス」

「ベレス。大司教は君にすべて後事を託したのだ。これよりは、我々も君の指揮で動くことになる。どうか、正しく導いてくれ」

「ああ、一緒に戦おう」

 

「やれやれ、やっと合流したか」

「ジェラルト……!」

「よう、ベレス。……元気そうで何よりだ」

「そっちこそ」

「ふん……。俺は今もセイロス教団として飯を食っている。色々思うところはあるがレア様がお前にすべての後事を任せた以上、俺もお前の部下ということになるわけだ」

「つまり、ジェラルトも自分の指示で動くと?」

「ああ。五年前に見た指揮は中々だったからな、どんな具合か楽しみだ」

「任せてくれ」

 

 

「お待ちください、アルトリア様!」

「ギュスタヴ? アルがどうかしたのか?!」

「殿下……アルトリア様が、門の外へ……!」

「っ……セテス殿、申し訳ございません。しばらく席を外します!」

「構わない……行ってきなさい」

 

 

 

◆6

 

 

「アル……」

「ディミトリ……アルトリアは?」

「もうずっと大聖堂に引きこもったままだ。ここから出ていこうとするのを引き留めたのはよかったが……」

「ご飯、殆ど食べていない」

「俺も、そう聞いた」

 

「ギュスタヴの言っていた通りだ……アルは、ずっと独りぼっちでいたんだ……きっと、誰も信じられないんだろう」

「ディミトリ……」

「でも、だからこそ。……何度だってそれを否定してやる。まだ君には俺がいるって、言い続ける! 俺が復讐から戻れたんだ。アルもそれができないなんてことはない筈だ」

「きっと、アルトリアも心を開く」

「ああ、たとえどれだけの時間をかけてでも……!」

 

 

 

◆7

 

「その隻眼……そうか、貴様が帝国の兵を殺しまわったという「隻眼の殺人鬼」か!」

「隻眼……アル……!」

「貴様は……命を、なんだと思っている!」

「……あっははは! それはこちらの台詞さ……。……アル、本当に君はどうしてしまったんだ……?」

 

「うああぁあ?! 火だ?! 黒い火が噴き出してきたああああ?!」

「火攻めだと? くっ……全軍退却だ! 殿は俺が務めるから、待っていろ!」

「待て! ……追うには残していった兵が邪魔か。……それにしても、黒い火か。……アル、なのか?」

 

 

「隻眼……いや、こんな小さな子が……?」

「…………」

「ともあれ、王国は相当に人手不足と見える。まさか、女子供まで──それも片目、片腕を失くした子を──動員するとはな!」

 

 

「く、ここまでなのか……!」

「……どうにか修道院を護り切りましたね」

「…………」

「アルトリア様?」

 

 

「家族が待っているんだ。俺は、こんなところで死ぬわけには……っ?!」

「…………」

「アル?! な、なにをしているんだ?!」

「うそ……目を、抉って……黒い炎で焼いてる?!」

「そこまで堕ちたか、化け物……!」

「うああああああああああああああ?!」

「っ!」

「がっ! フレー、チェ…………」

 

「ありがとう、先生。お前が殺さなければ、彼は地獄の苦しみを味わっていた……」

「……見るに堪えない」

「…………」

「アル……頼む。昔の自分を取り戻してくれ……!」

 

 

 

◆8

 

「アルのことで嘆いてるばかりではいけないな……ギュスタヴ、状況はどうなっている」

「帝国軍は間違いなく我らの居場所を把握しています。じきに、第二波、第三波と襲撃が続くでしょう」

「なによりも人員と物資が少なすぎます。……それを、アルトリア様が一人で補っていたから勝てたようなものです」

「奴らの出鼻をくじくための火攻めも、俺達だけじゃ成功しなかった。……こと戦においてはなかなかにセンスがあるぜ、あの娘っ子は」

「ある意味、敵将をむごい目に合わせるのも合理的と言えば合理的だ。……それだけ、次の敵の士気を下げられるから」

「ジェラルト殿、先生……でも、このままアルトリア様に頼りきりでは、彼女は本当に血なまぐさい化け物になってしまいます……!」

「ああ、その通りだ。援助の一つでも受ければ、色々と動きやすくなるが……」

 

「フラルダリウス領のロドリグ殿は如何でしょう。コルネリアの侵攻で苦しい立場にいるでしょうが、その分我らと志を同じくする者達もあそこなら揃っています」

「フラルダリウス……そうか、ロドリグも生きているんだな」

「……親父殿がお前も見ていったいなんと言うか。……なんとなく想像がつくな。化け物のことも含めて」

「ロドリグ殿に早馬を出しましょう。やはり援助がなければ、アルトリア様以外は身動きもままなりません」

「こんな形で、生き急ぐようなあの鍛錬に助けられるとはな……」

 

 

「それからもう一つ。殿下は、これからどうするつもりですか。兵を向けるべきは、帝国か王国か、どちらとお考えでしょうか」

「今の王国には、殿下の助けを待つ者が大勢います。彼ら彼女らは、コルネリアや親帝国派の圧政に苦しんている」

「わかっている……だが、すまない。俺は、帝都へ行く」

「……なぜと、お聞きしても?」

「俺達は、アルという戦力とセイロス教団の兵力にかなり依存している。彼女にしろ、教団にしろ、復讐やレア様の奪還を目的に帝都へ突撃したい筈だ」

「つまり、その流れに乗ると?」

「……悔しいが、それが一番勝ちの目が大きいと思う。何より、ジェラルト殿やセテス殿・フレンはきっとわかってくれるかもしれないが、他の教団兵との亀裂を作りかねない」

「エーデルガルトを倒して、戦争を止める。そうすれば、王国も救われる……ということですか」

「すまない、やはりみんなを俺の復讐に付き合わせる形になる。……エーデルガルトが憎いという感情がないといえば、嘘になってしまう」

 

「結構じゃねぇか。そこまで自分が見えてものを決められるうちはまだ大丈夫だ。安心して俺達をその復讐に巻き込んでしまえ。王国の民を救うという意味でも、案外それが近道かもしれんぞ」

「ああ。我々としても帝都へ突撃する方針ならば、みんなを納得させやすい。キルベルト殿には言いにくかったが、大司教がいるとすればもうそこしか考えられないのだ」

「キルベルトさんや他の皆様には無理を強いるのが、私としては心苦しいのですけど……」

「いえ、良いのです。ジェラルト殿のいう通り、これが一番の近道かもしれません」

「……いずれにしろ、親父殿の返事を待つべきだ。兵力がなければ、結局みんなあの化け物の背中を追うので精一杯だ」

 

 

 

「すまんな、王様。教団も一枚岩とはいかねぇ。ああ言わねぇとベレスやセテスがいても多分崩れる。レア様がいないと脆いんだ。……こう弁明したとしても、お前さんの慰みにならんかもしれんが」

「いえ、いいんですジェラルト殿。それに……教団のみんなを説得できたとしても、アルを説得できなければ王国に戻る意味がない」

「娘っ子か……さっきの発言の詫びというわけじゃねぇが、次は俺も一緒に様子を見に行く。第三者だからこそ、見えるものがあるかもしれねぇ」

「……ありがとうございます!」

 

 

 

◆9

 

 

「煉獄の谷アリル……ここでロドリグから援軍の兵を預かる予定だ」

「しかしそう何度も訪れたくはありませぬな、この谷は」

「暑い……もう、だめかも~。おかしなものが見えるわ~。人がいっぱい……」

「いえ、お待ちください! どうやら幻覚というわけではありませんよ。……あれは、ロドリグの兵か?」

 

「違う。あの旗はローベのものだ。……コルネリア側についた家で、俺達の敵だ」

「我々の手が読まれたということですか……迎え撃つか、ロドリグ殿の到着を待つか……どういたしますか?」

「迎え撃つ。……ローベの軍ということは、グェンダルがいる筈だ。昔の仲間などと悠長なことを言っていたら、逆に討たれる」

「ローベ家の老騎士グェンダル…………主命なら、虐殺すら厭わない男です。皆様、お気を付けを!」

 

 

 

 

「おい、娘っ子。お前は俺と一緒にだ。……ベレスもそう言っていただろう」

「…………」

「やれやれ、戦場での指示には素直なんだがな…………なぁ、娘っ子。お前、本当に復讐のことしか頭にないのか?」

「…………」

「といっても、声を出せないんだったな。……どうにも、違和感があるんだよなぁ」

「…………」

「なんだ娘っ子。……ありゃ、おっぱじめやがったな向こうは」

 

「…………」

「お前は動かない、か。いい子だ。お前はそれでいい。今回はそういう命令だからな、ちゃんとこちらの見張りを続けるんだぞ」

 

 

 

 

 

「……退く気はないのだな、グェンダル」

「ええ。わしは今も昔も、ローベ家の騎士です」

「君命に是非を論じず従うは騎士の鑑、か。……ならば、全力で迎え撃とう!」

 

「ようやく死に場所を得たか……礼を言うぞ……」

「さよならだ、グェンダル。……敵ながら、立派な武人だった」

 

 

◆10

 

「お久しぶりです、殿下」

「お前も変わりないようだな、ロドリグ」

「…………」

「なんだ、アルトリア様も普通に元気そうではありませんか」

「……ああ、相も変わらず化け物だよこの女は」

「フェリクス……お前もよく殿下とアルトリア様を連れてきてくれたな」

「……チッ」

 

「殿下。今フェルディアは酷い有り様ですよ。コルネリアの圧政で民は暴動を繰り返し、逃げ出した民も野垂れ死にだそうです」

「っ……わかって、いる。わかった上で……行く」

「いえ、申し訳ございません。帝都突撃の方針は、早馬で伺いました。教団と手を組み、だからこそ教団の兵力が少なからず整っているうちに決戦を仕掛けると」

「ああ。回り道になるが、きっとこれがみんなを救う近道だと思っている。……王国の民には、もうしばらく無理を強いるが。もう少しすれば、きっと背中を気にすることなく助けに戻れる筈だ」

「……復讐のために剣をとる力もない弱者がいる。それがわかっておられるのならば、いうことはありません。貴方の決断を信じましょう」

 

「殿下、キルベルト殿、ベレス殿。これからは私も軍にくわわります」

「待て親父殿。耄碌するには早すぎるだろう。領地はどうするつもりだ?」

「こんなこともあろうかと、弟に託す旨を伝えてある。信頼できる男だ。……手土産も、用意してあります。どうかお納めを」

「モラルタの剣……」

「それと、アラドヴァル。かつて父上が振るっていた、英雄の遺産。よく、コルネリアから取り戻した。……これがあれば、アルと肩を並べられるかもしれない。助かった」

「…………」

 

 

 

 

 

「我々の目的は帝都の攻略。ならば、まずは王国と帝国を隔てるオグマ山脈を回る必要がありますな」

「西側は帝国の支配下だ。東側から回り込むべきだ」

「ええ、ご明察ですベレス殿。……その代わり、同盟領を通過する道です。西部よりましとはいえ、帝国と同盟に挟撃される恐れがあります」

「そうなったら、帝国だけでなく同盟の人達もアルトリア様に……」

「であれば、リーガン家に協力を求めるべきでしょう。……同盟の中でも帝国抗戦派の筆頭です。リーガン家盟主のクロードなら、帝国派の同盟兵をひきつけてくれるやも」

「その隙に、帝国に進軍する重要拠点「ミルディン大橋」を制圧する……か」

「でも、同盟に挟撃される可能性は残ったまま……ですよね」

「特に帝国派……その筆頭のグロスタール家については強く警戒するべきでしょう。場合によっては、学友と戦うことになるやもしれません」

 

「ローレンツ、か。……殺す覚悟は決めているつもりだが、あまり斬りたくないな」

「ふん。そんなことを言っていると化け物に振り落とされるぞ猪。……あの女は、誰であろうと殺すだろうからな」

「アル……」

 

 

 

 

◆11

 

「ミルディン大橋に向かっていた偵察隊が戻ってきました。やはり、かなりの数の帝国兵がいます」

「敵もそれなりの備えをしている、か。……やはり、殺すしかないか」

「いい加減にしろ、猪。……あの化け物は皆殺しにする気なのに、お前は及び腰なのか」

「だがフェリクス。……誰だって、血や涙は通っているんだ。アルにバラバラにされたモニカのように。アルに目を焼かれたあの将兵のように。そう、思うとな……」

「……チッ」

 

「…………」

「どうした娘っ子。王様の方を見て」

「…………」

「アルトリア……?」

 

 

 

「殿下! 参上が遅れました」

「ドゥドゥー?! 生きていたのか?!」

「話は後程。ここからは俺も加勢します」

「わかった。……すまないが、お前は俺と別行動だ。南の方に向かう別動隊のフォローに入ってくれ!」

「承知しました。……どうかご武運を!」

 

 

 

「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ! ぼくちんはただ長いものに……っ?!」

「アルトリア様?! いくら挟撃されたからって敵を馬ごと爆破して火炙りはやりすぎです!」

「そういう話は後だイングリット! ……皮肉だが、むしろ今の爆発で敵の軍勢を崩せた。巻き返すには今がチャンスだ!」

「っ……」

 

「……ふぅ、なんとかなったか。おい、娘っ子はどこだ?」

「すみません、さっきの爆発と混乱で見失いました……」

「珍しいな。修道院ではともかく、戦場では独断で動くような奴ではない筈だが…………」

「ジェラルト。もしかしたら……!」

「あぁ、そういうことか……!」

「……?」

 

 

 

 

「フェルディナント……ローレンツ……!」

「やはり君は厄介だな……南下せず連携に徹したのは英断だったか」

「だがその甲斐あってか、追い詰めたぞ。……覚悟するがいい、ディミトリ君」

「く、そ……!」

 

「…………ぁぁぁぁああああああ!」

「っ?! 新手か?!」

「ぐ、がぁっ……?!」

「フェルディナント君?! ……まさか、君はアルトリア君か?!」

「アル……まさか、声が……?」

 

「……死ね。全部死ね。全員死ね。何もかも死ね。……お前も死ね、ローレンツ」

「声が出るとは予想外だったが……やはり、君が「隻眼の殺人鬼」なのだね」

「死ね。……死ね。死ね」

「そういうわけにはいかない。……フェルディナント君の仇、討たせてもらう!」

 

「死ね」

「ぐ。はぁ……?!」

「死ね。……………ん」

 

「っ?! アル、大丈夫か?!」

「……ディミトリ…………。……これは、ただの嘔吐……っ?!」

「落ち着け! ……もう敵はいないんだ。今は、休んでくれ……!」

「…………肝心な時に、迷惑かけてごめん……」

「何言っているんだ。むしろ、君に助けられた……!」

 

 

 

◆12

 

「殿下、アルトリア様は……」

「今は、部屋で休ませている。無理に声を出したのがいけなかったらしい。……だが、声が戻った事実は変わらない」

「やはり俺の見立て道理だったな……娘っ子は、お前達が思うほど復讐に染まってない。ただ、自分でも自分の狂気を止められないだけだ」

「ジェラルト殿……俺達は、いったいどうすればいいのでしょうか」

「……本当はあの手には悪手だったかもしれんが、お前達の余計なおせっかいをこれからも続けるしかないんだろうな。多分今は、それが一番だ」

「アル……」

 

「殿下。少しよろしいですかな?」

「ロドリグ、どうしたんだ?」

「いえ。どうしてもわが軍に入りたいという娘がいまして。近くの村の出だと思われますが、帰る家を失ったとのことで……」

「わかった、一度話を聞こう。ドゥドゥー、お前はジェラルト殿と一緒にアルの様子を見ていてくれ。……お互いの話は、その後にしよう」

「わかりました、また後で」

 

 

「アルトリア様……貴女は自らの狂気に狂いながらも、決して私に刃を向けませんでしたね。悲劇の首謀者とされたダスカー人である、この私には」

「ドゥドゥー……」

「ジェラルト殿の見立ては、きっと間違っていません。……アルトリア様はずっとあの悲劇の地で苦しみながら、それでもきっと全てに納得している」

「じゃあ、あんな有り様なのは……?」

「苦痛と納得の間にあるズレなのでしょう。みんなは五年前よりひどくなったと言っていますが、俺には五年前よりも大分よくなっているように見える。きっと、そのズレが少しずつ埋まっているのでしょう」

「アルトリア……」

 

 

 

◆13

 

「帝国はメリセウス要塞に兵を詰めている、か」

「はい。我々がミルディン大橋を制圧したことに対するカウンターを目論んでいるのでしょう。兵の規模は我らより上。恐らく、皇帝が率いている」

「エーデルガルト……」

「殿下」

「わかっている。……これ以上アルに迷惑をかけるわけにはいかない。次は、殺す」

 

「また、リーガン家のクロードはグロスタール家と講和し同盟の兵を集めています。……帝国に侵攻する準備、ですな」

「このままいけば、グロンダーズで三つ巴になるな」

「五年前の鷲獅子戦を思い出す」

「ああ、そうだな。……あの時はアルなしで勝てたんだったか。懐かしいな、何もかも。戦いの後の食事は、本当に美味しかった」

「しかし、このまま五年前の再来では帝国側に有利すぎます。カロン家への援軍要請はもちろん、同盟側にも手を結べるよう使者を出すべきでしょう」

「同盟とは敵対する理由がないからな。それでいいと思う。すぐ使者を出してくれ」

 

 

「一つ聞かせろ、猪。勝算はあるんだろうな?」

「ああ。先生の指揮もあるし、何より今回は五年前と違ってアルにも頼る。もう目を覚ましているしな。……あの時よりは戦いやすい筈だ」

「違う! ……お前は、本当にあの女や学友を殺せるのかと聞いている! ……殺せないのなら、俺達はお前のために死ぬことになる」

「ああ、わかっている。俺は、エーデルガルトを殺す。あの場にヒューベルトやペトラもいるというのなら、それも必ず殺す」

「ディミトリ……」

「アルにかばわれて、目が覚めたよ。アルやみんなを殺される前に、俺が殺す。みんなを生かすために、だ……!」

「ふん……現実が見えているならいい」

 

 

 

◆14

 

「霧が出てきたか」

「これでは進軍もままなりませんね」

「まぁどのみち霧が晴れるのを待つしかありません。それまで、少し雑談と行きませんか? ……ダスカーの悲劇で、少し腑に落ちないことがありまして」

「どうしたんだ、ロドリグ?」

「あの事件について色々調べていたのですが……パトリシア様の馬車には争った形跡がなかったと」

「俺の継母のことか……」

「ええ。殿下とアルトリア様以外、全員がその場で亡くなられたというのに……陛下の後妻であるパトリシア様のご遺体は見つからなかったのですよね?」

「……まさか、生きているというのか?! 炎帝……エーデルガルトの手のものに連れ去られたと考えれば今も帝国に…………!」

 

「……なぜ連れ出す必要があったのでしょう」

「それはもちろん、エーデルガルトにとっても母だからだ。……殺す必要なんてない」

「ならばなぜあの人の報を今まで聞かなかったのでしょうか。実の娘が皇帝となった今、その存在を隠す理由がない」

「よもや、帝国に戻ってから死んだとでも……!」

「それだけならば、きっと杞憂なのでしょう。ですがね殿下、もしパトリシア様があの一件に関わっていたとすれば……」

「ロドリグ殿! ……いくら貴方といえどあの方の」

「そこまでだギュスタヴ。…………そこまでいうからには、何か考えがあるのか?」

「私とて、パトリシア様が悲劇の黒幕だといいません。ですが、あの事件には大きな陰謀の一端であるような、そんな印象があるのです」

「俺の母は……俺が思っているものとは違う巻き込まれ方をしていると?」

「殿下から父を奪い、それ以上にアルトリア様から右目と左腕・声を奪ったあの事件。……ただの帝国の策略と片づけるのは、何か不味い気がするのです」

 

 

「失礼します! 殿下、キルベルト殿、ロドリグ殿。すぐこちらへ」

「これは……アルのやり方よりましだが」

「感覚がマヒしていますよ。……これでもかなり惨い殺され方です」

「レスター諸侯同盟へ送った使者ですね。……我々と共闘することはないという、同盟側のメッセージなのでしょうか?」

「帝国の仕業かもしれんな。……向こうからすれば、俺達がクロードと共闘するのは面白くない筈だ」

「しかし、同盟側の思惑も様々ですし誰の仕業かと断定するのは危険です。同盟に背を預けるのは、もう考えない方がよろしいかと」

「くそっ……同盟には刃を向ける必要はないと思っていたが、一筋縄にはいかないな」

 

 

 

 

◆15

 

「エーデルガルト……恨むなよ。手加減できるほど余裕はないんだ」

「酒の代わりに血と炎を浴びるか……とんだ同窓会もあったもんだ」

「まったく懐かしい顔ぶれね。……残念だわ」

 

 

「…………殺し尽くしてやる……」

「アルトリア……」

「ベレス、今は頼もしい限りと思っておけ。むしろ、ああやって声を出せるようになっただけ前進じゃねぇか」

 

 

「進め!」

「行け! ……ぉぉおおおお!」

「この戦いで……!」

 

 

 

 

◆16

 

「エーデルガルト……ここで、この戦争を終わらせる!」

「やはり生きていたなディミトリ。……使者の一件さえなければ、背中合わせで一緒に戦えたんだが」

「決して王国と同盟に連携はさせないわ。敵も味方もわからぬほどの大乱闘にしてあげる」

 

 

 

 

「引いてくれ、ディミトリ。今ここ俺達が潰し合って、喜ぶのは誰だ!」

「すまない、クロード。……ここが、戦争を終わらせる最大のチャンスなんだ。引くわけにはいかない!」

「お前……。悪い……俺も退くことはできないんでね!」

 

「っと、帝国の横やりか。……共闘の段取りをつけていると勘違いされたか」

「くっ……無力化して同盟軍を引かせるはずだったのに!」

「ベルナデッタが帝国にいてくれれば……いえ、泣き言は後! 今は、この乱闘を制するのみ!」

 

 

 

 

「胸を抉るか、首を追るか、頭を潰すか。死に方は選ばせてやる……お前とて、モニカのような死に方は嫌だろう。エーデルガルト」

「死に方に興味はないわ。重要なのはいつ死ぬか……私には、ここで死ぬ気などみじんもない!」

「父上も、グレンも、お前に殺されてきた者達も……あのモニカや帝国の将兵だって、そう思っていただろうよ…………」

 

 

 

 

 

「引け、クロード……。お前の首はいらない」

「お前、ディミトリの妹の……喋れるようになったのか。けど、退く理由にはならないな」

 

「……っ! ……やらないのか」

「言った筈だよ。お前の首はいらない。……さっさとその傷だらけの体で敗走しろ」

「……噂より、甘いんだな。だけど、感謝する。ありがとうな、アルトリア」

 

 

 

「アルトリアちゃん……」

「引け、ヒルダ……同盟の首なんぞ何の価値もない……」

「やっぱり、貴女はそこにいちゃだめ……こんな体じゃなきゃ、むりやり引っ張ったのに……!」

 

「……殺さないんですか、アルトリアさん」

「お前は殺さないぞ、リシテア。俺が殺したいのは帝国の奴らだ……」

「そうですか……せいぜい、頑張ってください」

 

「クロードくん……妹を…………あれ?」

「妹を護りたいなら自分で護れ、ラファエル……お前の首なんていらない」

「アルトリアくん……」

 

「……助けて、くれるんですか?」

「勘違いするな、イグナーツ……。関係のない同盟の奴らを好き好んで殺す程、狂ったつもりはない……」

「アルトリアさん……」

 

「まさか、あんたに阻まれるなんてね……」

「失せろ、レオニー。……俺とてジェラルトさんの恨みを買いたくはない……」

「……そっか。あんた、優しいんだね」

 

 

 

 

 

「アルトリア様! 助太刀感謝します! 砦が焼かれたせいで思うように動けず……」

「下がっていろイングリット。……ここからは俺が殺す」

 

 

 

「エーデルガルト様……契り、果たせな……ゆ、る……」

「ペトラ!!! 危ないと思ったらすぐ撤退してって言ったのに……!」

「……めんね」

 

「ぐっはっ??!!! た、たとえ腕を切り落とされても……!」

「それ以上はだめ! まだ戦力は残っているから、すぐに撤退して!!!」

「……すまんな」

 

 

 

「ディミトリを何とか引かせたと思ったら。次は貴女なのね、アルトリア……」

「エーデルガルト、か。……死ね。疾く死ね。今死ね」

「大した猪振りね、隻眼の殺人鬼。どこまで無意味な屍を積み重ねるつもり? 私を殺しても、誰の仇にもならないわよ?」

「そんなことは知っている……。それでも、全部殺す。……イエリッツァ先生を見つけるまで」

「貴女……?!」

「吐け……死神騎士は、イエリッツァ先生は、どこだ!!!」

 

 

 

 

 

 

◆17

 

 

「殿下、アルトリア様、ご無事ですか。とにかく今はミルディン大橋へ退却を」

「エーデルガルト……追うには帝国軍の後詰が脅威か。わかった、俺達もすぐに退却する!」

「…………ふふっ」

 

 

「あはははははは! 少しは後ろに注意されたらどうです、殿下? ……いや、隻眼の殺人鬼!」

「ご無事ですか殿下! ……っ?! アルトリア様?!」

「っ! ア、アル?!」

「……ロ、ドリグ! や、れ……!」

「っ! はい!」

「あ、ああっ……にいさ……」

 

 

「アル! ……なんで俺をかばった!」

「……おれ、さ」

「アル……!」

「アルトリア様! どうか喋らずに! 傷が……」

「おれの、せいで……誰かに死なれるのは……いや、だ」

「……ふざけるな! 自分なら死んでもいいのか?! 残された俺は、どうなる?!」

「……ほんとは、自分のために死にたかった。……けど、だめだった」

「アルトリア様……?」

「ディミトリの……あの顔、みちゃったら……もう全部、だめだった」

「アル! 待て、目を閉じるな……!」

「でも、死なれるのはもっと、いやなんだ…………本当、今までごめんね」

「アル! アルーーーーー!」

 

 

◆18

 

「ディミトリ……大丈夫?」

「あ、ああ……アルは、なんとか命を持ち直したらしい。意識がいつ戻るかわからないようだが……それだけがせめてもの救いだ」

「アルトリア……」

「自分のために死にたい……そして、死なれるのはもっといや、か…………もっとアルと話し合えていれば、こうならなかっただろうか」

「ディミトリ?」

 

「アルは、復讐に狂ってなんかいなかった。いや、ダスカーの一件に苦しみながら、ずっと俺達のことを気にかけていた。気づけるチャンスは、いくらでもあったはずなのに……!」

「殿下……申し訳ございません。本当は、私があの傷を肩代わりするべきでした……!」

「言うなロドリグ! ……お前がそのつもりだというのなら、アルはきっとお前を生かすためにも俺をかばった筈だ…………!」

「殿下……」

「俺達は、アルに助けられた。今回に限らず、ずっとな」

 

 

 

 

 

「……切り替えよう。アルという戦力を失ったが、生きてはいる。まだ、巻き返せるはずだ」

「グロンダーズは我々の勝利で終わりました。エーデルガルトこそ仕留められませんでしたが、重傷を負わせ帝国の将兵も悉く無力化しました」

「しかし、予想以上に兵力や物資を消耗しました。それに、犠牲にこそなっておりませんがアルトリア様が戦線離脱なされたのがあまりにも手痛い……」

「先ほど殿下がおっしゃられていたように、我々はずっとアルトリア様に助けられてきました。……それが、ここにきて裏目に出ています」

 

「もう頼れる諸侯はいないのか?」

「悪いけど、うちのゴーティエ家にそんな余裕はないと思いますよ」

「ガラテア家も、です。もう少したくわえがあれば、力になれたかもしれませんが……」

「いっそ同盟に頼るのは? 一度は敵対しましたが、アルトリア様が手加減してくれたおかげで犠牲者は殆ど出ていないと聞いています」

「いい策だとは思いますが、一度使者を殺されている以上はなかなか難しいかと。同盟に関しては、もう少し様子見するべきかもしれません」

 

 

 

「…………なぁ、みんな。セイロス教団を説得しないか」

「ディミトリ?」

「殿下、セイロス教団を説得とは?」

「グロンダーズの一件で、兵力は失われた。だが、帝国にも一定の打撃を与えた。……しばらくエーデルガルトは動けないと俺は見る」

「まさか……殿下!」

「ああ。俺はこれから王都に行ってコルネリアの圧政から民を救おうと思う。エーデルガルトが動けない今、背中を気にせず助けに戻れる!」

 

「確かに王都を奪還すれば、そこの兵力をあてにできます! ですが……セテス殿やフレン殿はともかく他のセイロス教団の方々はなんというか」

「レア様は、ほぼ確実に帝都にいる。……セイロス教団は、なんとしてでもレア様を救出したい筈……」

「いや、今なら教団のみんなを説得できるかもしれない」

「セテス殿……」

「先の一件で、我々としても少なくない打撃を受けた。エーデルガルトを仕留められなかったのも、士気に響いている。このまま帝国に行くのは犬死にのようなものだ、と」

「言ってしまえば今更臆病風に吹かれたというわけだ。だが、逆に言えば少しは頭が冷えたやつも増えている。今なら、それも手だぜ」

「ジェラルト殿も……ああ、ありがとう。……俺は、王都に戻り民を救う。みんな、どうか力を貸してくれ!」

 

 

 

 

 

 ああ、ここまででいいよ。

 

「いいのか? ここから先は直接は見ていないんだろう?」

 

 

 おおよそのところは想像がつくからねぇ。

 ぶっちゃけジェラルトとロドリグが生きている以外は、多分原作通りそのものだろ。

 実際王都をあの女から奪還して、その後クロードを助けにアランデル吹っ飛ばした流れだそうだし。

 

 アランデルの後については、俺も直接見ている。

 そっちも俺が勝手なけじめつけたこと以外はほぼ原作通りで、だから今更振り返ることもない。

 

 

 

 ……それにしても、やけに戦闘会話とかがしっかり記録されてんね。

 なして俺の台詞やら何やらがしっかり記録されてんの?

 これまとめた先生、そんなに耳良かったっけ?

 

 

 

「それは俺も疑問だった。先生に問うても、天刻の拍動っていうよくわからない技術を使ったって要領の得ないことを……」

 

 あぁ、納得。

 先生、かなりの収集家だったのね……。

 

 

 

 

「さて、と。……まだ時間に余裕があるな。せっかくだし、このまま修道院の市場にでも行くか。アルの好きなシャーベットを食べに行こう」

 

 お、いいね。

 ここ最近食えてねぇんだよな、楽しみだ。

 

 

「相変わらずだな、アルは」

 

 

 

 

 

 




おそらく青獅子ルート側の教団って、ディミトリ側が理性的だとかえって暴走するのではないのかと思っています。
原作はディミトリ側が狂っていたからそれを見てスンって理性的になれただけで、基本レア様を救うために帝都突撃しか考えていない印象を覚えました。
実際他ルートだと十七章過ぎたらすぐ帝都へ向かう方針ですしおすし。だから今作のジェラルトさん達には憎まれ役の道化を演じてもらいました。

一方本作ディミトリですが……良くも悪くもモニカの一件がトラウマになっている想定です。
グェンダルの時は、グェンダル側が覚悟ガンギマリだからなんとか応戦できてただけで、学友が死ぬかもしれないのはモニカを思い出して調子が出なくなるイメージ。

なおやりたい放題しているオリ主。たった一人で教団の策やら王国軍の人手不足も補ったり、本編の時はああいったけどわざとランドルフを惨く殺してヘイトを自分に向かせたりしまくってました。
実際当人の想定としては自分めがけて襲ってくるであろう「村娘」を普通に返り討ちにするというもので、あんなイレギュラーさえなければあの場で死ぬつもりは毛頭ありませんでした。
なんだかんだで「死にたい」を実行するのだとしたら、それはどんなに早くても死神騎士と再会して決着をつけた後と決めていました故。




以下、なんとなくで思いついてまとめたゲーム風オリ主データです。
結構な長文かつ整合性・ゲームバランス無視のシロモノですが、よろしければあわせてお楽しみください。



アルトリア

個人スキル
殺意の応撃(敵から攻撃を受けた時、どこでにも反撃可&命中+20)



成長率(上限値)
HP 50(79)
力 50(74)
魔力 45(62)
技 45(62)
速さ 60(78)
幸運 40(55)
守備 40(55)
魔防 30(47)
魅力 35(52)
合計 395(原作一位のツィリル(395)と同一。ちなみにエガちゃんは385、ディミトリは375、クロード・ベレトスは370)

得意技能
剣・槍・理学・信仰

才能開花
馬術・指揮

不得意技能



基本的にはイエリッツァの上位互換。最初から「応撃」の強化スキルを習得している。
ただし加入時点である程度完成しているイエリッツァとは違い、一から育てる必要がある。
成長率は級長たちをも超える化け物。級長を超える成長率の持ち主はツィリルと彼女の二人だけ。なおツィリルは個人スキル「良成長」込みの数値なので、やっぱりこいつだけ化け物。
その代わり青獅子学級の面々とは支援を築けない点に注意。例外はディミトリただ一人。支援効果を得るなら先生と共に暴れるか黒鷲の生徒をスカウトする必要がある。
……というか黒鷲ルートだと生徒全員と支援を築けるので、そちらではいよいよもって怪物ぶりが増す。青獅子よりも黒鷲の方が適正高め。貴女ファーガスの王族ですよね?
おまけに紅花ルートに入ると兵種「死神騎士」が追加される。この兵種はアルトリアとイエリッツァ以外は使用不可の専用兵種である。

基本的に剣メインがいい。何気に相手の反撃を封じる戦技「風薙ぎ」を覚えるので、剣を覚えさせて損はない。環境次第では鬼神も選択肢。
一方で遠距離手段として安パイな弓に適性がないため、離れた相手にはサンダーソードを使うか素直に理学で闇魔法を覚えさせるのがいい。どっちにしろ魔力の成長率がしっかり仕事する。
しかも専用魔法「ブラックファイア」は序盤で覚える癖に射程3と無駄に使いやすい遠距離攻撃闇魔法。同じ射程3のスライムとの違いは守備デバフがない代わりに火力倍率がいかれてること。
一転して相手の守備を削ったり速さや移動を抑えたりといったヒューベルトめいた立ち回りは向かない。素直に火力一本で勝負すること。そのためのいかれた火力倍率。
紅花ルートを目指すなら槍・馬術を教えてもいい。死神騎士のマスタースキル「応撃」を装備すると反撃時の火力が倍になるため、それを目指す。

なおシナリオ面においても級長三人に次ぐ待遇を受けている。具体的にいうとこいつをスカウトすれば、ベレトスと級長三人以外の運命はだいたいこいつの都合のいい方に捻じ曲がる。
逆に言うとこいつの運命改変能力ですらベレトスと級長三人の運命力にはかなわない。現状ではそれぞれのルートでディミトリやエーデルガルトの精神面を少し好転させるのが精いっぱい。
なおこいつのスカウト難易度はかなり低い。というかスカウト解禁時点でスカウトすればどの学級だろうとホイホイついてくる。
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